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August 10, 2018

番外編 エアバスA350XWB搭乗記

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今日は「飛行機の搭乗機」をお届けしましょう。

最近、ヨーロッパの航空会社で日本線に力を入れているフィンエアー。各国の航空会社が乗り入れを希望する羽田へは就航していませんが、何と夏ダイヤでは成田-ヘルシンキ間がダブル・デイリー(毎日2便)。

この区間にはJALも飛んでいるため、何と、毎日3便が飛んでいます。その他、愛知、関西、福岡の各空港からヘルシンキへのフライトが設定されています。

そんなフィンエアーの最新鋭機材がエアバスA350-900です。正式にはエアバスA350 XWB (Airbus A350 XWB) 型と言いますが、同機はA300型やA330型/A340型の後継機としてエアバス社が発売した新世代中型ワイドボディ旅客機です。

ちなみにXWBとは、「eXtra Wide Body」の略です。エアバスのワイドボディ機は、A300からA340まで、真円の胴体断面を採用していました。

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ところがA350XWBは、ダブルバブル断面を採用し、キャビンの快適性が向上されました。ちなみにキャビン部分の半径は2.98mで、エコノミークラスの場合、9列配置が可能です。

一方、貨物室部分は従来のエアバス社ワイドボディ機と同じ半径2.82mとなっています。

A350XWBには、機体サイズにより800型(最終的に開発は中止)、900型、1000型があります。フィンランド航空が採用しているのは、900型です。アメリカ・ボーイング社のB787のライバルに当たる機材ですが、A350XWBの方が若干、大きいのが特徴。

そのため、日本航空のようにボーイングB777の後継機として採用する航空会社もあります。

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前置きが長くなりましたが、先日、日本へ行く際、チケットの値段が安かったため、フィンランド航空を利用しました。ダブルデイリーなので、正規航空券でも結構、安い値段で出る日があるようです。

日本航空のB787型には何回か登場しているので、比較する意味でも興味深いフライトとなりました。同社は2015年10月、ヨーロッパの航空会社で初めてA350XWBを受領しました。

ちなみに現在、日本線にはA350-900以外にA330-300も使用されています。フィンエアでは、A340の後継機としてA350-900を導入しています。四発機よりも双発機の方が、燃費が良いという理由です。

さて、ウィーンからヘルシンキまでもフィンエアの利用。機種はヨーロッパではおなじみのA320なので、別段、コメントすることはありません。

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フィンエアのベースとなっているヘルシンキ・ヴァンター国際空港は需要増に応えるため、拡張工事中で、今回、Feriが乗る成田行きAY71便は何とびっくり「沖止め」。ゲートラウンジからバスでシップサイドへ向かいます。

Feriが利用したのは、当然、エコノミークラス。ただ、機内を移動中にビジネスクラスを見学することができました。フルフラット仕様ですが、座席が斜めに配置されています(これをヘリンボーン配置と言うそうです)。

座席配置は1-2-1なので、全席、通路には自由にアクセス可能です。まぁ、最近、流行のスタイルですね。使い勝手が良いかどうかは、Feriは利用していないので、なんとも言えませんが、実際に使った方の感想によると、足元が狭いそうです。

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一方、エコノミークラスは、標準で3-3-3という一般的な9列配置です。シートピッチは78cm程度らしいのですが、普通‥と言ったところでしょうか。

ちなみにFeriは、最前部の壁があるところだったので、若干、広かったかもしれません。

通路の天井は高く、オーバーヘッドストウェッジビンも大きく、荷物がたくさん入ります。Feriは実際に計測した訳ではありませんが、ボーイングB777よりも広いそうです。

エアバス社では、全クラスで、乗客全員がキャリーバックを機内に持ち込める想定で設計したとか‥

オーバーヘッドストウェッジビンの下には、禁煙・シートベルト着用といった表示が出ていますが、今の飛行機らしく「電子機器使用禁止」のサインが追加されていました。

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最近の機材らしく座席の背面にAV用のモニターが埋め込まれています。比較的大型のモニターで、各種映像プログラムに加えて、ルートマップや機外映像などを見ることができます。

機外カメラは、A380と同じく垂直尾翼の頂部に取り付けられており、胴体越に前方を見ることになります。

そして、USB電源も内蔵されています。基本的なシステムはA380と同じようです。

ボーイング787が、窓のシェード(日よけ)が液晶になっている上に、窓自体も大きくなっていますが、A350XWBは窓の大きさもA330などと同じサイズのようです。そして、シェードも一般的なタイプ。

B787が機体を完全に再設計しているため、炭素繊維をはじめとする新素材を多用して、窓も大きく、電子シェードが標準装備になっているのに対し、A350XWBはA330などの生産設備を活用するため、窓などは在来機と同じサイズのようです。

外観では、機首部分が独特のスタイルで、主翼の翼端も変わった形状になっているので、新鋭機というイメージがありますが、乗ってしまうと、正直、「新鮮味」はありません。

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気になる機内の騒音ですが、これは個人差があるので、何とも言えません。ライバルのボーイングB787より静かだという人もいますが、Feriの個人的な感想としては、同じくらいではないかと思います。

ちなみにA350XWBのエンジンは、ロールスロイスのトレントが搭載されていますが、現在のところ、「大人の事情」でエンジン供給はロールスロイスの独占です。

昨今、B787に搭載されているトレントが、ファンブレードのトラブルで大規模改修を実施中ですが、A350XWBのエンジンについては、現時点では問題は発生していないようです。

この他、A350XWBでは、ボーイングB787型と同じく、機内の湿度を適度に保って空気が乾燥しないのも特徴になっていますが、Feri個人の感想としては、B787の方が効果が高いような気がします。

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もっとも、これは乗務員が操作することで、湿度を変えることができるのでしょうから、運航側の考え方の違いかも知れません。

座席には、予めインナータイプのヘッドフォンが置かれていました。

ところで、フィンエアの場合、最近流行のプレミアムエコノミークラスは導入していませんが、エコノミーコンフォートというクラスがあります。

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エコノミークラスの最前部に設定されており、座席は基本的に同じなのですが、シートピッチが若干広く設定されています(公式には86cm~91cm)。

最大の特徴はノイズキャンセリングヘッドホンとアメニティキット(マリメッコのデザイン)が提供されることでしょうか。Feriは利用していないので、何とも言えませんが、食事は一緒みたいです。ちなみに70Euroをプラスすることで、利用できるとか‥

ただ、席は3-3-3配置なので、座席の横幅は一緒です。まぁ、微妙なところですね。

ところで、A350XWBで最大の難点は、最近の2通路型ワイドボディ旅客機に共通しているのですが、L側とR側を結ぶ通路が少ないという点です。

これは効率を優先するためギャレイ(調理室)を機体後部に集約したため、エコノミークラスの非常口席付近でも左右を結ぶ通路がないのです。

そのため、搭乗時に、誤ってL側通路に入ってしまうと、R側通路に移るためには、客席を横断しなくてはなりません。もっとも、これはA350に限ったことではなく、B787でも同様ですが‥ この他、トイレが混んでいる場合でも、L側からR側に簡単に移動できないため、空いていても利用できないことも‥

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A350XWBですが、ヨーロッパの航空会社では、ルフトハンザも導入しており、羽田にも顔を出していますね。

ところで、日本からウィーンへ向かう際、FeriはJALのマイレージ上級会員なので、エコノミークラス利用でもラウンジが使えるのですが、JALが運営しているラウンジではなく、何とオーストラリアのカンタス航空が運営しているラウンジでした。

ヘルシンキ行きが出る時間はカンタスの便がないため、大混雑のJALサクララウンジを尻目に、ガラガラでした。しかし、オーストリアへ行くのにオーストラリアのラウンジとは‥妙な気がしましたね。

また、この便には日本人の男性客室乗務員が乗務していました。海外のエアラインで日本人男性客室乗務員は、初めて見ました。ちょっとお話をしたところでは、フィンエアには何人か日本人の男性客室乗務員がいるとのことでした。


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