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February 28, 2018

Wienが危機遺産に‥ その顛末は‥

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早いもので、2018年も2ヵ月が過ぎました。2月最後の話題は、「Weinの旧市街が、世界遺産取消か」という話題です。

日本のTBSで日曜日の夕方、放送している世界遺産の番組がありますが、2月25日は「世界遺産登録抹消の危機にさらされているウィーン」が取り上げられたという話を耳にしました。

ご存じのように昨年7月ユネスコの世界遺産委員会は、ウィーンを「危機遺産」に指定しました。「世界遺産としての普遍的な価値が失われるおそれがある」というのがその理由です。

その要因となったのは、このブログでも何回かお伝えしているインターコンチネンタルホテル周辺の再開発事業です。

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実現すれば世界遺産に指定されている「歴史地区」の景観が大きく変わるため、ウィーンでも賛成派、反対派に別れて、議論が繰り広げられていました。

なぜ、当局が積極的に再開発を推進するのか‥その理由は、年々増加する社会保障費をカバーするため、新たな企業や富裕層を積極的に誘致する必要がある‥というものです。

そのため当局の担当者も“抹消されたら残念だが、街の価値が変わるわけでもない。世界遺産から抹消されても、ウィーンは世界の中でも美しい街の1つであり続ける”と強気の姿勢です。

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更に“ウィーンは博物館だと思われては困る。何千もの人が働き、暮らしている。だから開発と歴史保存のバランスを見つけるべきだ”とも語っています。現実的な話ですね。

一方、反対派は、“このようにきれいな景色におぞましい建物なんて、顔を殴られるようなものだ。市は目を覚まして許可を取り消すべきだ。全てが破壊されるのだから‥”という強硬な姿勢です。

更に日本では、「世界遺産指定」に代表される「世界的な格付け」を金科玉条のように取り上げられますが、こちらの一般人は、“別にどうでもいい”と考えている方が大多数。

別にユネスコが認定したからと言って、価値が変わる訳ではありませんから‥

ウィーンに限らず、オーストリアは社会保証料の負担が高い国です。そのため、現実的に、逆に、これ以上、懐が寂しくなるのは勘弁して欲しいと考えているのが本音のような気がします。

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何しろ人が生活している大都市ですから‥ 実際、世界遺産の指定を取り消されたDresdenでは、観光客の集客に大きな影響がなかったということも、当局が、住民の生活を第一に考えることを後押ししている気がします。

ところで、Dresdenの当局者は、このような発言をしているようです。“「世界遺産に登録されると、ユネスコの言いなりになってしまう。もしウィーンの登録が抹消されれば、世界の都市は登録を望まなくなるだろう”。非常に意味深な発言だと思います。

なお、件の再開発計画については、高層ビルティングの高さ削減(完成予想イラストのように、高層ビルティングは、インターコンチネンタルホテルと大きく代わらない高さに変更)も含めて、何度かの計画修正が行われ、2020年に着工する方向でプロジェクトが進められています。

実は、Feri自身が危機感を持っているのは、「バランスの取れた開発」が本当に実現できるのだろうか‥という点です。

これについては、色々な事象を目撃しているので、改めて記事にまとめたいと思っています。

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