ベビーカー用パーキングスポットができました
今日は「ÖBBの話題」をお届けしましょう。
先日、このブログで「ÖBBの事故防止キャンペーン」の話題をお伝えしました。
特にプラットホームでの触車事故に関しては、スマートフォンの普及などにより、こちらでもリスクが高まっているようです。
さて、最近、S Bahnの駅などで、写真のようなものが設置されるようになりました。
これはベビーカー用パーキングスポットで、プラットホーム上で列車をまつ間、このスポットにベビーカーをとめてバンドで固定して欲しい(KINDERWAGEN BITTE IM WARTEUNTERSTAND ABSTELLEN)‥というものです。
バンドでベビーカーを固定するのは、路面電車やバスでも良く見られますが、地上で、このような設備を見たのは、初めてです。
プラットホーム上には、かなりの数が設置されており、ÖBBの意気込みが感じられます。また、駅舎からプラットホームへ出るところに設置されている扉にも、注意を促すステッカーが張り出されるようになりました。
この他、駅によってはプラットホーム上に、ガラスで覆われた待合室が設置されていますが、ここもベビーカーの待機場所として推奨されています。
今回は、Feriがよく利用するS45の駅で見かけた例をご紹介しましたが、S45の駅はプラットホームが向かい合っている相対式と呼ばれるスタイルの駅が多いため、壁際に設置するのが簡単なのかもしれません。
1本のプラットホームの両側に列車が発着する島式の場合は、どのように対応しているのか気になりました。
その後、所要があってWestbahnhofへ出かけた際、長距離列車用プラットホームの中央に、金属製のアーチがあり、それにベビーカー固定用のバンドが、2つ取り付けられていました。
ふと、天井を見ると、荷物運搬用カートのピクトグラムが‥ もしかすると、以前、長距離列車が多数発着していた際、使用されていたカート置き場を転用したのかも知れません。
実際、ベビーカーの触車事故が頻発したのかどうかは、残念ながら確認することはできませんでしたが、このような専用のパーキングスポットを多数、設置するには、何らかの事故があったのかもしれません。
いずれにしても、プラットホーム上で、安易にベビーカーが動かないようにしてもらいたいのが、ÖBBの本音のようです。
さて、実際に利用者がどの程度、このパーキングスポットを使っているのかと言うと、残念ながらFeriが観た範囲では、利用しているお客さまはありませんでした。実際、バンドを使った形跡のないところも多数‥
振動のため、ベビーカーが動いてしまうリスクがある路面電車やバスの車内と異なり、プラットホームの場合、利用者がブレーキをかけて、手を放さなければ移動することは少ないと思うので、今後、利用が進むかどうか、興味深いところです。
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