« SEEFESTSPIELE MÖRBISCH2018「GRÄFIN MARIZA」鑑賞記(上) | Main | 日本人もビックリ アウトバーンの大渋滞 »

August 26, 2018

SEEFESTSPIELE MÖRBISCH2018「GRÄFIN MARIZA」鑑賞記(下)

Grafin_mariza_005

今日は昨日に引き続きSEEFESTSPIELE MÖRBISCH2018「GRÄFIN MARIZA」の後半をお届けしましょう。オペレッタにご興味が薄い皆さまにとっては、申し訳ございません。

Feri、お気に入りの「カールマンもの」ですから‥

さて、2幕は「マリッツァ邸の大サロン」という設定ですが、舞台装置は同じです。元々、大きな舞台なので、細かい場面転換は必要ないと判断したのでしょう。なお、大道具の奥では、場面によって若干、細かい転換を行っています。

マリッツアがタシロを呼びつけるという定番の演出。

Grafin_mariza_007

そして、リーサに恋したジュパン男爵とのやり取りが始まります。デュエットの場面は、舞台が広い分、厳しいものがありますが、ここはバレエ団が派手な電飾衣装で登場し、2人の回りを踊ることで、華やかな雰囲気を醸し出していました。

そして、マリッツア邸でのパーティへ。ここはバレエ団が大活躍。「シカゴの侯爵夫人」の曲も入って、華麗なパーティを演出。オペレッタの場合、同じ作曲家の曲を「別の作品」から引用することがありますが、このあたりは「演出の腕の見せ所」といったところでしょうか。

VOLKSOPER版が、シャンペンタワーなど枝葉の演出にこだわっていたのと対照的です。

Grafin_mariza_006

大舞台なだけに、人数の多いバレエ団は華がありますね。また、バレエ団の踊りについては、オペレッタでは定番の演出、リフレインが結構入っていました。これはご機嫌。さらに花火も打ち上げられて、華やかさが最高潮に。

舞台はマリッツアが、ポプレスク侯爵の策略で、タシロがリーサと二股をかけていると誤解する場面へ。

タシロを罵倒する場面は、ちょっとおとなしかった感じ。Julia Kociさんの場合、ハンガリー女性らしい感情の起伏が激しい役は似合わないのかもしれません。

Img_2018_08_6084

タシロとリーサが兄姉だったことが、わかり再びタシロへの恋心が燃え上がるマリッツア。パーティも最高潮になってお開き。暗転で、3幕へ。このあたりの盛り上げ方は、中々、工夫されていました。

3幕は定番どおり「マリッツア邸のサロン」です。

夜通し呑み明かしてダウンしているポプレスクとジュパン。

彼らを起こしに来るマリッツア。定番の「ばら色のハンガリー娘」を3人で歌う場面です。ここではバレエ団も加わって華やかな舞台に仕上がっていました。

Grafin_mariza_008

奇をてらった演出ではないので、好感が持てます。ここでも当然、リフレインが行われました。

「伯爵令嬢マリッツア」では、3幕がお芝居中心のため、どうしても間延びした雰囲気になりやすいのですが、今回は、野外ということもあり、お芝居をコンパクトにして、テンポを速めていました。

そのため、ジュパンがリーサに結婚を申し込む場面も、比較的短くまとめていました。

Grafin_mariza_010

そして、3幕の見どころ、Melanie Hollidayさん分するボジェナ侯爵夫人がペニチェクを連れて登場します。Melanie Hollidayさんなので、あえてアメリカの雰囲気を前面に出しています。


登場時、マイフェアレティの曲がちょっと演奏されるのもご愛敬。

ペニジェクのFranz Suhradaさんが良い味を出しています。

今までボジェナ侯爵夫人は、ご年配の個性的な歌役者さんが起用されるケースが多かったのですが、Melanie Hollidayさんなので、「あくの強さ」は抑え気味で、華やかな雰囲気を強調していた感じ。

Img_2018_08_6120

彼女には、この演出の方がピッタリだと思います。ある意味、出演者の特性を踏まえた演出が、功を奏した感じです。

2004年版では、列車に乗って、この地を離れようとするタシロを、駅で列車を止めて2人を引き合わせるという演出でした。そのため、列車の大道具が出てきましたが、今回はなし。総てマリッツア邸で話が進みます。

タシロがマリッツアへの手紙を書いているところで、マリッツアとバッタリあって、お互いが愛を確かめ合ってお開きという粋な演出でした。このタイミングでバレエ団が登場し、2人の回りで華麗な踊りを披露します。

Grafin_mariza_009

例によって、カーテンコールでは、作品のメドレーが演奏されました。お楽しみの花火大会は、噴水も加わって楽しめましたね。

正直、キャスティングについては、多少疑問のところもありますが、大舞台でマイクをつかっているため、歌では大きな不満はありませんでした。

それ以上にオーソドックスな直球勝負的な演出が印象に残った作品でした。いつもはDVDを買わないFeriですが、今回は手にしてしまいました。

Img_2018_08_6148

Serafinさん時代とは、明らかに路線を変えてきた感じがしますが、「ヴェネチアの一夜」のように時代設定を「今」にしていない点、余計な演出を入れず「直球勝負」的な演出など、Feriとしては好感が持てる作品に仕上がっていました。

それだけにテレビ放送が、Premium時に行われていれば、稼働も上がっていたような気がします。

日本でも、オペレッタファンのために、是非、テレビ放送をしてもらいたところですが、体制が変わってから、日本での放送は途絶えたまま‥

ご覧になりたい方はDVDを入手された方が早いかも知れません。

※「人気ブログランキング」に登録しています。この記事がお気に召しましたら、下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります

Br_c_3246_1gif

オペレッタ |

« SEEFESTSPIELE MÖRBISCH2018「GRÄFIN MARIZA」鑑賞記(上) | Main | 日本人もビックリ アウトバーンの大渋滞 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« SEEFESTSPIELE MÖRBISCH2018「GRÄFIN MARIZA」鑑賞記(上) | Main | 日本人もビックリ アウトバーンの大渋滞 »