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May 06, 2018

番外編 Staatsoperette Dresden 2018/19プログラム

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最近、オペレッタでは、今ひとつ魅力的な作品がかからないオーストリアに対して、勢いが良いのがドイツ。
郊外から念願の旧市街の新劇場へ引っ越したシュタットオペレッタ・ドレスデンの2018/19シーズンプログラムが発表になりました。

オペレッタ・プレミア
DIE SCHÖNE GALATHÉE(美しきガラテア、2018年10月27日Premiere)
スッペ作曲のオペレッタで、ウィーン・オペレッタの黄金時代幕開けとなった作品です。「伝説の時代」のキプロスを舞台とした作品です。

オッフェンバックの「美しきエレーヌ」にあやかった作品とも言われています。来シーズン、オペレッタのプレミアは、本作品だけとなりました。

レパートリー・オペレッタ
基本的に前シーズンにPremiereを行った演目がレパートリーとして残ります。なお、定番オペレッタの「Die Fledermaus」(こうもり)が、来シーズンは外れることになりました。また、「ORPHEUS IN DER UNTERWELT」も外れています。

IM WEISSEN RÖSSL(白馬亭にて)
オーストリアを若干、馬鹿にしたような演出ですが、楽しい作品に仕上がっています。
9月から11月にかけて10公演、上演されます。

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DIE CSÁRDÁSFÜRSTIN(チャールダーシュの女王)
これからPremiere(6月30日)が行われるため、新演出の仕上がりはコメントできず。来シーズンは9月から2019年4月にかけて11公演、上演されます。

CANDIDE(キャンディード)
「キャンディード」はLeonard Bernsteinの作品ですが、Dresdenではオペレッタという位置づけで上演されます。来シーズンは10月から2019年6月にかけて7公演、上演されます。

FRAU LUNA(ルーナ夫人)
Paul Lince作曲のベルリン・オペレッタです。2019年2月から7月にかけて13公演、上演されます。

MARÍA DE BUENOS AIRES(ブエノスアイレスのマリア)
Horacio Ferrerの作品で、音楽はアルゼンチンの作曲家でバンドネオン奏者のAstor Piazzollaのものが使われています。「Tango-Operita」と名付けられています。
この作品は、通常の劇場ではなく、座席配置が異なる特別な会場で上演されます。2019年3月と5月に都合8公演、上演されます。

DIE LUSTIGE WITWE(メリーウィドウ)
来シーズン、Volksoperからは消えてしまいましたが、Dresdenでは健在です。2019年5月から7月にかけて9公演、上演されます。


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オペラ・プレミア
GIANNI SCHICCHI(ジャンニ・スキッキ)
Giacomo Puccini作曲のコミック・オペラ。単独でも歌われることがあるラウレッタのアリア「私のお父さん」が有名ですよね。なお、本演目は単独で上演されることが少ない作品ですが、今回は「DIE SCHÖNE GALATHÉE」と一緒に上演されます。

オペレッタとオペラを同時に上演するというのは、珍しいですね。

DIE ZAUBERFLÖTE(魔笛、2018年11月7日Premiere)
ご存じモーツァルトの作品。11月から2019年3月にかけて12公演、上演されます。

オペラ・レパートリー
以下の3作品が継続上演されます。以前は、オペラは1演目程度だったのですが、増える傾向にあります。
-DIE DREIGROSCHENOPER(三文オペラ)
-HÄNSEL UND GRETEL(ヘンゼルとグレーテル)
-DIE HOCHZEIT DES FIGARO(フィガロの結婚)

ミュージカル・プレミア
最近は、同劇場もミュージカルに力を入れているようで、来シーズンは3作品のPremiereが行われます。

MY FAIR LADY(マイフェアレディ、2019年1月26日Premiere)
クラシックミュージカルの傑作「MY FAIR LADY」が新演出で上演されることになりました。
2019年1月から7月にかけて16公演、上演されます。やはり定番ミュージカルだけあって、上演回数も多いですね。

DER MANN MIT DEM LACHEN(2019年4月27日Premiere)
Frank Nimsgern作曲の作品です。2019年4月から6月にかけて9公演、上演されます。

EIN HAUCH VON VENUS(2019年6月22日Premiere)
Kurt Weillの作品で、1943年に初演されました。Kurt Weillはユダヤ系のドイツ人であったため、ナチスから迫害を受けて、アメリカに移った経緯があります。
本作品も、アメリカ移住後にヨーロッパスタイルを捨てて、創り上げたもので、ニューヨークを舞台とした作品です。シーズン後半にPremiereが行われるパターンで、2019年6月と7月に、都合7公演、上演されます。

ミュージカル・レパートリー
来シーズンは「WONDERFUL TOWN」と「LA CAGE AUX FOLLES」の2作品が外れ、
レパートリーは、1作品となりました。
-ZZAUN! – DAS NACHBARSCHAFTSMUSICAL

ニューイヤーコンサート(2019年1月1日、3日、4日、5日、6日、12日上演)

古い旧劇場は、チケット料金が現在の水準では非常に安かったのですが、劇場が都心に移ってからも、リーズナブルな価格設定です(最も高いKAT C1で43Euro)。

興味深いのは曜日によって同じ演目でも値段が異なること。これは、集客を考慮しているのだと思います。

しばらくStaatsoperette Dresdenから足が遠のいているFeriですが、2018/19シーズンはÖBBが運行する夜行列車「NightJet」にでも乗って遠征してみたくなりました。


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オペラ, オペレッタ, ミュージカル |

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Comments

2週間ほど前に、ミュージカル「LA CAGE AUX FOLLES」を観にいってきました。
今度の新劇場は、ホワイエを昔の煉瓦造りの廃工場を利用してつくっており面白い構造です。エプロンステージ(オーケストラと客席の間の通路状舞台)もあって、役者さん達がその上を歌い踊るので迫力のあるステージが楽しめました。
新劇場はDressdenMitteの駅からは徒歩数分ですし、旧市街からも15分ぐらいで歩けるので便利ですよ。

Posted by: Hunger | June 25, 2018 at 17:01

Hunger様、コメント、ありがとうございます。

私もStaatsoperette Dresdenの新劇場を訪問したいと思っているのですが、なかなか遠征の機会がなく、先延ばしになっております。

エプロンステージは、前劇場にもあったような記憶があります。

ところで、ご覧になった「LA CAGE AUX FOLLES」ですが、私はVolksoperで上演していた時代に観ました。なかなか良い演出で印象に残っています。

Posted by: Feri | June 27, 2018 at 18:51

Feri さん、本年もお世話になりました。

少し前に Staatsoperette Dresden の新劇場に行ったので、少々..
残念ながらオペレッタではなく、この時期恒例の Hänsel und Gretel でした。日曜日の15時開演なので子供が多いのかと思っていましたが、それ程ではなく、やはり高齢の方が多かったですね。

場所は、旧市街の中心 Altmarkt から市電で2停留所目の Schweriner Straße から徒歩3~4分程度、Hunger さんが書かれているように S-Bahn なら Dresden Mitte 駅から同じくらいです。
以前の劇場が市電で30分も掛かっていたことと比べて、格段に便利になりました。

工場の建物をそのまま利用し、外観や内部にはレンガの壁なども多く残されており、ホワイエ部分は天井が無くのこぎり屋根のままです。Rang(日本式の2階)のホワイエでは、屋根の下のクレーンがそのままオブジェにされていました。
劇場内部は新たに造られており、非常にきれいでした。外側からは劇場特有の、吊り物の重さに耐えられるように舞台の直上部分が高くなっている構造も見え、田舎の映画館に毛が生えたような(失礼!)旧劇場とは雲泥の差です。
建物の中には、他に中小の劇場が幾つかあり、演劇等も上演できるようになっています。

客席は、Parkett(平土間)が旧劇場と同じ程度の規模でしたが、Rang(2階席)がある分、収容人数も増えているようです。
エプロンステージ(オーケストラピットの周囲)は、旧劇場と同様に常設で、大きく、かつ幅広くなりました。ただ、今回の演目では Knusperhexe が一度駆け廻っただけで、演目のせいか、Komische Oper Berlin のように使い倒すという感じではありません。
目立ったのはオケピットの大きさで、旧劇場はかなり小さかったので編成も縮小せざるを得ない様子でしたが、かなり広く奥行きも大きくなり、大編成でも大丈夫な感じです。まあ、エプロンステージにさえぎられて、かぶりつきでも、中の様子は見えませんでしたが。
舞台も、かなり立派です。避難誘導の為の案内図があったので見たところ、左右と奥に主舞台とほぼ同じ大きさの舞台がありました。大劇場並みで、どんな演出でも大丈夫そうです。

実は、日中ヒマだったので、旧劇場にも行ってみました。移転して2年経ちましたが、建物は昔のままで、違っているのは、壁にあった STAATS OPERETTE の文字がはずされていた程度でした。

行きやすく便利になって、Berlin や Leipzig からも近く、オペレッタを聴く為に足が向きそうで、逆に、ますます Volksoper Wien から足が遠のきそうです。

Posted by: Steppke | December 31, 2018 at 19:05

Steppke様

今年も一年、色々とお世話になりました。

Staatsoperette Dresden新劇場の情報、ありがとうございます。

しばらくご無沙汰してしまっているので、2019年は久しぶりにドレスデンへ遠征するのもよいのかな‥と思うようになりました。

来年もよろしくお願い申し上げます。

Posted by: Feri | December 31, 2018 at 21:52

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