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October 31, 2019

ウィーンのレンタル電気スクーター問題

2019102900210月は「番外編」が多かったためか、いつもよりはご訪問いただいた方が少なかったような感じです。さて、10月最後の話題は、ウィーン市内のパーソナル交通手段としての地位を確立しつつある「レンタル電気スクーター問題」をお届けしましょう。

レンタルステーションを起点終点とするCityBikeは、現在、大きな問題もなく運用されていますが、乗り捨て自由のレンタル自転車は、車両の放置が問題となり、ウィーンでは市民権を得ることができませんでした。

その後、登場したのが、このブログでも何回かご紹介しているレンタル電気スクーターです。こちらも、現状は乗り捨て方式ですが、運用会社が毎晩回収し、基地で充電して、翌朝、市内の配置するシステムなので、市内に放置され続けるというトラブルはありませんでした。

20191029001しかし、運用会社(プロバイダー)が10社に増え、レンタル電気スクーターが9000台と激増した結果、色々な問題が露見してきました。

そこで、ウィーン市は、運用会社とトラブルを解消するための協議を始めたというニュースが入ってきました。

やはり住民から苦情が多いのは、路上への放置(1000件近い苦情が寄せられたそうです)。そこで、ウィーン市としては、運用会社に駐車スペースの設置を打診しているようです。それに対して、先駆者であるLeimは積極的な姿勢を示しているようです。

20191029004また、電気スクーターは音が静かなため、歩行者とのトラブルも発生しています。そのため、歩道での走行禁止という規制が導入されています。

ただ、Mariahilfer Straßeのように、歩行者優先道路でも電気スクーターは使用可能なので、こういう場所でのトラブルを防ぐことも、今後、大きな課題になりそうです。

警察の発表によると、2018年10月から2019年8月までの期間、電気スクーターに関連する1559件の違法行為がありました。

違法行為の内容ですが、赤信号無視、運転中の携帯電話使用、禁止されている歩道の走行、自転車の規制違反などです。この中で、悪質なもの500件以上が摘発されています。また、飲酒運転も103件が摘発されています。気になる人身事故ですが、60件が発生しています。

一方、苦情が多かった駐車問題ですが、300件以上のケースで、即刻、撤去が必要なケースだったそうです。例えば、点字ブロックの上への放置、2.5メートルより狭い歩道への駐車などが問題になっているようです。

20191029003このような背景を踏まえて、ウィーン市は運用会社と共同で、ステーション方式への変更を検討しているようです。

レンタル電気スクーターは、ウィーン市当局も、市内のパーソナル交通手段の一つと位置づけており、運用停止は考えていないでしょう。とは言っても、トラブルが多発すると、住民の反発を招きます。

基本的には利用者のマナーが大きな問題になる訳ですが、新しい乗り物だけに、自転車よりもマナーが徹底していないような気がします。とくに地域住民だけではなく、外国人観光客の皆さまも利用しているだけに、ルールの徹底は難しい面があるのかもしれません。

また、現在のレンタル電気スクーターは「乗り捨て自由」が大きなセールスポイントだけに、今後、どのような展開になるか、ある意味、目が離せません。

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