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October 07, 2019

Volksoper「Cabaret」鑑賞記

20191006007各劇場で2019/20シーズンが始まりましたが、本ブログの趣旨に反して「オペレッタの話題」が出てきません。自分で言うのも何ですが、紹介に値する作品が‥

Volksoperのオペレッタ新作は、11月までおあずけ。9月のPremiereがあったのはミュージカル「Cabaret」でした。ミュージカルなのでPremiereは行きませんでしたが、なかなか評判が良いので、先日、観てきました。

ナチスの影響が日増しに強くなるベルリンを舞台にしたブロードウェイ作品。1966年に初演されました。

20191006003キャバレー「キットカットクラブ」を舞台に、イギリス人歌手サリーと、アメリカ人作家クリフォードとの恋と破局を描いた作品です。

また、ドイツ人家主フロウライン・シュナイダーと年上のユダヤ人青果商ヘア・シュルツの「熟年の恋」も、同時並行で描かれます。

なお、本作品は、いつくかのバージョンが存在するようですが、Feriは舞台を初めて観たので、Volksoper版が、どのバージョンなのかはわかりかねます。

20191006006当日の指揮は、Lorenz C. Aichnerさん。主な出演者は、以下のとおりです。

-Conférencier(MC、マスターオブセレモニー):Ruth Brauer-Kvamさん
-Sally Bowles(イギリス人歌手):Bettina Mönchさん
-Clifford Bradshaw(アメリカ人作家):Jörn-Felix Altさん
-Fräulein Schneider(ドイツ人家主):Dagmar Hellbergさん
-Herr Schultz(ユダヤ人青果商):Robert Meyerさん
-Fräulein Kost(アパートの住人):Johanna Arrouasさん
-Ernst Ludwig(ドイツ人):Oliver Lieblさん
-Max(キットカットクラブのオーナー):Jakob Semotanさん
-Piccolo:Matthias Trattnerさん
20191006008-Kit Kat GirlMarianne Curnさん
-Kit Kat Girl:Paulina Plucinskiさん
-Kit Kat Girl:Anja Štrucさん
-Kit Kat Girl:Katharina Wollmannさん
-Kit Kat Girl:Eva Zamostnyさん
-Kit Kat Boy:Jurriaan Blesさん
-Kit Kat Boy:Martin Enenkelさん
-Kit Kat Boy:Maximilian Klakowさん
-Kit Kat Boy:Kevin Perryさん

20191006001まず、舞台装置ですが、回り舞台と吊し物を上手に使いキャバレー店内、シュナイダーが経営するアパート、シュルツが経営する青果店を再現していました。回り舞台なので、場面転換はスピーディです。

また、キットカットクラブの出演者は奇抜なメイクとコスチュームが特徴。退廃的で半体制的な雰囲気がムンムン。いかにもナチスのお気に召さないお店というイメージは見事です。

ブロードウェイ作品なので、幅広い年齢層のお客さまが来場していましたが、若いお客さまから支持を集めている感じがしましたね。 

20191006005また、キャバレー「キットカットクラブ」の客席は、実はVolksoperの客席という想定になっています。そのためクリフォードやルートヴィヒなど以外、お客さまは登場しません。

ドイツ国内ではナチスに直結するハーケンクロイツなどは禁止されていますが、オーストリアは平気で出してきます。ナチスの支配力が強まることを強調するためか、1幕の最後にはハーケンクロイツのオブジェやヒトラーユーゲント風の少年が太鼓を叩いて出てきます。

また、ダンサーがドイツ軍の鉄兜をかぶって踊るなど、戦争を揶揄する場面も。

2幕になると、ルートヴィヒが親衛隊の部下を連れて劇場へ乗り込んでくるなど、ナチスの影響が強まってくることが、わかりやすく表現されています。

20191006009さて、良い意味で器用なVolksoperのオーケストラらしく演奏は見事です。

本作品では、Conférencier(MC、マスターオブセレモニー)のRuth Brauer-Kvamさんストーリーテラーとして、作品全体を引っ張っていくのですが、その怪演が、見事。

主役のイギリス人歌手Sally BowlesのBettina Mönchさん、アメリカ人作家Clifford BradshawのJörn-Felix Altさんは、いずれも良い仕上がりでした。

20191006002Bettina Mönchさんは、キットカットクラブの看板歌姫ですから、舞台での演技力と歌唱力が問われますが、十分、満足の行くものでした。

本作品は、「熟年の恋」がサイドストーリーとして描かれますが、Fräulein SchneiderのDagmar HellbergさんとHerr SchultzのRobert Meyerさんが、いい味を出していましたね。

Robert Meyerさんが、いつもよりも若干、抑え気味の演技だったのが印象に残りました。

20191006004最終的に「二組の恋」が破局を迎えるという、ちょっと悲しいエンディング。それだけに、2幕の後半で歌う「キャバレー」が強く印象に残りますね。

カーテンコールはメドレーに乗せて、出演者が出てきますが、実は、出演者が舞台から姿を消して劇場内があかるくなったところで、指揮者がピットに戻り「キャバレー」の演奏を行います。

多くのお客さまが帰ってしまいますが、この演奏はすごくいい。Feriは、オーケストラピット近くまで行き、この演奏を堪能しました。

21時30分のお開きなので、慌ててお帰りにならなくても大丈夫ですよ。Volksoperのサイトには動画のトレーラーが掲載されています。これをご覧になると、雰囲気がつかめると思います。

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