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December 16, 2018

CAT運行開始15周年

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今日は「City Airport Train(CAT)の話題」をお届けしましょう。

Flughafen Wien-とWien-Mitteを16分で結ぶ空港連絡列車CATは、12月14日に運行開始15周年を迎えました。

2003年以来、1600万人を越えるお客さまがCATを利用し、1330万Euroの売上を記録しています。利用者は年々増えているようで、直近では2017年が最も利用者が多かったようです。

私用されている車両はÖBBの近郊型ダブルデッカー客車(3両編成)を改造したものです。

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プッシュプル運転に対応しており、FlughafenWien寄りの先頭車には運転室があります。また、この車両には預け入れ荷物を搭載するスペースが設置されています。そのため、客席は2階だけ(座席定員39名)。

中間車2両は上下に客室があります(座席定員68名)。改造車なのでトイレも付いているのですが、閉鎖されており、使用できません。最高速度は140km/hです。

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一方、機関車はWine-Mitte寄りに連結されています。運行開始当初は、専用塗装の1014型3両(005号機、007号機、010号機)が使用されていました。

1014型は東欧圏の国に直接乗り入れることを目的に開発された複電源の高性能機関車で、18両が製造されました。

2009年に1014型が引退したため、その後は専用塗装の1016型が使用されるようになりました。ただ、専用塗装機が検査などの際には、一般型が使用されることもあります。

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地上側の設備については、開設当初は、どちらかというと目立たなかったWien-MitteのCity Air Terminalですが、同駅の大規模改修工事に合わせてリニューアルされ、現在ではLoungeも備えた立派な設備に生まれ変わっています。

FlughafenWienについては、ÖBBと乗車券が共通でないため、専用プラットホームを使用しています。

当初、鉄道は地元の方が中心のS7しかありませんでしたが、ÖBBの長距離列車がHauptbahnhofからFlughafen Weinに乗り入れるようになってから、競争が一段と激しくなりました。

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このブログでもお伝えしたように、当初、FlughafenWienへの乗り入れは、ドイツ方面のICEだったため、運転間隔も長く、利用しづらい面がありました。

しかし、その後、RailJetが30分間隔で乗り入れるようになり、状況も変わってきました。

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そして、従来は床が高い4020型電車を使っていたS7にも、低床式のCityJetが投入されるようになったため、今度はS7も強力なライバルになりました。

このような背景を踏まえて、CATでは、新しい車両の導入や地上設備に充実を計画しているそうです。

ところで、CATはCity Air Terminal Betriebsgesellschaft m.b.H.という会社が運行しています。

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同社はFlughafen Wien AG(株式50.1%)とÖBB(株式49.9%)が共同で設立したものです。そのため、VOAには入っておらず、市内均一料金の対象外です。

ÖBBが出資している関係で、Hauptbahnhofが本格開業するまでは、CATに一定の配慮を行っていた気がします(いわゆる「大人の事情」でしょうか)。

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一方のCATもFlughafen Wien AGが親会社であるというメリットを最大限に生かして、到着ロビーの制限エリア内でチケットを販売しているのは、皆さま、ご存じのとおりです。

路線バスやÖBBのチケットは、制限エリア外での販売なので、これは大きなアドバンテージと言えるでしょう。

また、現在では航空機テロを防止する観点から、City Air Terminalでのチェックインや荷物の預け入れができなくなっている国が増えていますが、ウィーンの場合、現在でも継続してサービスを行っている点も特記されます。

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ただ、運転間隔が30分というのは、Feri個人としては、ちょっと長いような気がしますね。札幌と新千歳空港を結ぶJR北海道の快速エアポートが15分間隔ですからねぇ‥

また、運賃がÖBBがS Bahn、RailJetともに市内まで3.9Euroであるのに対して、CATは往復19Euro(片道11Euro)とお高い点もネックになっているようです。

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先日、FlughafenWien駅で、日本からいらっしゃったご夫婦に声をかけられたのですが、こちらは初めてとのことだったので、MitteまでCATの利用をお勧めしたところ、“あれは高いから”と言われてしまいました。

Feriも、運行開始直後は、旧市内のホテルを使用していたこと、鉄道が好きだったこともあり、CATを良く利用していました。ということは、1600万人の中に含まれている訳ですね(笑)。

今後、ÖBBと良い意味での競争が更なるサービス向上につながると思います。次はどのような車両やサービスが登場するか、ちょっと楽しみです。

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鉄道のお話 |

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