1月から地下鉄全線に「食事禁止」が拡大
昨年9月からU6で試行が始まった「匂いの強い食事、アルコール飲料」の車内摂取禁止ですが、多くの利用客から好評であったことを背景に、2019年1月15日からウィーン地下鉄全路線に拡大されました。
Wiener Linienの発表によるとU6での試行期間中、ルール違反で注意を受けた乗客は88名だったそうです。この数は、1日当たり25万人が、同線を利用することを考えると、キャンペーンが功を奏したと判断しているようです。
もちろん、常時、セキュリティスタッフが乗車している訳ではありませんが、清掃スタッフによると、座席や床に食事の包装紙、食べ残しなどが散らばっているケースも激減したそうです。
全路線での展開に際しても管理はWiener Linienのサービス、セキュリティスタッフが担当し、罰金は設定されませんでした。
また「Emergency Nuts Nougat」と題したキャンペーンを展開しています。
日本だと、この手のマナーキャンペーンを推進する場合、くどいくらい車内放送が行われますが、ウィーンでは静かな車内を実現するため、車内放送は行っていません。
そのかわり、例のピクトグラムが全車両のドアに張り付けられています。ピクトグラムのステッカーはドアの内側に貼られており、写真のように外側からはよく見えません。
しかし、終点以外では、乗る前にピクトグラムをゆっくり見るお客さまはいませんから、車内側へアピールしているのは理にかなっていると思います。
Feriも、禁止ルールが全路線に拡大されてからも頻繁に地下鉄を利用していますが、車内で食事をしている人は見かけなくなりましたね。Wiener Linienでは、清掃費用が大幅に削減できると見込んでいるようです。相乗効果ですね。
なお、飲料については、ソフトドリンクは許可されているので、ご安心を‥
ウィーンも観光客の皆さま以外に、色々な国から来ている住民が増えています。当然、生活習慣が異なりますから、今後、こういった「ルールの明確化」が各方面で進むかも知れません。
※「人気ブログランキング」に登録しています。この記事がお気に召しましたら、下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります
Comments