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March 09, 2019

現地を見学してびっくり Pilgramgasse駅改良工事続報

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今日は「地下鉄U2延長工事の話題」をお届けしましょう。

先日、Wiener Linien提供の写真でご紹介したPilgramgasse駅の大規模工事ですが、現地に足を運んで、現場を見てきましたので、新しい情報も含めて、ご紹介しましょう。

工事に伴う駅の閉鎖(U4の列車は通過)は、2019年2月4日から2020年1月31日までが予定されています。約1年間、駅を全面閉鎖しての工事ということになります。

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なお、U4で利用できる最寄り駅ですが、Kettenbrüchengassse駅までが650メートル、Margartengürtel駅までが950メートルです。

まず、Hütteldorf方面に設けられていた駅舎(プラットホームへのリフト設置)ですが、ここは将来、U2との複合駅になった際に中心となる駅舎になるようで、現在、事実上、解体されています。

恐らく、大幅に拡張されるものと推察されます。

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そして、驚いたのは運河沿いの工事。まず、運河の上に建設された人工地盤ですが、現地に行ってつぶさに見ると鉄筋コンクリートを使った本格的なものでした。

場合によっては、工事完了後も解体されるのではなく、そのまま新駅舎の土台になるような気がします。それくらい本格的なものでした。

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ちなみにトップの写真は、Hütteldorf方面からHeiligenstadt側を見た現在の姿です。2枚目と3枚目は、工事が始まる前の写真で、運河の様子がよくわかると思います。

比較していただくために、以前に撮影した写真を掲載したのですが、工事開始に伴う変貌ぶりに、正直、驚かされました。

運河のU4側は石積みでしたが、現在、重機を使って石積みを解体中でした。この解体方法を見ていると、どうも石積みの復活はないかもしれません。

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まぁ、既存のU4の下にU2を通すだけでなく、大規模な駅設備を作るわけですから、これだけ大規模な工事にならざるを得ないのでしょう。

ちなみに右側の写真が、骨組みだけになってしまったHütteldorf側の駅舎です。

その後、オットー・ワグナー設計の駅舎があるPilgramgasse側に移動すると、工事に伴ってAlser Straße, Skodagasse方面の13A停留所がPilgramBruckeの上に移設されるようで、新しい停留所が設けられていました。

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Feriが訪問した日は、まだ運用が開始されていませんでしたが、近々、停留所が移設されるようです。

なお、従来からHauptbahnhof方面行きの停留所は橋の上にありました。ちょうど、向かい側にできる形です。

そして、橋の上からU4の線路を見下ろすと、運河に面したGleis2(2番線、Hütteldorf方面)が閉鎖されており、Heiligenstadt側にあるポイントを使ってPilgramgasse駅付近は単線運転をしていました。

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つまりPilgramgasse駅では、工事中、本来、Heiligenstadt方面で使うGleis1(1番線)を利用して、上下線の運行をしている訳です。もちろん列車そのものは通過ですが‥

単線を相互に使うため、運転間隔が長くなりそうですが、元々、運転間隔がラッシュ時でも4分から5分間隔なので、何とかなるのかもしれません。

余談ですが、現在、Wiener Linienのホームページに掲載されているU4の時刻表にはPilgramgasseは掲載されていません。徹底していますね。

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なお、Hütteldorfにも列車の運転経路を入れ替えるためのポイントが仮設されていると思いますが、今回、こちらについては場所の確認はできませんでした。

ただ、U4の上にある公園から見たら、進入禁止の看板が閉鎖されている線路上に設置されていました。

Feriは工事関係者ではありませんから、現場への立ち入りはできませんが、Wiener Linienが追加で発表している写真を見ると、Gleis1とGleis2の間には仮設の塀が設置され、Gleis2はプラットホームも含めて解体されているようです。

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確かにイラストを見ると、U4のプラットホーム下に駅設備ができる訳ですから、いくらトンネル区間がシールド工法でも、地上からの掘削は不可欠。

その際、周辺の事情を勘案すると、最も影響が少ないのが自社の敷地を活用する方法です。

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そこで、あえて運河の一部とGleis2の敷地を活用して、掘り下げていくのでしょう。

このように外からでも現場を見学すると、とても通常の営業を続けながら工事を行うことが困難であることがよくわかりました。

なお、最期の写真は、工事開始前のPilgramgasse駅のプラットホームの様子です。工事完成後は、かなり雰囲気が変わることになりそうです。

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まぁ、こんな建設現場に関心が高いのは関係者以外では少ないと思いますが、ウィーンが変貌するプロセスに立ち会うことができて、ある意味、Feriは幸せ者です。

U2のPilgramgasse駅が完成した頃、果たしてFeriはウィーンにいるかどうか‥これだけは、誰にもわかりませんが、完成まで見届けたいものです。

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鉄道のお話, in 街角の話題 |

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Comments

3月初めに見た雑駁な印象から。
1)バス13Aの車内案内ディスプレーの以遠停留所表示で、PilgramgasseではUマークが消されていました。当然のことですが。
2)最近は新開業ホテルも増えましたが、本件Pilgramgasse駅至近には、Ananas(全日空とは無関係)という日本人グループご用達の大きなホテルがあります。オペラ座周辺や、シェンブルン宮殿へも地下鉄一本で行けることが一つの売りにもなっていましたし、添乗員もその線で案内することが習い性になっていたと思われます。
バス代替ルートをうまく説明できると良いですが。
U4隣接駅では、Kettenbrüchengassseの方が近く、道順も解り易いと思われます。右岸沿い、Hamburgerstraße 20にあるCafé Rüdigerhofはユーゲントスティル様式の非常に趣のあるカフェですが、日本語のガイドブックで見た記憶はありません。こうした機会に知る人が増えればそれはそれで結構なことかも入れません。

Posted by: ウィーン好き | March 09, 2019 07:37

ウィーン好き様

早々にコメント、ありがとうございます。

Ananas、ありますね。大型バスが玄関前に止まっていることがよくあります。

Café Rüdigerhoについては、当ブログでも一度、ご紹介したことがありました。

観光客にはちょっと不便なロケーションですが、雰囲気は良いですね。

Posted by: Feri | March 09, 2019 17:08

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