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October 15, 2018

籐製品の修繕にみるユニークな取り組み

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今日は「社会福祉にまつわる話題」をお届けしましょう。

先日、ウィーン市内にある「籐製品の専門店」をご紹介しました(詳しくは、こちらから)が、その際、興味深い情報を発見しました。

それは、視聴覚障がい者と聴覚障がい者の方が、籐製品の補修や製造を行っている施設があるというものです。

日本でも、最近では障害を持った方の自立に向けた取り組みが行われていますが、ウィーンで行われている籐製品の補修事業も、同じ性格のものです。

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この事業はÖHTB(Österreichisches Hilfswerk für Taubblinde und hochgradig Hör- und Sehbehinderte が主導して、1989年に立ち上げたものです。

施設ですが、各種籐製品修復や製造を通じて利益を得て自立支援を行うことが中心ですが、職業療法も行っているようです。

施設の名称はFACHWERKと言い、6区のMollardgasseにあります。

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現在、30名近い視覚障がい者、聴覚障がい者が、この施設で働いています。

先日、お伝えした籐製品の専門店とも密接な連携をとっているようで、同店で取り扱っている商品の中にも、ここで製造されているものもあるようです。

障がいを持った方が作業に携わっていますが、各自の不断の努力により、その品質は非常に高いのが特徴です。
Feriは、関係者ではないので、施設の内部を見学することはできませんが、同団体のホームページには製品に加えて、作業風景なども紹介されています。

実際、施設の前まで行きましたが、ビルディングの2階(日本式)に工房があるようで、事実上、ワンフロアーを使っているようでした。

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また、確認はしていませんが、1階も倉庫のようにも見えるので、施設の一部かも知れません。いずれにしても、かなり大規模な工房ですね。

営業時間は、月曜から木曜日までが8時から16時、金曜日が8時から13時となっており、土曜日、日曜日、祝日は休業です。

伝統的な籐製品は、緻密なデザインが特徴のものも多く、緻密な作業が要求されます。同団体では、最終的には健常者と障がい者が一緒に働くことができるような社会を実現するために尽力しているようです。

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Feriは、以前、外資系企業の方と一緒に仕事をしたことがありますが、その会社では「失われたものではなく、現在持っている能力に目を向ける」という基本的な考え方があるという話を伺いました。

今回のケースの当てはめると、聴覚や視覚に障がいを持った方の場合、それ以外の感性は非常に高くなるため、トレーニングを積めば、緻密な作業が実現できる可能性が高いという訳です。

そして、専門店で、どのような作業者が補修したか、製作したかを問わず、正当な料金で販売されている訳ですから、これは素晴らしいことだと思います。


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