変わったお店シリーズ138 Parlament前にある「謎の建物」の正体は?
今日は「変わったお店シリーズ」として「仮設施設」をご紹介しましょう。厳密には「お店」ではありませんが‥
このブログでもご紹介したように、現在、ウィーンにある国会議事堂(パーラメント Parlament)は大規模改修工事が実施されています(詳しくは、2017年1月の記事をご覧ください)
Ringstraße沿いにそびえる古代ギリシャ神殿風の国会議事堂前は、いつも観光客で大賑わい。正面にある「アテネの泉」絶好の記念撮影スポット(今だと「インスタ映え」というのでしょうか)だと思います。
国会議事堂は、デンマーク生まれの建築家Theophil von Hansen(テオフィル・ハンセン)が設計したもので、1883年に完成しました。
19世紀の建物なのに古代ギリシャ風というのは、民主主義発祥の地アテネにちなんだものと言われています。
ご存じの方も多いと思いますが、同氏は、ウィーン楽友協会の建物、旧ウィーン証券取引所、現在の軍事史博物館などの設計を手がけています。
通常は、館内の見学ができるようになっているのですが、工事に伴って一般の立ち入りが禁止されており、館内に入ることはできなくなりました。
また、広場までは入ることができますが、玄関前への立ち入りも禁止されています。
議会関連施設は、Heldenplatz(ヘルデンプラッツ)の仮庁舎に引っ越しています。2020年の改修工事完了までは、館内の見学はできない訳ですが、先日、国会議事堂の前を通りかかった際、気になる仮設の建物を見かけました。
「アテネの泉」前に立っているガラスを多用した「謎の建物」。最初は改修工事の建築工事事務所かと思ったのですが、近づいて見ると「Bau.Stelle Parlament」の文字が‥
工事期間中の「代替見学施設」(「Infopoint Bau.Stelle」というのが正式名称のようです)です。
工事期間中、改装の背景や計画概要、進捗状況などを展示すると同時に、議会や民主主義に関するガイディングなども行う見学者向けの拠点です。
また、従来から、館内にはスーベニアショップがあったのですが、この機能も兼ね備えています。
ちなみにParlamentsshopでは、各種書籍をはじめロゴの入った文具、キーホルダー、マグカップなど、ちょっと面白いグッズを取り揃えています。
写真は工事用ヘルメットを模したキーホルダー。工事期間中の限定商品でしょうか。ちょっと変わったウィーンのお土産として、喜ばれるかもしれませんね。
ただ、この施設ですが、「アテネの泉」前にコンテナハウスを活用して設置されているため、最後の写真のように議事堂全景を撮影しようと思うと、正直、邪魔になります。
観光客の方にとっては、写真撮影という観点からすると、ちょっと残念かもしれませんね。
Infopoint Bau.Stelleは、月曜日から土曜日の10時から18時まで開館しています。
Feriが通りかかった日は、日曜日だったため、内部を見ることができませんでした。そこで、内部の模様は公式写真でご紹介することにしました。
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