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August 03, 2018

U4 Heiligenstadt駅付近で大規模改修工事実施中

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今日はFeriおなじみの「U4改修工事レポート」です。

日本と異なり、夏休み期間中は、利用者が減少するため、Wiener Linienでは、この時期に大規模工事を実施しています。

全線にわたって大規模改修工事が行われているU4ですが、7月2日から8月26日まで、Spittelau-Heiligenstadt間で大規模工事が進められています。

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工事現場には一般人は入ることはできませんので、Wiener Linienが公開している広報写真で、工事の概要を把握するしか方法がありません。

Feriは、よくHeiligenstadt駅を利用しますが、プラットホームが大きく痛んでいるという印象はなかったのですが、写真を見てびっくり。線路のみならず、プラットホームも解体されて、全面的に新しくなっています。

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さすがに躯体すべてを新しくするというより、お客さまが利用する床部分に新しいコンクリートプレートを取り付けているようです。

お客さまが利用する床部分に新しいコンクリートプレートを取り付けているようです。型枠を組んで、コンクリートを流し込む方式ではなく、予め工場で製造された部材を使うプレキャスト鉄筋コンクリート工法(PC工法)を採用しているようです。

PC工法は、工場で部材を作るため、部材の品質が高いことに加えて、建設現場での手間が少なく、少ない作業員で工事を進めるため、工事期間の短縮にも寄与します。

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今回、約2ヵ月の工事期間を勘案して、PC工法が採用されたのでしょう。その後、ベンチやゴミ箱、情報インフォメーションなどが取り付けられる予定になっています。

また、Spittelau-Heiligenstadt間では、写真のようにポイントの交換を含む線路の取替工事も行われています。

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現在、Heiligenstadt駅に隣接して、新しい検修車庫が建設されていますが、この車庫へのアクセスを容易にするためのポイント交換も含まれているものと思われます。

Wiener Linienでは、工事期間中、代替交通機関として、臨時路面電車E4系統(Augasse-Nußdorf/Beethovengang間)が運行されています。

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この区間にはD系統が運行されていますので、E4系統はD系統を補完するもので、15分間隔で運転されています。

なお、U4の大規模改修工事は、線路や駅設備のみならず、信号システムのデジタル化も進められています。

すでにHütteldorf-Meidling間の信号システムはデジタル化されており、その他の区間についても2020年までに信号システムの更新が予定されています。

U4の近代化改修工事は2014年から始まりましたが、実施期間10年(2024年完成予定)という、壮大なプロジェクト。総費用は3億3500万ユーロだそうです。

よく考えてみると、これからの方が工事期間は長いことになりますね。部分運休をしているとは言え、運行しながらの改修工事故に、時間がかかるのでしょう。

という訳で、ご利用の皆さまにはご迷惑をお掛けしますが、ご容赦ください‥というのがWiener Linienの弁だと思います。

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Comments

こんにちは。まぁ、これと同様に夏休み恒例になった、パリRERA線の一部区間(ラ・デファンス~シャルル・ド・ゴール・エトワール~オーベール~シャトレ・レ・アール~ガール・ド・リヨン~ナシオン)での工事がありますが、こちらは少し短めの7月28日~8月26日までとなっています。とは言え、パリ中心部の区間だし、ディズニーランド・パリへ向かう路線なので、夏の観光客にかなり影響を受けそうですが。ただ、夏の一か月の運休期間を設けるのは今年度が最後で、来年度からは工事区間が変更して、週末限定で運休期間を設けるとの事です。いつ頃になるかは分かりませんが・・・

夏休み限定で、運休期間を設けての工事ですけど、ロンドンだと週末限定であちこちの区間で工事を行っているのが風物詩になっています。ロンドンの方が総延長距離が長いし、設備も相当古いですから。ただ、たまたま工事を行う区間が自分が住んでいる路線だと、困るのは困った問題ですが。
仮にU4の工事が週末限定で、一部区間もしくは全区間運休したら、代行輸送は大丈夫なのでしょうか?一応、路面電車かバスはあるから、大丈夫そうとはいえ、オペラの季節やクリスマス近くは極力避けそうですが・・・

Posted by: おざきとしふみ | August 04, 2018 21:00

おざきとしふみ様

コメント、ありがとうございます。

U4に関しては、何度も区間を区切りながら部分運休を行い大規模工事を行っています。

日本に比べると、圧倒的に利用者が少ないので、週末限定で実施しても乗り切れると思います。

ただ、作業効率を考えると、集中的に実施した方がメリットが大きいと判断しているような気がします。

あと、ウィーンに関しては都心部でも人が住んでいますから、夜間に音の出る工事は実施するのが難しい背景もあると思います。

この他、冬の時期は寒いため、工事の効率も下がるというのも背景にあるでしょうね。

Posted by: Feri | August 05, 2018 08:30

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