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July 10, 2019

データーで見る「子育て環境が充実している街ウィーン」

201907110005昨日は助産師さんの話題をお届けしましたが、今日は、これまたFeriとは無縁の「子育て環境の話題」をお届けしましょう。昨日の続編のような感じです。

ウィーン市内を歩いているとKindergärtenの看板を多数見かけます。また、このブログでもお伝えしているように銀行支店の後にKindergärtenが入るなど、日々、子育て環境が充実しているような気がします。さて、先日、「Kindertagesheimstatistik 2018/2019」という統計が発表されました。

201907110001これによると、ウィーン市は統計的にも、子育て環境がオーストリアで最も充実していることがわかります。ウィーン市当局もプレスリリースでは「ウィーンは初等教育のリーダーです」と誇らしげに発表しています。

地域環境の違いもあるとは思いますが、ウィーンはオーストリアで最も就学率が高く、3歳未満の子供の約44%、3歳から5歳の子供の93%が保育園や幼稚園に通っています。

そのような就学率の高さを支えるのが、Kindergärtenをはじめとする初等教育機関の充実です。

201907110002ウィーンのKindergärtenはオーストリアで最も長く開園しています。何と、ウィーンの初等教育機関は96.5%が1日9時間以上、開園しています。

9時間以上、開園している初等教育施設の数ですが、次に多いのはブルゲンラント州。しかし、57.5%に留まっています。

次に開園日。年間47週間以上開園している初等教育機関は、ウィーンでは100%。次に高いのはフォアアールベルク州で、59.1%です。

続いて年間の休園日。ウィーンでは平均すると年間7日間です。次点はシュタイヤマルク州で、こちらは21.1日。

201907110004なお、グラフの凡例ですが、時計は「1日9時間以上開園している施設のパーセンテージ」、カレンダーは「年間47週間以上開園している施設のパーセンテージ」、は「平均休園日」です。

この結果、ウィーンで初等教育機関に通っている子供さんの数は10万人にのぼるそうです。ウィーン市の総人口は187万人弱ですから、ある意味、驚異的な数字です。

201907110007当局では、2009年にbeitragsfreien Kindergartenという制度が導入されてから、3歳児未満の保育が急速に増えたと分析しています。

余談ですが、ウィーンでは男性保育士の比率がオーストリア内でも最も高いそうです。

このように見ると、ウィーンの保育環境(初等教育環境)が突出しているのがわかりますが、へそ曲がりなFeriから見ると、1.長時間働いている共働き家庭が多い、2.一般的な休日も働いている親が多いといった「街の職種性」が背景にあると思います。

201907110003実際、地方都市へ行くと、のんびりと子育てをしている親御さんをよく見かけます。また、ウィーンと異なり、休日は休業しているところも多く、Kindergärtenのお世話になる必要がないケースも。

さらに、地方では、現在も祖父母が近くに住んでいるケースもありますから、実家に子供さんを預けるという選択肢もあるでしょう。

それに対して、観光立国オーストリアの首都ウィーンでは、法律のシバリがあるとは言え、最近ではスーパーマーケットなども営業時間が、どんどん延びています。また、日曜日に営業しているベッカライなども‥

また、観光客を相手にしている土産物屋さんなども、当然、日曜日も営業中。そのように考えると、このような子育て環境を整えないと、働く人が定着しないという背景があるのかもしれせん。

201907110006日本でも、保育園に入園を希望しながらも、それが叶わない家庭が問題になっている夜間保育に関しても必ずしも充実している訳ではないという話を耳にします。

そのように考えるとウィーン市は「街の特性」を踏まえた政策を推進していることだけは間違えなさそうです。

このようなデーターを見た上で、考えてみると、最近、ウィーン市内でも新しいKindergärtenを沢山、見かけるようになった背景が少しだけわかったような気がします。

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