« 番外編 Feriの北米遠征記(その2)-安全対策雑感― | Main | 番外編 Feriの北米遠征記(その4)-お食事も色々― »

May 23, 2019

番外編 Feriの北米遠征記(その3)-ファン気質様々―

201905220017「Feriの北米遠征記-その2-」は、沿線や駅で撮影するファンや見学者に対する安全対策にまつわる話題をお届けしました。今日は「ファン気質」についての考察です。 その前に、今回の特別列車の概要を簡単にご紹介しましょう。

機関車はBigBoy(4014号機)とLiving Legendの愛称を持つ 844号機の2両。更に蒸気機関車の後ろには予備としてディーゼル機関車(ET44AH形、2650号機)が1両加わっています。

通常、行きと帰りでは先頭に立つ機関車を変えることが多いのですが、今回の主役は見事な復活を果たしたBigBoy。そのため、往復ともBigBoyが先頭に立ちました。

844号機は旅客用機関車なので均整のとれた見事なスタイルで、高い人気を誇っています。

欲を言えば、こちらも特別列車の先頭に立っている姿を見たかったというファンも多かったかも知れません。

201905220018当初の計画では、行きに関しては、844号機とBigBoyが別々にOgdenへ行くことになっていました。

しかし、出発直前になって往復とも重連運転に変更。仮に計画通りに運行されていれば844号機と1014号機が、それぞれ単独で列車の先頭に立つ姿が見られたことになります。

客車については、帰りは12両編成となり、かつてアメリカで人気を集めたドームカーも3両加わっていました。そして、最後部にはオブザベーションカー(展望車)も連結されており、古き良きユニオンパシフィック鉄道の旅客列車が再現されていました。

この2台の蒸気機関車は現役時代、石炭焚きでしたが、動態復帰に当たっては、保守性や運行時の利便性を考慮して、重油専燃方式に改造されています。

そのため、いわゆる「石炭が燃える匂い」はしません。なお、ヨーロッパでも蒸気機関車が末期の時代には、重油専燃方式に改造された機関車が存在します。

201905220014この他、今回は運転区間が長く、かつ途中での給水が容易ではないため、水を搭載したタンク車が機関車の次位に各1両連結されました。

Feriは見ていませんが、帰路Ogden-Evanston間で、旅客を乗せて運転したそうです。ただ、非常に高額なツアーで、単純に「列車に乗る」というより、「寄付の見返りとして特別列車の乗車ができる」という感じだったようです。

さて、その昔、日本でも沿線で撮影するために集まったファン同士が、現地で交流するということが、よくありました。

情報の絶対量が少なかった時代は、こういった交流を通じて自分が知らない新しい情報を入手することも‥ しかし、最近では、そういった光景は減っているような気がします。

201905220021今回、特別のイベントに参加して、結構、アメリカのファンから沿線や駅構内で声をかけられました。また、会話はしなくても、フレンドリーな挨拶は当たり前という感じでしたね。

このあたり、同じ目的を持った同志という雰囲気を感じましたが、これはヨーロッパの場合も同様です。

夏にオーストリアの狭軌鉄道を訪問すると、ファン同士で情報交換を行ったりすることが多いので、同じような雰囲気でした。ある意味「大人の趣味」としてのスタンスが確立しているのでしょう。

ただ、国民性なのか、アメリカ人の方がフレンドリーで、沿線ですれ違ってもハンドシグナルを返してくれる方が大多数。

201905220011宿泊したホテルで、同じ目的のファンと一緒になったこともあります。その際、“君たちもBigBoyを撮りに来たのか。良い1日を!”といった挨拶を受けたこともあります。

しばらくたって、ふと気づいたことは“我々が誇る世界最大の蒸気機関車を見に来てくれた君たちを歓迎する”というアメリカ人の自信と誇りのようなものがベースにあったようか気もします。

島国で育ち、了見の狭いFeriから見ると、ある意味、うらやましいスタンスでもあります。

201905220020沿線では、あえて無理な追っかけをせず、早くからベストポジションに陣取っているファンもいますが、自分の写角に入る撮影者は邪魔なもの。

日本の場合、速攻で罵声が飛び合うことも日常茶飯事ですが、後から来たファンは基本的に、周囲に配慮しながらポジショニングをとっている姿が印象的でした。

これは、ヨーロッパでもまったく同じで、同じ仲間としてのマナーが確立していることなのでしょう。

201905220022なお、1回だけ、列車の到着直前に線路を横断した女性が出現しましたが、この時は、早くどくように声がかかりました。

そもそも、鉄道ファンではない素人さんで、ルールに気づかず線路横断をしてしまったようです。

また、日本では逆光側から撮影するというのは、特殊な目的を持った方以外は行わないのですが、何故か逆光側に陣取っているファンが多かったのも意外でした。

これは、一つには、万が一、1マイルトレインの貨物列車とかぶることを警戒していた可能性もあります。そして、一番、驚いたのは、単純に沿線で椅子に座って列車の通過を見送るという人が多いこと。

201905220012以前、アメリカのエアショーでは、「見るだけの人が多い」という話を耳にしたことがありますが、それと同じメンタリティなのかもしれません。

もちろん、最近ではスマートフォンで気軽に撮影する人も多いので、「見るだけの人」も、スマートフォンは取り出していました。

こういうグループは、家族連れ、恋人同士で来ているケースも多く、レジャーの一環として参加しているようでした。 

先行した友人は日曜日から参戦しており、余りの人の多さに辟易したと言っていました。

201905220023Feriが撮影したのは平日だったので、さすがに若い人は少なかったですが、世界最大の蒸気機関車が近くを走ると言うことから、沿線の学校からスクールバスで駅にやってきて見学している姿が印象的でした。

何しろ旅客列車が運行されていない区間なので、子供さん達は普通、鉄道に接する機会はありません。そういう意味で、課外活動が企画されたのでしょう。

ところで、基本的に写真撮影用機材は、日本人の方が良いもの(高級機材)を持っています。ただ、日本人がお手上げなのが昨今はやりのドローンです。
今回、特に感じたのは「ドローンを使っての撮影」が多かったこと。Feriが撮影している時、上空を数機のドローンが飛行している姿を目撃しました。

201905220024YouTubeにも雄大な大平原を走る特別列車を、ドローンを使い見事に撮影した作品がアップされていました。ただ、風が強い日もあったので、こういう日は、ドローンは全滅‥お気の毒様。

今回、ユニオンパシフィック鉄道ではホームページでGPSを使った特別列車の位置情報を、リアルタイムで提供していました。

そのため、ダイヤが乱れていても、インターネットに接続できれば、自分たちが目指す列車が、現在、どの場所にいるかがわかります。現地のファンは、スマートフォンを使い特別列車の位置を確認して、スタンバイをしていました。

201905220015Feriのグループも、米国対応のポケットWi-Fiを持参していたのですが、1名が借りた端末はワイオミング州ではほとんどつながりませんでした。

Feriも米国対応のSIMカードを準備し、オーストリアで使っているポケットWi-Fiに入れていたのですが、やはりワイオミング州では圏外になってしまいました。結局、まともに使えたのは、メンバーの内の1人が持っていたレンタルポケットWi-Fi。

なお、渡米する前にFeriは自分が購入したSIMカードの使用可能エリアを確認したのですが、ワイオミング州は、ほとんどの場所が圏外でした。まさか‥と思って現地に赴きましたが、事実でした。

しかし、現地に行ってみて納得。何しろ人口が極端に少ない場所なので、電源の確保も含めて基地局の設置も困難なのでしょう。インターネットは便利なツールですが、圏外で使用できなかったことで、アメリカという国の広さを改めて実感しました。

それにしても、このブログを開設した当初、まさか、アメリカ大陸を疾走する大型蒸気機関車の写真をご紹介することになるとは、夢にも思ってもみませんでした😵

※「人気ブログランキング」に登録しています。この記事がお気に召しましたら、下記のバナーをクリックしていただくとFeriの励みになります

Br_decobanner_austria_001

|

« 番外編 Feriの北米遠征記(その2)-安全対策雑感― | Main | 番外編 Feriの北米遠征記(その4)-お食事も色々― »

Comments

週間新潮6月20日号の巻頭グラビアは
復活のBig Boyと銘打たれたferiさん達が追いかけた機関車でした
ウィーンの日本文化センターの図書館ならばあるかもしれません

Posted by: Salzburg.Love | June 24, 2019 18:36

Salzburg.Love様

情報提供、ありがとうございます。同行した友人に確認してもらいましょう。

Posted by: Feri | June 25, 2019 10:10

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 番外編 Feriの北米遠征記(その2)-安全対策雑感― | Main | 番外編 Feriの北米遠征記(その4)-お食事も色々― »