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August 25, 2018

SEEFESTSPIELE MÖRBISCH2018「GRÄFIN MARIZA」鑑賞記(上)

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今日は「オペレッタの話題」をお届けしましょう。

終盤を迎えたSEEFESTSPIELE MÖRBISCH2018。トレーラーが中々良かったので、是非、観たいと思っていた作品です。

諸般の事情で、観賞が遅くなりましたが、やっと願いが叶いました。しかし、この記事を皆さまがご覧になる時には、すでに公演は終了‥

Feriが観たのは、23日の目標日でしたが、こちらでのテレビ放送が、公演終了後となったためか、集客に苦戦している感じでした。

前回2004年に上演され、Feriも観賞しましが、こちらは、コミカルな演出と内容で、ある意味、Serafinさんが率いていた時代のMÖRBISCHらしい楽しい仕上がりでした。


インダントがPeter Edelmannさんに交代しましたが、クリーエ紙の“新インテンダント、レトロルックの演出で無難な船出“といったコメントが、正に的を射ている作品に仕上がっていました。Feriが観た日のキャストをご紹介しましょう。まず、

指揮はVOLKSOPERでもおなじみのGuido Mancusiさん。

-Gräfin Mariza(伯爵令嬢マリッア):Julia Kociさん

-Fürst Populescu(ポプレスク公爵): Horst Lamnekさん

-Baron Kolomán(コローマン・ジュパン男爵):Andreas Sauerzapfさん

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-Graf Tassilo(タシロ・エンドレディ・ヴィッテンブルク伯爵):Roman Payerさん

-Lisa(リーサ):Rinnat Moriahさん

-Karl Stefan Liebenberg(カール男爵):Julian Loomanさん

-Fürstin Bozena(ボジェナ侯爵夫人):Melanie Hollidayさん

-Penižek,Kammerdiener(ペニジェク):Franz Suhradaさん

-Tschekko,Marizas Diener(チェッコ):Peter Horakさん

-Manja(マニャ):Mila Janevskaさん

-Ilka von Dambössy:Verena Te Bestさん

いわゆるセカンドクルーでした。ただ、Julia KociさんはFeriお気に入りの歌役者さんなので、かえって良かった感じです。本当は2回観れば、ダブルキャストの両方を比べることができましたが、今回は、1回だけだったので、Premium組の仕上がりはわかりませんでした。

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以前は、オーケストラがピットに入るところから見せていましたが、今回は最後まで、姿を見せませんでした。もちろんカーテンコールでは指揮者が登場しましたが‥

舞台上には巨大なヴァイオリンを模したセットがありますが、前奏曲が始まると左右に開いてマリッツアの大邸宅内部になる仕組みです。そのため、舞台が始まってしまうと、普通の意外なほどオーソドックスな感じ。

「オーストリアとの国境に近いハンガリーの草原にあるマリッツアの館」を見事に再現していました。

非常に写実的な舞台装置で、向かって左側が窓になっているのですが、窓越しにノイジードラーゼーが見える設定です。もちろん、夜間なので、本物ではなく、映像を使っており、時間帯に合わせて景色が変わるという凝りよう。

マリッツアの館は、本来はプスタの中にある大邸宅なので、巨大な湖が見えるのは変なのだが、それはメルビッシュなのでOK。

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大階段を挟んで右側は二階建ての立派な書斎です。絵画も掛かっており、非常に良い雰囲気を醸し出していました。

これはFeri個人は「ゴージャスな舞台装置の中で、笑いの絶えない、楽しいお芝居をするのがオペレッタの醍醐味」だと思っているので、そのイメージにピッタリでした。

なお、舞台の両脇のディスプレイ(投影かも知れません)があり、カーテンコールの際は、出演者のアップが映し出されていました。

衣装も当時の雰囲気をよく再現しており、「オペレッタの王道」といった感じで、バレエ団はハンガリー風の衣装で登場する場面もありました。

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また、本筋以外の演技がなく、気が散ることが無い点も評価できました。2004年の作品では、色々なお芝居がてんこ盛りだったのですが、ある意味、好対照ですね。

1幕は、通常どおりの演出です。なお、演出によっては、カール男爵がジュパン男爵に化けるというバージョンもありますが、今回は、ジュパン男爵は別人が登場しました。

1幕の冒頭、マニャが屋上から現れるなど、巨大なセットを有効に活用していたのが印象的。

物語の進行も、ほぼオリジナルを踏襲しています。

ただ、1幕前半で、農園の子供たちがタシロに農作物などのプレゼントを持ってくる場面がありますが、今回は省略。この部分は合唱団で対応していました。

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恐らく夜間なので、子供さんの召集が難しかったのかもしれません。Feriは、この場面、好きなのでちょっと残念。

そしえ、カール男爵が、「借金の清算」の報告をするためウィーンからやってきます。1幕の聴きどころ、タシロの「夕闇せまれば」。マイクを使っているので、歌唱力はよくわかりませんが、雰囲気は合格でしょうか。


そこにポプレスク侯爵が、マリッツアとジュパンの婚約を知らせにやってきます。ポプレスク侯爵のHorst Lamnekさんは、ちょっと細身の方で、大きな舞台では、やや存在感が弱い感じがしましたね。

そして、マリッツア登場。さすがにJulia Kociさん。歌やお芝居は申し分ありませんが、ハンガリー女性らしい「アクの強さ」が弱い感じ。

まぁ、これは仕方ありませんね。Premium組のVida Mikneviciuteさんの方がイメージは合っていたかもしれません。DVDには彼女が出演しているので、観ればわかりますね。

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マリッツアが邸宅のサロンに登場する場面では、合唱団とバレエ団が全員出場し、華やかな雰囲気を盛り上げます。この演出は王道ですね。

ジプシーのヴァイオリニストがポイントで登場させ、演奏させる点も、よいアクセントになっています。

タシロがマリッツアに挨拶をする場面は定番どおり。その後、マリッツアと一緒にやってきたリーサがタシロとバッタリ会う場面へ。

「楽しかった子供の頃」のデュエットが良い感じ。直近のVOLKSOPER版では、2人の創造を、実際に子供さんを使ってお芝居にしていましたが、こちらは歌とお芝居で勝負。「妹よ」もなかなか聴かせる仕上がりでした。

そして、キーマンのジュパン男爵が登場。Andreas Sauerzapfさんは意外におとなしい感じ。ブッフォなので、もっと派手な演技で責めてくるかと思ったのですが、意外な感じです。ただ、舞台が大きいため、そのように感じたのかも知れません。

マリッツアとジュパン男爵のコミカルなやり取りが楽しいのですが、如何せん、舞台が巨大なので細かいお芝居はわかりにくいですね。

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そして、マリッツア歓迎のパーティへ。例によってチェッコが、マリッツアからだと言って持ってきたシャンパンのポトルをラッパ飲みしながらタシロが1幕、後半の聴かせどころ、「僕もかつては立派なチャールダーシュの騎士だった」、「ジプシーよ、来ておくれ」を歌います。

この二曲はまずまずの仕上がりでした。人前で歌わないタシロに癇癪を起こしたマリッツア。

雰囲気をかえるため、ジユパンは「タバリンへ言って騒ごう」と提案。合唱団も加わって「タバリンへ行こう」で舞台は一気に盛り上がります。

そこにマニャが現れ、意味深な予言。マニャは雰囲気も良く、良い感じ。

皆が、タバリンへ出かけた寂しくなった館で、タシロが歌う場面で1幕はお開きとなりました。休憩の後、2幕へ。


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