ウィーン国際空港の大規模改修工事スタート
日本では7月15日が「海の日」の祝日なので、3連休という方も多いと思います。恐らく12日の金曜日、繁華街は賑わったことでしょうね。
さて、今日は、オーストリアへお越しになる皆さまもご利用になる「ウィーン国際空港の話題」です。
7月11日、ウィーン国際空港大規模改修工事の起工式がMichael Ludwigウィーン市長、Johanna Mikl-Leitnerニーダーエスターライヒ州知事、ウィーン空港管理委員会メンバーが参加して行われました。
余談ですが、かつて新東京国際空港と呼ばれた成田空港が千葉県にあったように、ウィーン国際空港はウィーン市ではなくニーダーエスターライヒ州にあります。
現在、ウィーンを訪れるお客さまの内、半数以上が航空機を利用しています。そこで、空港利用者増加に対応するため、約5億Euroの資金を投下して大規模改修工事を行うことになったものです。
改修のポイントは、1.ターミナル2とピアイーストの改修、2.T3 Southern Enlargement(7万平方メートル)の新設です。
独自の形をしたターミナル2は1960年台に建設された同空港の中で最も古い建物の1つ。今回は全体を改修し、壁、床、照明をアップグレード、屋根もリニューアルされます。
そして、ターミナル1とターミナル3の間に位置するターミナル2から、ショッピングや飲食施設、また新たな中央保安検査場を介して、出入国審査、搭乗口B、C、Dへアクセスできるようになります。
現在、ウィーン空港ではターミナル2とターミナル3に保安検査場がありますが、それを統合し、ターミナル3の保安検査場を廃止。ここを旅客スペースに転用します。また、バゲイジクレイム(手荷物受取所)も拡張される予定です。
ターミナル3の南側に建設されるT3 Southern Enlargementには、待合エリア、バス乗り場、物販・飲食施設が30店舗以上入る予定になっています。
全体のレイアウトは平面図をご覧になると、よくわかると思います。
現在の予定では、新たなターミナル2は2020年末までにリニューアルオープンする予定です。また、工事全体の竣工予定は2023年はじめが予定されています。
なお、航空会社格付け会社SKYTRAXが認定する空港レーティングで、ウィーン国際空港は四つ星を獲得していますが、今回のリニューアルを通じて、五つ星獲得を目指しているようです。
起工式の記者会見では、写真のように蛹から蝶が孵化するイラストが使われており、当局の意気込みが感じられますね。
ちなみに羽田空港は何故か五つ星、成田空港は四つ星です。
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