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October 24, 2019

「同一賃金の日」

昨日、10月23日は中越地震発生から15年目でした。この地震でFeriの友人家族が被災しています。当時、友人一家は震源地に近い山古志村に住んでおり、地震の晩は、テレビなどでも全く情報が入ってきませんでした。当時、出張中だったFeriは、出先で情報が途絶していた山古志村の状況が心配でなりませんでした。

その後、震災で山古志村が大きな被害を受けたことがわかり、不安が募りましたが、しばらくして友人から家族全員無事というメールが入りました。

その後、山古志村は村民全員が避難したのは、皆さま、ご存じのとおり。地震発生から5日ほど経過してから、Feriは長岡市内の避難所に友人を訪ねました。Feriが、災害の避難所を訪ねたのは、この時が初めて。友人は、当時、公務員だったので、自分も被災しながら住民への対応にあたっていました。今は、長岡市内で平穏な生活を送っているようです。

20191023011さて、このブログでは、基本的に政治に関連する話題は取り上げないのですが、興味深いデーターが出ていたので、今日は「労働の話題」をお届けしましょう。日本でも近年、非正規雇用の増加にともない、雇用形態の違いによる賃金格差が大きな問題になっています。

その中で、よく耳にするのが「同一労働同一賃金」という言葉‥「性別や雇用形態を問わず、同じ仕事をしている場合は、同じ賃金を支給すべきである」という考え方です。

ただ、現実問題には、同じ労働をしていても、「その質」が全く同じであるかどうかという問題がついて回ります。また、体力を使う仕事の場合、当たり前ですが、年齢が上がれば身体能力の低下による生産性低下は避けられません。そうなると、同じ仕事をしている若い人から、“なんで、私は同じ時間で3/4しか仕事ができないおじさんと賃金がいっしょなの?”という声がでることも‥

非正規雇用の場合、評価が処遇に反映されない(もしくは評価制度がない)ため、どうしても、このような問題はついてまわります。そこで、業態によっては、非正規の場合、年齢によって基本給を調整しているケースもあるという話を耳にしたこともあります。前置きが長くなりましたが、実は、この領域はFeriが若干、関わっている部分なので‥

さて、オーストリアの話題に戻りましょう。10月21日は「同一賃金の日」(Equal Pay Day)でした。実は、こちらで大きな問題になっているのは、女性と男性の間の「賃金格差」です。

20191023012当局の発表によると、オーストリアの女性は、フルタイムの場合、平均年間10000Euro、または男性より19.7%収入が少ないというデーターが出ています。興味深いのは、この賃金格差を休みに置き換えて比較している点。つまり、オーストリアの女性は男性と比べると72日間無料で働いている計算になるそうです。日本流だと72日間のサービス残業ですね。

そこで、この格差是正を促進するため2018年10月20日に「同一賃金の日」が制定されたそうです。ちなみに、前年に比べて「女性が無休で働く日」は、1日少なくなった(つまり、女性の賃金が上がった)そうです。

また、どこの国でも同じですが、賃金が低いと、労働者は労働時間でカバーする方向に走ります。しかし、日本でも同じですが、家事分担では、どうしても女性の担当する部分が多く、結果としてワークタイムバランスが崩れてしまう点を、こちらでも懸念しています。

ちなみに写真の女性が持っているパネルは、曜日別の家事分担表です。2枚目は、実際に記入してありますが、圧倒的に女性の方が多いようです‥

つまり、同一賃金の推進は、女性のワークタイムバランスを向上させることにもつながると当局は指摘しています。

ちなみに当局が公表しているオーストリア男性の平均年収は52033Euroですが、女性の平均年収は41785Euroです。この年収が高いか、低いかは税負担や物価も関係しますから、一概に日本と比較はできません。

なお、ウィーンの「同一賃金の日」は2019年の場合、11月9日です。なぜ、違うかといとう、女性と男性の「平均賃金の差」によって制定しているためです。

ウィーンでは、女性の平均年収は男性より7900Euro少なく(性別賃金格差14.5%)、これを「無休で働く」という概念で計算すると、11月9日になるという訳です。つまり、この日、以降は「サービス残業」になってしまう‥というお話。なお、2018年に比べて3日分改善しているそうです。

日本でも女性と男性の賃金格差についても問題になっていますが、こういう形で社会にアピールするのは、労働者に優しいオーストリアらしいところかもしれません。

なお、日本では非正規の場合は、性別賃金格差はないケースも多いですが、正規の場合は、色々とあるようですね。

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