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September 03, 2019

番外編 日本航空A350-900型就航初便搭乗記

201909020010 なぜか「オーストリア航空の搭乗記」は、コンスタントにアクセスがある当ブログ。今日は番外編として9月1日に国内線に就航した日本航空の最新鋭機A350-900型の話題をお届けしましょう。

日本も9月に入ると夏休みも終わった心機一転という感じでしょうか。実はFeriも9月に新しい仕事が始まるため、日本へ戻りました。週明けに福岡への出張があり、前日、移動だったため、せっかくなので9月1日の日本航空A350-900型の初便(317便)に搭乗しました(出張なので、予約変更が可能な運賃を洗濯したため、予約がとれました)。その時の様子をご紹介しましょう。

201909020011日本航空は、今まで、アメリカ製の航空機を主に使ってきました。JASと一緒になった際、一時的にエアバスA300型を使っていた時期がありますが、機材統一のため、早々に引退。その後、大型機は再びアメリカ・ボーイング社に統一されました(地方路線用の小型機は除きます)。

2013年、日本航空は現在の主力大型機であるB777-200型、300型の後継機として、何とビックリエアバスA350-900型(18機)と1000型(13機)の導入を決定。

201909020009900型はB777-200型の代替えとして国内線に、1000型はB777-300ER型の代替えとして国際線に投入すると発表されました。

日本では、エアバスを比較的多く導入していたのは全日空だっただけに、皆さん、結構、驚きましたね。ちなみに全日空は、逆にボーイング社が開発中のB777型の最新モデルの導入を決定しています。今回、エアバスが日本に入り込むため、かなり有利な条件を提示したのでは‥というウワサもありましたが‥

初号機(JA01XA)は、今年6月にフランス・トゥールーズの工場から日本に到着し、訓練を続け、9月1日、羽田-福岡線に就航となりました。

今回、国内線に投入されたA350-900型ですが、座席数はファーストクラス12席(2-2-2配置)、クラスJ(2-4-2配置)94席、普通席(3-3-3配置)263席の合計369席。

201909020008当日、初便となったのは羽田発12時10分の317便です。羽田空港では搭乗ゲート付近で就航セレモニーが行われましたが、日本航空の仕切りが悪く、ゲート前は大混乱でした。

一般的に、この手のセレモニーではプレスエリアと一般エリアを完全に分離し、一般の方は後ろに下げるのが基本なのですがね‥制限エリア内なので、甘く見ていたのでしょうか‥

セレモニーが終了し、搭乗する際には、袋に入った記念品が全員に配布されました。

201909020007ちなみに記念品は、搭乗証明書、A350型のリーフレット、ステッカー、バゲージタグ(A350型にも使われている帝人のカーボン素材製とのこと)、モデルプレーン、絵はがきなど。一度、倒産した会社にしては太っ腹ですね。

機内に入ると、今までとは違った落ち着いたカラーリングが印象に残りました。日本をイメージした配色だそうです。Feriは、依然、フィンエアのA350-900型に搭乗したことがありますが、当然、カラーリングが異なるので、かなり印象が異なります。

201909020006 日本航空が導入したA350-900型は国内線用ですが、乗客用のサービスシステムが充実しています。まず、全クラス全席に電源コンセント(AC100V)と充電用USB端子、個人用モニターが設置されています。

従来から導入されていた機内インターネット接続「JAL Wi-Fiサービス」も無料で提供。しかも、従来は離陸してからしか使用できなかったのですが、今回は地上滑走が始まった段階から使えるようになりました。が、当日は不調で、接続ができなかったようです(Feriは試していません)。

個人用モニターでは、映画、ビデオ、ニュース、ルートマップ、機外映像などを楽しむことができます。また、どういう仕組みなのかはわかりませんが、映画などは、次回、搭乗時に途中から楽しむことができるようになっているようです。

201909020002最近は、スマートフォンやタブレットの普及で、機内で自分が持ち込んだ端末で、自分好みの映像や音楽を楽しむ人が増えているので、果たして、このサービスが、どの程度、お客さまに受け入れられるかは、ちょっと疑問です。

ただ、電源は助かりますね。特にコンセンは大歓迎。最近、電源はUSBだけというところが増えていますので‥

なお、最前列席も壁にモニターが取り付けられているため離陸前から映像を楽しむことができるようになりました。

そして、搭乗するとモニターに座席番号が表示されていました。これならば座り間違いは少ないですね。なお、今回はクラスJに搭乗したので、写真はその座席とキャビンです。

201909020005機外映像ですが、前方(胴体下)と垂直尾翼の二つのアングルを選択できます。

Feriも、フィンエアで垂直尾翼からのアングルを見ましたが、これは新鮮ですね(A380型にも垂直尾翼からのアングルがありました。エアバスさんは、このアングルがお好みなのでしょうかね)。

フライトマップについては、色々なオプションが選択できるようになっており、中にはフライトデーターをマップに重ねて表示している画面も‥かなりマニアックな内容ですなぁ。

201909020004これはA350型だけではないのですが、日本航空では、今回、出発前に放映される安全ビデオの内容が一新し、危険な行動や、それがもたらす影響なども映像化されるようになりました。例えば、「非常脱出時に荷物を持っていると、こんなに他のお客さまの避難を邪魔するのですよ」といったことが、動画で再現されています。

営業初便ということで、お客さまの多くは「航空ファン」「航空旅行ファン」だったようです(調べた訳ではありませんが、その姿や装備から判断)。そのため、機内では写真を撮るお客さまが多数。

まぁ、他のお客さまの迷惑にならない範囲だったらいいのですが、一応、普通のお客さまも利用していると思うので、節度を持った行動をしてもらいたかったのですが‥(以下、省略)。

また、フライトログの記入を客室乗務員さんにお願いする方が多かったためか、通常の機内サービスが滞りがちでした。

201909020003本来だったら「航空ファン向けのスペシャルフライト」を定期便就航前に企画すれば、こういった問題は解消できるのですがね‥

JL317便は出発が若干遅れた関係で、福岡空港到着も若干、遅れました。また、到着時にはゲートで特製の折り紙が手渡されました。

国内線なので、1時間30分ほどのフライト。そのため、空調システムなどの快適性を十分に実感できませんでしたが、エンジンの関係なのか静かな印象です。まぁ、畳と一緒で、新しい機材はいいですよね。

ところで、日本航空は、今までジェット旅客機ではアメリカ製のエンジンを選択していました。今回、導入されたA350シリーズにはアメリカ製エンジンが選択肢になく、ロールスロイス製(トレントXWB)のみ。

201909020012全日空がB787にロールスロイス製トレント1000を搭載し、エンジントラブルで機材が戦線を離脱したのは記憶に新しいところ。

トレントXWBと1000では、細かい仕様は違うそうですが、日本航空が初めて導入したロールスロイス製エンジンが、凶と出るか、吉と出るか、ちょっと気になるところです。ただ、現在のところ、A350シリーズで大規模なエンジントラブルは発生していないようです。

国際線用のA350-1000型は2023年に導入されるようですが、恐らくFeriが愛用しているフランクフルト線には入らないでしょうね。

201909020001ところで、A320型、A321型などエアバス機を中心に運用しているオーストリア航空ですが、長距離線用は現在、ボーイング製のB777型とB767型。そろそろ、更新時期を迎えていますが、如何せん、資金的な問題が多く、日系航空会社のように新型機を購入できません(というか親会社のルフトハンザの意向が強く影響している訳ですが‥)。

一度、経営破綻したのは日本航空と同じですが、一方はやB787型やA350型といった新鋭機を次々と導入。一方は、機材が増えても中古‥この差は、何なのでしょうね。なお、ルフトハンザの支援を受けて経営再建中のスイスは、何故か最新鋭のB777-300型を導入しましたねぇ。

そう言えば、9月1日付けの「日本経済新聞」には8ページ立て別刷りで、日本航空がA350型デビューの広告特集を掲載していました。出張先で発見しました。搭乗記念グッズの下にあるのが、その広告特集。経営破綻は「昔の話」になってしまったということなのでしょうね。

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