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September 13, 2018

開業30周年を迎えたTaurachbahn訪問記(上)

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今日は「保存鉄道の話題」をお届けしましょう。

Salzburg州Lungauには、元MurtalBahnの廃線跡を活用した狭軌保存鉄道Taurachbahn(Mauterndorf―St.Andrä間、9.6km)があります。線路の幅は、こちらの狭軌鉄道では一般的な760mm。

この保存鉄道は、鉄道ファンの団体Club 760が1988年に運営をはじめたもので、今年、30周年を迎えました。

運転期間は、年によって若干、異なりますが2018年の場合、4月2日から9月27日まで、週末を中心に蒸気機関車による列車が運行され、人気を集めています。

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10km弱の路線ですが、途中に4つの駅があり、片道40分かけて運転します。こちらの保存鉄道では不可欠なBarwagenも連結されており、ソフトドリンクだけでなく、BierやWineなども販売しています。

ちなみにクラブ名の「760」という数字は線路の幅(軌間)からとっているものです。

有償でお客さまを乗せるため、「観光旅客鉄道」(touristikbahnmäßigen Personenverkehr)として公的な認可も得ています。そのため、Taurachbahn-G.m.b.H.という法人組織になっています。

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Club760は、元々Murtalbahnの蒸気機関車運転を支援するために設立された団体のようですが、その後、自前で保存鉄道を運営するようになったというのは、たいしたものです。

現在、州営鉄道として運営されている狭軌鉄道Murtalbahnとは、名目上は線路が切り離されているのですが、実は定期運行がないだけで、St.Andrä-Tamsweg間の線路はつながっています。

そのため、臨時列車がMauterndorfからMuruまで運転されることがあります。

実は、最初にFeriが、訪問したのは、同鉄道が開業直後。まだ、情報が行き渡る前、レンタカーで移動中、偶然に見つけたというもの。

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それ以来、夏にLungauを訪問した際には、必ず訪れています。

日本の蒸気機関車運転と異なり、一部のファンが暴走するようなことはなく、乗って楽しむ人を中心にのんびりとしたオーストリアらしい雰囲気が気に入っています。

Feriが、Taurachbahnを訪れるようになってから、すでに30年近くが経ちますが、その間、色々な変化がありました。

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Feriが訪問した当初は、開業して日が浅かったこともあり、車両の整備も途中で、数も十分揃っていませんでした。

特に客車に関しては、ÖBBの狭軌鉄道路線から払い下げられた大型車両を使っていました。そのため、列車のバランスが、余り良くありませんでした。

狭軌鉄道をこよなく愛するファンの団体Club760なので、その程度のことは十分、承知しており、その後、徐々に古いタイプの客車を復活させて、バランスの取れた編成になってきました。

車両基地は、Mauterndorfにありますが、この設備も年年、増強され、多くの車両を格納できるようになりました。

Club760は、Taurachbahnの他にMurtalBahnのFrojach駅構内に博物館(Eisenbahnmuseum Frojach)を保有しています。

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こちらは1978年に完成しましたが、主にClub760が集めた車両の保存が目的です。常時、開館している訳ではなく、日にちを限定して公開するというパターン。主に整備待ちの車両が補完されています

現在、Taurachbahnに所属している蒸気機関車は5台、ディーゼル機関車は2台です。

ディーゼル機関車は、基本的に構内の入換や線路の保守などに使用されており、営業列車は、原則として蒸気機関車により運転されています。

現在、Taurachbahnに所属している蒸気機関車は、

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-298.56 「Mariapfarr」(元ÖBB所属)

-SKGLB 12、699.01 「Lungau」(元ÖBB所属、炭水車付きのテンダー機関車)

-STMLB 6 「Thörl」(元Pinzgauer Lokalbahn所属)

-CFR 764-219(ルーマニアの森林鉄道で使用)

でしたが、今年、SKGLB 22 「Aquarius C」が加わりました。

ちなみにSKGLBとはSalzkammergut-Lokalbahn(ザルツカンマーグートローカルバーン)の略称です。

今日は、過去に撮影した写真を交えてTaurachbahnの様子をお目にかけました。

明日は、今年、加わったSKGLB22号機を中心に、最近の変化をお伝えしましょう。

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