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August 27, 2019

新型地下鉄X-Wagenの製造が始まりました

201908250014今日は「Wiener Linienの新型地下鉄電車の話題」をお届けしましょう。

先日、ウィーン市とWiener Linienの幹部(毎度おなじみの顔ぶれですが‥)が、新型地下鉄X-Wagenの製造が進められているSimmering にあるSIEMENSの工場を訪問した様子が公開されました。

そして、初めてX-Wagen先頭車構体の写真も公開されました。X-Wagen試作編成の製造は2019年はじめから開始されており、現在、構体が完成したところで、これから艤装に移る段階です。

201908250013構体を見る限りですと、現在、Wiener Linienで使用されている地下鉄Type Vとよく似たデザインであることがわかります。

車体はアルミ合金製で、今後、先頭部分にはFRP製のフェアリングが取り付けられるのでしょう。フェアリングが付くと、雰囲気が変わるかも知れませんね。

X-Wagenは、ウィーン地下鉄最初の完全自動運転に対応した車両で、U5には各駅に天井まで達するフルハイト方式のホームドアが設置されます。

201908250011車両に関しても、快適性の向上を目指して、様々な工夫が施されています。

出入り口付近は広くとってあり、乗降も容易になります。また、お客さまのアンケートによって最終仕様が決定した合板製の座席も注目されます。そして、車いすや手荷物をもったお客さま用のスペースも確保されています。

従来のType Vは先頭車両の一部に取り付けられていたプラットホームとの隙間を埋めるランプは、全車の扉に装備されます。そのため、車いすを利用した場合のアクセスも、格段に向上します。

201908250015従来は車端部に案内ディスプレイが取り付けられていましたが、今回からは各ドアの上に多機能デジタル情報ディスプレイが装備され、駅に近づくと乗り換え情報なども表示されるようになります。

CO2の排出削減に熱心なオーストリアらしく、省エネ性能の向上にも力を入れており、X-Wagenには電力回生ブレーキが装備されますが、減速時、60%のエネルギーを回収できると発表されています。

201908250010X-Wagenの試作編成は2020年に落成する予定で、2021年から本線でのテストがはじめられる予定です。

その後、運行許可を得た後、2022年から既存路線(U1、U2、U3、U4)で営業運転をはじめることになっています。

また、U5開業時、同路線に組み込まれるU2のRathaus-Karlsplatz間の各駅についても、ホームドアが設置される予定になっています。

ところで、日本のホームドアは、基本的に列車が停車してから、先にホームドアが開き、その後、車両側のドアが開くというパターンが多いようです。

201908250012

また、非常時の避難経路確保の観点から、ホームドアと車両の間にかなりのスペースを確保しています。

それに対して、海外ではホームドアと車両の間が極めて狭く、エレベーターのように両方のドアが同時に開く方式を採用しているところも多いようです。

さて、ウィーンの場合、どのようなシステムになるのか、興味がありますね。

最後にX-Wagenの概要を改めてご紹介しましょう。

-発注数:34編成(11編成の追加オプション)、SIEMENSによる車両保守契約
-落成予定:2020年後半
-営業運転開始予定:2022年
-配備完了予定:2030年
-編成長:111メートル(6両編成)
-定員:928名(車いすスペースは6箇所)

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