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March 04, 2018

CityBikeWienが15周年を迎えました

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日本でも最近は各地で自転車シェア事業が始まっているようです。

2月下旬には、何かと話題のメルカリが自転車シェアリングサービス「メルチャリ」に参入したというニュースを耳にしました。

基本的な仕組みは、こちらのシェアバイクに似ていますが、同社のシステムで興味深いのは、運用の一部を利用者に担ってもらう点。

ステーションに返却されなかった放置自転車を別の利用者が戻す、自転車の故障箇所の写真を撮りアプリを通じて報告するなど「運営支援」をした場合は、ポイントが付与されるそうです。さて、運営上のトラブルは解消されるでしょうか。

さて、今日は「CityBikeの話題」をお届けしましょう。

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現在、Wien市内で「公共交通機関の一つ」に位置づけられまでに成長した「CityBike」が15周年を迎えました。2003年に3つのステーションでスタートしたCityBike。

現在では、安定した運営が行われていますが、前史があります。シェアバイクとして試行が始まった当初、当初は、利用者の善意を前提に、無登録・完全無料で使用できるシステムでした。

ところが、その結果、大変なことが起こりました。まず、CityBikeが大量に盗難にあってしまい、国境付近で大量に見つかったこともあります。

また、ステーションに返却されず、市内に放置されてしまいました。その結果、運営システムが崩壊。

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そこで、ゼロベースでシステムの見直しが行われ、Bankomat(銀行のキャッシュカード)を使った登録・認証システムに代わりました。その後、現在のクレジットカードの利用ができるようになりました。現在は、ステーションだけでなく、事前にWebサイトでの登録も可能です。

利用料金は、1時間は無料、2時間1Euro、3時間4Euro、以降1時間4Euroとなっています。この料金体系を見ると、頻繁にステーションに返却しながら使うのがオトクという感じがします。

また、円滑な運用を促すため、放置された場合は20Euroのペナルティが科せられます。さらに1台の最大利用時間が決まっており、120時間以内にステーションに返却しなかった場合、600Euroが請求されます。

また、当初、冬期は運用を停止していましたが、現在は通年運用になりました。

その結果、市内各地にあるステーションをベースに運用が実現しました。実際には、ステーション間でCityBikeの偏りが生じるため、定期的に自転車運搬車を使ってステーション間の移送を行っています。

Feriはメンテナンスセンターを見たことはありませんが、常に良い状態で運用されているところから、定期的なメンテナンスも行っているものと思われます。

また、シェアバイクが市内交通として機能するためのポイントは、気軽に利用する前提になる「ステーションの数」。

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当初は旧市街などが中心でしたが、その後、駅周辺などに広がり、現在では、市内各地に121ヵ所のステーションが開設され、1500台のBikeが運用されています。もちろん、現在もステーションの増設が進んでいます。

このブログでもお伝えしていますが、最近では旅行者用のCitybike Tourist Card発行、Wiener Linienとの連携強化(路面電車やバスの中で利用可能CityBikeの台数表示)などを進めるなど、システムのレベルアップも進んでいます。「15年の歩み」は、CityBikeが作成したイラストでご覧ください。

15周年を記念して、各種のイベントが企画されていますが、4月中旬に行われるBikefestivalが「最大の行事」になるようです。

試行錯誤の結果、ブラッシュアップしてきたCityBike。今後もWienでは市内交通の一角を担う重要な「乗り物」として活躍することでしょう。

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