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July 12, 2019

myCoffeeCupで廃棄物を削減しよう

201907120014今日は「飲食店の環境対策にまつわる話題」です。

皆さまもご存じのようにウィーンをはじめ、オーストリアは環境保護に非常に熱心です。

色々なアプローチがありますが、今回はウィーン市が音頭をとって、コーヒーショップで使い捨てカップの削減プロジェクトを立ち上げました。

ウィーンの伝統的なカフェハウスの場合は、店内でのんびりとCaféを楽しむため、廃棄物は余り問題になりません。

一方、最近、増えているテイクアウト(こちらでは「coffee to go」と言いますが)可能なコーヒーショップやベッカライでは、今まで使い捨てのカップを使っていました。

201907120013そこで、ウィーン市では使い捨てカップから再利用可能なカップへの切替プロジェクトをはじめました。これが「myCoffeeCup」です。

日本でもスターバックスなどでは、お客さまが自分の容器を持ってくるケースがありますが、ウィーンの場合、行政がイニシアチブをとって、チェーンの垣根を越えてエリア全体で実施するというのがポイント。

現在、市内中心部(1区および周辺エリア)で50社が参加しています(プロジェクトスタート時は30社)。ウィーン市の発表によるとプロジェクトがスタートして、最初の2ヵ月間で、50000個のmyCoffeeCupが利用されました。

201907120015現在、ウィーンだけでも、年間約8400万個の使い捨てカップが使用されています。そこで、プロジェクトは初年度、使い捨てカップ100万個削減を目標にしています。

仮に100万個の削減に成功すると、22990kgの木材、10t以上の紙が節約できるそうです。

当プロジェクトは、ウィーン市が中心となって、CUP SOLUTIONS Mehrweg GmbH、VKS Verpackungskoordinationsstelleなどの民間会社・団体が協力して実施しています。

「myCoffeeCup」は、いわゆる本格的なマグカップではなく、使い捨てカップをバージョンアップしたような仕様で、ポリプロピレン製。

サイズは200ミリリットル(レギュラー)と300ミリリットル(ラージ)の2タイプがあります。最大500回まで再利用可能で、最後におもちゃにリサイクルされます。

201907120011プロジェクトに協賛している店舗で、1個1Euroで購入することができます(実際には中身と一緒に買うので、プラス1Euroという計算になります)。

が、ここがウィーンらしいところ。何と、デポジットシステムになっており、不要になった「myCoffeeCup」をプロジェクトに参加している店舗に持ち込み、返却すると1Euro分のクーポンが戻ってくるのです(スーパーマーケットで見かける瓶回収装置のような機械も設置されています)。

これはFestなどで提供されるビアマグやクリスマス市のカップと同じシステム。利用者のモチベーションは高まります。

201907120012今回、プロジェクト試行2ヵ月が経過したので、関係者が「Kaffeetou」と題して、プロジェクト参加店舗を回り、この取り組みをアピール。今回は、その写真をご紹介しましょう。

そう言えば、日本ではコンビニエンスストアのコーヒーが非常に高い評価を得ていますが、全国チェーンなだけに、こういったカップのデポジットシステムを導入できないものでしょうかね。そうすれば、かなりゴミの削減、ひいては温室効果ガスの削減につながるような気がします。

日本人には、デボジットシステムは取っつきにくいのでしょうかねぇ。ビール瓶などは典型的なデポジットシステムだったのに‥

なお、当プロジェクトの詳細はmycoffeecup.atをご覧ください。

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