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February 11, 2019

Wien Mobil Stationを見学

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今日、日本は「建国記念の日」の祝日。

本来、国を挙げて盛大に御祝いをする日なのでしょうが、何故か、今の日本では「普通の休み」になってしまい、その意義が薄れているような気がします。そう言えば「国旗」を掲揚するご家庭もめっきり少なくなりましたね。

やはり、戦前の「紀元節」を踏襲した日にちの設定に、異論を唱える方々が存在することが背景にあるのかもしれません。

ちなみに、このブログでもお伝えしているように、現在、オーストリアでは、第2次世界大戦後、独立を果たした10月26日が「ナショナルデー」になっています。

さて、今日はウィーン市とWiener Linienが取り組んでいる「新しい都市交通の話題」をお伝えしましょう。

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このブログでも2018年9月29日の記事でお伝えしましたが、U3の終点Simmering駅に「WienMobil Station」がオープンしました。

従来のCityBikeやカーシェアリングシステムをバラバラに運用するのではなく、一つの場所にまとめて、より多機能化しようという試みです。

先日、時間がとれたので、Simmeringまで足を伸ばし、見学してきました。

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このプロジェクトは、従来、別々の場所に設置されていた公共交通機関関連設備を一箇所にまとめ、利用者の利便性を向上させようというものです。

場所はU3やS Bahnのメインエントランスからちょっと離れた路面電車Simmeringer Platzの停留所付近です。広い歩道上に開設されていますが、路面に赤いラインでエリアがシメされています。

最初に目についたのは、自転車保管用のロッカー。3つのスペースがあり、鍵がかかるようになっています。

ドアには新しいピクトグラムが‥ これはわかりやすいですね。どこかの国が、公共施設の表示を多言語化する暴挙に出ていますが、ピクトグラムの方がわかりやすいのに‥

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そして、このロッカーの左側には端末がビルトインされています。この端末を使って自転車保管用ロッカーを操作するようです。

会員登録をして使用する方法もありますが、一時利用の場合、携帯電話の番号を入力するとSMSにアクセスコードが配信され、これを使ってロックを解除します。

解錠する場合には新しいアクセスコードを使用します。なお、このロッカーはSafetydockという会社が運営するシステムで、同社では他の場所でも、同様の自転車用ロッカーを開設しています。

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なお、このロッカーではE Bike(電動アシスト自転車)の充電もできるようになっています。Feriは中を見ることができませんでしたが、庫内はかなり広いようで荷物なども預けることが可能です。

そして、このロッカーの近くには「WienMobil Station」の案内版が立っています。

施設の説明や使い方がピクトグラムを交えて紹介されています。なお、この案内版の片側には付近の地図を表示した大型液晶パネルが組み込まれています。

屋外で、この大きさというのは、正直、驚き。破損の心配はないのでしょうかね。

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この案内版の向かいがレンタル自転車の駐輪場です。ただ、従来のCityBikeではなく、新しいシステムで、全車がE Bikeです。

しかも、写真をご覧になるとおわかりのように、荷物を運ぶことのできる自転車もレンタル対象。これは便利。

SIM BIKEと名付けられており、SIM BKKE Cardを端末のリーダーにかざすことで使用できるようです。従来のCityBikeはクレジットカードのデポジット制でしたが、こちらは専用カードを使用する方式。

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なお、設置されている台数は一般のE Bikeが6台、荷物運搬用が1台とCityBikeよりも、控え目です。

そして、こちらでは定番となったEV用の充電スタンドも駐車エリアに設置されています。もちろん、充電用途以外の駐車は禁止です。

そして、自転車補完用ロッカーの道路側は電気自動車を使ったカーシェアリングステーション。

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ついにカーシェアリングにもEVが登場しました。びっくりしたのは韓国HYUNDAI製のEVが使われていた点。

Renaultと資本関係があり、ヨーロッパに強いNISSANが幅をきかせていましたが、知らないうちに韓国勢が市場に浸透した訳です。

それも、そのはず。Stadtautoというカーシェアリング会社のスポンサーなのです。この会社は2017年に営業を開始したようで、現在、70台近いHYUNDAIのEVが配備されています。

ドライバーの登録料は19.9Euroで、実際に利用する際には、別途、料金がかかります。いくつかのプランが用意されているようです。

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実際に現地を訪問して気づいたことは、ウィーン市やWiener Linienが全てを自前で行うのではなく、既に実績のあるシステムをコラボレートして、施設をつくり上げているという点です。

これでしたら、複雑な各システムは、実績のある運営会社に任せることができるので、運営コストの削減にもつながることでしょう。

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また、今回、「WienMobil Station」が開設されたSimmeringは、この手のテストには最適な場所。というのは、地下鉄や路面電車の駅から、少し離れた場所に集合住宅や戸建て住宅が建ち並ぶ住宅団地があるのです。

今まではバスが主要な公共交通機関でしたが、「WienMobil Station」に設置されている各種の乗り物や施設を利用することで、より便利な生活を送ることができるでしょう。

今後、Simmeringでのテスト結果を踏まえて、よりプラッシュアップされた施設がウィーン市内に設けられることになるのでしょう。


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