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December 11, 2018

Volksoper“Wonderful Town”(下)

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今日はVolksoper“Wonderful Town”の後編です。

Feriは、以前、アメリカのオハイオ州デイトンを訪問したことがありますが、非常にのんびりとした土地柄だった記憶があります。

それだけに1950年台にニューヨークに上京してくると、アメリカ人でも、その違いに付いていくのは大変だったことでしょう。それ故に、面白い話になる訳ですが‥

姉のルースは、原稿を出版社に持ち込むものの、全く相手にされません。妹のアイリーンはオーディションを受けますが、合格するもののプロデューサーにセクハラまがいの対応をされるシーンも。

中心は、ルースが仕事と恋がうまくいくかどうかという話です。それに、男たちから言い寄られるアイリーンをめぐってトラブルが起こり、物語に変化を付けています。また、本編とは関係の無いオマケが多いのも、本作品の特徴。

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例えば、第 1幕でルースが編集者ベイカーのオフィスに原稿を持ち込んだ後の場面。いったんはゴミ箱行きにしたルースの原稿を、思い直してベイカーが読む祭、原稿の中身をルースと同僚編集者などが寸劇で披露します。

この寸劇を観ると、ルースの「作家としての力量」が何となくわかるという展開。

そして、第 1幕最後の「Conga!」。電話で依頼を受けたルースが、来航中のブラジル海軍の取材に向かいます。

そこでの珍妙なやりとりを通じて、なぜかルースがブラジルの水兵たちにコンガの踊りを教えることに‥ で、テンポの良いラテンのリズムに乗って、彼らはそのままヴィレッジまでやって来て、街中を踊りの渦に巻き込みます。

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このお話は本編とは、あまり関係はありませんが、この曲とダンスシーンは、かなりインパクトが強いので、頭から離れませんでした。なお、1幕は1時間40分と、最近のVolksoperとしては長い展開。

第2幕の聴きどころは“Swing”。“Conga!”と同じ発想で作曲されたようで、ジャズ・クラブのオーナーがルースにアフター・ビートを教えるシーンが入っています。

都会の生活に慣れない2人は、何ごともなかなか思うように行きませんが、前向きな気持ちと、ちょっとしたアイデアで、彩り豊かな人生になるということを示唆してくれるミュージカル。

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最後は、ルースとベイカーが結ばれてハッピーエンドとなります。

正直、妙なオペレッタよりは、お客さまも遙かにノリノリでした(これが、悲しい事実‥)。

“Conga!”や“Swing”などのビッグバンド楽曲は、Volksoperのオーケストラならではの見事な演奏でした。

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ミュージカルなので、出演者全員がワイヤレスマイクを付けているため、歌唱力はあまり気になりません。

場面転換が早いため、回り舞台と吊し物を上手に活用して、変化を付けています。この他、客席から出入りできるようにオーケストラピット脇に通路が設けられていました。

最近の傾向で全般的に暗い舞台ですが、スポットライトで主役を引き立たせるような演出になっていました。

オーストリアの皆さんをメインターゲットにしている作品なので、意外と人気が出そうな気もします。皆さまもよろしかったら、ご覧になってみてはいかがでしょうか。


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ミュージカル, in フォルクスオーパー |

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