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August 04, 2018

リリプトバーンの水素機関車が落成

Hyrdolilli001

今日は「Wiener Praterの名物アトラクションLiliputbahnの話題」をお届けしましょう。

Liliputbahnは、今年、開業90周年を迎えた「歴史ある鉄道」です。

このブログでも、以前、同鉄道が水素エネルギーで駆動する新しい機関車の導入を決めたことをお知らせしましたが、今春、現車が完成していました。

形式は1265 001ですが、愛称は「HyrdoLilli」。4月にウィーンで開催された国際会議「Transport Research Arena 2018」で、関係者に初公開されました。

Liliputbahnはミニチュア鉄道ですが、この機関車はオーストリア初となる水素エネルギーで駆動する鉄道車両です。

環境保全に熱心なオーストリアでは、このブログでもお伝えしているように電気自動車の導入にも力を入れています。何しろ電力に関しては、豊富な水力発電で確保することができますので‥

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そのため、鉄道では、電化が強力に推進されてきました。ご存じのようにÖBBの幹線は、全線、電化されています。

とは言ってもローカル線は、列車密度の関係から電化をするメリットが少なく、非電化のままで、ディーゼルカーが使用されています。

今回、試作された「HyrdoLilli」ですが、日本で開発された自動車と同じく、燃料電池内の水素と酸素の反応によって電力を作り、この電力でモーターを回す仕組みです。

気になる性能ですが、燃料電池の連続定格出力は8kw(瞬間最大出力10kw)で、85リットルの水素タンクとともに機関車に連結されているトレーラーに取り付けられています。

20180629buergermeisterludwiggratu_2

水素エネルギー機関車の開発ですが、Liliputbahnのエンジニアリングチームが中心となり、
ÖBB-Infrastruktur AG開発部門、TEMO GmbH、Graz RCC Railway Competence & Certification GmbHなどの企業がプロジェクトを組んで行われました。

テストプラント的な位置づけが強いですが、将来に向けての技術開発の一環として考えれば、ユニークな試みと言えるでしょう。

なお、プロジェクトを統括したRCCによると、燃料電池は600kwまで容量を拡大することは可能だそうです。

4月には一般公開も行われましたが、6月30日には営業運転を前に、ウィーン市長Michael LudwigさんがLiliputbahnを訪れて試乗しています。

なお、本線用の水素エネルギー列車は、2018年春、ドイツが導入したフランス・アルストム社が製造した「コラディアiLINT(アイリント)」があります。

現在、ドイツ・ザルツギッターで走行試験が行われており、14編成の導入が計画されています。予定では、2018年12月には営業運転を開始することになっています。

今回は、最後にLiliputbahnが公開している解説動画をご紹介しましょう。

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