« 今シーズンの「Axel an der Himmelstür」 | Main | 別館ができあがりました »

April 20, 2019

ウィーン市庁舎改修工事実施中

201904180002ノートルダム大聖堂の大火災は世界的なニュースになっていますが、改修工事が失火の原因になっているとも言われています。

ご存じのように、こちらの伝統的な建造物は、修復・改修工事に長時間必要であることから、常に工事を行っているケースが多いものです。

ウィーンでもシュテファンドームや市庁舎は、常に工事を行っている建造物の代表かも知れません。

もちろん、観光客の皆さんに目立たない場所で工事をしていることもありますが、工事の内容によっては、「見に来てガッカリ」というパターンになっていることもあります。

201904180001現在、市庁舎では中央の銭湯周辺に足場を組んで、大規模な改修工事を行っています。

この改修工事に合わせて、先日、尖塔の上部、103メートルに設置され、長年にわたってウィーンの街並みを見てきた「騎士の像」の状態がチェックされました。

正に足場を組まないとチェックは難しいですから、このタイミングを待っていたとも言えそうです。

201904180004地上からははっきりと見ることが難しいのですが、尖塔の上部には「騎士の像」が取り付けられています。

今回、市の専門家、構造エンジニア、鍛冶屋などの専門家チームが、実際に尖塔に上り、「騎士の像」の健康状態をチェックしました。

一時期、こちらでは酸性雨の問題などから、石でできた建造物や銅像の腐食が大きな問題になっていました。

201904180005「騎士の像」は全高(身長)3.4メートルだそうで、内部構造の状態なども含めて様々なチェックが行われました。

その結果、「状態は非常に良く、問題は少ないことが判明した」と市当局は発表しています。

「騎士の像」は、Franz Gastell、Friedrich von Schmidt 、Alexander Nehrによりデザインされたもので、1882年に市庁舎尖塔に設置され、直近では1985年に修復されました。

ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、「騎士の像」には、ちょっとしたエピソードがあるので、ご紹介しましょう。

201904180006当時、オーストリア皇帝は、市庁舎の尖塔はシュテファンドームの高さ(99メートル)を越えてはいけないと下命しています。

そこで、建築家のFriedrich von Schmidtは、いわゆる「裏技」を思いつきます。

市庁舎の尖塔は97.9メートルで建設し、その上部に3.4メートルの「騎士の像」を設置するというものです。

201904180007つまり「騎士の像」を含めた全高は、シュテファンドームを超える103メートルとなる訳です。

このあたり、建築家のささやかな抵抗でしょうか。という訳で、現在、市庁舎の尖塔には足場が組まれており、美しい外観を見ることはできません。

ちなみに市庁舎の改修工事は2014年から行われており、ファザードに関しては2020年までに完了する予定で、改装の費用は3600万Euroにも及ぶそうです。

※「人気ブログランキング」に登録しています。この記事がお気に召しましたら、下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります 😃

Br_decobanner_201105_b_3

|

« 今シーズンの「Axel an der Himmelstür」 | Main | 別館ができあがりました »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 今シーズンの「Axel an der Himmelstür」 | Main | 別館ができあがりました »