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July 25, 2019

ウィーンの猛暑対策

201907250002今日は「ウィーンの猛暑対策」をご紹介しましょう。

日本では7月は、梅雨の影響で日照時間が少なく野菜の生育などに大きな影響が出ているという話ですが、こちらは再び猛暑が戻ってきました。そう言えば、あと1年ほどで、オリンピックですが、さて、来年、東京はどんな天気になるのでしょうか。

さて、ウィーン市内を歩いていると、昔に比べてエアコンを設置しているところが増えてきていますが、高温多湿の日本ほどは普及していないようです。鍵は気温と同時に「湿度」だと思います。

ウィーン市の発表によると2018年の夏、気温が20度以下に下がらなかった夜が41日ありました。30度ではありません。こちらでは20度以上で熱帯夜‥ ウィーン市では、この結果をヒートアイランド現象の影響が大きいと分析しています。

そこで、ウィーン市では、長期的なヒートアイランド現象を低減させる政策を推進しています。同時に、現実の猛暑に対応するための対症療法も推進中。

前回お伝えしたように猛暑対策(熱中症対策)の一環として、街中に臨時の給水スポット(Mobilen Trink-Brunnen)を設置していますが、今回、新しいシステムの導入が発表されました。

201907250007それが「消火栓を使ったミストスポット(Hydranten-Sprühnebeldusche)」の設置です。仮設の給水スポットにも、散水装置も内蔵されていましたが、今回のミストの散布が名メインです。装置の高さは高さは3メートルで、34箇所のノズルからミストが放出されます。

この装置はWiener Wasser(MA 31)の専門家が開発したもので、ミストの放出だけでなく、水も飲めるようになっています。先日ご紹介した給水スポットの簡易版といった赴きです。現在、運用テスト中で、8月から本格的に市内各所に設置される予定。

ウィーン市では本格的な運用開始を前に、このHydranten-Sprühnebelduscheのニックネームを募集中。

 候補は、以下の4種類ですが、現在、最も人気があるのが「Sommerspritzer」です。
-Sommerspritzer(54%)
-Regenbogenmaschine(29%)
-Wienbrise(13%)
-Wienchill (4%)
ウィーンの皆さんは、情緒的な愛称より、実用的な名前がお好みのようです。

ウィーン市では、これ以外にも、様々な猛暑対策を実施しています。広場に設置したホースから広範囲に水を撒くシステムです。こちらもWiener Wasserが設置しており、タイマーもセットされており、30度以上の日に運用されます。

201907250001このシステムは、Praterstern、Schwarzenbergplatz、Karlsplatzなどに設置されていますが、ミストスポットと異なり、ホースから噴出される水の量が多いようなので、うっかり近づくと濡れそうです。ミストスポットと合わせて、市内50箇所に設置されています。

この他、日本では夏になると「水不足対策の一環」として噴水を停止するところが多いですが、ウィーンでは公園の噴水も重要なヒートアイランド対策と位置づけており、真夏も通常どおり運用しています。

201907250004ウィーンは海に面していませんが、ドナウ川などがあるため、水辺のレジャーも可能です。ウィーン市には6つ、水遊びができる場所(Wasserspielplätze)があります。

人気が高いのはWasserspielplatz Donauinsel、Wasserspielplatz Wasserturm(Wasserturm Favoriten)です。後者は、元浄水場を整備したもので、子供さんも安心して楽しめる場所になっています。ウィーン市では、「水のレジャー」を推奨するため、入場無料にしている場所もあります。太っ腹ですねぇ。

愛犬に優しい街ウィーンらしく愛犬の猛暑対策にも取り組んでいます。

201907250006まずは愛犬用の水遊びエリアの設置。ウィーン市では11500平方メートルの愛犬用水遊びエリア(Hundebadeplätz)を開設しています。

その中で人気があるのはドナウ島にあるHundestrand Nord。14000平方メートルの犬専用エリアがあり、思う存分、水遊びを楽しむことができます。

同時に、愛犬用の給水スポットも市内に仮設。人間用水飲み場の4分の3には、愛犬用ボウルを設置。飼い主さんと愛犬が同時に給水できるようになっています。

201907250005何しろ犬は毛皮をまとっている上に、人間よりも足が短いですから、道路からの反射熱の影響を強く受けます。それだけに散歩の途中でも給水は不可欠ですね。

 一方、ヒートアイランド現象を抑えるための長期的プロジェクトも推進中です。

主な施策としては、公園の新設と既存公園への植栽充実、街路樹の増設、集合住宅ファザードの緑化などを推進しています。
201907250003左下の写真は16区で見かけた民家ですが、ファザードが見事に緑化されており、ウィーン市内推奨といったところでしょうか。なお、新しく建設する住まいに関しては、中央駅に隣接する新しい住宅団地は、ファザードの緑化が全面的に導入されるようです。

ちなみにウィーンでは、毎年3000本の若木が植えられています。こういった施策を推し進めるため、ファザードや中庭の緑化については、補助金が交付されます。

まだ、亜熱帯の日本より湿度が低いこともあり、このようにエアコンに頼らない対策でも、何とかなるのでしょう。しかし、Feriの個人的な感覚ですが、以前よりは湿度が上がってきているような気がします。

201907250010これは、ヒートアイランド現象が要因ではなく、「天候の変化」が要因ではないかと思われます。

確かに樹木を増やすことは、温室効果ガスの削減に寄与するのですが、人工的に排出される温室効果ガスは、地球環境に影響を及ぼすほど多くないという説もあります。ちなみに、最も影響のある温室効果ガスは、海から出る水蒸気だとか‥

さて、8月も猛暑が続くウィーン。皆さま、頑張って乗り切りましょう。

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