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April 03, 2018

60周年を迎えたオーストリア航空

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最初にお知らせから。通常、1ヶ月前の月初にチケットが一斉発売となるVolksoperですが、4月3日現在、インターネット経由で、チケットの予約ができない状況です(スタンバイは可能ですが‥)。

理由はよくわかりませんが、もしかしたらイースター割引の関係かもしれません。

今日は「Austrian Airlinesの話題」をお届けしましょう。

Austrian Airlines(AUA、オーストリア航空)は2018年3月、運航開始、60周年を迎えました。

オーストリアの民間航空は、日本と歴史が似ています。というのは、第二次世界大戦の敗戦を機に、一時期、航空輸送が制限されていたのです。

日本の場合、戦前は大日本航空という会社がありましたが、終戦後、連合国軍最高司令官総司令部 (GHQ) により、直ちに官民を問わず全ての日本国籍の航空機の運航が停止されました。

1950年6月にGHQが、日本の航空会社による運航禁止期間が解除したことを受けて1951年8月、日本航空株式会社が設立されています。ただ、戦前の大日本航空とは、全くの別会社です。

戦前は、1923年、ウィーンを拠点とするÖsterreichischeLuftverkehrs AG(ÖLAG)が設立されました。ホームベースは、今では大規模住宅団地となっているVienna-Aspernでした。

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同社はウィーンを中心に、ミュンヘン、ブダペスト、ニュルンベルク、グラーツ、クラーゲンフルト、サンクト・ヴォルフガング(水上機による運航)、などに路線を設定していました。

1938年にはローマ、パリ、ロンドンへの路線を計画しましたが、オーストリアがドイツに併合されたため、この計画は頓挫。さらにÖLAGはルフトハンザに組み込まれて、1939年、消滅してしまいます。

敗戦後は連合軍により占領されていたため、日本と同じく航空会社を持つことはできなかったようです。

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そして、1957年9月30日、Air AustriaとAustrian Airwaysの合併してAustrian Airlinesが誕生しました。

ちなみにオーストリアでは公共企業体は政党がバックアップしているケースが多く、Air AustriaはÖVP系、Austrian Airways はSPÖ系だったようです。

新生Austrian Airlinesは、1958年3月31日、商業航空を再開します。

就航初便はロンドイン行きで、イギリスのヴィッカース社が製造した中距離ターボプロップ機「ヴィッカース・バイカウント(Vickers Viscount)(機体記号OE-LAD)が使用されました。

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招待された搭乗者は、カクテル・レセプションや、ディナー、市内観光を楽しむと同時に、ウィーンではウィーン国立歌劇場でモーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」などを楽しんだようです。

オペラ鑑賞を組み込むあたり、さすがにオーストリアです。

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初飛行は大きな成功を収め、1958年7月6日、NeuesÖsterreich紙には、“機材はイギリス製であったが、雰囲気はオーストリアだった。「ウィーンの微笑み」「温かいもてなし」”と賞賛されました。

1958年、Austrian Airlinesは4機のヴィッカース・バイカウントを保有し、チャーター便で、ロンドンに加え、フランクフルト、チューリッヒ、パリ、ローマ、ワルシャワの6都市に就航していました。

余談になりますが、ヴィッカース・バイカウントは、日本でも全日空が11機を導入し、国内幹線に投入していました。

その後、ヨーロッパを中心に路線を広げ、シップもジェット旅客機シュド・カラベル(1963年導入)、ボーイング707、ダグラスDC-9などが加わります。

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そして、1989年の夏期ダイヤで、新鋭機A310を使い、待望の日本線が開設されました。当初は週2便だった成田線ですが、その後、運行本数が増えると同時に、関空線も開設されたのは、皆さまもご存じのとおりです。

日本線のシップも、当初の中型機A310から、A340、A330に大型化されました。さらに北米線、中国線なども開設され、現在は82機の機材を保有し、就航地は130にも及びます。

その間、Lauda Airを傘下に収め、路線の拡大を図りましたが、競争の激化により、経営が悪化し、2009年、Lufthansaに買収されて、今日に至っています。

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その間、2016年には不採算路線となった日本線が休止となりましたが、奇しくも、同社が60周年を迎えた2018年に復活したのも、何かの縁を感じます。

現在、同社が保有するフリートは、長距離路線用のB777-200ER(5機)、B767-300ER(6機)、Airbus A319-100(7機)、Airbus A320-200(23機)、Airbus A321-100(3機)、Airbus A321-200(3機)、Bombardier Dash 8Q-400(18機)、Embraer 195LR(17機)を保有しています。

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なお、同社では60周年を記念して、Peter Baumgartner著のアニバーサリーブック「Geschichte von Geschichte von Austin Airlines(A Smile Flies Around the World)」(ドイツ語版)を発行しましたが、初版は売り切れ。

現在、第2版が同社のネットショップ「Jetshop」で販売されています(29Euro)。航空ファンにとっては、興味がある書籍ですね。

余談になりますが、AUAの歴史は、Feriの人生とほぼ同じ歳月。国立歌劇場が戦災から復興して、初演が行われた年、Feriは生を受けました。Feriは、オーストリアと縁があったのでしょうか。

今回は、同社が提供している公式写真を借用いたしました。戦後復興の息吹を感じる写真が多いような気がします。また、下記の動画は1958年の初便就航時のニュース映画です。


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