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November 15, 2017

ジャンボジェット アッパーデッキの思い出(上)

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今日は「飛行機の話題」をお届けしましょう。

来年から再び日本へやってくるオーストリア航空ですが、同社は今のところ、B777型、A340型が最も大型の機種で、一時期、ヨーロッパのナショナルフラッグキャリアが、ほとんど導入していたジャンボジェットB747型とは無縁でした。

同じアルプスの小国スイスですら、一時期、B747型を運用していたことを考えると、ちょっと残念な気もしますが、今から考えると、背伸びしないで経営をしていたことにもなり、妥当な選択だったような気もします。

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さて、1970年代、日本とヨーロッパの間を結ぶ定期航空路線は、ほぼB747型に独占されて時代でした。たまたま、古い写真を探していたら、懐かしいB747型の機内写真が出てきました。

B747型、一番の特徴は操縦室に続く客席が一部、2階建てになってることでしょう。

開発当初、将来、貨物機に転用する際、操縦席が2階にあった方が有利という判断から、こういった構造になったという話を聴いたことがあります。

そのため操縦室に続く「コブ」のような形が、大きさと共にB747型の大きな特徴になっていました。この2階客席をアッパーデッキと呼んでいます。

最初に登場した100型、200型などはコブが短いスタイルだったので、2階のキャパシティも比較的小さいものでした。

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ちなみにトップの写真は、1978年に羽田空港で撮影した日本航空のジャンボジェット初号機です。アッパーデッキの窓が三つと少ないのが特徴です。

その後、胴体延長型の300型、システムを一新した400型からは、2階客席も長くなったのは、皆さまもご存じのとおりです。

この2階客席ですが、B747型が長距離国際線に投入された当初は、ファーストクラスのラウンジとして使用されているケースが多く、いわゆる定員には含まれていませんでした。

Feriは、残念ながらラウンジ仕様の2階客席は現物を見たことがありません。航空会社が発行したパンフレットや公式写真などを見ると、バーカウンターなどもあり、正に「ゆとりある空間」だったことがわかります。

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その後、多くの航空会社が、収益性を高める有償客席数を増やす施策に転換。アッパーデッキが一般の客席になりました。

アッパーデッキの客席化に当たっては、航空会社の考え方が色濃く出ました。

日本の国内線に投入された機体(SR型)の場合、日本航空、全日空ともアッパーデッキはスーパーシート扱いなっていました。アッパーデッキはメインデッキに比べて幅が狭いため、通路は一本。天井もやや低く、独立した空間でした。

客席数が20席前後だった上に、メインデッキからお客さまが来ることはあり得ないので落ち着いた雰囲気で、Feriは気にいっていました。

また、壁が傾斜している関係で、窓下に荷物入れがあったのも特長。そのため、頭上ではなく、手元に手荷物を置くことができる点も気にいっていました。

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余談ですが、スーパーシートのサービスが始まる前は、早い者勝ちで、アッパーデッキが利用できたので、Feriは、良く指定していました。

その後、国内線にもSUD(ストレッチドアッパーデッキ)と呼ばれる300型や、メカニズムを一新した400型が投入されるようになりましたが、その際、スーパーシートはメインデッキの最前部に設置され、アッパーデッキは一般客席になりました。

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左右に3人掛けのシートが並んでおり、60名以上の定員がありました。Feriは友人に冗談で“YS-11が乗っかっているようなものだね”と言ったことがあります。

日本国内の幹線は、一時期、日本航空、全日空ともにB747型をメインに使っていた訳ですが、今から考えると、懐かしい時代ですね。

一方、アッパーデッキの客席にバラエティが豊富だったのは、国際線です。一時期、Feriが愛用していたルフトハンザ航空では、基本的にアッパーデッキはファーストクラスに充当していました。確かに個室のような空間ですから、サービス面では有利なには言うまでもありません。

ただ、メインデッキからアッパーデッキには階段(初期型はらせん階段、その後、直線階段に変更)を使うため、バリアフリーという観点では、問題が残りますが、以前は、そういったことは、あまり問題にならなかったようです。

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他の会社でも、ビジネスクラスなど、上級クラスを設置した例が多かったようです。

最終的に100機以上のB747型を運用した日本航空では、多種多様な座席配置(コンフィグレーション)が存在していました。

ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスという3クラス構成の場合、日本ではファーストクラスはメインデッキの最前方に設置するのが「お約束」になっていました。これはVIP対応のためとも言われていましたが、真偽の程は確かではありません。

コブの短い100型、200型の場合、アッパーデッキはビジネスクラスにしているケースが多かったようです。

ビジネスクラスの場合、アッパーデッキの座席数は、初期型は8席(2列)、改良型でも16席(4列)程度だったようです。

Feriは、残念ながら、国際線では初期型のアッパーデッキは搭乗したことがありません。一度、乗りたいと思っていましたが、定員が少ないこともあり、叶いませんでした。


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