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November 30, 2017

ウィーンでドローンは飛ばせるの?

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11月最後の話題は、昨今、流行の「ドローン」です。

最近は、日本のテレビ番組などを見ると、従来とは違ったアングルの映像が流れることがありますね。ヘリコプターよりも高度は低く、かつクレーンよりも自由に動いている‥どうやら、最近、流行のドローンを使った撮影のようです。

また、報道番組でもドローンで撮影した映像を使っているケースも増えているとか‥とくに有人のヘリコプターを使った空撮に比べて、コストが大幅に削減できることが大きいという話もあります。

また、ドローンは、こういったエンタテイメントの世界のみならず、災害時の現場状況確認などといった活動でも使われているといった話を耳にしたこともあります。

従来は有人のヘリコプターでなければ不可能だった空撮が、比較的手軽に実現できるドローンの登場によって、全く新しい映像・画像が手に入ることになったのも技術革新のお陰でしょうか。

皆さま、ご存じのようにアメリカなどでは、ドローンを使って荷物を個人宅に届けるというサービスも検討されているようです。

ところで、日本では一般的にドローンの定義が曖昧なような気がします。よくドローンの例で紹介されるのは、複数のプロペラがついた飛行体、これは本来、マルチコプターというもので、マルチコプター=ドローンではありません。飛行機形状のドローンも存在します。

では、日本では農薬散布に活躍するラジコンヘリコプターとドローンの違いは何でしょうか?

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このあたり、マスコミでも明確に説明できていないような気がします。専門家の方によると、本来のドローンとは「予め設定されたプログラムによって、操縦者が常時、操縦しなくても自立航行が可能な飛行体」を指すようです。

自立航行が可能なので、操縦者の視界外でも飛行することが出来ます。故に、画期的なのですが‥

しかし、現在、日本で多く使われているドローンは、様々な事情により、原則、操縦者が機体搭載のカメラ映像を見ながら操縦する場合も含めて、常時、コントロールしているものが多いようです。

ただ、日本も含めて、多くの国では、「無人の飛行体」に対する法令の整備が追い付かず、中途半端な状態で運用されているようです。

さて、前置きが長くなりましたが、近年、オーストリアでもドローンが色々なジャンルで使われるようになりました。実際、Feriも以前、Lungauのお祭りで、ドローン(マルチコプター)を使った空撮をしている場面を目撃したこともあります(詳しくはこちら)。

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最近の報道によるとウイーンでは、ドローンの使用は許可制になっているといるとのことです。

これは、墜落した場合の地上への被害と同時に、空中衝突のリスクを回避するためのようです。

こちらでは、基本的に街中に電柱は少なく、路面電車の架線や照明用のケーブル以外は電線は空中に張り巡らされていません。

そのため、本来であればドローンを使いやすい環境なのですが、ドクターヘリが頻繁に飛行しています。Volksoper近くにあるAKHにも、よくドクターヘリが飛来しています。

さらに、周辺部からだけではなく、市内の中心部にドクターヘリが着陸して、要救助者を収容するケースもあるようです(Feriは、目撃したことはありませんが‥)。

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ドローンの飛行が増えると、結果としてドクターヘリとのニアミスも予想されることから、許可制という判断を下したのでしょう。

なお、飛行禁止エリアに関しては、ÖAMTC(オーストリア自動車連盟)が提供しているアプリで確認できるようになっています。ドローンと自動車連盟‥一見、関係なさそうですが、ÖAMTCはドクターヘリの運航を行っているので、何となくわかるような気もします。

市庁舎前のクリスマス市などは、ドローンで撮影したいという衝動に駆られる人も多いと思いますね。

日本では、ドローンの運用について、大きく二つの意見があります。

一つは、最近、墜落事故が増えているため、ある程度、規制をした方が良いという「規制推進派」(この場合、国交省が規制を推進するようですが)、もう一つはドローンの可能性を探るために規制は最小限に抑えて自由に運用させた方が良いという「規制緩和波」(この場合、経済産業省の主導)。

個人的な見解ですが、日本の場合、事故が起こると、マスコミは国や自治体の責任を追及する論調になるので、組織防衛のために規制強化の方向に動きそうな気がしています。

さて、オーストリアでは、今後、ドローンは、どのように運用されていくことになるのでしょうか‥

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