« ひさしに佇む「フチ子さん」 | Main | 変わったお店シリーズ152 キックスクーター専門店 »

April 03, 2019

いずこも同じ 伝統芸能の危機

201904010002このところウィーンも春めいてきましたが、令によって「三寒四温」。服装の洗濯に迷う今日この頃です。</

さて、先日、当ブログでVolksoperのオペレッタが危機的に状況に突入しているという話題をお伝えしましたが、日本の伝統芸能である「歌舞伎」でも、大変な事態が起こっていることがわかりました。

先日、現代ビジネスオンラインというサイトに中川右介氏による「平成最後の歌舞伎座で、空席が目立ってきた必然的な理由~リピーター獲得に失敗したのは明らか~」という興味深い記事が掲載されました。オリジナルはこちらからご覧ください。

Feriは、歌舞伎座については、常に高い稼働率を誇っていると思っていたのですが、実は不入りが続いているというのです。このところ歌舞伎座の不入りが続いている理由として、中川氏は、以下のように分析しています。

1.最近の座組・演目は「通好み」で、一般のファンにアピールするものに欠ける

2.華のある歌舞伎役者が少なくなった

3.その結果、新しいファン獲得に失敗した(リピーターをつくれなかった)

201904010003Feriは全く知らなかったのですが、こういった状況を打開するため、「風の谷のナウシカ」、「NARUTO」、「ワンピース」といった若者に人気のある作品の「歌舞伎化」も行われているとか。このような新作については、新しいファン層の開拓につながっているそうです。

あえて伝統を重んじる歌舞伎の世界で、「歌舞伎らしくない歌舞伎」を上演するのは、「ふだん歌舞伎を見ないお客さまに来てもらい」、「歌舞伎に興味を持ってもらい」、「いずれは歌舞伎座に来てもらう」という戦略です。

しかし、逆に古典とのギャップが激しく、新ジャンルで歌舞伎に興味をもった若いファンが歌舞伎の古典を見ると、その落差に興味を失ってしまい、リピーターにならないようです。

一方、歌舞伎でも、ストーリーが分かりきっている名作の場合、「名優が、どう演じるか」という「役者の芸」に注目し、それを堪能するという楽しみ方もあるそうです。

FeriがVolksoperのオペレッタで「こうもり」を何度も懲りずに観る、新演出の場合、セカンドクルーの上演にこだわるのは、正に、このパターン。

しかし、歌舞伎の場合でも、初心者に、こういった観賞スタイルを求めるのは無理というもの‥これはオペレッタでも同じですね。

201904010004歌舞伎の場合、ウィンナオペレッタと異なり、基本的に歌舞伎役者は世襲なので、華のある役者さんが育っていると思っていたのですが、実際には、少ないようです。これもFeriにとっては、予想外のことでした。

何やら、ウィーンのオペレッタ界とよく似た話ですね。歌舞伎は伝統芸能ですが、国営ではなく、松竹という民間会社が運営しているのは皆さんもご存じのとおり。

民間会社故に、収益性の向上については、色々と知恵を絞っています。その、長年のノウハウも、最近では通じなくなってきているのかもしれません。

※「人気ブログランキング」に登録しています。この記事がお気に召しましたら、下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります 😃

Br_decobanner_201105_v_02

|

« ひさしに佇む「フチ子さん」 | Main | 変わったお店シリーズ152 キックスクーター専門店 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« ひさしに佇む「フチ子さん」 | Main | 変わったお店シリーズ152 キックスクーター専門店 »