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August 13, 2018

次も考えています 発電も色々

Entgasung

日本では、このところの「酷暑」で、一時の節電ムードはどこへやら。テレビでも、盛んに「命の危険があります。ためらわずエアコンを使用してください」と視聴者に警告しているとか‥

しかし、そうなると電力供給が重要になってきます。

今日は「ウィーン市が取り組んでいる発電にまつわる話題」をお届けしましょう。

オーストリアは、水力発電と火力発電で電力をまかなっていますが、最近では風力発電や太陽光発電も増えてきました。

Muelldeponierautenweg

火力発電については、燃料を自国で産出できないこと、CO2排出の問題などもあり、依存度を下げたいと思っているようです。

また、多様な発電方法を採用している点にも注目されます。一つは「ゴミの埋め立て地から出るガスを活用した発電」です。

ゴミの埋め立て地からは、メタンガス(バイオガス)などが発生しますが、これを回収して、発電に利用しようというものです。

Bestehendepv

この取り組みは1994年から行われているそうで、2013年までに約2億立方メートルのガスが抽出され、約3億4500万キロワットの電力を生み出しています。

この発電量は、年間約138000世帯の電力需要をまかなうことができるそうです。

ゴミを発電に利用する方法としては、バイオマス発電がありますが、こちらはゴミを焼却する際の熱を利用して電気を起こす発電方式であるのに対し、こちらは自然発生するバイオガスを利用する点が異なります。

なお、バイオガス発電の過程で出る温水は、90度に加熱された上で、地域に供給されています。こちらでは冬場はスチーム暖房が一般的ですが、そのエネルギーにしている訳です。

使えるものは、何でも使う‥という発想ですね。

なお、バイオガスが発生して、危険なイメージがある埋め立て地ですが、バイオガスは地中に埋めたパイプなどを通じて回収されるため、地上には出てきません。実際、写真のように地上は公園として整備されています。

Solarblume

ただ、ゴミの埋め立て地なので、徐々にバイオガスの発生が減ってきます。

これは埋め立て地の容量一杯になってしまうとゴミを追加することが困難なため。現在、バイオマス発電を行っているRautenwegにある埋め立て地では、2008年に埋め立てが終了しています。なお、2014年の自店でも2000世帯へ電力を供給できたそうです。

ウィーン市当局はRautenwegでは、2025年まで発電は継続できると予測しているようです。

では、バイオガス発電が出来なくなったらどうするのか‥ちゃんと先も考えています。埋め立て地に太陽光パネルを設置して、太陽光発電所に仕立て直す計画を推進しています。

2014年から太陽光発電パネルの設置も始まっており、480枚のパネルで年間約164000キロワットの電力を供給しています。

Img_218_02_0163

いわゆる固定式の太陽光発電パネルに加えて、「Solarblume」(太陽の花)と呼ばれるユニークな発電システムも導入されています。

これは、GPSを使って太陽の位置に合わせてパネルの向きを変え、効率的に発電を行うものです。一基で年間約3000キロワットの発電ができるそうです。太陽光発電パネルを使った「ひまわり」ですね。

また、市内の公共施設でも屋上に太陽光発電パネルを設置しているところも多数、存在します。写真は某幼稚園の玄関脇ですが、太陽光発電の様子をディスプレイでアピールしています。このあたり、日本と同じですね。

Img_218_02_0162

日本でも東日本大震災以降、太陽光発電が盛んになりましたが、昨今の大雨による洪水で新たな問題点が露見しているという話を耳にしました。

それは、洪水などで太陽光パネルが水没した場合でも、発電を継続しており、救助活動などの祭、感電の危険性があるというのです。

また、太陽光パネル自体にも有害物質が含まれており、破損した場合、その後処理には、予想以上に手間がかかるようです。

それだけに、設置場所の選定や施工には細心の注意が必要な訳ですが、日本では小規模な太陽光発電施設は、事実上、野放しなので、トラブルが増えているとか‥

いずれの発電方式も一長一短がある訳で、その特徴を踏まえた活用がポイント‥ということになりそうです。


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