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December 31, 2018

2018年「今年のオペレッタ」を振り返って

Grafin_mariza_004a

2018年も、1年間、当ブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。2004年9月に当ブログを開設したので、今年で14年になります。まぁ、良く続けられたものです。

Feriにとって、2018年もオーストリア、日本で色々なことがありました。

さて、今日は当ブログ、恒例の「今年のオペレッタを振り返って」をお届けしましょう。

まず、2018年に観たオペレッタですが、諸般の事情で非常に少なくなってしまいました。

Volksoperでは「オペラ舞踏会」、「ガスペローネ」、「チャールダーシュの女王」、「こうもり」の4作品、そしてメルビッシュでは「伯爵令嬢マリッツア」です。

2018_vop_opernball

とは言っても、「オペラ舞踏会」、「ガスペローネ」、「チャールダーシュの女王」の3作品は、しっかりPremiumに顔を出しました。Volksoperで上演されたオペレッタのPremiereについては「皆勤賞」です。

ゲネプロを含めると、2018年のオペレッタ鑑賞界数は9回と、ついに一桁になってしまいました。

ちなみに2015年は24回、2016年は27回でしたから、三分の一以下という惨憺たる結果。とても「オペレッタにはまっている男」というハンドルネームを名乗れない状況です(涙)。

詳しくは書けませんが、Feriの個人的な事情に加えて、万難を排して観たい…と思える演目が少ないというのもウィーンでのオペレッタ観賞が激減した要因でもあります。

また、2018年は、Badenに足を運ぶことはありませんでした。これは、たまたまFeriのスケジュールが上演スケジュールと合わなかったことが理由ですが、ちょっと残念な展開でしたね。

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その中で、最もガッカリしたのが2017/18シーズンの「オペラ舞踏会」(DER OPERENBALL)。時代設定を現代にしたため、正直、全く魅力が感じられない作品になってしまいました。

旧演出では、舞踏会当日、オペラ座の個室を舞台にしたドタバタが楽しかったのですが、当時の時代背景を踏まえた「粋な部分」がなくなってしまったのが残念。出演者の皆さんが、スマートフォンで連絡を取り合っているだけで、幻滅です。

ガスパローネ」Gasparone)に関しては、「オペラ舞踏会」ほどではありませんが、出演者の仕上がりが今ひとつで、オペレッタらしい躍動感あふれる舞台ではありませんでした。

Feriは、本作品に関しては前演出を観ていませんから、比較できませんでしたが、先日、「ZUM120.GEBYRTSTAG DER VOLKSOPER」の際、貴重なカラー映像で紹介されたAdolf Dallapozzaさんが出演の「ガスパローネ」。これを観たときに、作品の魅力を再認識しました。

明るい舞台と素晴らしい歌とダンス。これぞオペレッタという仕上がり。演出もさることながら、やはり出演者のレベルが違うという見本でしょうか。

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そして、2018年、Feriにとって最大の関心事は、オペレッタにはまったきっかけとなった「チャールダーシュの女王」(Die Csárdásfürstin)の新演出です。

正直、事前に公表されていたキャストや記事を見た段階で、期待してはいけないと腹をくくって出かけました。

本作品はPremium当日にORFでテレビ放送をするなど、当作品に賭けるVolksoperの意気込みは大変なものでした。

全編が暗い舞台の上に、戦争の影が色濃く出過ぎてしまって、高揚感のある舞台にはなっていませんでした。

とくに本来は落ち込んだシルヴァを勇気づけるために歌われる“ヤイママン”が、“もう戦争でメチャクチャになるから、今晩だけは浮世を忘れたハッピーになろうじゃないか”というニュアンスになっていたのは、何度見ても好きになれません。

もちろん、フィナーレもハッピーエンドにはなっていますが、バックに空襲シーンが流れるなど、本当にハッピーエンドになったのか‥という後味の悪いお開きでした。

Csardasfurstin1akt_01

ただ、地元のマスコミは比較的、好意的に受けとめられていましたので、考え方の違いなのかもしれません。

ちなみにFeriにとって、Volksoperの「チャールダーシュの女王」は、2013年4月21日に行われたSándor Némethさん70歳記念公演が、記憶に残る最高の舞台でした。

あの時、指揮を行っていたルドフル・ビーブルさんも、すでに鬼籍に入られ、古き良きウィンナオペレッタを伝承する人たちが劇場から姿を消しているのは、寂しい限りです。

そんな中で、今年の「伯爵令嬢マリッツア」(GRÄFIN MARIZA)は、当初、公開された巨大なヴァイオリニストの大道具を見て、嫌な予感がしたのですが、実際に観賞してみると、予想に反してオーソドックスな演出で、Feriとしては楽しめる舞台でした。

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ただ、巨大なメルビッシュの舞台にふさわしい演出かどうかというのは、微妙なところ。

そのため、映像作品で見た方が、格段に良い作品になっています(今回は久しぶりにDVDを購入して、後からチェックしてみました)。

という訳で、消去法のような感じですが、本作品がFeriにとって2018年のベストになりました。

余談になりますが、2018年6月、国立歌劇場で行われた「GALAKONZERT Edita Gruberova」で、グルベローヴァさんは国立歌劇場の舞台から引退しました。

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偶然ですが、Feriにとって国内外を問わず、本公演が、グルベローヴァさんが出演した公演観賞通算50回目に当たります。

ある意味、平成の終演とともに、Feriのオペレッタ、オペラ鑑賞も大きな節目を迎えたような気がします。

ところで、今年はFeriにとって大きな変化があった1年でした。正直、心が折れそうになったことが何度もありましたが、そんな時、フォルクスオーパーへ出かけて、生のオペレッタを観ると、Feriは“人生、谷有山有り。明日から、また頑張ろう”という気持ちになります。

ブログでは、色々と作品や演出にケチを付けていますが、総てのオペレッタで「元気をもらう」ことができました。折れそうな心を支えてくれたオペレッタに乾杯です。

それでは、皆さま、良いお年をお迎えください。


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