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June 29, 2019

路面電車の軌道整備を拝見

201906280003オーストリアも暑いですが、ドイツも暑くなっているようで、先日、気温が40度になるとの予報が出ました。アフリカから熱波が来襲しているようで「サハラ熱」と呼ばれています。幸い38度に留まったそうですが、それでも暑いですね。

さて、今日は「路面電車の軌道についての話題」をお届けしましょう。ご存じのようにウィーンはコンパクトな街ですが、公共交通機関が非常に充実しています。

そして、現在でも路面電車(Straßenbahn)が活躍している街でもあります。昨年から新型車両Flexity Linie の営業路線投入が始まりましたが、車両の更新以上に重要なのが、軌道の整備です。

201906280004何しろ安全運行を支える基盤が軌道(線路)ですから‥

通常の鉄道と異なり、路面電車の場合、専用軌道以外は軌道上を日常的に自動車が走るため、どうしても軌道にも負担がかかります。要するに「痛みやすい」ということです。

という訳で、Wiener Linienでは、各路線で定期的に機動の点検を行うと同時に、軌道の保守工事を行っています。

このブログでも、過去にご紹介したことがありますが、最近、市内を散策中、何箇所かで工事の模様を見る機会があったので、改めてご紹介しましょう。

まず、こちらの路面電車の軌道ですが、保守現場に置いてあるレールを見ると、非常にしっかりしているのに驚かされます。普段はコンクリートの板で覆われているため、レールの全体像を見ることはできませんが、作業中は新しいレールが現場に置いてあるので、よくわかります。

201906280006そして、通常の鉄道と異なり、「ハシゴ状」に組み立てられたレールを使います。これは現場での作業時間を短縮すると同時に、軌道の精度を向上させる目的もあるようです。

201906280005余談ですが、一般の鉄道ではレールを信号用の通信に使っている関係で、左右のレールを金属で結ぶことはできません。そのため、木やコンクリートの枕木でレールを締結しています。それに対して路面電車の場合、信号の通信にレールを使っていないため、このように金属で「ハシゴ状」に組み上げることが可能なのです。

通常は、運行の合間にレールの交換を行うケースが多いのですが、先日、目撃した46系統の場合、終端のJoachimsthalerplatzにあるループ線での軌道整備作業であったため、部分運休して、工事を行っていました。

201906280001Maroltingergasse-Joachimsthalerplatz間を運休とし、Maroltingergasseにあるループ線(通常は44系統が使っているループ線)を使い、折り返し運転を行っていました。そのため、停留所には、ご覧のような案内版が掲出されていました。

工事は約1ヵ月間でしたが、興味深かったのはMaroltingergasseでの折り返し運転が月曜から金曜日の8時から18時までという点。つまり、工事を行っていない週末は、通常のルートに戻るというものです。

せっかくなので工事現場のJoachimsthalerplatzへ行ってみましたが、大型重機を使って大規模な工事を行っていました。

現場を見て感じたことはレールも立派ですが、レール下の基礎が非常にしっかりしてことです。

恐らく工事では、単にレールの交換に留まらず、基礎の保守も行っていると思われます。そのため、ある程度、工事期間が必要なのでしょう。

201906280002また、43系統では通常どおり運行しながら、軌道の整備工事を行っていました。ただし、軌道上のコンクリート板を取り外して工事を行う関係で、自動車の通行はできません。

そこで、自動車は迂回させて工事を行っていました。さすがに迂回路も限定されているため、軌道の工事は片側ずつ行っているようで、道路も1車線は通行できるようになっていました。

また、こちらでも現場を見ているとレールの下、路盤に当たる部分をしっかりと整備していることがわかります。これが乗り心地と安定した運行につながっているのでしょう。

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