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March 09, 2018

ÖBBが新型電気機関車1293型を公開

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今日はFeriお得意のジャンル「鉄道の話題」をお届けしましょう。

ÖBBは、3月5日、次世代の貨物列車用電気機関車1293型(Vectron)を公開しました。

1293型はSIEMENS製で、主に国際貨物輸送に使用されることになっています。ÖBBでは、2017年、SIEMENS社とVectronを最大200両導入する契約を締結。内訳はMSタイプ:50両(20両はオプション)、ACタイプ150両(総てオプション)。

そして、最初のロットは交直流のMS仕様30両が発注されました。今回、1号機が完成し、ÖBBに納入されたことから公開となったものです。

直流電化区間が存在しないÖBBが、交直両用仕様の電気機関車を導入したことに疑問を持つ方も多いと思います。

実は、ヨーロッパでは、多く国で国鉄が上下分割方式で民営化されてから、EU圏内を中心に貨物列車運行のオープンアクセス化が進められました。その結果、新しい会社が貨物列車運行に参入した他、国境を越えて貨物列車の運行が可能になりました。

日本では考えられませんが、通運会社が自社で機関車を調達し、JRの路線で独自に貨物列車を運行するというイメージです。

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ÖBBも自国内にとどまらず、「攻めの経営」という姿勢で、EU内の貨物列車運行を行うことになり、その用途に適した汎用貨物用電気機関車を導入することになったものです。

当面、運用する範囲ですが、自国内に加えて、ドイツ、イタリア、クロアチア、ポーランド、スロバキア、スロベニア、チェコ、ハンガリーとなっており、運行はRail Cargo Groupが行います。

鉄道ファンの方はご存じかと思いますが、1990年代以降、それまでの主流であった鉄道事業者のニーズに合わせて製造されるいわゆるオーダーメイド方式から、セミオーダー方式に変わりました。

セミオーダー方式とは、旅客機の製造に近く、メーカーがプラットフォームとなる基本的な仕様を数種類決め、用途や運行路線の架線電圧や信号方式などを鉄道会社の要請に合わせて変更できるものです。

そのため、車体は塗装以外、どこの鉄道会社も一緒。鉄道ファンとしては、面白みのない時代になりました。

SIEMENS社のVectronも、セミオーダー方式の機関車で、基本仕様は、足回りは2軸ボギー方式。かご形三相誘導電動機(4台)を装備し、IGBT使用のVVVFインバーター制御です。ちなみに標準仕様は、以下のようになっています。

-Vectron MS:交直流複電圧(4電源:AC25KV 50HZ/AC15KV 16.7Hz/DC3000V/DC1500V)の高出力機(6400kW)

-Vectron AC:交流複電圧(2電源:AC25KV 50Hz/AC15KV 16.7Hz)の高出力機(6400kW)

-Vectron AC(Medium Power):交流複電圧(2電源:AC25KV 50Hz/AC15KV 16.7Hz)の中出力機(5600kW)

-Vectron DC:直流単電圧(DC3000V)の中出力機(5200kW)

今回、ÖBBが発注したのは、この中のMSタイプです。この他、実際には鉄道会社から発注がないようですが、ディーゼル機関車仕様のVectronも準備されているそうです。

ÖBBでは、今後、貨物輸送ルートの拡大に合わせて、オプションを行使することを表明しています。

鉄道車両も航空機のように、オプション契約が行われるようになったのですね。時代の変化について行けないFeri‥

今回はÖBBの広報写真をお借りしてご紹介しました。

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