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May 30, 2019

オーストリア初の完全電気ごみ収集車が登場

201905290010日本では大きく報道されていないかも知れませんが、27日、オーストリア国民議会でクルツ暫定政権に対する不信任案が、賛成多数で可決されました。内閣不信任案が可決されたのはオーストリア国議会では戦後初めてのことだそうです。

これを受けて、バン・デア・ベレン大統領は、9月の選挙までの新たな暫定首相を任命し、暫定政権を発足させることになります。「オペレッタ国家」の本領発揮というところでしょうか。

さて、今日は「電気自動車の話題」をお届けしましょう。

ディーゼルエンジンのデーター偽装事件以降、電気自動車に前のめりになっているヨーロッパ。

電気自動車は、確かに自動車自体からは排気ガスやCO2は出ませんが、肝心の電気を「何で作るか」によって環境負荷は大きく変わってきます。

201905290001お隣のドイツでは、原子力発電所廃止の方針を受けて、火力発電所が主流になっていますので、トータルで見ると環境負荷は、軽減するどころか、増えているという説もあります。

その点、オーストリアは、豊富な水資源を使った水力発電が主流なので、ドイツより発電による環境負荷は少ないようです。

そのため、このブログでもご紹介しているように、オーストリアは国を挙げて電気自動車の普及に力を入れています。その代表が充電スタンドの設置でしょうか。

201905290003ただ、今までは、電気自動車はどうしても乗用車などの分野に限られていました。これは電力を供給する電池の問題があるためです。バスなどの大型車の場合、水素を使った燃料電池のテストも始まっています。

今回、ウィーン市はオーストリアで初となる完全電気ごみ収集車を開発し、アーノルド・シュワルツェネッガー氏が主催する「R20 AUSTRIAN WORLD SUMMIT」のカンファレンスで、現車を公開しました。

ウィーン市でゴミの収集を担当するMA48では、従来、ハイブリッド仕様のゴミ収集車を一部で運用していましたが、完全電気自動車は、これが初。

今回、開発されたのはMAN社のシャシを活用し、電気駆動に改造したもので、走行のみならず、ゴミ圧縮、コンテナの移動なども全て電動で行われます。

201905290002その後、ウィーン市MA48から試作車のテクニカルデーターが公表されました。

-出力:400kw
-運転整備重量:27トン
-最大積載重量:11tトン
-積載容量:18立方メートル
-車体サイズ:全長9.10メートル×全幅2.55メートル×全高3.45メートル
-バッテリー:リチウムイオン電池(230kw、600V)2基
-充電時間:12時間(急速充電システムで2時間)
-後続距離:100km(ゴミの回収作業を伴う)

これから1年間、ウィーン工科大学の協力を得て、車両の性能をはじめ、バッテリーの状況などの各種データーが収集され、どのような条件下で最適な運用が可能なのかが調査される予定になっています。

その調査結果を踏まえて、量産の可否が判断される予定です。ウィーンの場合、街が比較的小さいので、航続距離が短い電気自動車でも、ゴミ収集が可能かも知れません。今後の試験結果に注目したいと思います。

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