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November 26, 2018

「古都の挑戦」

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今日は「日本の雑誌に掲載された記事の話題」をお届けしましょう。

日本で発売されている週刊「エコノミスト」という雑誌の11月20日号に「古都の挑戦」という記事が掲載されました。ちなみに同誌は1923年に毎日新聞社が創刊したビジネス誌です(現在は毎日新聞出版株式会社が発行)。

特集記事は「攻める私鉄」という大手民鉄の新しい取り組みを多角的に紹介した内容で、こちらの方が面白そうです(笑)。

今回、「古都の挑戦」に取り上げられたのは、ウィーンと京都。友人が、さっそく雑誌を送ってくれました。

ウィーンの紹介記事は、「幸福の街、ウィーン 伝統と革新の融合」と題する記名記事(編集部記者の小島清利氏)です。

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ちなみに京都の方は、京都市長へのインタビュー記事(京都『おもてなし』改革 文化を基軸に街づくり)と小西美術工藝社社長デービッド・アトキンソン氏による「インバウンド拡大へ投資戦略描け」という2本立てです。

特集ではないので、ページ数は少なかったですが、“ウィーン市の観光開発における新たな長期戦略のテーマは「グローバル」「スマート」「プレミアム」だ。豊かな文化、持続可能性、先進的な都市テクノロジー、便利でコンパクトな交通システムなどを看板に、観光都市としても確固たる地位を目指す”という観点で、様々な取り組みが紹介されています。

まずは、「最も幸せな都市」の称号を手にしたことで、観光客が増えているという分析。観光名所としてシェーンブルン宮殿や動物園が紹介されていました。


次が、ユーロビジョン・ソング・コンテスト」で優勝したコンチータ・ウルストさん。日本でも昨今話題となっているLGBT(性的少数者)コミュニティーのグローバル大使も務めていることの紹介。

そして、環境配慮や持続的な街づくりという観点で、「木造の高層建築」として建設が進められている「HoHo Wien」や、コンパクトに畳めて自家発電機能を搭載した自転車VELLO BIKE+の話題。

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また、伝統工芸における新しい取り組みなども紹介されています。

タイミング良く、ANAの日本-ウィーン線就航が発表されたため、2019年が「修好150年」を迎えるため、日本人、観光客が増えるだろうという予測も盛り込まれています。

最後は経済誌らしく、国が難民・移民の流入に対して厳格な政策を打ち出しているものの、ウィーン市は社民党が政権を維持しているため、外国人には寛容な政策をとっていることも紹介。

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そして、国全体では17年10月から施行された外国人滞在法改正により、滞在許可取得の条件が厳しくなり、「多様性を積極的に受け入れることで魅力を高め、多くの人を引き付けるオーストリアの首都、ウィーンが分岐点に立っている」という文章で締めくくられています。

全体的には、コンパクトで良くまとまっていると思います。また、日本では、あまり紹介されていない話題をピックアップしている点も読者の興味を引くかと思います。

ただ、Feri個人としては、現地に長年生活して、現地事情に詳しい方が書いている訳ではないので、経済専門誌としては、やや掘り下げ不足という感じがします。

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とくに外国人滞在法改正については、実は、その前からかなり厳しい就労ビザの取得などは、日本よりも厳しい規制が行われていたこと、日本ではあまり報じられない同化政策なども取り上げて欲しかったところです。

特に従来の同化政策では、限界が見えてきたことが、規制強化の背景にあるだけに、ウィーンやオーストリアを取り巻く社会環境の変化が、私たち日本人の創造を越えるレベルになっていることには触れて欲しかった気もします。

とくにウィーンの場合、「観光が一大産業である」ことを強く意識しているため、「観光客向けの顔」があります。反面、住民向けには「別の顔」もあります。そのため、ウィーンは観光客には優しいですが、住んでいる外国人には冷たいという風土があります。

また、京都と同じく、ウィーンも「一見さん」には、冷たい点も似ているかもしれません。

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