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April 07, 2019

「Meine Schwester und ich」プレミアレポート(上)

Schwester_004今日はウィーンシティマラソンですが、Feriにとってはオペレッタの方が大事。フォルクスオーパーのオペレッタに不満を持ちつつも、新演出の上演には「今度はきっと楽しい作品に違いない」という期待を込めて、駆けつけるFeri。オペレッタ・ファンの悲しい性です(笑)。

さて、2018/19シーズン、フォルクスオーパー最後のオペレッタ新演出が「Meine Schwester und ich」。

Ralph Benatzkyが作曲した作品で、1930年 3月29日、ベルリンで初演されました。

Volksoperでは、現在、同じくRalph Benatzkyの作品「Axel an der Himmelstür」と同時に上演されるという点も注目されます。

Schwester_007ただ、本作品は小劇場向けと言われており、出演者も比較的少ないのが特徴。そのため、フォルクスオーパーの舞台でもちょっと大きいかな‥という印象です。

オーケストラの編成も通常とは異なり、指揮者の横にYAMAHAのドラムセットが鎮座していました。これは「Axel an der Himmelstür」と同じパターンです。この他、バンジョーなども加わっており、オーケストラの編成からもアメリカ風の楽曲であることがうかがわれます。

Schwester_002今回、脚本と演出はRobert Meyerさんです。また、舞台装置・衣装はChristof Cremerさん、振付はAndrea Heilさんが務めました。指揮は、Guido Mancusiさんです。

主な出演者は、以下のとおりです。

-Dolly, Prinzessin Saint-Labiche:Lisa Habermannさん

-Dr. Roger Fleuriot, Bibliothekar:Lukas Permanさん

-Graf Lacy de Nagyfaludi:Carsten Süssさん

-Henriette, Gesellschafterin der Prinzessin:Julia Kociさん

-Charly, Kammerdiener der Prinzessin / Gerichtspräsident:Nicolaus Haggさん

Schwester_010-Irma, Verkäuferin:Johanna Arrouasさん

-Filosel, Schuhhändler:Herbert Steinböckさん

-Monsieur Camembert, Kunde bei Filosel:Georg Wacksさん

なお、靴屋のオーナーはセカンドクルーでRobert Meyerさんが出演します。公式写真には、靴屋のオーナーとして出演中のRobert Meyerさんのお姿も‥

通常、フォルクスオーパーの場合、主役級は二組準備することが多いのですが、本作品は、基本的に一組で対応しています(もちろん、万が一のためのカバーは準備しているでしょうが‥)。

Schwester_006また、配役をご覧になるとわかるように、出演が少ない役は一人二役になっています。

さて、舞台装置ですが、フォルクスオーパーはオペレッタの場合、「チャールダーシュの女王」に代表されるように「暗い舞台」が多いのですが、今回は非常に明るい舞台で、その点は好感が持てます。

また、写実的な舞台装置である点も、Feri好みです。1幕は豪邸のサロン、2幕は靴屋の店内ですが、申し分ない雰囲気です。とくに1幕は、2階になっていて、螺旋階段で移動するため、役者さんの動きも変化がついていました。

Feriは初めて、生でこの楽曲を聴きましたが、Ralph Benatzkyらしいアメリカナイズされたアップテンポな曲が多く、強く印象に残ります。当然、振付もメリハリがきいています。

なお、今回もワイヤレスマイクを使っていましたが、基本的に踊りながら歌うシーンが多いため、マイク無しでは厳しいかもしれません。マイクを使っているため、歌唱力云々はあまり気になりません。

Schwester_001お話の舞台はフランス。フランス人が、オーストリア風のドイツ語を話すところが、オペレッタらしいところ。

では、「あらすじ」に沿って、舞台の様子をご紹介しましょう。

プロローグ
Dr. Roger FleuriotとDollyが離婚協議を行っている法廷です。法廷シーンは公式写真がありませんので、ご紹介できず、残念。シンプルな舞台装置ですが、裁判官や速記者、傍聴人などもいて、それなりに雰囲気は出ています。

裁判官は、二人がまだ愛し合っていることに気づきます。そこで、二人が結婚に至った経緯を振り返る形で、物語が始まります。

Schwester_0031幕 パリのSaint-Labiche城のサロン
カーテンが開くと、Saint-Labiche城のサロン。最近のフォルクスオーパーでは珍しく明るい舞台で好感が持てます。

Saint-Labiche城を相続した富豪のお嬢様Dollyと、彼女に思いを寄せる恥ずかしがり屋のDr. Roger Fleuriotとの恋を描いた作品です。

Dollyは大富豪なので、1幕では使用人が沢山出てきます。Dr. Roger Fleuriotは蔵書の整理を請け負っています。しかし、すでにナンシー大学への就職が決まっているのですが、蔵書の整理が終わらないため、給与が支払われるどうか心配しています。

Dollyのお供であるHenrietteは、二人が愛し合っていることに気づいており、Dr. Roger Fleuriotに給与は支払われると伝えます。これを聞いてDr. Roger Fleuriotは大喜び。踊りながら喜びを表現する場面が見どころ。

Schwester_009Henrietteは気さくな感じの女性で、Dr. Roger Fleuriotとも良い感じです。実際に小切手で給与を受け取り、その金額にびっくりするDr. Roger Fleuriot。一度はDollyに、こんな金額は受け取れませんと言いますが、最後はしっかりと懐に。

そこへDollyに、かねてから思いを寄せているGraf Lacy de Nagyfaludiがやって来ます。Dollyの様子から、どうも別の男性と恋をしていることに気づく伯爵。

Dr. Roger Fleuriotは、Dollyが大富豪なので、気後れしてしまい、思いを打ち明けることができません。

Schwester_005DollyはDr. Roger Fleuriotがナンシー大学へ就職するためSaint-Labiche城を去ることを知って、びっくり。

そこで、ナンシーの靴店に家を飛び出した妹がいるので、指輪を渡して欲しいと依頼します。しかし、これはお芝居で、実際には妹はいません。

DollyはDr. Roger Fleuriotがナンシー大学へ就職するためSaint-Labiche城を去ることを知って、びっくり。そこで、ナンシーの靴店に家を飛び出した妹がいるので、指輪を渡して欲しいと依頼します。

しかし、これはDollyが考えたお芝居で、実際には家出した妹はいません。

ここまでが前半。1時間ほど。後半と歌手の寸評については、明日、お伝えしましょう。

 

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