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December 04, 2017

祝日の小売店営業

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今日は「祝日の小売店営業」の話題をお届けしましょう。

最近、見直しの動きが出ているとは言え、日本では年中無休のお店が多いですね。コンビニエンスストアは、その代表ですが、多くは24時間営業。多少お値段が高くても、困ったときには頼りになる存在です。

それに対して、ドイツやオーストリアには、閉店法(Ladenschlussgesetz)が施行されており、小売店は基本的には日曜日や祝日の営業は禁止されています。

カトリック教会の意向(安息日)という意見もありますが、「労働者の保護」(長時間労働の抑制、過当競争の防止)という側面も強いようです。

営業時間も厳格に規定されていましたが、最近は緩和の動きが出てきて、金曜日などは長時間営業になってきています。

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今まで、「日曜・祝日は小売店は休むのが当たり前」という価値観が国民に根付いていて、あまり問題にはなりませんでした。

ドイツでは、「自分自身が休んでいるのだから、他人に働けとは言わない」という話を聴いたことがあります。

ある意味、お客さまと労働者が、対等な立場になっているのかもしれません。

それに対して、日本の場合、過剰なサービス競争の結果、お客さまは、自分の方が従業員よりも立場が上であると思い込んでしまったような気もします。

という訳で、オーストリアでも日曜・祝日の休業は例外を除いて堅持されていましたが、最近では日本と同じように、小売店の経営者だけでなく、消費者からも、営業を許可して欲しいという声が上がるようになりました。

カトリック教会は反対の意向を示しているため、現時点では日曜日の閉店は維持されています。

しかし、カトリック教会に祝日である12月8日の「無原罪の聖マリア」(Mariä Empfängnis)については、数年前から小売店の営業が、許可されるようになりました。

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これは、アドベントの時期で、プレゼントなどを買い求めるお客さまが増えるためです。

ただ、総ての小売店が営業を行う訳ではなく、スーパーマーケットでもMERKURは営業しますが、BILLAはお休みです。また、オーストア系のスーパーマーケットチェーンSPARは営業します(営業時間は短縮)。

日本だったら、間違いなく大手スーパーは足並みを揃えそうですが、こちらでは、必ずしも、そうならないところが興味深いところ。

カトリック教会の影響力低下という見方もありますが、Feriの私見では、それ以上に、外国人従業員が増えたことも関係しているような気がします。

「自分が休んでいるのだから、他人に働けとは言わない」のは、同じ価値観を共有化している国民同士の話で、外国人の場合は別‥という意識も出てきているような気もします。

そもそも、カトリック教徒でない外国人の場合、12月8日に休む理由はないのかもしれません。別の日に休んでも良い訳ですから‥

しかし、日本では「働き方改革」という動きが出ていますが、かつては当たり前だった元旦の休業もなくなったところが多く、閉店法のような発想は永遠に出てこないでしょうね。

さて、今年の12月8日は、どのような光景が繰り広げられることでしょうか。


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