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September 2018

September 30, 2018

新演出の「Die Csárdásfürstin」雑感

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9月最後の話題は、今日は先日、Premium Reportをお届けしたVolksoperの新演出版「Die Csárdásfürstin」にまつわるお話です。

ブログでもお伝えしたように、Premium当日、オーストリアではORFⅢで、放送がありました。ただ、Premiumの時間差生中継ではなく、14日に行われたÖffentliche Generalprobe(公開ゲネプロ)時に録画したものです。

友人がORFⅢの放送を録画していたので、後日、友人に見せてもらいました。自分が生で見た舞台を、後日、映像作品、しかもフルバージョンで見るというのは、非常に珍しい経験。Feriも、初めてかも知れません。ちなみにFeriも、チラッと写っていました(笑)。

まず、Feriが勘違いしていた箇所が結構、多かったのが、ショック。言い訳はしたくありませんが、記録をとりながら観ている訳ではないので、自分の記憶に限界があることを再認識しました。

もう、記憶容量が一杯なのでしょうかね‥メモリーの増設もできないし、ちょっと悲しいFeri‥

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公開ゲネプロ当日も実際、ORFの中継スタッフやカメラも多数、見かけましたが、実際に放送された作品を見ると、Feriの知らないところにもカメラが多数設置されていたことがわかりました。中には無人のリモートコントロールカメラもあったようです。

ところで当日、テレビ放送を見た友人から、“暗い舞台だねぇ”という感想を頂きました。確かに、前演出に比べると、基本的に暗い舞台です。前演出の場合、1幕の劇場場面は暗かったですが、ロビーや楽屋は比較的明るく、変化を付けていました。

また、2幕のリッペルト侯爵邸については、抽象的な舞台装置で、背景は基本的にブルー。ただ、すごく明るいという訳ではありませんが‥ そして、3幕はグランドホテルのバーだったので、それなりの明るさです。

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その点、本演出は、舞台が全編にわたって暗く、スポットライトで歌手を際立たせる手法が印象的でした。ただ、実際にFeriが見た舞台では、「ものすごく暗い」という印象は受けませんでした。

その理由が録画を観てわかりました。当たり前ですが、劇場で舞台を観るときは、客室も真っ暗。そのため、暗さに目が慣れてしまっているのでしょう。

それに対して、テレビを観るときは、基本的に部屋の昭明が付いていますから、「明るい中で、暗い映像を見る」というパターン。当然、印象は随分変わってくると思います。

ただ、全体的に暗いのは事実で、これは「戦争の影」を意識しているのでしょう。

次に、当たり前のことですが、「生の舞台と映像作品は、全く別物」ということを再実感しました。特にテレビ作品では、収録時に音を調整しているため、歌手の歌、台詞、演奏のバランスがとれています。

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September 29, 2018

Wiener Linienの新しい試み「WienMobil Station」が誕生

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今日は、「Wiener Linienの新しい取り組み」をご紹介しましょう。

先日、地下鉄の駅で、写真のような案内を見かけました。U3の終点であるSimmeringが、最初のWienMobil Stationになります‥という案内です。

「WienMobil Station」とはいったい何なのでしょうか。本来は、現地を見学してからレポートをまとめた方が良いのですが、今回はWiener Linien提供の写真と資料を使って、概要をお伝えすることにします。

WienMobil Stationのコンセプトは、文章で説明するよりも、映像のイラストに明確に表されています。

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従来、別々の場所に設置されていた公共交通機関に関する設備を一箇所にまとめて、理世須屋の利便性を向上させようというものです。つまり、公共交通機関の利用を促進するための新しい取り組み‥という訳です。

具体的にSimmeringer Platzの路面電車停留所に、自転車保管場所(駐輪場ですが、ロッカー方式)、電気自動車用公共充電ステーション、カーシェアリングステーション、電動アシスト自転車や荷物運搬自転車のレンタルステーション、自転車のメンテナンス施設、タッチスクリーンを装備したデジタル総合案内システムなどを設置したものです。

運営母体が異なるシステムを統合する訳ですから、色々と調整が大変だったと思います。日本の場合、警察がからんできますが、こちらでは警察は関与せず、Wiener Linienがイニシアティブをとって進めたようです。

総合案内システムには、Feriがお好みの新しいピクトグラムが満載。後日、チェックしなくては(笑)。

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September 28, 2018

今週末はお楽しみWiener Weinwandertag

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日本では、今週末から週明けにかけて、台風24号の襲来が予想されているようですが、今年は、本当に大型台風が上陸しますね。大きな被害がないことを祈るばかりです。

さて、今日は「今週末、ウィーンで開催されるイベントの話題」をお届けしましょう。

毎年、9月の最終週、週末に行われるのが「Wiener Weinwandertag」(ワインハイキング)です。

このブログでも、Feriが実際に参加した時の模様を何回かお伝えしています。今年は、仕事の都合で、Feriは参加できませんので、事前予告でご容赦下さい。

この行事はウィーン市が中心となって行われるもので、以前は19区(Neustift)と21区(Strebersdorf)の2コースだけだったのですが、数年前からFeriがホームグラウンドにしている16区(Ottakring)コースが加わりました。

今年は9月29日(土曜日)と30日(日曜日)に行われます。ハイキングそのものは、いつでも楽しめますが、コースの途中でホイリゲや、仮設のワイン屋台などが営業する関係で開催時間は10時から16時までとなっています。

コースの概要は、次のとおりです。

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-16区:最長4.5km、Ottakring

-19区:最長10.8km、Neustift am Walde-Nussdorf間

-21区:最長9.6km、Strebersdorf -Stammersdorf間

各コースは全部、歩かなければならない訳ではなく、短距離コースも設定されているので、子供さんを連れたファミリーやシニアの皆さまでも大丈夫。さらにベビーカーに対応したコースも設定されています。

自分の体力に合わせて、公共交通機関を使って、短い距離だけ楽しむことも可能です。

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September 27, 2018

ÖBB Cityjet「TALENT3」がInnoTrans2018でお披露目

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今日は、Feriの得意分野の一つ、鉄道の話題です。テーマは、ÖBB が新製を進めている「Cityjetのニューバージョン、TALENT3」です。

9月18日から21日まで、ドイツ・ベルリンで開催されたInnoTrans2018(国際鉄道技術専門見本市)に、ÖBBがBOMBARDIERに発注していたCityJetのニューバージョン「TALENT3」が出展されました。

Feriは、ベルリンまで遠征していないので、この情報はÖBBのプレスリリースで知りました。今回の写真は、ÖBBが提供している公式写真(Bombardier Transportationが提供)です。

ÖBBでは、現在のCityJet(SIEMENS製、4744型、4746型)に加えて、BOMBARDIERが製造しているTALENT2の後継車となるTALENT3(4758型)も、2018年7月に25編成、発注しました。

これだけ短期間で現車が落成したのは、メーカーの標準仕様を各鉄道会社の要望に応じてカスタマイズするセミオーダー方式だからでしょう。

さて、4744型・4746型では一般的なボギー台車方式に戻りましたが、TALENT3はTALENT2(4024型、4124型)と同じく、車体の間に台車がある連接構造になっているのが特徴です。

ただ、地方路線で運用する関係で、6両固定編成となっています(ウィーンのS Bahnなどで活躍しているTALENT2は4両固定編成)。

外観は、塗装以外はTALENT2に似ていますが、前面に関してはヘッドライトの形状などが変更されているのがわかります。

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なお、ÖBBが今回、導入するTALENT3は、VorarlbergとTirolで使用されることになっています。

基本的な仕様は同一で、編成長104.5m、最高時速160km/h(TALENT3は140km/h)ですが、VorarlbergバージョンとTirolバージョンでは、定員などが若干異なります。

Vorarlbergバージョンは定員304名で、自転車を最大53台搭載するスペースを有しています。

一方、Tirolバージョンの定員は316名、自転車は最大24台搭載することができます。このあたり、地域特性を踏まえた、きめ細かい仕様設定をしているようです。

客室はエアコン装備で、座席はリクライニングが可能で、フットレストと電源コンセント、背もたれに大型テーブルが設置されています。

車内には乗客案内情報システムが設置されている他、ベビーカー、自転車、スキーやスノーボード、荷物の搭載スペースも十分に確保されています。

さすがにウィンターリゾートを走るだけあって、冬のスポーツを楽しむお客さまへの対応も万全です。

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September 26, 2018

ホオズキ

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今日は「植物の話題」をお届けしましょう。

先日、ウィーンの街を歩いていたら、ある花屋さんの店頭で写真のような植物が販売されているのを見つけました。

日本ではおなじみの「ホオズキ」ではありませんか。「死者を導く提灯の役割を果たす」といった意味で、お盆の頃、仏花として飾られていたことを思い出しました。

Feriは、植物は造形が深くないので、ちょっと調べたところ、ホオズキは、ナス科の多年草の総称。日本では、平安時代から、主に薬として利用されてきたという経緯もあるそうです。

今では、観賞用の切り花や鉢植え、食用として栽培されているようです。一般的には、方好きと言えば「提灯のような実」がイメージされますが、6月から7月にかけて、白や淡いクリーム色の可憐な花を咲かせます。

ところで、こちらで現物を見るまで、ヨーロッパでホオズキを栽培しているとは、予想もしていなかったのですが、ヨーロッパから日本、北アメリカと、北半球の広い範囲に自生しているそうです。

その分、種類も多く、ホオズキ属に分類される種だけでも約80~100種あるとか‥

特に、食用の近縁種(Physalis pruinosa)が、ヨーロッパでは古くから栽培されている‥ということを知りました。

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September 25, 2018

アパートの廊下が「ブラックアウト」

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先日、北海道では、胆振中東部を震源とする地震の際、全道が停電するというブラックアウトが発生しましたが、電気に依存する生活が当たり前になっていると、どこでも停電は困りますね。

今日は、Feriがウィーンで経験した「部分停電の話題」です。

ウィーンは、基本的に集合住宅が多い街です。アパート伝統的な様式の建物、近代的な建物など多種多様。最近は日本と同じく、高齢の方が増えたこともあり、リフト(エレベーター)付きの物件が中心になっているという話を耳にしたこともあります。

先日、あるアパートを訪問したときのことです。このアパートは、建物自体は決して新しくないようですが、内部はかなりリフォームされているようで、リフトも設置されていました。

リフトの向かいには階段があるのですが、廊下も含めて一切、窓が無いのが特徴。図面を見たわけではありませんが、リフトと階段を取り囲むように居室が設置されているような気がします。

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ご存じの方も多いと思いますが、こちらのアパートでは廊下の電灯については、スイッチを操作すると一定時間、点灯する仕組みになっているものが基本。

つまり、時間が経過すると、自然に消灯するという「省エネ設計」です。ただ、廊下が暗い場合、スイッチがわかりにくいので、スイッチにはランプが内蔵されています。そのため、手探りでも、何とかなります。

訪問したアパートで用事を済ませて、部屋を出ました。居室の横に廊下の照明スイッチがあるのですが、それを触っても廊下の照明が点灯しません。良く見ると、照明スイッチに内蔵されているパイロットランプが消灯しているではありませんか。

しかし、居室内の電気は問題なく使えましたから、廊下だけの問題かも知れません。が、居室のドアが閉まってしまうと、廊下は「ブラックアウト状態」。完全に真っ暗です。

しかも、リフトの操作パネルにあるボタンも、通常はパイロットランプが消えているタイプだったので、全く光がない状態。

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September 24, 2018

新型路面電車FLEXITY 路線適合試験終了

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昨日、日本は「秋分の日」で祝日だったので、24日は、日本お得意の「振替休日」ですが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

今日は「Wiener Linienの新型路面電車FLEXITYの話題」をお届けしましょう。

こちらの新聞に、「9月13日、FLEXITYの報道機関対象試乗会が行われた」という記事が出ていました。快晴の元、FLEXITYの1号車(301)が市内を走ったようです。いよいよ営業運転に向けた準備も始まりました。

FLEXITYは2018年3月、メーカーのBOMBARDIERで量産試作車2編成が落成しました。

Wiener Linienに引き渡された後、最初は車両基地の構内で、各種テストが行われました。

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その後、各路線で適合テストに移りました。適合テストでの走行距離は4000kmにも及んだそうです。

ウィーンの路面電車は、基本的に全路線で走行できることが求められる上に、このブログでも時々ご紹介することがありますが、迂回運転や臨時の折り返しなどが頻繁に行われます。

そのように考えると、通常の営業運転では使用しない折り返し線などもテストの対象になったものと思われます。

当初は夜間のテスト走行でしたが、その後、日中にテストをしている模様も紹介されるようになりました。

Feriは、残念ながら試運転中のFLEXITYを見たことはありませんが、インターネット上には動画も含めて、多くの映像が紹介されていました。

路線適合テストの結果、大きな問題はなく、FLEXITYはWiener Linienが期待するどおりの仕上がり。

そして、路線適合試験の終了を受けて、管轄当局に運転許可証を申請しました。承認が降りると、営業運転が可能になります。

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September 23, 2018

「WOW」って何?

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今日は「ちょっと変わったイベントの話題」をお届けしましょう。

先日、地下鉄に乗っていたら車内で「WOW」と大きなロゴが入った広告を見かけました(最初はWOOWかと思ってしまったFeriでした‥)。

正式には「Das Wiener forschungs-fest」という行事のようです。日本語に訳すと「ウィーン研究祭」という感じになるのでしょうか? 開催期間は9月14日から16日までの3日間。入場無料の文字が‥

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何となく面白そうだったので、隙間時間を見つけて、ちょっと覗いてきました。会場の最寄り駅U2のStadion。まさかStadionで開催している訳ではないですよね。

U2のStadionに到着すると改札口にスタッフが待機しており、会場への案内をしていましたが、駅からも会場が見えました。

Stadionとは反対側にある「特設会場」で開催されていました。

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まず、Feriの目を引いたのは、現在、Wiener LinienがSeestadtで試験を行っている「自動運転バス」。初めて実車にお目にかかることができました。

「Das Wiener forschungs-fest」の一環として、デモンストレーションを行っており、特設コースで一般のお客さまを乗せていました。

その隣では、前部に荷物を載せることができる「件の自転車」の試乗も行われていました。

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試乗用に提供されていたのは、荷物用と乗用の2タイプ。実際、乗用の前部に子供さんを載せて、テストランをしているお父さんを見かけました。

道路を挟んだ反対側がメイン会場になっているようです。入り口では、スタッフがリーフレットを配布していました。

昔の乗馬クラブだったところ会場になっているようで、写真の大テントがメイン会場。それに加えて、元厩舎も会場になっていました。

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リーフレットを見ると、青少年をメインターゲットにした体験型学習イベントのようです。

一言で表現すると、日本の学園祭のような雰囲気。ウィーン市当局、企業、学校などが参加しており、「健康的な生活」、「近代都市」、「仮想現実」、「生活支援」、「知的生産」、「プログラミング」という6つのテーマゾーンが設けられていました。

青少年に様々なジャンルに興味を持ってもらい、将来の職業選択の参考にしてもらおうという趣旨もあるようで、職業訓練などを行っている組織がバックアップしていました。

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September 22, 2018

CIRCUS RONCALLI Wien公演中です

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日本では24日が「秋分の日」で祝日となりますから、2週続けて3連休という方も多いのではないでしょうか。

自然災害が多発した今年の日本ですが、是非、元気になってもらいたいものです。

さて、今日は「CIRCUS RONCALLIの話題」です。

先日、「サーカス団の列車移動」の話題をお伝えしましたが、その際、ご紹介したCIRCUS RONCALLIが、現在、WienのRathausPlatzで好評公演中です。公演は9月13日から10月14日までの1ヵ月間。

最近では新しいスタイルのサーカス団が生まれていますが、CIRCUS RONCALLIは、いわゆる伝統的なスタイル。

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昔の姿を今に伝えるサーカス団なので、こちらでは、一定の人気があるようです。

もちろん、パフォーマンスについては、昔ながらのもに加えて、新しいスタイルも取り入れて、常に進化しているようです。

まぁ、Feriは実際の公演を観た訳ではないので、内容面でのコメントは差し控えますが‥

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サーカス列車の記事をまとめた直後だったので、実際、公演会場で色々と観察すると、興味深い事実に気づきました。

RONCALLIはテントで公演を行うのですが、収容人数は1500名という巨大なものです。高さも16メートルほど。

このテントを組み立てる工程が、同サーカス団のホームページに公開されていますが、非常に手間がかかるようです。既存のホールなどを使えば楽なのでしょうが、この当たりが「こだわり」なのだと思います。

ところでヨーロッパ発祥の伝統的なサーカスと言えば、象や馬といった動物を使ったショーが人気を集めていたと思います。

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September 21, 2018

U6「Nicht drinnen:Essen」プロジェクト

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今日は、このブログでも何回かお伝えした「U6の車内飲食禁止プロジェクト」の現状をお伝えしましょう。

U6の車内での飲食禁止ですが、車内環境改善を主目的に9月1日から正式にスタートしました。まず、対象となるU6の車両には、ドア部分に「縦にピクトグラム」が張られています。

上から「禁煙」「禁食」「禁酒」で、その下は「犬には口輪を」です。従来と異なり、ピクトグラムごとに色が異なっているのが特長です。また、同じピクトグラムが車内の連結部分の壁にも張り出されています。

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現在は啓蒙期間中なので、他の地下鉄路線も含めて「車内飲食禁止」のポスターが張り出されている他、主要駅に設置されているディスプレイにも、ニュース映像やコマーシャルと並んで、同じデザインの映像が放映されています。

このポスター(映像も同じですが)のデザインは、警察が犯罪時に鑑識班が行う遺留物捜査を模したもので、なかなか優秀。食事には、いつくかのバリエーションがあります。

つまり、「車内に残された食事の残骸から、食べた人物を特定し、検挙する」というWiener Linienの強い姿勢が伝わってきます。

そして、駅のプラットホームに張り出されている詳細な案内表示にも「禁食」が加わりました。ちなみに過料は設定されています。

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このようにWiener Linienの「気合い」を感じることが出来ます。FeriがU6に乗車したときは、当局による取り締まりはありませんでしたが、どの程度、行っているのか、興味があるところです。

ところで、お客さまの方ですが、失礼な言い方になりますがU6の利用者は民度が低い人が多いため、プロジェクトの効果が十分発揮されているとは言えないようです。

実際、WestbahnhofでU6を待っていたら、到着した列車からハンバーガーを頬張った子供が出てきました。

また、駅のプラットホームで真っ昼間から、ワインをラッパ飲みしているおっさんを発見。プラットホームは車内でないからOKなのかどうかは、知りませんが、少なくとも規制は順調とは言えないようです。

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September 20, 2018

先週末、WienはFestで大賑わい

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「Die Csárdásfürstin」Premium Reportが続いたため、「気の抜けたビール状態」になってしまいましたが、先週末、Wienで行われたFestの模様をお伝えしましょう。

何しろ、9月は週末ごとに色々なFestが繰り広げられています。

StreetlifeFestival2018
15日と16日に行われたのが「StreetlifeFestival2018」。会場は旧市街に隣接したBabenberger StraßeとMariahilfer Straße。

ウィーン市が中心となって行われた、このイベントですが、「道路を自動車に占有させるのではなく、住民が多角的に活用できる場にしよう」といった考え方に沿ったものです。

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会場には仮設舞台が設営され、各種のバンド演奏をはじめ、大道芸、物品販売、ワークショップなどが行われていました。

また、関連する団体のブースも多数出展されており、それぞれ活動や商品などをアピールしていました。

今年はCityBikeが15周年を迎えたこともあり、例年以上にCityBikeをはじめとする自転車の利用をアピールしていたのが印象的でした。

さらにWiener Linienをはじめとする公共交通期間もブースを出していますが、Wiener Linienでは、建設が始まったU5とU2に関する展示を行っていました。もちろん、グッズの配布も‥

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この中で面白いのが、毎年、恒例になっている「Slowbiking」。自転車でコースをいかに長い時間をかけて走るかというレース。Citybikeが主催者です。

時間をかけてゆっくり走ったライダーが優勝。このFestの考え方を体現しているようなイベントですね。

また、現在、注目されている無人自動運転電気バスも登場しました。こちらについては、別の場所でデモンストレーションを見る機会があったので、改めてお伝えすることにしましょう。

日本では、街頭イベントというと公園などの広場を利用するのが一般的かと思います。それに対して、Wienでは、道路を閉鎖して開催するStraßenfestを奨励しています。

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これは、道路を「住民交流の場」として活用しようという発想で、2017年には、前年より26箇所増えて、456箇所で開催されています。また、使用された道路の長さも総計45270メートル(前年比プラス6238メートル)になりました。

当然、Straßenfestは道路は交通規制が入ります。路面電車や路線バスが走る道路も対象となるため、当然、迂回またや部分運休となります。

そこまでしてStraßenfestの開催を奨励するというのは、ある意味、文化の違いなのかもしれません。

この「StreetlifeFestival2018」は、Straßenfesteを奨励するためのモデルイベント的な生活も強いようです。

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September 19, 2018

「Die Csárdásfürstin」Premium Report(その4)

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熱心なオペレッタ・ファン以外の皆さま、申し訳ございません。思い入れの多い作品なので、4回になりました。
今日は、注目の3幕とPremiere出演者の個人評をお届けします。

暗転で、3幕へ移りますが、間奏曲「これが恋というものさ」と「僕は踊りたい」が流れます。戦争を伝える新聞やニュース映像が投影されます。どうもエドウィンは、本当に戦地に送られたようです。

3幕 ブダペスト・オルフェウム劇場の楽屋
オリジナルは、ウィーンのグランドホテルのバーでしたが、今回はブダペスト・オルフェウム劇場の楽屋です。楽屋には、すでにフェリ・バチとボニ、シルヴァ、踊り子達がいます。

支配人が楽屋にやって来て、踊り子達を舞台に行くように指図します。楽屋でフェリ、シルヴァ、ボニの3人だけになったところで、3幕のお楽しみ「ヤイ、ママン」になりますが、今回は、ジプシー楽団は登場せず、ピアノ伴奏です。

そのため、フェリの「ジブシーよ、ヴァイオリンをとれ」が変な感じでした。

3幕のクライマックスだけに、従来はリフレインで盛り上がる場面ですが、今回は3人がそれぞれ歌ったところで、支配人がやって来てシルヴァに出番を告げます。

また、前演出では、舞台に立つこと拒否しているシルヴァを勇気づけるために、フェリ・バチが一芝居打つ(歌う)という想定ですが、すでに楽屋でシルヴァがスタンバイしているので、やけになっているとは言え、「ヤイ、ママン」の位置づけが変わってしまいました。

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どうも、戦争の影が色濃くなってきたため「今を楽しまなくては」というニュアンスで「ヤイ、ママン」を歌うというストーリーのようでした。

ご存じのように、前演出では、リフレインはドイツ語版、ハンガリー語版、英語・日本語版の3回行われたこともあります。お客さまが最も楽しみにしているシーンだけに、頭を抱えてしまったFeriでした‥

3人が歌い終わると、場面は劇場に転換します。ここで踊り子やお客さまも参加して「ヤイ、ママン」の大合唱。すでに戦争が始まっているため、お客さまに中にも軍服姿の方も‥

また、踊り子もヘルメットをかぶっています。人数は増えていますが、ちょっと物足りない感じ。皆さん、戦争でやけになって歌っているというイメージが強く出ています。正直、“えーっ、これで終わりなの”という印象でした。

踊り子やシルヴァ、お客さまがいなくなると、そこへエドウィンがやってきます。

何と、エドウィンは部隊から許可無く抜け出してきたのです。エドウィンは侯爵の息子ですから、将校のハズ。将校が戦場を離脱するのは、まずいですよね。

エドウィンはボニに、“何故、シルヴァを自分の妻だなどと言ったのだ”と食ってかかります。ボニは事情を話します。本演出では、そこへ、早々にアナスタシアがやってきます。従来は、ボニが電話でスタージを呼び出していましたが、エドウィンとボニを追ってやって来たようです。

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September 18, 2018

「Die Csárdásfürstin」Premium Report(その3)

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週末のウィーンでは、様々な行事が行われました。実は、そちらも、しっかり見ているのですが、まずは「オペレッタにはまっている男」なので、「Die Csárdásfürstin」Premium Reportを続けます。

そう言えば、RedBullのエアレースもWiener Neustadtあったのですよね。日本の室屋選手が出場しているので、行きたかったqのですが、航空ファンのFeriも、そこまでは、手が出ませんでした。なお、室屋選手は2位に入りました。

今日は休憩後の「Die Csárdásfürstin」、2幕のレポートです。本当は3幕と一緒にするはずでしたが、長くなってしまったので、2幕だけでまとめました。

2幕 ヴァイラースハイム侯爵邸、ウィーン
冒頭、当時のニューヨークの映像が流れます。劇場の外側も写るのですが、しっかりシルヴァの名前が出ています。芸が細かいところ。

幕が開くと、侯爵邸のサロンにエドウィンとアナスタシアがいます。アナスタシアは、エドウィンに“シルヴァのことが好きなの?”とたずねます。

エドウィンは、“それは終ったことだ”と答えますが、彼女から“私達の婚約発表は今日のパーティの席上で行われるはず”と聞くと、“今は婚約できない。大切な報せを待ってからでないと”と言うのでした。

アナスタシアは、それがシルヴァに関する報せなのだと勘では分るのですが、彼の過去の清算がつくのなら幼なじみの彼と結婚してもいいと考えているのでした。

そして「燕の二重唱」、「私は大きな奇蹟を待っている」を歌います。そして有名なワルツ「燕がするように巣を作りましょう」へ‥

2人が立ち去ると侯爵夫妻が現れ、夫人は“息子のエドウィンが、今夜の結婚発表は秘密の報告を聞くまでできない”と言っていたと、侯爵に告げます。

侯爵は早合点して“それはきっと何処かで子供を作ったにちがいない”と頭をかかえます。夫人は“その場合は、子供をあずかって田舎に送りましょう”と、その対策を話し合います。

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このあたり、役者のRobert MeyerさんとSigrid Hauserさんのお芝居が光ります。

そこへボニとシルヴァがやってきますが、このパーティに招かれているのはポニ伯爵だけなので、シルヴァはボニ夫人として、このパーティに参加します。

侯爵夫妻が現れ、ボ二を迎えます。ボニは“急に結婚しましたので、妻も飛び入りで連れてきました。お許し下さい”と挨拶。

そこへアナスタシアがやって来ますが、ボニは一目惚れ。本来、ボニとアナスタシアは幼なじみという設定ですが、今回は雰囲気が違うようです。

なお、ボニが一目惚れしたシーンでは、何故か雷鳴が響き渡ります。雷に打たれtような衝撃だったのでしょうね。

そのため、昔、ハンガリーで過した子供の頃の歌を歌って昔をなつかしむ場面は、ボニとアナスタシアを追いかけ回す演出に変わっています。

オリジナルでは、侯爵の友人のビリング元大便がボニ夫人を見るなり、“最近ニューヨークで見た歌姫とそっくりです”と驚く場面がありますが、本演出でも、これはありません。まぁ、前演出からありませんでしたが‥

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今回の演出では、シルヴァの素性を知るのはローンスドルフ男爵だけという設定。

そこにエドウィンが来ます。彼はシルヴァがここにいるので驚きますが、父親からポニ夫人と紹介されて、2度びっくり。

そしてこの事情を訊こうと、ポニと二人だけになると“いったいどうしたことだ”と問い詰めます。ここで、ボニの身体を揺する演出は、何故か継承。

エドウィンは、ニューヨークに行ったシルヴァとボニに何度電報を打っても返事がもらえず'帰ってきたと思ったらボニとシルヴァが結婚していたなんて裏切だと責めますが、ボニは、あれは偽りだとも言えず、“昨日結婚はしたが、実質的なお床入りはまだだよ”と言って彼をなだめるのでした。


エドウィンと二人になったシルヴァは、“最初の結婚は冗談だったのね。貴方は他の女性と約束していたのですものね。侯爵夫人になれないならせめて伯爵夫人になりたかったのよ”と言います。そこまで言われてエドウィンも何も言えず、ただ昔を思い出すだけ‥

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September 17, 2018

「Die Csárdásfürstin」Premium Report(その2)

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今日は、新演出の展開に沿ってVolksoperの「Die Csárdásfürstin」の内容をご紹介しましょう。完全、ネタバレなので、気になる方は、ご覧にならない方が良いと思います。なお、今回はプログラムに「日本語版あらすじ」が復活していました。

ところで、シルヴァのコスチュームですが、皆さまもご存じ、この絵をモチーフにしえいることは間違いなさそうです。

1幕 プロローグ「ヴァイラースハイム侯爵邸、ウィーン」
前奏曲の途中から、当時の「ウィーンの風景」がフィルムで緞帳に投影されます。フィルムの最後はヴァイラースハイム侯爵邸。そして、幕が開くと、舞台はヴァイラースハイム侯爵邸のサロン。

エドウィンとアナスタシアがサロンで話をしています。しかし、何となくよそよそしい感じ。それは、エドウィンは、ブダペストのシルヴァが気になっているからです。そこへ侯爵夫人もやって来て、二人の婚約の段取りに‥

侯爵夫人が立ち去ると、遠くから「ハイヤ、ハイヤ、私の故郷は山の中」が聞こえてきます。ここで雷鳴が響き渡り、驚いたスタージが退場。

場面は、暗転でブダペストのヴァリエテ劇場「オルフェウム」になります。恐らくブダペストへ行き、シルヴァに会いたいエドウィンの心情をプロローグで表現したのでしょう。

なお、このサロンは、最近のフォルクスオーパーのオペレッタでは珍しい写実的なものでした。これはFeri好み。

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○ブタペストにあるヴァリエテ劇場「オルフェウム」
キャバレーと演芸場を兼ねたようなヴァリエテ劇場「オルフェウム」。場末の怪しげな劇場という雰囲気が漂っています。上から踊り子が乗った看板も降りてくるなど、派手な演出。言葉は悪いですが、ストリップ劇場のような怪しげな雰囲気‥何しろ衣装も、かつてのマドンナ風。

シルヴァのニューヨーク公演が決まり、そのため2ヶ月間ヨーロッパから離れるための「お別れ公演」。今までは、エドウィンが遅れてやってくる設定でしたが、今回は、最初から劇場にいます。

ここで、シルヴァ登場の歌「ハイヤ、ハイヤ、私の故郷は山の中」が歌われます。最初からタイトルロールの実力が試される場面。

正直、ここでシルヴァ役の歌手の実力がわかってしまいます。さて、シルヴァの仕上がりは‥正直、「絶賛もの」ではありませんでした‥

常連の中でも粋人で通っているフェリは、彼女が乗る列車が早朝に出発するため、皆は夜明かしをして飲むことを提案するのは、従来どおり。

そしてフェリと共に来ていたシルヴァの熱烈なファンであるボニが、「俺達みんな遊び人」を歌います。この時、すでにシルヴァとエドウィンは、姿を消しています。

場面は、オルフェウムの楽屋に転換。シルヴァとエドウィンはベッドインの真っ最中。かなりストレートな演出です。

エドウィンはシルヴァに「シルヴァ、僕は君だけを愛している!」と歌います。

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シルヴァは、“沢山、美しい女性の中で、どうして私一人だけを愛してくれるの”と訊きます。エドウィンは“どうしてだか分らないが、愛いと思う娘は何人もいるのに、本当に恋をしてしまったら、たった一人の君しか目に人らなくなったのだ”と切々と愛を訴えます。

シルヴァは少し冷静で、“早く燃え上がる恋の炎は、燃えつきて残るのは灰だけよ。貴方の恋の傷だって時が癒してくれるわよ”といなしますが、エドウィンの甘い言葉にいつしか酔ってしまいます。

そこへ、ボニとフェリがやってきます。従来、楽屋で、4人が歌う場面がありましたが、今回はかっとされたようです。

続いて、ローンスドルフ男爵が登場。エドウィンに“召集令状がきたので、即刻ウィーンに戻って下さい”と告げます。

そして、“アナスタシア伯爵令嬢との結婚の正式発表をご両親が急いでおられる”と伝えるのでした。

エドウィンが立ち去り、ローンスドルフとボニだけになると、ここで、ボニが「やっぱり女がいなけりやこの世はつまらない」を踊り子と一緒に歌います。

この曲もジャズ風に編曲されており、振付もアメリカ風。ただ、リフレインはありませんでした。ただし、なかなか立ち去らない堅物ローンスドルフに踊り子を仕向けて、退場させます。

そして、内輪のお別れパーティが開かれる劇場の場面へ。

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September 16, 2018

「Die Csárdásfürstin」Premium Report(その1)

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2018/19シーズン、Volksoper120周年という記念すべきシーズンに演出改訂が行われた「Die Csárdásfürstin(チャールダーシュの女王)」のPremiumが9月16日に行われました。

Feriがオペレッタにはまった2作目の作品が「Die Csárdásfürstin」。Sándor Némethさんが演じるFerenc Ritter Kerekesこと、フェリ・バチの「粋なおやじ」ぶりに魅せられから、20年近い歳月が流れました。

前回の日本公演が、前演出での「最後の上演」となりました。Feriも、次に上演される時は、必ず新演出になると踏んでいたので、「ついに、この日が来た」というのが正直な感想です。

個人的な見方ですが、Volksoperでは、最近、いわゆる「定番オペレッタ」の改訂は、失敗する傾向が強いのが心配の種‥

制作陣は、以下のとおりです。

-演出:Peter Lundさん

-舞台装置:Ulrike Reinhardさん

-ビデオ:Andreas Ivancsicsさん

-衣装:Daria Kornyshevaさん

-振付:Andrea Heilさん

-合唱指揮: Holger Kristen さん

演出を担当しているPeter Lundさんは、過去にVolksoperでは、2013年に「Frau Luna」、2016年には「Axel an der Himmelstür」の演出を担当しているドイツ出身の若手です。

ついに定番の演出改訂に抜擢されてという訳です。定番の演出だけにプレッシャーはあったでしょうね。

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指揮はAlfred Eschwéさん。主な出演者は、以下のとおりです。

-Leopold Maria, Fürst von und zu Lippert-Weylersheim(レオポルト・マリア):Robert Meyerさん

-Anhilte, seine Frau(アンヒルデ):Sigrid Hauserさん

-Edwin Ronald, beider Sohn(エドウィン):Lucian Krasznecさん

-Anastasia Komtesse Eggenberg(アナスタシア):Juliette Khalilさん

-Eugen Baron Rohnsdorff(オイゲン):Christian Grafさん

-Boni Graf Káncsiánu(ボニ):Jakob Semotanさん

-Ferenc Ritter Kerekes, genannt Feri Bácsi(フェリ・バチ):Boris Ederさん

-Sylva Varescu(シルヴァ):Elissa Huberさん

-Sándor von Kiss(公証人):Nicolaus Haggさん

では、全体的なお話から‥

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September 15, 2018

只今、電気自動車充電中

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一雨ごとに秋が訪れているウィーンですが、13日は、久しぶりに「夏日」になり、気温も30度を超えました。その余波で14日も、若干、気温が高めでした。

今日は「ウィーンの街角の話題」をお届けしましょう。このブログでも、何回かお伝えしていますが、オーストリアでは電気自動車の普及に力を入れており、そのためのインフラ整備にも気合いが入っています。

従来、電気自動車用の充電スタンドは、有料駐車場やホテルの駐車場などに限られていましたが、ウィーンでは、最近、街角に充電スタンドが設置されるようになりました。

先日、Ottakringの駅近くにある充電スタンド前を通りかかったところ、何と充電中の電気自動車を発見しました。
実際に使っている人がいるのには、びっくり。

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内燃機関の場合、燃料の補給は分単位ですから、これを考えると、電気自動車のエネルギー補充は、信じられないくらい時間がかかります。

そのため、充電中の自動車にはドライバーさんは不在でした。「駐車しながら、充電する」というのが基本スタンスのようです。

今までホテルの駐車場で充電している電気自動車は見かけたことがありますが、路上で充電中の電気自動車は初めて見ました。ちなみに車はTesla, IncのモデルSでした。

モデルSは、三相交流モーターを使用しており、床下にはパナソニック製のリチウムイオン電池を搭載しています。

バッテリー容量によってタイプが分かれているようで、60モデルの場合、最高航続距離は約400kmと発表されています。

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September 14, 2018

開業30周年を迎えたTaurachbahn訪問記(下)

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今日は、昨日に引き続き開業30周年を迎えた「Taurachbahnの話題」をお届けしましょう。

今年、見事に復活を果たした元Salzkammergut-Lokalbahn(ザルツカンマーグートローカルバーン、略称SKGLB)の22号機。

この機関車は、元SKGLBでも大型で、5軸動輪。狭軌鉄道では珍しい炭水車を連結た蒸気機関車です。

オーストリアの狭軌鉄道で使用される蒸気機関車は、クラウス・リンツ製が多いのですが、この機関車はドイツのボルジッヒ(Borsig Lokomotivwerke GmbH)という会社で、1939年に製造されたものです。

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試作機的な意味合いが強かったようで、ドイツやオーストリア内を転々として、1945年にSKGLBにやってきたようです。そのため、SKGLBには同型機はいません。

台枠が車輪の外側にあるアウトサイドフレームが特徴。やや無骨なデザインですが、力があることから、SKGLB時代も長い編成の列車を牽引するなど、便利だったようです。

22号機はSLBLが1957年に廃止されてから、チロルのZillertalbahnに移っています。ちなみに「Aquarius C」という愛称はZillertalbahn時代に付けられたと言われています。

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同機は、1980年にドイツに売却されました。その後、ドイツ内を転々としていたようですが、2016年にClub760が購入。

2017年からオーストリア内(Pinzgau LokalbahnのZell am See工場と言われています)で本格的な修繕が行われ、今年の7月、Taurachbahnにやってきました。

7月中旬には、盛大なお披露目運転も行われたようで、Feriの友人も、長駆、日本からやって来ました。Feriもお披露目運転に来ない‥と誘われたのですが、都合がつかず断念。8月下旬に初めてご対面となりました。

現役時代は蒸気機関車の定番カラーである黒だったようですが、今回は鮮やかなブルーになりました。現役時代の写真を見ると、塗装以外は、ほぼ当時の姿を踏襲しています。

ただ、現在は空気ブレーキシステムを使用しているため、エアーコンプレッサーが取り付けられています。

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September 13, 2018

開業30周年を迎えたTaurachbahn訪問記(上)

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今日は「保存鉄道の話題」をお届けしましょう。

Salzburg州Lungauには、元MurtalBahnの廃線跡を活用した狭軌保存鉄道Taurachbahn(Mauterndorf―St.Andrä間、9.6km)があります。線路の幅は、こちらの狭軌鉄道では一般的な760mm。

この保存鉄道は、鉄道ファンの団体Club 760が1988年に運営をはじめたもので、今年、30周年を迎えました。

運転期間は、年によって若干、異なりますが2018年の場合、4月2日から9月27日まで、週末を中心に蒸気機関車による列車が運行され、人気を集めています。

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10km弱の路線ですが、途中に4つの駅があり、片道40分かけて運転します。こちらの保存鉄道では不可欠なBarwagenも連結されており、ソフトドリンクだけでなく、BierやWineなども販売しています。

ちなみにクラブ名の「760」という数字は線路の幅(軌間)からとっているものです。

有償でお客さまを乗せるため、「観光旅客鉄道」(touristikbahnmäßigen Personenverkehr)として公的な認可も得ています。そのため、Taurachbahn-G.m.b.H.という法人組織になっています。

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Club760は、元々Murtalbahnの蒸気機関車運転を支援するために設立された団体のようですが、その後、自前で保存鉄道を運営するようになったというのは、たいしたものです。

現在、州営鉄道として運営されている狭軌鉄道Murtalbahnとは、名目上は線路が切り離されているのですが、実は定期運行がないだけで、St.Andrä-Tamsweg間の線路はつながっています。

そのため、臨時列車がMauterndorfからMuruまで運転されることがあります。

実は、最初にFeriが、訪問したのは、同鉄道が開業直後。まだ、情報が行き渡る前、レンタカーで移動中、偶然に見つけたというもの。

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September 12, 2018

路面電車の停留所雑感

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今日は「ウィーンの路面電車停留所での出来事」をご紹介しましょう。

ウィーンは現在でも路面電車が活躍していますが、問題は「乗り降り」ではないでしょうか。

Ringのように歩道に面して軌道が敷設されている場合は、乗客は歩道に設置されている停留所から問題なく乗降できます。

また、道路中央に軌道が敷設されている場合でも、Währinger Straßeのように、車道上に停留所が設置されているケースもあります。これは、日本でもおなじみのスタイルですね。

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問題なのは、道路の幅が狭く、車道上に停留所を設置することができない場所です。ウィーンでは、こういったケースが比較的多いように感じます。

この場合、路面電車が停留所に到着した時だけ、車道が停留所になります。乗車するお客さまは、歩道から車道に出て、乗車します。降車したお客さまは、その逆ですね。

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興味深いのは、こういった停留所の多くは、停留所の車道が歩道と同じ高さになっていることです。つまり、乗客が歩道から車道へ移動する場合、段差はありません。

そのため、道路を走る自動車は、停留所手前で坂を登る形になります。そして、停留所通過後は、逆に坂を下る訳です。そのため、車道には「注意」の標識が描かれています。

この構造には副次的なメリットもあります。それは、自動車が速度を落とさざるを得ないことです。速度制限のある路地に入る際、道路に設けられている「ハンプ」と同じ効果が期待できる訳です。

日本では、基本的に自動車のスムーズな運行を優先しますが、こちらでは、歩行者や路面電車利用者が優先されている訳で、基本的な考え方の違いが現れています。

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September 11, 2018

空港らしい駐車場

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今日は「ウィーン国際空港の話題」をお届けしましょう。

ウィーン国際空港へのアクセスですが、以前、公共交通機関は路線バス(日本流だとリムジンバス)が中心でしたが、現在では地下にÖBBの駅にRailJetが発着するようになり、アクセスが多様するようになりました。

しかし、地元の皆さまを中心に自家用車を使う人が多いような気がします。そのため、空港規模の割には駐車場が充実しているような印象を受けます。

ターミナルビル前の駐車場(Kurzparkplätze K1、K3、K4)に加えて、ターミナルビル向かいには立派な立体駐車場(Parkhaus 3/Parkhaus 4)が、建設されています。

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さらに、その奥には、屋外の平面駐車場(Parkplatz C)も広がっています。

空港利用者の場合、荷物が多いですから、それを考えると自家用車の利用が、最も便利なのかも知れません

余談ですが、同じ空港内駐車場でも、場所によってお値段が違います。

Kurzparkplätzeが1時間4.9Euro、Parkhaus 3/Parkhaus 4が1時間4.7Euro、Parkplatz Cが1時間3.9Euroです。利便性などにより料金形態を変えているところは、実に合理的です。

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さて、先日、ウィーン国際空港を訪れた際、敷地内にスーパーマーケットBILLAがあるParkplatz Cで、興味深い看板を見つけました。


皆さまもご経験があるかも知れませんが、巨大な駐車場の場合、自分が止めた場所がわからなくなってしまうケースがあります。

Feriも、オーストリアではありませんが、屋外の臨時駐車場で、自分が止めた場所がわからず、右往左往した経験があります。

そこで、常設の駐車場では、駐車場所を記号や番号で指定するなどの対策がとられますが、Parkplatz Cでは、通常の記号の他に「愛称」が付けられていました。

その愛称がいずれも航空機に関係するもの。「William E.Boeig」は、現在、世界的な航空機メーカーとなっているボーイング社の創業者のお名前です。

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September 10, 2018

変わったお店シリーズ144 Apple Stores Österreich

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「オーストリアの話題」ではありませんが、まずは日本人として嬉しいニュースから。

テニスの全米オープン女子シングルス決勝で、第20シードの大坂なおみ選手が第17シードのS・ウィリアムズ選手を6-2、6-4のストレートで破りました。

日本人男女を通じて史上初となる「四大大会優勝」の快挙。日本でも災害関連の厳しいニュースが多い中、明るい話題として注目を集めていると思います。

ご存じのようにテニスは、こちらでも人気のあるスポーツなので、こちらの新聞にも大きく取り上げられています。

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また、現在、オーストリアでは、Innsbruckで「IFSC クライミング・世界選手権 2018」が開催されています。

この中でボルダリングは、ワールドカップ女子で優勝した野中生萌選手をはじめとする日本選手の活躍が期待されます。

さて、今日はスポーツとは全く関係のない「IT関係のお店にまつわる話題」をお届けしましょう。

ご存じ、アメリカのコンピューターメーカーであるアップル。画像処理に強いところから、日本でも出版関係では定番システムかと思います。

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DTP(デスクトップパブリッシング)に関しては、アップルのソフトを推奨している印刷会社も多く、Windowsが主流となっている今日でも、雑誌や書籍の編集関係や、デザイン関係ではアップルのパーソナルコンピューターMacを愛用している人が多いですね。

最近ではWindows版のDTPソフトも出ていますが、やはり印刷の際には制約も多いようです。

Feriは、本業で企業から委託を受けて部内用印刷物の作成などを行っていたこともありますが、WindowsとMacの両方を使うことは断念しました。

そんなアップルが一般の皆さんに大きく認知されるようになったのは、ご存じのように日本では絶大なシェアを誇るiPhone。オーストリアでは日本よりもAndroid系のスマートフォンが普及していますが、日本ではiPhoneの人気は高いですね。

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September 09, 2018

デザイン案が固まりつつあるU5の駅

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一雨ごとに秋が深くなりつつあるウィーン。猛暑とはお別れです。そして「秋のFest」が色々と行われます。

今週末(9月7日~9日)には、恒例の「29. Feuerwehrfest 2018」がAm Hofにあるウィーン市消防本部で開催されました。

このブログでも何回かご紹介しているように消防本部に所属する車両や装備の展示に加えて、実践的なデモンストレーションが人気を集めるイベントです。

大規模災害が頻発する日本でも消防関係者は、人命救助などで大活躍していますが、こちらでは消防隊員は尊敬を集める存在です。

また、15日・16日には、大規模なイベント「Streetlife Festival Wien 2018」が開催されます。

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今回、Feriは残念ながら、「29. Feuerwehrfest 2018」は見学することはできませんが、様子を見ることができたイベントがあれば、また、お伝えしたいと思います。

今日は「Wiener Linien U5の話題」をお届けしましょう。新型車両の概要が発表されたU5には、このブログでもお伝えしたように全く新しいシステムが導入されます。

とくに自動運転の導入に合わせて、駅には安全対策としてホームドアが設置されることになっています。

日本でも、最近は転落事故や触車事故防止の観点からホームドアの設置が進められていますが、最初からホームドアを設置している路線以外は、高さの低いタイプが導入されていると思います。

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今回、Wiener Linienから発表された完成予想イラストをご覧になるとわかるように、プラットホームの床から天井まで壁が設置されて、完全に分離されています。

日本では、確か東京メトロ南北線が、このタイプだったと思います。乗降口以外にもガラスが多用されており、開放的な感じがします。

また、ホームドア上部には案内表示器が設置されるようです。これも「時代の流れ」ですね。

U5のシンボルカラーはターコイズブルー(Türkis)ですが、従来の駅と異なり、シンボルカラーを天井などに配したデザインになっている点が注目されます。

最近のウィーン地下鉄は、トンネル区間についてはシールド方式で建設されることが多いため、駅もイラストのように方面別のホームが採用されるケースが増えています。

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September 08, 2018

Free Wi-Fi大国オーストリアですが‥

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今日は「日常生活で欠かすことの出来ない設備になった「Free Wi-Fiの話題」をお届けしましょう。

こちらでも、最近はスマートフォンの普及にともなって、海外からの旅行者も含めて、インターネットに接続して各種情報を得る方が増えています。

「観光立国オーストリア」らしく、Free Wi-Fiの充実に力を入れているようです。最近では、ホテルに関しては、地方であってもほとんどがFree Wi-Fiを導入しています。

実際、今夏、バカンスで訪れた各地のホテルもすべてFree Wi-Fiが設置されていました。もちろん、Lungauの定宿も‥

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また、ÖBBの駅でも主要駅ではFree Wi-Fiが完備しており、自由に使うことができます。

そして、列車内でもÖBBを代表するRailJetにも完備しています。さらにCityJetにも装備されるようになりました。こちらは乗車時間が短いので使ったことはありませんが‥

今夏、RustからSEEFESTSPIELE MÖRBISCH2018の会場まで臨時船を利用しましたが、そこのキャビンにも写真のような表示が‥ 

まさかノイジードラーゼーを走る船にまでFree Wi-Fiが付く時台になるとは思ってもみませんでした。

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September 07, 2018

謎のピクトグラムシリーズ イノシシにご注意

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日本では台風21号で関西地方などで大きな被害が出ているようですが、それに加えて北海道の地震。被害に遭われた皆さまには、お見舞いを申し上げます。

さて、今日は「アウトバーンで見かけた注意書きの話題」をお届けしましょう。

最近、ウィーン市内でも、ネズミなどの野生動物に対する餌付けを禁止する看板を見かけるようになりました。

また、これに関連して、公園などに生ゴミを放置すると野生動物が集まってくるので、適切に処理することを促す案内も立っています。

先日、オーバーエスターライヒ州の友人宅訪問を終えて、ウィーンへ戻る途中、アウトバーンのレストステーションに立ち寄りました。

週末のA2のような大混雑や大渋滞はなく、順調なドライブで、まずは一安心。レストステーションの駐車スペースも比較的空いていました。

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休憩中、建物の壁に貼りだしてあったのが、今日、お目にかけるポスターです。「野生のイノシシ」の写真が出ており、ピクトグラムで残飯の適正な処理、餌やりの禁止が指示されています。

ちなみに、Feriは、このピクトグラムは初めて見ました。野生のイノシシが出没する場所で、なおかつ「人が集まる場所、限定」というような気がします。

Feriが気になったのは「注意」の下に、大きな文字で書かれている「AFRIKANISCHE SCHWEINEPEST」という言葉。

今回、記事をまとめるのにあたって、ちょっと調べたところ「アフリカ豚コレラ」という家畜の伝染病であることがわかりました。

日本の農水省でもホームページで、以下のように解説しています。

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アフリカ豚コレラは、アフリカ豚コレラウイルスが豚やいのししに感染する伝染病であり、発熱や全身の出血性病変を特徴とする致死率の高い伝染病です。

本病は、ダニが媒介することや、感染畜等との直接的な接触により感染が拡大します。

本病に有効なワクチンや治療法はなく、 発生した場合の畜産業界への影響が甚大であることから、我が国の家畜伝染病予防法において「家畜伝染病」に指定され、患畜・疑似患畜の速やかな届出とと殺が義務付けられています。

我が国(日本)は、これまで本病の発生が確認されておらず、本病の清浄国ですが、アフリカでは常在的に、ロシア及びその周辺諸国でも発生が確認されているため、今後とも、海外からの侵入に対する警戒を怠ることなく、本病の発生予防に努めることが重要です。

なお、アフリカ豚コレラは豚、いのししの病気であり、人に感染することはありません。

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September 06, 2018

健在 サーカス列車

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本編の前に、9月1日に行われたVolksoperのオープニング、「120 Jahre Volksoper Wien - Ein Fest im Arne-Carlsson-Park」のお話から‥

実は、当日、大雨になってしまい屋外でのコンサートが不可能になってしまいました。そこで、会場を劇場に移して、コンサートが行われました。

ただ、劇場のキャパシティを越えるお客さまが来場してしまったため、混乱したという話です。

この他、「120 Jahre Volksoper Wien」を記念した巨大なケーキも登場。来場者に振る舞われたそうです。

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さて、今日は「サーカスの話題」をお届けしましょう。

ヨーロッパでは、伝統的に各地を回るサーカス団が存在します。今夏、シュタイヤマルク州をドライブ中、小規模なサーカス団がMuruでテントを張って、興行している光景を目にしました。

そんなサーカス団の中でも、規模が大きく、オーストリアでも人気が高いのがドイツを本拠地に活動する「Circus Roncalli」です。

ウィーンでは市庁舎前広場で興業を行うことで有名です。入場料は結構、お高いのですが、こちらでは人気が高く、満席になる公演もあるという話です。

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その昔、道路が発達する前、サーカス団の移動は鉄道を使っていました。

大規模なサーカス団の場合、専用の貨物列車(臨時列車)を仕立てて、移動することが一般的だったようです。

その後、アウトバーンをはじめとする道路が整備されてからは、列車による移動は減っているという話を聞いていたのですが、先日、ÖBBのプレスリリースで「サーカス列車運行」の記事を見かけました。

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ヨーロッパでは上下分割方式で民営化された上に、旅客、貨物とも国を超えて運行できるシステムに切り替わりました。その結果、ÖBBの貨物部門がドイツ国内で貨物列車を運行するというケースも出てきた訳です。

今回、「Circus Roncalli」のInnsbruck公演に際して、ドイツの本拠地からInnsbruckまでの輸送をRail Cargo Groupが受注しました。

サーカス団は、基本的に各種機材を搭載したトレーラーや大型ワゴンを使うので、低床式の貨車50両にサーカス団の車両を搭載してInnsbruckへ向かいました。専用列車の重量は1200t、長さは700メートルだったそうです。

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September 05, 2018

オーストリア航空のプレミアムエコノミークラス搭乗記

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今日は「オーストリア航空日本線の話題」をお届けしましょう。

今回の日本線再就航で話題を集めたのが、ビジネスクラスとエコノミークラスの間に新設された「プレミアムエコノミークラス」。

同社のホームページから購入すると、割安なエコノミークラスに比べて、結構な金額になります。

という訳で、Feriにはご縁がないと思っていましたが、先日、マイレージサービスの特典航空券でウィーン-成田間に搭乗した際、有償アップグレードで搭乗する機会がありました。

日系航空会社でも、当日、空席がある場合、空港でエコノミークラスからプレミアムエコノミークラスへ有償アップグレードできるケースがありますが、オーストリア航空の場合、Web Check-inの際、選択できるようになっています。

当初は、おとなしくエコノミークラスで日本へ行く予定でしたが、特典航空券で出費が少なかったこともあり、片道だけ利用してみることにしました。

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ただ、既に通路側は埋まっており、選択できる座席が少なく、最前列の10Eになってしまいましたが‥

日本線に投入されているB777-200ERのプレミアムエコノミークラスの座席配置は、横2―4―2で、3列。定員は24名です。

余談になりますが、通常、ビジネスクラスとプレミアムエコノミークラスの境は、トイレやギャレーなどにするケースが多いのですが、オーストリア航空の場合、ビジネスクラスの席数を確保するため、プレミアムエコノミークラスの前に1列だけビジネスクラスがあります。個室みたいな雰囲気で、ちょっと変わっていますね。

なお、オーストリア航空は、日本線はプレミアムエコノミークラスが好調と発表しています。

参考までに日本航空が国際線で使用しているB777-200ERの場合、横の座席配置は2-4-2ですが、5列設定されており、定員は40名です。

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全日空の場合、国際線ではB777-200ERは運用していませんが、ストレッチタイプのB777-300ERの場合、横の座席配置は2-4-2で3列。定員は24名です。

当日、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスは、ほぼ満席でしたが、隣のF席は空席のまま出発しました。これはラッキー。

最前列席なので、個人モニターは肘掛けに入っています。そのため、若干、小型。これはやむを得ません。AVシステムに関しては、画面をタッチして操作する方式ですが、シートの肘掛け下にコントローラーが内蔵されています。

このコントローラーで照明、AVプログラムの音声などをコントロールすることができます。さらにゲームのコントローラーも兼ねています。ただ、AVプログラムの選択は、コントローラーではなく、画面をタッチして行う方式のようです。

シート幅、シートピッチはエコノミークラスよりも広くなっており、その分、肘掛けにドリンクなどを置くスペースがあります。ただ、狭いので、注意して使う必要はありますが‥

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また、USB電源に加えて、AC電源も肘掛けからとることができます。そして、備え付けのヘッドホンは、ビジネスクラスと同じノイズキャンセリング式のもの。

この他、フットレストも付いています。個人的な感想ですが、座席そのものについては、日系航空会社のプレミアムエコノミークラスの方が、工夫されており、居住性は良いと思います。

ちなみにオーストリア航空の場合、シートの最大幅48.3cm、最大リクライニング角度40度だそうです(Feriが測った訳ではありません)。

欧米の航空会社では、離陸前に上級クラスではウェルカムドリンクがサービスされることがありますが、今回、プレミアムエコノミーでも実施されていました。しかも、ガラスのグラスで‥ これはちょっとビックリ。

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September 04, 2018

ÖBBが新しい長距離列車用車両を発注

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今日は、Feriお得意の「ÖBBの話題」をお届けしましょう。

多くの国が、上下分割方式で民営化されているヨーロッパの長距離鉄道。料金のディスカウントとともに、サービス向上はお客さま獲得の鍵を握ります。

先日、ÖBBから新世代の長距離列車用車両を発注していることが発表されました。

RailJet(8編成)とNightjet(13編成)車両はSIEMENSに発注されており、2019年4月から製造開始。20220年末までに完成する予定です。では、同社のプレスリリースを参考に、新世代車両の特徴をご紹介しましょう。

基本コンセプト
基本コンセプトは「快適性の向上」で、プライバシーの向上に加えて、車内で個性的な楽しみ方ができるようにデザインされています。

Wageneconomydesign

RailJet
公表されたイラストを見ると、従来の客室とは、かなり異なっています。編成の総定員は500名を越えるようになるらしく、写真のような新しいコンセプトの客席が新設される模様です。

ダブルシートと表現されていますが、ソファータイプの椅子が設置され、グループ単位でプライバシーが確保されます。完成予想イラストを見ると、バックレストがかなり高くなっており、中央部に大きなテーブルが設置されています。

従来のRailJetでも、向かい合わせ席には折りたたみ式のテーブルがせっちされていましたが、それよりもサイズが拡大されている印象を受けます。

2等車のイラストを見ると、背もたれの間が、大型荷物収納スペースにあてられていることがわかります。日本では大型トランクの搭載が問題になっていますが、ボックスシートを採用し、スペースを有効活用したというところでしょう。

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また、各座席には最近は航空機でも一般的になったUSB充電プラグが設置されるようです。

車両の外観が変わるかどうかが注目されますが、その点の発表はありませんでした。

しかし、日本では、このようなグループ席はイベント列車用車両では採用されていますが、定期列車では売りにくいためか、忌避される傾向があるようです。やはり旅行スタイルの違いもあるのでしょう。

なお、トップの写真が1等車、2枚目の写真が2等車です。ご参考までに、現在のRailJetの1等車車内を3枚目の写真でお目にかけます。

色使いも含めて、随分、雰囲気が変わるのがご理解頂けると思います。

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September 03, 2018

団体旅行に見るお国柄

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今日は「団体旅行に関するお話」です。

と、言ってもFeriは、オーストリアを団体旅行で訪問したことは、一度もありません。ただ、観光旅行でお越しの方は、団体旅行をご利用の方も多いと思います。

さて、今夏、Feriは、久しぶりにオーバーエスターライヒ州の小さな街に住む先輩ご夫婦を訪ねました。

以前、ウィーンにお住まいになっていた頃は、よく市内のご自宅にお招き頂いたのですが、現在では、ウィーンのアパートを引き払ってオーバーエスターライヒ州の小さな街へお引っ越しになっています。

オーストリアでは小さな街でもホテルがあるケースが多いのですが、その街には現在、ホテルはなく、数年前に訪問した際にも近くの街にあるホテルを利用しました。

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今回も、前回宿泊したホテルを予約するつもりだったのですが、あいにく、満室。そこで、少し離れた「別の街」のホテルを利用することになりました。

先にチェックインを済ませてから、車で先輩のご自宅へ。そこで、夕食を頂きました。ご存じのように、こちらの伝統的な夕食は、シンケンやケーゼにブロートと言った、冷たいお食事が基本です。デザートは、奥さま手作りのチョコレートケーキ。

話も尽きなかったのですが、慣れない道なので、自動車運転に慎重を期すため、日が完全に暮れる前にホテルへ戻ることにしました。

10分ほどでホテルへ戻り、部屋に入ってから、シャワーを浴びてすっきり。その後、奥さまから頂戴した「ほどよく冷えたGRÜNER VELTLINER」を頂きながら、のんびりと過ごしていました。

すると、22時頃、ホテルが賑やかになってきました。どうやら団体さんが到着したようです。

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もちろん「五月蠅くて迷惑」」というほどではなく、すぐに静かになりました。

翌朝の朝食は7時から。Feriは7時過ぎに朝食堂へ行ったのですが、先客はお一人だけ。ところが、朝食堂の奥では、すでに朝食を終えたグループがあるようで、従業員さんが後片付けに余念がありませんでした。

どうやら早朝に出発する団体さんがいらっしゃったようで、そのために特別に朝食時間を早めたようです。ちょうど、Feriがのんびりと食事をしていると、エントランスから賑やかな声が‥ どうやら件の団体さんのご出発。

ふと見ると東洋系のお客さまです。話し声から推察すると、韓国の団体のようでした。朝食をとりながら、ふと思い出したのは、数年前、友人宅近くのホテルに宿泊した時も、実は韓国の団体さんと一緒になったことです。

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September 02, 2018

変わったお店シリーズ143 Rustのアイスクリームスタンド

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今日は「Feriのバカンスシリーズ」をお届けしましょう。

ホテルが新しくオープンしたようにRustも、しばらく訪問しないと、色々と変化があります。今回はSeeBadまでは行きませんでしたが、あそこも色入と変わっているかも知れません。

さて、そんな中、SeeHotel Rustの駐車場に隣接する場所にアイスクリームスタンドがオープンしていました。

もともと低地地帯で暑いブルゲンラント。Rustはノイジードラーゼー湖畔と言っても、暑いのは、皆さまご存じのとおり。

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ただ、意外なことに、今までアイスクリームを専門に扱うお店は少なく、1件程度だったと思います。

そのため、このお店、いつも繁盛しています。もちろん、Caféでは色々な種類のアイスクリームを提供していますから、困ることはないと思います。

今回、見かけたのはテイクアウト(To Go)もできる専門店。こちらでは定番の「コーンの上にアイスを乗せる」タイプです。

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お値段は1玉が1.3Euro、2玉が2.5Euro、3玉が3.6Euroと数が多いほどオトクになっています。ちなみに、それ以上は1玉1Euroのようです。

Feriは、アイスよりもBierの方が良いので、斜め向かいにあるCaféのシャニガルテンを利用しましたが、子供さん連れも含めて、結構、お客さまが立ち寄っていました。

また、店の前には子供さん向けの電動遊具やガチャも設置されており、基本的には子供さんを意識した店づくりになっています。

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September 01, 2018

「120 Jahre Volksoper」KURIER特集号から

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いよいよ2018/19シーズンが始まります。今年Volksoperのオープニングは9月1日の「120 Jahre Volksoper Wien - Ein Fest im Arne-Carlsson-Park」です。

ただ、Feriは諸般の事情があって、この催しには参加しません。という訳で、レポートはありません。

19時30分から野外コンサートがありますが、プログラムを見ると、今シーズン、上演される各種作品から楽曲が選ばれています。

Feriが注目するのは、以下の2曲。

-「Die Csárdásfürstin」 „Weißt du es noch”, Daniel Schmutzhard, Elissa Huber

-「Die Csárdásfürstin」 „Jaj Mamám”, Elissa Huber, Boris Eder, Jakob Semotan

ここで、ある程度、本番の出来が確認できる訳ですが、ある意味、行けなくて良かったかもしれません(意味はお任せします‥)。

ところで、先日、こちらの新聞KURIER紙に「120 Jahre Volksoper」という特別版が挟み込まれていました。同紙が独自に企画したものなのか、Volksoperからの「持ち込み企画」なのかは、よくわかりませんが‥

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8ページの別刷りですが、その中でFeriが注目したのは、何と言ってもDirektorであるRobert Meyerさんと、2018/19シーズンのトップを飾るカールマンの名作「DieCsardasfürstin」で主役Sylva Varescuを演じることになったElissa Huberさんのインタビュー記事です。

今日は、この中からFeriの視点で注目される発言をご紹介したいと思います。まずは、Robert Meyerさんへのインタビューから。

冒頭は、Volksoperが建設されたときのエピソードが紹介されていますが、企画から竣工までの期間が非常に短く、夏期の天候が良かったため、何とか突貫工事で間に合ったというエピソードが紹介されています。

当初は1800席の劇場だったそうですが、ご存じのように現在は1330席。Robert Meyerさんとしては、現在の席数で満足している旨の発言をしています。ただ、多分にこれは経営上の問題を踏まえての発言だと思います。

というのは、補助金に関する質問で、補助金の大部分は約550名在籍するスタッフの給与に充てられているという話をしています。

“私も納税者ですから、補助金の金額についての愚痴は言いません”という健気な姿勢も見せています。

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