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September 17, 2018

「Die Csárdásfürstin」Premium Report(その2)

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今日は、新演出の展開に沿ってVolksoperの「Die Csárdásfürstin」の内容をご紹介しましょう。完全、ネタバレなので、気になる方は、ご覧にならない方が良いと思います。なお、今回はプログラムに「日本語版あらすじ」が復活していました。

ところで、シルヴァのコスチュームですが、皆さまもご存じ、この絵をモチーフにしえいることは間違いなさそうです。

1幕 プロローグ「ヴァイラースハイム侯爵邸、ウィーン」
前奏曲の途中から、当時の「ウィーンの風景」がフィルムで緞帳に投影されます。フィルムの最後はヴァイラースハイム侯爵邸。そして、幕が開くと、舞台はヴァイラースハイム侯爵邸のサロン。

エドウィンとアナスタシアがサロンで話をしています。しかし、何となくよそよそしい感じ。それは、エドウィンは、ブダペストのシルヴァが気になっているからです。そこへ侯爵夫人もやって来て、二人の婚約の段取りに‥

侯爵夫人が立ち去ると、遠くから「ハイヤ、ハイヤ、私の故郷は山の中」が聞こえてきます。ここで雷鳴が響き渡り、驚いたスタージが退場。

場面は、暗転でブダペストのヴァリエテ劇場「オルフェウム」になります。恐らくブダペストへ行き、シルヴァに会いたいエドウィンの心情をプロローグで表現したのでしょう。

なお、このサロンは、最近のフォルクスオーパーのオペレッタでは珍しい写実的なものでした。これはFeri好み。

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○ブタペストにあるヴァリエテ劇場「オルフェウム」
キャバレーと演芸場を兼ねたようなヴァリエテ劇場「オルフェウム」。場末の怪しげな劇場という雰囲気が漂っています。上から踊り子が乗った看板も降りてくるなど、派手な演出。言葉は悪いですが、ストリップ劇場のような怪しげな雰囲気‥何しろ衣装も、かつてのマドンナ風。

シルヴァのニューヨーク公演が決まり、そのため2ヶ月間ヨーロッパから離れるための「お別れ公演」。今までは、エドウィンが遅れてやってくる設定でしたが、今回は、最初から劇場にいます。

ここで、シルヴァ登場の歌「ハイヤ、ハイヤ、私の故郷は山の中」が歌われます。最初からタイトルロールの実力が試される場面。

正直、ここでシルヴァ役の歌手の実力がわかってしまいます。さて、シルヴァの仕上がりは‥正直、「絶賛もの」ではありませんでした‥

常連の中でも粋人で通っているフェリは、彼女が乗る列車が早朝に出発するため、皆は夜明かしをして飲むことを提案するのは、従来どおり。

そしてフェリと共に来ていたシルヴァの熱烈なファンであるボニが、「俺達みんな遊び人」を歌います。この時、すでにシルヴァとエドウィンは、姿を消しています。

場面は、オルフェウムの楽屋に転換。シルヴァとエドウィンはベッドインの真っ最中。かなりストレートな演出です。

エドウィンはシルヴァに「シルヴァ、僕は君だけを愛している!」と歌います。

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シルヴァは、“沢山、美しい女性の中で、どうして私一人だけを愛してくれるの”と訊きます。エドウィンは“どうしてだか分らないが、愛いと思う娘は何人もいるのに、本当に恋をしてしまったら、たった一人の君しか目に人らなくなったのだ”と切々と愛を訴えます。

シルヴァは少し冷静で、“早く燃え上がる恋の炎は、燃えつきて残るのは灰だけよ。貴方の恋の傷だって時が癒してくれるわよ”といなしますが、エドウィンの甘い言葉にいつしか酔ってしまいます。

そこへ、ボニとフェリがやってきます。従来、楽屋で、4人が歌う場面がありましたが、今回はかっとされたようです。

続いて、ローンスドルフ男爵が登場。エドウィンに“召集令状がきたので、即刻ウィーンに戻って下さい”と告げます。

そして、“アナスタシア伯爵令嬢との結婚の正式発表をご両親が急いでおられる”と伝えるのでした。

エドウィンが立ち去り、ローンスドルフとボニだけになると、ここで、ボニが「やっぱり女がいなけりやこの世はつまらない」を踊り子と一緒に歌います。

この曲もジャズ風に編曲されており、振付もアメリカ風。ただ、リフレインはありませんでした。ただし、なかなか立ち去らない堅物ローンスドルフに踊り子を仕向けて、退場させます。

そして、内輪のお別れパーティが開かれる劇場の場面へ。

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フェリと共にシルヴァとエドウィンが現れ、フェリが音頭をとって、内輪のお別れパーティが始まります。エドウィンの愛の告白に酔ってしまったシルヴァは、もうアメリカへ行くのが億劫に。

そして「遠くへ行っても幸せは見つからない」、「ハイサ、こんな幸せってあるかしら」と、恋に身を焦がす歓びを歌います。

皆が集まってきてシルヴァにお別れを言っていると、エドウィンがやって来て、“シルヴァはアメリカに行きません”と宣言。

シルヴァは“まさか契約があるのに、そんなことはできません。貴方は何の権利でもってそんなことを言うの?”とエドウィンに訊きます。

エドウィンは“それは夫の権利だ”と言い、酒場で酔っ払っていた公証人を連れてきて「シルヴァを8週間以内に正式に法律上の妻とする」という証書を書かせ、それにサインします。身分違いの結婚なんて不可能と思っていたシルヴァは感激して、エドウィンの胸に抱かれます。

前演出では、最初、フェリ・バチのところへ掛けより喜びを伝え、フェリ・バチからエドウィンのところへ行くように促されるという粋な演出でしたが、今回は、直球勝負。

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劇場の仲間が集まり、結婚式が行われます。フェリ・バチの合図で、メンデルスゾーンの結婚行進曲が演奏されるのは、従来どおり。この場面では、男性ダンサーが登場して、踊りを披露します。

前演出では、修正版では、ここに「ハンガリー万歳」が演奏され、ハンガリー風の踊りで盛り上がったのですが、これは無くなってしまいました。

そこにローンスドルフ男爵が戻ってきて、“時間だ”とエドウィンに告げます。シルヴァと離れないエドウィンをローンスドルフが無理矢理引き離し、ウィーンへ向かうのでした。

エドウィンが立ち去ると、入れ替わりにボニがシルヴァの荷物を持ってやってきます。この当たりは、オリジナルと同じ。そして、“駅まで送ろう”と言います。

シルヴァは、“私はヴァイラースハイム侯爵夫人として、ここに残ることにしたの”と言います。それを聞いてボニは、“そんな馬鹿な、僕はローンスドルフ男爵から、エドウィンとアナスタシアの結婚発表の案内状をもらったばかりだ”と、その案内状を見せるのでした。

シルヴァは、“それでは、さっきの結婚の約束は茶番劇だったのね”と涙をこらえます。

皆が、“さあ、そんなこと気にしないでアメリカに出発しなさい”と元気づけるので、彼女はやけになって、「恋は苦い天国、甘い地獄」を景気よく歌ってニューヨークへと出発します。この場面では、背景にアメリカ行きの汽船が映し出されます。

1幕はちょうど1時間でした。2幕と3幕の詳細は、明日、お届けします。


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オペレッタ, in フォルクスオーパー |

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