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January 22, 2018

ホイブル市長が退任

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今日は「政治の話題」をお伝えしましょう。

1994年11月からウィーン市長として活躍してきたMichael Häupl市長(ミヒャエル・ホイプル)が、退任することが発表されました。

ウィーンの市長は、東京都知事のように直接選挙ではなく、市議会選挙の結果を受けて、専任されるシステムです。日本の首相が選ばれるプロセスと同じです。

ご存じのようにウィーンは市ですが、連邦州でもあるため、市長は事実上の州首相です。

ホイブル市長は、ご自身が所属するウィーン市社会民主党(SPÖ)の筆頭候補者として、4年毎に実施される市議会選に勝利を重ねてきたことになります。

23年間、トップに君臨したというのは、正直、すごい記録と言えるでしょう。現在のように、複数政党による連立が当然になってくると、このように一人の人物が長く市長を務めることは難しくなるような気がします。

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Feriがウィーンをはじめて訪れたのは、1980年代ですが、その頃は、Helmut Zilk氏(ヘルムート・ツィルク)でした。

Zilk氏の任期は1984年ら1994年までの10年間でしたが、同氏は、大の親日家で、映画「男はつらいよ 寅次郎心の旅路」にも出演したというエピソードが残っています。

昨年の国政選挙では、国民党が躍進しましたが、ウィーン市議会に関しては、戦後、1945年から、現在に至るまで社会民主党(前社会党、SPÖ)が政権を掌握してきました。

そのため、ウィーン市は「赤い砦」と呼ばれることもあるそうです。

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選挙の都度、得票率を下げてきた社会民主党ですが、ウィーン市社会民主党だけは例外で、過半数の得票を集めてきたという経緯があります。

ただ、2015年の市議会議員選挙では、得票率が39.6%にとどまったため、「緑の党」と連立精勤を樹立しています。

このブログでもお伝えしましたが、2015年の市議会議員選挙で、第一党を陥落すれば、ホイプル市長は退任する可能性がありました。

それだけに、何とか首の皮一枚で市長職を続けることができたというのが、実態だと思います。

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社会民主党は1月27日に、後継者を選出するための臨時党大会を開催するそうですが、市長候補者には住居建築担当市参事会員のMichael Ludwig氏(ミヒャエル・ルドヴィク)と、連邦社会民主党の院内総務を務めるAndreas Schieder議員(アンドレアス・シ―ダー)の2人が出馬しているそうです。

いずれにしても「一つの時代の終焉」と言えるでしょうね。ホイプル市長時代には、国際機関本部や国際会議の招致などを通じて、ウィーンの知名度を上げることに成功しました。

また、治安が悪くなったとは言え、ご存じのように大規模テロもなく、比較的安全な都市です。これも、一つには長期安定政権の賜かも知れません。

ホイプル市長、長い間、お疲れさまでした。


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