12月10日からWestBahnがHauptbahnhofに乗り入れます
今日は「WestBahnの話題」をお届けしましょう。
オーストリアでは12月10日にダイヤ改正が行われますが、今回はÖBBに関しては、大きな目玉はありません。が、WestBahnに関しては、大規模な運行系統変更が行われることが決まりました。
9月18日に、このブログで「WestBahnがHauptbahnhofにデビュー」という記事(詳しくはこちらから)をお伝えしましたが、ついに正式なダイヤが発表されました。
当初、Hauptbahnhof-WienWestbahnhof間に「WESTshuttle」を運行すると発表されまましたが、最終的に二つの運行系統に別れることが決まりました。
従来のWestbahnhof発着の列車は「Westgreen」(列車番号900番台)、そしてHauptbahnhofに乗り入れる新ルートは「Westblue」(列車番号950番台)という名称になりました。
つまり「WESTshuttle」計画は取り下げられ、それぞれSalzburgへ直通運転することになった訳です。「Westgreen」は、ダイヤ改正前と同じルートですが、「Westblue」に関しては、ÖBBのRailJetなどの長距離列車と同じく、新線を経由してSt.Pöltenに行くことになりました。
また、「Westblue」に関しては、一部で報道されていたようにWien Praterstern発着となりました。気になるのはWien Praterstern-WienMeidling間のルートですが、長距離列車用の本線ではなく、一部が地下になっているS Bahnの路線を使うことになりました。
そのため、WienHauptbahnhofの発着ホームは1・2番線(Bahnsteig 1-2)です。Feriが、9月の試運転で見かけた地上のプラットホームで、WestBahnの列車を見ることができない訳です(ある意味、貴重になりました)。
WestBahnの車両は電車ですが、基本的な仕様はÖBBの2階建て近郊型客車と同じなので、地下区間への乗り入れも問題がなかったようです。
「WESTshuttle」の際、問題になったのはWestBahnがVORに加盟していないため、市内均一料金が適用されないという点でした。
今回、ルートを完全に分離したことで、Wien市内に関しては、どの駅から乗車しても同一運賃になりました(路線図の青い部分の各駅発着は同一運賃)。
ただし、Wien市内区間だけの乗車はできないシステムです。これは長距離に特化した運行系統故にやむを得ないところでしょう。
新ダイヤですが、Wien Praterstern発が5時から19時まで毎時56分、Wien Westbahnhof発が5時から20時まで毎時43分となっています。
一方、Salzburg発は、Westbahnhof行きが5時から19時まで毎時52分発、Wien Praterstern行きが5時から20時まで毎時22分発となっています。
同社が公開しているダイヤは、下のリンクからダウンロードが可能です。
「fahrplan-2018-a4-web.pdf」をダウンロード
この結果、Wien-Salzburg間は30分ヘッドでの運転になりました。料金も同一なので、利便性は向上したことになります。
とくに地下鉄との接続駅が増えたことで、Wienの各方面からWestBahnへのアクセスが飛躍的に向上しました。これが利用者の獲得につながるかどうか、興味深いところです。
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