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September 18, 2018

「Die Csárdásfürstin」Premium Report(その3)

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週末のウィーンでは、様々な行事が行われました。実は、そちらも、しっかり見ているのですが、まずは「オペレッタにはまっている男」なので、「Die Csárdásfürstin」Premium Reportを続けます。

そう言えば、RedBullのエアレースもWiener Neustadtあったのですよね。日本の室屋選手が出場しているので、行きたかったqのですが、航空ファンのFeriも、そこまでは、手が出ませんでした。なお、室屋選手は2位に入りました。

今日は休憩後の「Die Csárdásfürstin」、2幕のレポートです。本当は3幕と一緒にするはずでしたが、長くなってしまったので、2幕だけでまとめました。

2幕 ヴァイラースハイム侯爵邸、ウィーン
冒頭、当時のニューヨークの映像が流れます。劇場の外側も写るのですが、しっかりシルヴァの名前が出ています。芸が細かいところ。

幕が開くと、侯爵邸のサロンにエドウィンとアナスタシアがいます。アナスタシアは、エドウィンに“シルヴァのことが好きなの?”とたずねます。

エドウィンは、“それは終ったことだ”と答えますが、彼女から“私達の婚約発表は今日のパーティの席上で行われるはず”と聞くと、“今は婚約できない。大切な報せを待ってからでないと”と言うのでした。

アナスタシアは、それがシルヴァに関する報せなのだと勘では分るのですが、彼の過去の清算がつくのなら幼なじみの彼と結婚してもいいと考えているのでした。

そして「燕の二重唱」、「私は大きな奇蹟を待っている」を歌います。そして有名なワルツ「燕がするように巣を作りましょう」へ‥

2人が立ち去ると侯爵夫妻が現れ、夫人は“息子のエドウィンが、今夜の結婚発表は秘密の報告を聞くまでできない”と言っていたと、侯爵に告げます。

侯爵は早合点して“それはきっと何処かで子供を作ったにちがいない”と頭をかかえます。夫人は“その場合は、子供をあずかって田舎に送りましょう”と、その対策を話し合います。

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このあたり、役者のRobert MeyerさんとSigrid Hauserさんのお芝居が光ります。

そこへボニとシルヴァがやってきますが、このパーティに招かれているのはポニ伯爵だけなので、シルヴァはボニ夫人として、このパーティに参加します。

侯爵夫妻が現れ、ボ二を迎えます。ボニは“急に結婚しましたので、妻も飛び入りで連れてきました。お許し下さい”と挨拶。

そこへアナスタシアがやって来ますが、ボニは一目惚れ。本来、ボニとアナスタシアは幼なじみという設定ですが、今回は雰囲気が違うようです。

なお、ボニが一目惚れしたシーンでは、何故か雷鳴が響き渡ります。雷に打たれtような衝撃だったのでしょうね。

そのため、昔、ハンガリーで過した子供の頃の歌を歌って昔をなつかしむ場面は、ボニとアナスタシアを追いかけ回す演出に変わっています。

オリジナルでは、侯爵の友人のビリング元大便がボニ夫人を見るなり、“最近ニューヨークで見た歌姫とそっくりです”と驚く場面がありますが、本演出でも、これはありません。まぁ、前演出からありませんでしたが‥

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今回の演出では、シルヴァの素性を知るのはローンスドルフ男爵だけという設定。

そこにエドウィンが来ます。彼はシルヴァがここにいるので驚きますが、父親からポニ夫人と紹介されて、2度びっくり。

そしてこの事情を訊こうと、ポニと二人だけになると“いったいどうしたことだ”と問い詰めます。ここで、ボニの身体を揺する演出は、何故か継承。

エドウィンは、ニューヨークに行ったシルヴァとボニに何度電報を打っても返事がもらえず'帰ってきたと思ったらボニとシルヴァが結婚していたなんて裏切だと責めますが、ボニは、あれは偽りだとも言えず、“昨日結婚はしたが、実質的なお床入りはまだだよ”と言って彼をなだめるのでした。


エドウィンと二人になったシルヴァは、“最初の結婚は冗談だったのね。貴方は他の女性と約束していたのですものね。侯爵夫人になれないならせめて伯爵夫人になりたかったのよ”と言います。そこまで言われてエドウィンも何も言えず、ただ昔を思い出すだけ‥

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そして甘いワルツの二重唱「憶えているかい」を歌います。

前演出では、侯爵夫人が “エドウィンとアナスタシアは今日、婚約します。「オルフェウム」から貴族の館までは違いのですよ”と、暗にシルヴァにエドウィンとのことは諦めなさいと言う場面がありますが、本演出ではカット。

実は、これは自分がシルヴァと同じ世界の人間だったから、シルヴァの仕草から素性に気づいて、忠告をするという「粋な場面」ですが、これが無くなったのは残念。

ここでローンスドルフ男爵が登場し、侯爵夫妻、シルヴァ、エドウィン、アナスタシアなどがいる前で、“ブダペストで見た歌姫にそっくりだ”と暴露しますが、皆は笑い飛ばします。ただ、表情は引きつっており、本当はシルヴァの素性に築いているという訳です。

エドウィンとシルヴァがいるサロンに、ポ二がアナスタシアと現れます。エドウィンとシルヴァは、物陰に隠れて、2人の様子を見守ります。

彼は“今いる女房なんて何でもない。明日には自由の身なのだから‥”と、アナスタシアに愛を打ち明けます。彼女もエドウィンがシルヴァを忘れられないでいるのを知っているので、ボニの「愛の告白」にとまどいながらも、つい調子を合わせて歌ってしまいます。

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二重唱「男は、あまたいるけれど」。ボニは「それが恋というものさ」を歌いますが、ジャズ風に編曲されており、ダンスの振付もアメリカ風です。

物陰から、エドウィンとシルヴァが現れます。エドウィンは、シルヴァに“僕はアナスタシアとは結婚しない、愛するのは君だけだ”と言います。


そして、ボニに“僕はシルヴァなしでは生きていけない、彼女と別れてくれ”と真顔で迫るのでした。ポ二は“僕に誠実でない妻なんて熨斗をつけてくれてやるさ”と明るく言って、シルヴァに離婚宣言をします。

本来は、シルヴァは感謝して、エドウィンの胸にすがり、二人はワルツを踊りながら、二重唱「僕は踊りたい」を歌うのですが、本演出では、ボニとアナスタシアも加わり、パートナーを入換ながら踊ります。その歌声につられて、参列者も三々五々やって来ます。なお、この振付もアメリカ風です。

シルヴァは、エドウィンの両親が、果たしてどう思うかを心配します。エドウィンは“ボニカンナァヌ伯爵夫人が離婚して僕の妻になったのだから、君は貴族だ。だから問題はない”と明言。しかし、シルヴァは親の反対する結婚を無理にしても、長続きはしないと心配を隠せません。

彼女は、いろいろと考え、侯爵邸から帰ろうと、コートを受け取ります。そこに侯爵夫妻が現れ、“是非もう少しいて下さい。今日は大切な日なのですから”と引き留めます。

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参列者が見守る中、侯爵夫人が、エドウィンとアナスタシアの婚約発表を行います。その時、アナスタシアが、“今日は止めて下さい。エドウィンは他の人が好きなのです”と爆弾発言。

そしてエドウィンに向かって、“貴方も自分に忠実でいて下さい。貴方を自由にしてさし上げます”と言います。

侯爵が“息子の愛している人とは?”と訊くと、シルヴァが、私ですと前に出ます。驚いた侯爵が伯爵夫人と言うと、彼女は“私は伯爵夫人ではありません、ヴァイラースハイム侯爵夫人です”と言って侯爵にエドウィンの結婚誓約書を見せます。これを見て卒倒するアンヒルデ。

しかし、本来は自分の原体験からシルヴァの素性に気づいている訳ですから、卒倒するのは変な話。本演出では感の悪いアンヒルデです。

エトウィンは、“僕の約束は、まだ期限が切れていない。僕の約束は有効だ”と言いますが、シルヴァは、彼がやはり身分にこだわり、伯爵夫人として自分を妻にしようとしていたとして、自ら誓約書を破り、“貴方は自由よ、私は歌手に戻るわ”と言って、館を立ち去ります。

一方、裏切られたアナスタシアは泣きながら退場します。

皆が驚く中で、ボニは、破り捨てられた誓約書を拾いながら静かに「これが恋というものさ」と歌い出しますが、参列者が軽蔑の失笑を‥そして、幕となります。大勢の前で恥をかかされた侯爵夫妻も面白くありません。

2幕は50分ほど。テンポの良い演出なので、間延びした感じはありません。

明日は「ヤイ、ママン」が入る注目の3幕をお届けします。


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