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April 08, 2019

「Meine Schwester und ich」プレミアレポート(下)

Schwester_000この記事を書いているのは7日の日曜日。市内はウィーンシティマラソンで大混雑だと思います。昨日から若干、気温が下がったので、マラソンには最適かもしれません。
なお、在オーストリア日本大使館からも、注意喚起のメールが来ています。

Feriはウィーンの外れの「某所」で、静かな日曜日を過ごすことにしましょう。

今日は昨日に引き続き「Meine Schwester und ich」の後半をお届けしましょう。

2幕 ナンシーの靴店

Schwester_012休憩を挟んで2幕へ。場面はナンシーの靴屋。ここで働いているのはDollyの妹ではなく、赤の他人Irma。

Irmaはレビューでスターになることを夢見る女性です。出勤直後に劇場から“カバー(代役)で踊って欲しい”という依頼が入ります(左の写真が、その場面)。有頂天のIrmaは、さっそく店内で仲間を集めて踊りの練習を始めます。

ハチャメチャな従業員なので、オーナーのMonsieur Filoselはクビにしたいのですが、彼女に借金をしているため、それもできず、頭を悩ましています。

Schwester_011そこへ、Dollyがやって来て、偽名を使って、オーナーに働かせてくれと頼みますが、あっさり「お断り」。

Dollyが大金を出したところ、オーナーの態度が一変。さっそく採用。

Dollyは前から働いていることにして欲しいと依頼します。

Irmaにも大金を渡して、仕事と衣装を譲り受けるのでした。Dollyと服を交換して、Irmaは、さっそうと街へ繰り出していきます。

Schwester_013とにかく大富豪令嬢なので、“何でも金で解決する”というスタンスです。

Dollyがバックルームに入っている時、Fleuriotが妹への届け物をもってやってきます。驚くオーナー。とりあえず口裏を合わせますが、Fleuriotは、すぐに帰ってしまいます。

入れ替わりに常連のお客さまが来店。Irmaの代わりにDollyが接客をすることに。しかし、彼女は大富豪のお嬢様なので、働いた経験がなく、靴屋での仕事ではトラブルが連発。

Schwester_016オーナーも大金を手にしている都合、腫れ物に触るような感じで、彼女に接します(右の写真は、その場面)。

自分がFleuriotに依頼した届け物を見つけて、オーナーに詰め寄ります。

そして、オーナーにFleuriotを探して、連れ戻すように命令。オーナーは慌ててFleuriotを探しに店を飛び出していきます。

Schwester_018常連さんの接客に四苦八苦している時、Fleuriotがひょっこりやってきます。接客途中で、常連さんを追い出すDolly。

そして、Fleuriotは「清楚な妹」に一目惚れ。良い雰囲気になります。ここでは二人が踊りながら歌う場面が見どころ。

2幕は1幕よりもテンポが良い感じで、踊りながら歌う場面も多く、見ていて楽しい展開です。

Schwester_017そこへFleuriotを探しに街へ出たオーナーが戻ってきます。

Fleuriotが来店していることがオーナーにわかると困るので、こっそり店外へ送り出し、Dollyは「その件は、もういい」とオーナーにピシャリ。

Schwester_020入れ替わりに伯爵が来店し、Dollyに言い寄ります。そこへタイミング良くIrmaが着飾って戻ってきます。

Dollyは、伯爵にIrmaを差し向けますが、伯爵もまんざらでもない感じ。何しろハンガリーの伯爵なので、「女性には目がない」という想定です。

ここでは、オーナー、伯爵、Irmaがトリオで踊りながら歌う場面があります。

伯爵はモンテカルロへ行こうと言い寄り、Irmaを連れ出します。何故かオーナーも一緒に店外へ。

Schwester_015再びFleuriotが妹に会うために戻ってきます。靴屋の店員なので、自分の心を開示できるFleuriot。

Dollyが「姉さんでなくていいの」と言いますが、「君が好きだ」と言います。

Dollyがバックルームに引き上げたところで、Fleuriotは今の喜びを踊りながら歌い、表現します。

そこへDollyが令嬢らしいきらびやかな服に着替えて登場。戸惑うFleuriot。“何であなたがここにいるの?”という感じです。

Schwester_014あんた店員が大好きなDollyだったと気づかなかったの‥という野暮はオペレッタではなかったことに‥

 Dollyのお芝居が功を奏して、Fleuriotが恋を告白。実は妹だと思っていたのが、本人だったという落ち。しかし、富令嬢は私には似合わないと言うと、Dollyは再び店員の服に着替えて出てきます。ここで二人が結ばれるという展開。

そこへ、裁判官達がやってきます。オリジナルではエピローグは裁判所になりますが、今回は靴屋の中での展開に。

裁判長の前でFleuriotは、結婚後、堅苦しい貴族の生活や巨万の富のプレッシャを受けて、ストレスがたまっていたことをマシンガントークで訴えます。逆玉の男性ならではの悩みです。

Schwester_021これを聞いたDollyは、夫がストレスを受けていたことを知り、自分も改めると訴えます。

二人が結ばれた経緯を知った裁判長は、“お金は沢山あっても損はないよ”とFleuriotに諭し、離婚裁判の判決延期を宣言します。

裁判長をはじめとする関係者が店外に出ると、二人は熱い抱擁。どうも仲直りしたようです。

今回、カーテンコールにメドレーが流れて、全員が踊りながら登場するという粋な演出。これは「Axel an der Himmelstür」の演出と一脈通じるものがありますが、これはお客さまの手拍子が入って、大いに盛り上がりました。

Schwester_022後半も約1時間で、休憩時間を入れて2時間30分という作品。ある意味、身分違いの恋を描いたオペレッタらしい作品。今回、出演者が少ないこともあり、本編と関係ない「余計なお芝居」がない点、好感が持てます。

また、衣装もきれいな点も良いですね。なお、男性陣のメイキャップは目元を強調したものでした。とにかく踊りながら歌う場面が圧倒的に多いので、マイクの使用はやむを得ないかもしれません。

歌手陣に仕上がりですが、DollyのLisa Habermannさんは、お芝居、歌共にまずまずの仕上がり。フォルクスオーパーでは2017/18シーズンの「Gypsy」でハウスデビューを果たした方。

どちらかというとミュージカル畑の歌手かも知れません。Feriは、今まで観たことがありませんでした。

Schwester_023お相手のDr. Roger Fleuriotの Lukas Permanさんは、踊りが上手なのがプラス点。結構、いい男なのでファンが多いようです。

ちなみに2007/08シーズンの「My Fair Lady」でFreddyに起用されています。Feriも、2008年5月、2009年1月に観ていますが、その時の印象は、余り残っていません。すみません。

その後、フォルクスオーパーからしばらく離れていましたが、今回、久しぶりに招聘された形になりました。やはりミュージカル畑の歌手ですね。

Graf Lacy de NagyfaludiのCarsten Süssさんは、今回は脇役ですが、良い味を出していました。しかし、貫禄がついていますね。

Schwester_024Henrietteの Julia Kociさんは、いつもながら見事な出来。申し分ありません。ただ、1幕だけの出演なのが、残念。

Irmaの Johanna Arrouasさんは、レビュースターを夢見る女性なので、適役。彼女の良さ(見事なダンスシーン)が生きていました。カーテンコールでも最もお客さまの拍手が多かったのが印象的です。全般的に女性陣の仕上がりが良かった感じです。

地元の皆さんにとっては「珍しい作品」なので、1回は足を運んでもいいかな‥という感じだと思いますが、観光客の皆さんには、知名度が低いだけに、集客面で厳しい感じがします。このあたり、興行的に成功するかどうか‥難しい作品かも知れません。

Schwester_025同じメロディーの使い回しが多いことが気になるという方もいるかもしれませんが、Feriは、久しぶりにノリノリでした。また、プログラムにも、日本語のあらすじが復活していたので、初めてご覧になる方も安心できると思います。

なお、舞台写真が出る前に提供されていた写真は、Dollyが富豪のお嬢さん(姉)と靴屋の店員(妹)の二役を演じていることの示唆ですね。

今回の作品は「WOMAN」という女性誌がスポンサーになっていた関係で、Premiereがお開きになった時、ホワイエで最新号を配布していました。それ以外の「お土産」や「おもてなし」はありませんでした。シーズン後半ですからね。

月曜日には新聞評が掲載されましたが、KURIER紙では、「煌めく宝石」とのタイトルで★4つ(最高は★5つ)がついていました。それなりに、評価されていることがわかります。

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