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November 2019

November 30, 2019

コーヒーカップ回収機を発見

2019112900111月最後の話題は、以前、このブログでお伝えした「エコプロジェクトの続編」です。

2019年7月12日の記事で「myCoffeeCupで廃棄物を削減しよう」というウィーン市の取り組みをご紹介しました(詳しくはこちら)。

最近、増えているテイクアウト(こちらでは「coffee to go」と言うのが一般的になっていますが‥)可能なコーヒーショップやベッカライで使用していた使い捨てカップを再利用しようという試みです。

「myCoffeeCup」は、いわゆる本格的なマグカップではなく、使い捨てカップをバージョンアップしたような仕様で、ポリプロピレン製。サイズは200ミリリットル(レギュラー)と300ミリリットル(ラージ)の2タイプがあります。

20191129002最大500回まで再利用可能で、最後におもちゃにリサイクルされます。

プロジェクトに協賛している店舗で、1個1Euroで購入することができますが、デポジットシステムになっています。

不要になった「myCoffeeCup」をプロジェクトに参加している店舗や回収機に持ち込み、返却すると1Euro分のクーポンが戻ってくるのです。

今回、Feriが見つけたのは、この回収機。場所はクリスマスマーケットで賑わう旧AKHにあるウィーン大学キャンパスの構内でした。

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November 29, 2019

11月30日から運行開始Ströck-Weihnachtsbim

20191128001今日は毎年恒例のクリスマストラム(Ströck-Weihnachtsbim)の運行についての話題をお届けしましょう。

今年で15周年を迎える「Ströck-Weihnachtsbim」ですが、2019年は11月30日から12月22日までの毎週末(土曜日と日曜日)、運転されることが発表されました。

20191128004Wiener Linienと大手ベッカライチェーンのStröckが協同で運行する「Ströck-Weihnachtsbim」はチケット料金が慈善団体に寄付されることで有名ですが、今年はÖsterreichische Gesellschaft für Chronisches Erschöpfungssyndrom(オーストリア慢性疲労症候群協会)に寄付されます。

運行ルートは例年同様、Karlsplatz (Oldtimer-Haltestelle beim Otto-Wagner-Pavillion),を出発し、リングに出て、Schwedenplatz、Schottentor、Rathausplatzを経由してKarlsplatzに戻ってきます(外回り)。

20191128002Karlsplatz発は、13時00分、13時50分、14時40分、15時50分、16時40分、17時30分で、所要時間は44分間です。車内ではStröckのスィーツが提供されます。最近ではクラップフェン(Krapfen)が多いようですね。

乗車料金は、大人1人6Euroで、大人が同伴する場合、12歳までのお子さまは無料です。

子供向けのアトラクションのようなイメージがありますが、乗車することで、立派な慈善事業に寄与できるところがオーストリアらしいアイデアです。

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November 28, 2019

馴染みのお店が閉店

201911270010今日はちょっと寂しいお話です。

Volksoperへお越しになった方はご利用されたかおしれませんが、向かいにあったCafe 「Theater Pause」が11月23日限りで閉店となりました。ちょうどVolksoperで「König Karotte」のPremiereが華やかに行われた日です。

201911270009Feriが20前、初めてVolksoperへ行った時から営業していたCafeで、ホテルを拠点にしていた時は、開演前と終演後には必ず、利用していました。毎回、オーダーするものが同じなので、従業員さんにも覚えられてしまいました。

その後、拠点がアパートになってからは、ちょっとご無沙汰気味。実は、閉店したのを友人から聞いたのは、閉店の翌日だったため、閉店前、最後の利用は叶いませんでした。まさか、そこそこお客さまが入っていたので、閉店するとは思ってもみませんでしたので‥

201911270008Feriが最初に、この店を利用したときは、ご年配のオーナーさんと従業員さんが切り盛りしており、屋号も「Volksopern」でした。当時は、喫煙全盛時代。紫煙の香織が漂う、いかにもウィーンの庶民的なCafeという雰囲気でした。

右の写真は、当時のシュパイゼカルテですが、表紙にVoklsoperのイラストが描かれており、劇場とともに歩んできたというイメージが伝わってきます。

201911270005開演前はVolksoperの観劇に訪れたお客さまが中心で、開演30分から40分前には満席になっていることも多々ありました。

やはりWeimarよりも近い上に、手頃な値段だったことがよかったのかもしれません。また、一旦、Cafeに入ってから、劇場にチケットやプログラムを買いに行くお客さまも多かったですね。これも劇場向かいという立地の良さが功を奏したと言えそうです。

201911270007一方、日中や経終演後は、劇場関係者も多数、利用していました。Feriも、指揮者や歌手の皆さんを見かけたことがあります。もちろん、プライベートな場なので、おとなしく見ていましたが‥

そう言えば、若手の歌手がデビューした際、終演後、ご友人が御祝いの会を開いている場面に遭遇したこともあります。

また、Feriが利用するようになった時は、すでに営業していませんでしたが、地下にはKegelbahnのレーンがありました。営業終了後も、看板が出ていました。

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November 27, 2019

ホイリゲも全面禁煙に‥

20191125001今日は「喫煙にまつわる話題」をお届けしましょう。

今まで、たばこ産業が比較的盛んだったオーストリア(このブログをご覧の方はご存じのようにAustria Tobaccoの親会社は日本のJTです)は、正直なところ禁煙には消極的でした。比較的狭い店舗の場合、禁煙・喫煙の選択方式も可能でした。また、レストランやホイリゲでも喫煙席、禁煙席の両方を設けるのが一般的でした。

しかし、最近では喫煙に対する風当たりが強くなり、規制も強化されるようになりました。そして、ついにホイリゲも全面禁煙になりました。

20191125002今はたばこを吸わないFeriとしては、大歓迎ですが、地元民ご用達のホイリゲは「第二の居間」ですから、そこでたばこが吸えないのはワインを愛する愛煙家としては、厳しいものがあると思います。

ちなみにホイリゲの多くはビュフェを境に喫煙席と禁煙席を分けているケースが多かったですね。Feriが贔屓にしているホイリゲでは、かつての喫煙席から灰皿が消え、禁煙マークが掲出されるようになりました。

もちろん禁煙マークは、入り口の扉にも掲出されています。

20191125003ただ、全面禁煙にすると、客席の稼働率(効率)が上がります。最近では、日本でも、喫煙席の設置が常識だったビアレストランが全面禁煙になっているケースも増えています。

ちなみに最初はお客さまが減少するそうですが、その後は、逆に増えるという話を耳にしたことがあります。

では、ウィーンのホイリゲの場合、愛煙家は完全に排除してしまったのでしょうか。実は店外(夏はシャニガルテンの一部)に喫煙スペースを設けて、対応しています。

右の写真が「店外の喫煙スペース」です。

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November 26, 2019

変わったお店シリーズ163 A-1がワイン販売?!

20191124012今日は「変わったお店シリーズの定点観測バージョン」です。Schottentor地下のショッピングゾーンで、頻繁にお店が入れ替わるのが、「ピザ・ケバブ店」と「なんちゃって日本料理店PANDA to Go」の間に間に挟まれた空間。

大麻関連グッズを販売するお店が入ってから、ケチが付きだしたのか、頻繁にお店が変わります。A-1の簡易案内所が入居し、大丈夫かなと心配していたら、「A-1 Pop Up Store」という立派な看板も取り付けられ、店内設備も充実してきたので、Feriは安泰かと思っていました。

20191124013先日、所用があって旧市街へ出向いた時、気になって立ち寄ったところ、看板と立食用テーブルは健在でしたが、店内を見て、目が点に‥

電話やインターネットとは全く無関係のワインが無造作に並べられているではありませんか。A-1はいつからワイン販売に乗り出したのでしょう?! 

それは冗談として、恐らくA-1が撤退し、その後、一時的にワインを販売する業者さんが借り受けたのだろうと思います。店頭の看板をよく見ると、A-1の看板にポスターが貼り付けられていました。写真撮影後、拡大して見ると「Alles Wine」の文字が‥

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November 25, 2019

Volksoper「König Karotte」PremiereReport(下)

20191124001現在、ローマ法王が来日されていますが、カトリックの国、オーストリアでも日本での法王の活動が報道されています。

さて、Volksoper「König Karotte」PremiereReport 3回目の今日は、出演者の仕上がりを含めた雑感です。「König Karotte」は、創作された時代が第二帝政から第三共和政への移行時期であったということを踏まえないと、作品の論評は難しいと思います。

また、現在は、そのような政治的背景はありません。この点を踏まえることがポイントだと思います。なお、DiePresseはWeb版で「So siegt Operette über Korruption」という興味深い標題を付けていました。25日にKURIERの新聞評(紙ベース)を見ましたが、見出しは「Der aberwitzige Wahnsinn hat hier mehr als Methode」。Perter Jarolin氏の評価は何と五つ星(★★★★★)でした。

本作品では第2幕をはじめ「ファランドール」に代表される「フランス特有の旋律」が使われています。Feriは、これがフランスでは、どのように演奏されるのか、オリジナルを聴いたことがありません。この「フランドール」が作品を魅力的にしているようです。ただ、恐らくウィーン風の「ファランドール」になっていると思います。

また、オリジナルはフランス語ですが、本作品はドイツ語上演です。当然、フランス語の歌詞をドイツ語にする訳ですから、その過程でニュアンスが変わることもあると思います。

歌手陣のコメントの前に、今回も全員がワイヤレスマイクを使っています。そのため、歌唱力は明確には評価しかねます。

森氏の論文によるとパリ・ゲテ座での初演では王女キュネゴンド、王女ロゼ・デュ・ソワール、妖精ロバン・リュロンの評価が高かったようですが、今回のPremiereでも女性陣の仕上がりが良かったですね。

20191124005また、興味深いのはソリストにはオペレッタの歌役者だけではでなく、オペラ畑の歌手が起用されている点です。これは、本作品が「オペラ的要素が強い」ことと関係があるのかもしれません。

王女キュネゴンドを務めたJulia Kociさんは、歌、お芝居ともに申し分ありませんでした。こういった計算高い女性を演じると上手ですね。

一方、ロゼを務めたJohanna Arrouasさんも、途中から男装になり、ショートカット姿で登場。声の質がJulia Kociさんとは異なりますが、今回は役に合っていたような気がします。セカンドクルーは、Elisabeth Schwarzさんが予定されています。

そして、妖精ロバンのAmira Elmadfaさんは、歌もさることながら、お芝居と台詞が多いのが特徴。フリドラン一行を導く重要な役ですが、お芝居の仕上がりも上々でした。こちらのセカンドクルーはManuela Leonhartsbergerさんが予定されています。

なお、Amira Elmadfaさんは2016/17シーズンに「フィガロの結婚」(Cherubino役)でハウスデビューを果たしたオペラ畑の方。今シーズンは「König Karotte」で復帰です。

20191124002王子フリドラン24世を演じたのはMirko Roschkowskiさん。ちなみにフリドラン24世は、原作ではナポレオン三世を象徴する人物です。Volksoperの出演は久々ですが、オペレッタの出演は初めて。

本人は不本意かもしれませんが、「だらしない王子」という役(実際は、終始、学生に扮装したまま)をうまく演じていたと思います。オペラ畑の歌手なので、歌唱力もまずまずでしょうか。なお、セカンドクルーはCarsten Süssさんが予定されています。

本作品では、タイトルロールながら、結果的にヒール役となる「にんじん王」には韓国出身のSung-Keun Parkさんが起用されました。フィナーレまで、特殊メイクのままなので、素顔を見ることはできません。本作品がハウスデビューです。

オペラ畑の歌手で、ヨーロッパの劇場で活躍している方。モーツァルト、ドニゼッティの作品に出演しています。何箇所かソロで歌う場面もありますが、なかなか良い歌いぶりでした。しかし、特殊メイクのお陰で存在感は抜群。良い演技に惜しみない拍手が送られていました。ところで、こちらのセカンドクルーはSebastian Reinthallerさん。Feriとしては、是非、観たいところです。

なお、おどろおどろしい特殊メイクで終始舞台で存在感を示す「野菜の家臣」。カーテンコールでマスクを外したらビックリ。女性も含む、多種多様なメンバーでした。

20191124003Feriが、一番、気に入った男性歌手は警察長官ピペルトリュンクを務めたMarco Di Sapiaさん。結構、単独で歌う場面も多く、正直、目立ちます。特殊メイクで、いつもの素顔は見えませんが、歌、お芝居共に申し分ありませんでした。こういう役は上手ですね。

そして、今までオペラでの出演が多かったYasushi Hiranoさんが黒魔術師トリュックで起用されたのも嬉しい限り。しかも、ミステリアスな雰囲気を出すため、台詞の多くを日本語という設定にしたのも頭が下がります。歌、お芝居も良く、怪しげな黒魔術師を見事に体現していました。Feriは、オペラでは何回か観ていますが、今回の方が存在感はありましたね。

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November 24, 2019

Volksoper「König Karotte」PremiereReport(中)

20191123021今日は「König Karotte」の休憩後、後半の様子をお届けしましょう。なお、後半は45分なので、場面転換も早くテンポが良く、冗長な感じはありません。

第3幕
前奏曲の最中から、緞帳の前に「にんじん王」が登場します。緞帳が開くと「宮殿広間」で始まります。本来の4幕版では、3幕の冒頭は宮殿広間ではないそうです。なお、3幕版の第3幕は「にんじん王の宮殿広間」で始まるので、このパターンを踏襲しているようです。

にんじん王はジャムに夢中。そこへ、ロバン、ロゼ、ピペルトリュンクは東洋から来た商人に扮して「にんじん王」に接見。様々な貢ぎ物を「にんじん王」に差し出しますが、その中には巨大なスライサーも‥ これで「にんじん王」のカラダを削る場面も‥

皆が立ち去ると、フリドランが現れ、キュネゴンドを見つけます。魔法のため「にんじん王」の愛人になっているキュネゴンドは「自分は被害者だ」と訴え、フリドランを油断させます。そして、「ソロモンの指輪」をフリドランから奪い取ってしまうのでした(3枚目の写真が、その場面です)。

なお、舞台写真を見るとわかるようにフリドランが王座に座るときは、ちゃんと椅子は正規の形に戻します。

20191123022「にんじん王」を失墜させる作戦は失敗。一行は宮殿から姿を消します。

場面は「」。ロゼはフリドランの「最後の救い」である「魔法の四つ葉のクローバー」を手に入れます。ただ、「魔法の四つ葉のクローバー」には掟があります。最後の葉を摘んで願いを叶えると、使った人間は死んでしまうのです。ロゼはフリドリンに会うため、最初の葉を抜くのでした。健気なロゼ。

なお、「森」の場面は、舞台上ではなく、プロンプターボックス経由で宮殿から逃げたロゼとロバンが、オーケストラピットの中でお芝居を展開します。

その間、舞台には森をイメージしたスクリーンが降りています。そのため、オーケストラピットが見えない席だと、何が起こっているのかよくわかりません。

場面は「アリの王国」に変わります(ここも公式写真が入手できませんでした)。映像を駆使した幻想的なシーン。アリ軍団は、ライトサーベルのような武器を手にしています。そこへロバンとロゼがやってきます。

クローバーの威力でアリ軍団のリーダーはフリドリンとトリュックを解放し、魔女との戦いを支援する準備を整えます。

20191123024アリ軍団は魔女コロカントを捕らえます。そして、ロゼは2番目のクローバーの葉をはぎ取り、フリドリン、ロバン、トリュックと逃げます。

この場面は、後半の見せ場の一つ。オリジナルでは「虫のバレエ」が披露される箇所で、オッフェンバックはかなり苦労したようです。今回、バレエダンサーは出演せず、合唱団がアリ軍団に扮しています。どのようなバレエだったのか、正直、観たかった箇所でもあります。

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November 23, 2019

Volksoper「König Karotte」PremiereReport(上)

20191123102今日オッフェンバック生誕200年を記念して上演が決定したオペラ・フェリー(opéra-bouffe-féerie)「König Karotte(にんじん王)」Premiereの様子をお伝えします。

今回も原則としてVolksoper提供の公式写真を使って舞台の模様をお伝えしますが、必ずしもFeriが皆さまに見ていただきたい場面が提供されていません。その点は、ご了承ください。

昨日もご紹介したように「König Karotte」は、「Orpheus in der Unterwelt(地獄のオルフェウス)」などと異なり、1870年の普仏戦争後に上演された作品で、今まで光が当たることが少なかった作品。そのため、ウィーンのオペレッタ・ファンでも、観たことがないという方が大多数だと思います。

この時期、オッフェンバックの作品に対する一般的な評価は下がっており、マスコミからも手厳しい意見が出されています。

時代は第二帝政から第三共和政へ移行する時期。オッフェンバックは起死回生を図るべく、時代の変化を踏まえて、ボナパルティストであった劇作家サルドゥとともに「König Karotte」の創作と初演に望んだものと思われます。

もちろん、今は21世紀ですから、パリ・ゲテ座で初演が行われた1872年1月とは時代背景が全く異なるのは、言うまでもありません。しかし、「政治体制の変革期」に当時の世相を背景に創作された作品であることを踏まえて、本作品を見ると、違った見方ができると思います。

20191123006また、初演後のマスコミ評も賛否両論があり、当時の知識人の間でも評価が対立していたようです。森氏の論文では、これは「特定の層に対する風刺」を和らげた結果、観客の理解を妨げることにつながったという分析がなされています。

しかし、今シーズンVolksoperが、オッフェンバック前期の代表作である「Orpheus in der Unterwelt(地獄のオルフェウス)」と、新しい試みを取り入れた後期の野心的な作品「König Karotte」をプログラムにいれたのは、オッフェンバックの多様性を伝えると同時に、後期作品の再評価を狙っていると思います。Volksoperの見識の高さを見直しました。当初、変な作品を上演すると思っていたFeriは、赤面の思い‥

ところで、「König Karotte」は、オッフェンバック自身の手で、初演後、オリジナルの4幕版から3幕版に改変したという経緯があります。
もちろん、3幕判、4幕版の両スコアも存在しているようです。

20191123001今回、Volksoperでは3幕版ではなく、あえて4幕版で上演することを決定したのは、非常に興味深いところです。Feriは、残念ながらオリジナルの台本を持っていないので、正確に比較することはできません。実際、森氏の論文を読んだ上でVolksoperの舞台を観ると、正確に4幕版の台本を再現している訳ではないようです。

これは、現在、Volksoperではオペレッタは原則として休憩1回を含み上演時間2時間45分という「基本的な枠組み」があります。そのため、オリジナルの4幕版から、削ったシーンも多々あるようです。

さらにオリジナルは第二帝政から第三共和政へ移行しつつある時代に現体制や改革への風刺を盛り込んだ作品ですから、かなりリスキーです。そのため「示唆的な風刺」が基本だったようですが、今はどんなストレートな表現をしても問題はありません。このように考えると、オリジナルの脚本や演出とは、大きく異なっているのかもしれません。

20191123002なお、本作品はドイツStaatsoper Hannoverとの共同制作で、実際には同劇場で先行上演されたプログラムを移植したようです。

Feriは、Staatsoper Hannoverの「König Karotte」は観ていませんので、比較はできませんが、実際に作品を観た印象では「Volksoperならではの味付け」はしてあると思います。

制作陣ですが演出はMatthias Davidsさん、舞台装置はFischer-Dieskauさん、衣装はSusanne Hubrichさん、照明はMichael Grundnerさんでした。

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落ち葉が一杯

20191122002

21日はボジョレーヌーボーの解禁日でしたね。一応、ORFのニュースでもフランスの模様を流していました。

今晩はVolksoperでオッフェンバックのオペレッタ(厳密にはオペレット・フェリー)「König Karotte」のPremiereが行われます。公演終了がウィーン時間の22時頃になるため、Reportの掲載が遅くなります。

例によってディープな記事になりそうな予感‥そこで、オペレッタや音楽に、あまり興味のない方にも楽しんで頂ける「軽い話題」を1本掲載しましょう。

先日、南チロルやケルンテン州で豪雨があったように、オーストリアも異常気象の傾向が出ています。

20191122003ウィーンでも、クリスマスマーケットが始まっていますが、気温は高め。天気が悪くても今週は最高気温が12度位あります。例年よりも気温が高いためか、紅葉(実際には黄色い葉が多いのですが‥)が遅くまで観ることができました。 また、シャニガルテンを営業しているところも多数。もちろん、遠赤外線の暖房装置は付いていますが…

ウィーン市内の木は街路樹も含めて、落葉樹が多いため、道路や公園は落ち葉で一杯です。通常では、11月下旬になって落ち葉が一杯というケースは少ないのですが、今年は様子が違うようです。

20191122004市が管轄する公園では、ウィーン市当局による落ち葉の回収が頻繁に行われています。

公園の面積にもよりますが、その量は半端ではなく、車両を使って効率的に回収しています。集めた落ち葉は堆肥などに活用するのでしょう。余談ですが、使っている小型トラクターは日本のISEKI製です。

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November 22, 2019

Soiree Anlässlich der Premiere “König Karotte”von Jacques Offenbach

20191121001今日は11月20日にVolksoperで行われた「興味深い催し様子」をお届けしましょう。

今シーズン、Jacques Offenbachの生誕200年を記念して、Volksoperでは2つの作品が上演されます。一つは前シーズンからの再演である「Orpheus in der Unterwelt」(地獄のオルフェウス)そして、2019/20シーズンでPremiereを迎える「König Karotte」(にんじん王)です。11月20日に行われた催しは、「König Karotte」の作品解説とピアノ伴奏により、一部の楽曲を披露するものでした。

当たり前ですが、ご来場しているのは熱心なファンの皆さま方です。

Magdalena HoisbauerさんがMCを務め、オッフェンバッハのスペシャリストFrank Harders-Wuthenowさん、指揮者Guido Mancusiさん、演出家Matthias Davidsさんらが参加し、オッフェンバックと「König Karotte」に関する考察を展開しました。

また、Premiereに出演予定のJohanna Arrouasさん、Julia Kociさん、Amira Elmadfaさん、Sung-Keun Parkさん、Mirko Roschkowskiさん、Marco Di Sapiaさん、Yasushi Hiranoさんが加わり、「König Karotte」の楽曲を披露。ピアノ伴奏はFelix Lemkeが務めました。

実は「König Karotte」は、日本でもほとんど知られていない作品で、資料が極めて乏しい作品です。Feriは、シーズンプログラムが公開されたタイミングで、各種資料を探したところ、非常に興味深い日本語の論文にたどり着きました。

「オッフェンバックの“にんじん王”初演における“風刺”」-第二帝政と第三共和政の狭間でーという論文で、著者は森 佳子氏(音楽学者)。オッフェンバックに関する著書も多数、出版されています。

この論文は「西洋比較演劇研究」(日本演劇学会分科会西洋比較演劇研究会発行)に掲載されたものですが、オリジナルの入手は困難。ところが、国立国会図書館に所蔵されていることがわかり、コピーを依頼しました。

20191121002森氏はフランスに留学され、音楽修士号を獲得されている方だけに、作品誕生の背景や初演当時の反応など、一次資料を精査された見事な論文。Feriは、滝に打たれたような衝撃を受けました。

そこで、今回は、この論文の一部をご紹介する形で、この催しでも紹介された「König Karotte」誕生の背景をご紹介したいと思います。

オッフェンバックの代表作である「地獄のオルフェウス」(1858年)をはじめ、「美しきエレーヌ」(1864年)、「パリの生活」(1866年)、「ジエロルステイン大公妃殿下」(1867年)など比較的多く上演される作品に対して、「König Karotte」は、1870年の普仏戦争以降に発表された作品です。オペラ「ホフマン物語」以外は、ほとんど上演されることがありません。

「König Karotte」は、オペレット・フェリー(あるいはオペラ・フェリー)と呼ばれる作品で、19世紀中頃に大流行した「フェリー」(夢幻劇)とオペレッタを融合した作品。

とくに「König Karotte」は、フェリーの伝統を最大限に生かした作品なのですが、あまり上演されない背景には、1870年代のオッフェンバックに対する一般的な評価が背景にあるようです。

オッフェンバックは王権に基礎を置く第二帝政期の寵児で、第三共和政の元では、力を発揮できなかったというもの。つまり、「König Karotte」初演時には、オッフェンバックは創作のピークを過ぎていたという見方があったようです。

1870年代に入るとオッフェンバックの評価にも大きな変化が生じ、オペレッタ作品に対する批判も厳しいものが出てきました。

オッフェンバックのオペレッタは、社会批判の機能をもっており、「ブルジョワジーの快楽」と言われた政治的革命が停滞した時代には、観客を煽動する役割を果たしていました。

しかし、第二帝政が崩壊に近づくと、煽動する必要性が低くなってしまい、オッフェンバックの「オペレッタの毒」は、敬遠される傾向にあったようです。

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November 21, 2019

2019/20シーズン「Die Csárdásfürstin」

20191120003しばらく「オペレッタの話題」からご無沙汰していましたが、今日は2019/20シーズン「Die Csárdásfürstin」の模様をお届けしましょう。

2018/19シーズンではORFでのテレビ放映を行うなど、劇場側としても気合いの入っていた「Die Csárdásfürstin」。今シーズンも、当然、継続上演です。

当日の指揮はAlfred Eschwéさん。出演者は、以下のとおりです。
-Leopold Maria, Fürst von und zu Lippert-Weylersheim:Robert Meyerさん
-Anhilte, seine Frau:Sigrid Hauserさん
-Edwin Ronald, beider Sohn:Szabolcs Bricknerさん
-Anastasia Komtesse Eggenberg:Juliette Khalilさん
-Eugen Baron Rohnsdorff:Christian Grafさん
-Boni Graf Káncsiánu:Jakb Semotanさん
-Ferenc Ritter Kerekes, genannt Feri Bácsi:Axel Herrigさん
-Sylva Varescu:Ursula Pfitzneさん
-Sándor von Kiss:Nicolaus Haggさん

20191120002当初、BoniにはMichael Havlicekさんが予定されていましたが、当日になって交代です。

SylvaのUrsula PfitzneさんとEdwinのSzabolcs Bricknerさんは2018/19シーズンのPremiere組ではなく、2016年の来日公演を前にした2015/16シーズン(旧演出)で起用されています。

また、FeriがBoris EderさんからAxel Herrigさんになりました。Axel Herrigさんは、2016年の来日公演でもFeriを演じています。

20191120001演出については、Premiereと同じで、変更はありません。オーケストラの演奏は申し分ありませんでしたが、ちょっと気になったのは、歌手の歌と演奏が合っていない部分があったこと‥ 

お客さまの反応が意外と良かったのが印象的でした。とくにRobert MeyerさんとSigrid Hauserさんの掛け合いは受けていましたね。

一年ぶりですが、正直、この演出は好きになれません。1幕と2幕は、ギリギリ許容範囲ですが、やはり大団円を迎える3幕がねぇ‥戦時色を前面に出しすぎている点も気になりますが、微妙な「恋の駆け引き」が消えてしまい、ストレートな表現になっていることが、Feriとしては不満です。

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November 20, 2019

Weihnachtsbaumを設置中

201911190012東チロルやケルンテンは豪雨により甚大な被害が発生していますが、ウィーンは比較的穏やかな天候です。

さて、旧市街ではクリスマスマーケットが始まっていますが、周辺部で地元の皆さまが訪れるクリスマスマーケットは若干、遅れてオープンします。

先日、Ottakring駅前を通りかかったところ、ちょうどWeihnachtsbaumを設置するところに出くわしました。

201911190013トレーラー方式の大型トラックで搬入したようで、トラックに備え付けのクレーンで広場に設けられている「穴」にツリーを差し込み、係員が木片で固定しているところでした。ちなみに、この「穴」ですが、マイバウムでも使われています。

Rathausplatzの場合、ツリーが大きいため、専用のクレーンを準備して設置していますが、このように比較的小さいツリーの場合、トラック備え付けのクレーンで何とかなってしまうのですね。

Feriは、マイバウムの設置は何回か見ていますが、Weihnachtsbaumは初めて見ました。

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November 19, 2019

臨時更新 豪雨で被害が出ています

20191119002今年、日本では大規模な自然災害に見舞われましたが、オーストリアでもOsttirol とKärntenを中心に豪雨と降雪による被害が発生しています。

山間部では、すでに雪が積もっているところもあり、水害に加えて、雪崩による被害も発生しています。また、Kärntenでは土砂崩れで家屋が倒壊し、お亡くなりになった方も出ているほか、学校が休校になっているという情報もあります。

20191119001何しろ新聞の見出しが「Ausnahmezustand in Österreich」(オーストリアの緊急事態)となっていることからも、かなり大規模な自然災害であることがうかがわれます。

土砂崩れや雪崩によって道路が寸断されており、孤立した地域も出ています。大規模な災害であるため、消防や警察に加えて、連邦軍も災害派遣で出動しています。

雨は峠を越したという見方も出ていますが、地盤が緩んでいるため、土砂崩れや雪崩の危険性は残っており、厳重な警戒が必要です。ちなみに地図で紫、赤、黄が降水量の多かった箇所です。

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変わったお店シリーズ162 犬の美容室「Hundefriseur WIEN16」

20191118001今日は「変わったお店シリーズ」をお届けしましょう。オーストリアはレストランやホイリゲにも愛犬を連れて行くことができる「ペット大国」です。もちろん、「愛犬のソーシャルスキルが高い」ことが前提な訳ですが‥

最近は、ソーシャルスキルの低い愛犬も見かけますが、本当の愛犬家は「家族の一員」として大切にしているだけでなく、街の人たちから受け入れられるように躾をしっかりしています。

ご主人がホイリゲで楽しんでいるとき、テーブル下のでおとなしくしている犬をみると、微笑ましさを感じます。

20191118004さて、余談が長くなりましたが、先日、Ottakringで「Hundefriseur WIEN16」というお店を見つけました。

店頭の看板には愛犬のイラストと「理髪店のシンボルマーク」が‥日本でも最近は増えているペットサロンです。日本でも「犬の美容室」という名称で営業しているお店も多いと聴いています。

ただ、看板に「理髪店のシンボルマーク」を描いているところが、面白いですね。思わずオペレッタ「ヴェネツィアの一夜」に登場するカラメッロを思い浮かべてしまいました。

20191118003Feriは、もちろん利用したことはありませんが、このお店の特徴は「Welpen Service」(子犬向けのサービス)が提供されていることです。

子犬のうちに、トリミングを経験することで、トリミングに対する警戒心をなくすことを目的にしているようです。そのため、子犬の場合、料金は無料。太っ腹ですが、将来の「お客さま」を獲得するための施策と考えれば、納得できます。

もちろん、成犬のサービスがメイン。1つは「Klein Service」と呼ばれるサービス。こちらは毛の手入れ(カットを含む)を中心としたものです。

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November 18, 2019

番外編 日墺洪国交樹立150周年記念コンサート&レクチャー

201911160017今日は11月16日に東京で行われた「日墺洪国交樹立150周年記念コンサート&レクチャー」の模様をお伝えしましょう。

今回、Feriの友人が、この行事に参加する機会を得ました。当日の模様を連絡してくれたので、その内容からの抜粋です。

会場は明治神宮・参集殿。実は明治天皇とは少なからずご縁があるため、この会場が選ばれたようです。1869年、オーストリア=ハンガリー二重帝国訪問団から昭憲皇太后にベーゼンドルファーのピアノが贈られました。 20191116011その十数年後、1886年には,ハンガリーのヴァイオリニスト、レメーニ・エドゥアルト氏が日本を訪れ、明治天皇、昭憲皇太后の前でヴァイオリンの演奏をしているのです。その後、音楽はオーストリアおよびハンガリーと日本とを緊密に結びつける要素になったのは、皆さまご存じのとおりです。

この催しのポイントは、「駐日ハンガリー大使館とオーストリア大使館の共催である」という点です。

今回は駐日ハンガリー大使館が、主導的な立場を果たしていたようです。実際、会の進行は駐日ハンガリー大使館職員が務めました。

参加したのは、ハンガリーからピアニスト ボガーニ・ゲルゲイさん、オーストリアからハーピスト ソフィー・シュタイナーさん。両氏による演奏が行われました。

201911160012さらに、学習院高等科教諭 島田昌幸さんがオーストリア・日本・ハンガリーの交流史を講演しました。

ボガーニ・ゲルゲイさんは、ハンガリー・ヴァーツ生まれ。4歳よりピアノをはじめ、ブダペストのリスト・アカデミー他で研鑽を積み、国内外の数々のコンクールで成功を収めています。

ソフィー・シュタイナーさんは、オーストリア・ウィーン生まれ。5歳よりハープをはじめ、数々の国際コンクールで優勝。グザビエ・ドゥ・メストレ他に師事。日本への留学経験もあります。

島田昌幸さんは、現職の学習院高等科教諭(政治経済)。専攻はヨーロッパ国際政治史、オーストリア=ハンガリー外交史、日墺洪関係史という在野の専門家です。

冒頭、パラノビチ・ノルバート駐日ハンガリー大使のご挨拶(日本語)が行われて、イベントがスタートしました。

201911160016 当日、演奏された曲目は、以下のとおりです。
-ソフィー・シュタイナー:L.シュポーア「幻想曲」
-ボガーニ・ゲルゲイ:F.リスト「ハンガリー狂詩曲第15番」

第一部終了後、島田昌幸氏による「日本とオーストリア=ハンガリー帝国、半世紀の歩み(1869-1918):両国の政治・経済的関係」という標題で、講演が行われました。


休憩を挟んで、第二部の曲目は以下のとおり。
-ボガーニ・ゲルゲイ:F.リスト「三つの演奏会用練習曲より第三番ため息、二つの演奏会用練習曲より 第二番小人の踊り」
-ソフィー・シュタイナー:G.フォーレ「即興曲」

201911160015第三部の曲目は以下のとおりです。
-ボガーニ・ゲルゲイ:F.リスト「ハンガリー狂詩曲第2番」
-ソフィー・シュタイナー:黛 敏郎「ROKUDAN」

Feriと同じく音楽だけでなく、多様なことに興味がある友人。演奏も素晴らしかったそうですが、それ以上に興味を引いたのは島田昌幸さんの講演。

日本とオーストリア・ハンガリーが国交を樹立したのは、ハプスブルク家末期のオーストリア=ハンガリー二重帝国の時代でした。日本とオーストリア=ハンガリー二重帝国との国交は50年だった訳ですが、その間の政治的・経済的交流を研究した内容の一部を紹介されました。

いわゆるトリビア的な話も多数、盛り込まれていました。例えば、紀尾井町にあったオーストリア・ハンガリー帝国の大使館(関東大震災で倒壊)の改修工事を実施したのが、実は広島・広島県産業奨励館(現在の原爆ドーム)を設計した設計はチェコ人建築家ヤン・レッツェル氏であったこと。

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November 17, 2019

スーパーマーケット店頭の「謎のゴミ箱」

201911160004ウィーンでは、予定どおり11月15日から「Christkindlmarkt auf dem Rathausplatz2019」が開幕しました。市長さんも“Neuer Romantik-Hotspot im Rathauspark”ということで、アピールに余念がありません。

また、16日からは旧市内の主要なクリスマスマーケットも一斉にオープン。

しかし、11月中旬のクリスマスマーケットというのは、どうもピンときませんね。やはり12月の声を聴かないと‥

201911160003さて、今日の話題は「スーパーマーケット店頭のゴミ箱」です。

日本でも多くのスーパーマーケットチェーンで、ペットボトルやテトラパックなどのリサイクルを行っており、利用するお客さまも増えているようです。

先日、事情通の方からコメントを頂きましたが、オーストリアではウィーンに限らず、ゴミのリサイクルに熱心です。

ペットボトル・缶や瓶(無色と色つき)などのゴミ箱は街中で良く見かけますが、コンポスト用のゴミを入れるゴミ箱は、余り見かけません。

コンポストの場合、異物が混入していると堆肥の生産に影響を及ぼすため、厳密な分別が必要なためだと思われます。そのため、一定の管理下でゴミの回収をしているのだろうと思います。

201911160002そんな中、17区にある大手スーパーマーケット・MERKURの店頭で、不思議なゴミ箱を見かけました。

初めて見たときは、普通のゴミ箱だろうと思ったのですが、ちょっと変わった形をしている上にMA48のゴミ箱では見かけない可愛らしいイラストも描かれています。

その後、調べたところ、どうもコンポスト用ゴミ箱のようでした。店内ではなく、店頭に設置されているため、イタズラされるリスクが心配ですが、店側では大丈夫と判断しているのでしょう。

また、一般のお客さまが間違えないように「文字による表示」も描かれています。

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November 16, 2019

拡張現実を活用した車両メンテナンスをテスト中

20191115002今日は「Wiener Linienの車両メンテナンスに対する新しい取り組み」をご紹介しましょう。

鉄道では安全運行のため、定期的な車両のメンテナンスが不可欠です。各種の検査により、事前に不具合を発見することで運転中の事故を防止することができるのは、万国共通です。

現在、Wiener Linienでは、車両メンテナンスを効率的に行うため、拡張現実(Augmented Reality、オーグメンテッド・リアリティ、AR)を活用したシステムのテストを行っています。

拡張現実とは、人が知覚する現実環境をコンピューターにより拡張する技術です。身近なところでは、ビデオゲームなどに導入されており、専用のゴーグルを付けてプレイすることで、よりリアルな体験ができます。

Feriは、ゲームはやりませんが、通常、ゲームで使用する拡張現実は、ゴーグルを付けることで、プレイヤーが「ゲームの世界」に入り込んでプレイができるようなスタイルが多いと思います。

20191115003今回、Wiener Linienが開発したシステムは、それとは異なり、最近の飛行機で導入されているヘッドアップディスプレイ(飛行情報などが、操縦室前面の窓に重ねて表示されるシステム)に近いもので、メンテナンスに必要な情報が、実際の視界に重なって表示されるものです。

車両のメンテナンスは、各種マニュアルや作業指示書に沿って行う必要があります。従来は、マニュアル類を横に置いて、作業員は、それを確認しながら作業を進めていました。

今回、Wiener Linienが開発したシステムでは、専用のゴーグルに作業手順をはじめとする必要情報がコンピューターから表示されるため、作業員は、ゴーグルに映し出される情報を見ながら作業を進めることができます。3Dモードでは、ネジの締め付けトルクなどが仮想的に表示されるようになっています。

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November 15, 2019

本日開幕 Christkindlmarkt auf dem Rathausplatz2019

20191114011今週の月曜日(11日)は「聖マルティヌスの日」。オーストリアでは「ホイリゲ解禁の日」でした。今年のワイン、出来映えはいかがでしょうか。

秋が深まったウィーンですが、早いもので今日、11月15日から「Christkindlmarkt auf dem Rathausplatz2019」が開幕です。クリスマスマーケットの口火を切る「Christkindlmarkt auf dem Rathausplatz」が始まると市内は一挙にAdventモードに突入です。

「Christkindlmarkt auf dem Rathausplatz2019」では、クリスマスグッズをはじめとする工芸品やクリスマスとあまり関係のないグッズ、B級グルメを楽しめる屋台が152出店します。

ドイツのクリスマス市が、クリスマスに関連の深いグッズを販売しているのに対し、ウィーンの場合、プレゼントには使えますが、余りクリスマスとつながらない品物を多数販売しているところが特徴でしょうね。

20191114012そして、今年も「禁断の裏技」であるアイススケートリンクKleinen Eistraum(3000平方メートル)が併設されます。例年と同じく、広場の左側に周回コースが設けられます。

スケートリンクの開設以来、一足早くウィンタースポーツを楽しみたい地元民の来場が増えるようになったと言われています。主催者としては「してやったり」。

ただ、ウィーン市が関与しているため、ウィーン市内の幼稚園、保育園、学校に通う子供たちは、月曜日から金曜日の10時から16時まで無料でスケートリンクを利用できます。

201911140013会場内に設置されている「Kreatives Werken in Christkindls Bastelstube」では、クッキー作り、オブジェクトや飾りの制作を体験できます。参画型のイベントですね。 切手ファンに人気なのが臨時郵便局(Christkindls Postamt)。ご存じのようにこちらでは、クリスマスカードを送る習慣があります。

日本の年賀状に当たる習わしなので、この臨時郵便局で、特殊切手やスタンプ(消印)を使い地方にお住まいのおじいちゃん、おばあちゃんにクリスマスカードを送って下さい‥というのコンセプトです。なお、特殊切手とスタンプの取扱いは、Adventの土曜日と日曜日に限定されています。

最近は宗教色が薄くなっている「Christkindlmarkt auf dem Rathausplatz」ですが、「Der Krippenpfad」では、「キリストの生誕」と「イタリアの日常生活」をテーマにした芸術作品が展示されます。

201911140014小さな子供さんが楽しみにしているのが、「Weihnachtswelt im Park」。ここはミニ遊園地エリアで、観覧車やミニ列車をはじめとする各種アトラクションが設置されます。

ところで、Feriが最初に「Christkindlmarkt auf dem Rathausplatz」を訪れた時は、市庁舎がアドベントカレンダーになっており、最終日に正面の扉が開く仕掛けになっていました。

風情があって気に入っていたのですが、その後、廃止され、一時期、Caféラントマンの建物にプロジェクションマッピング方式で描かれたこともありました。

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November 14, 2019

2020年のウィーンは「ベートーヴェン・イヤー」

201911120002今日は、気が早いですが「2020年の話題」です。日本では2020と言えば「東京オリンピック・パラリンピック」で決まりだと思います。
マラソンと競歩の札幌開催など、まだまだドタバタが続きそうで心配ですが‥

さて、毎年、色々なネタを集めてきて記念行事を開催することが多いウィーン。良く言えば「歴史のある街で、人々に注目してもらえるネタが多い」と言えるでしょう。

ちなにに2018年は「100 Jahre Gründung der Republik(共和国創立100周年)」、2019年は「100 Jahre Rotes Wien(ウィーン市の社会民主主義100年)」でした。

このほどウィーン市は、2020年を「Start für Beethoven 2020」にすることを発表しました。

ご存じのようにルートヴィヒ・ベートヴェンはドイツ・ボンの出身ですが、ウィーンでの生活も長く、関連する史跡も数多く残っています。2020年はベートヴェンの生誕250周年に当たることから、偉大な音楽家を記念する年にしたようです。市長は“「音楽の都ウィーン」はベートーヴェン抜きには考えられない”と述べています。まぁ、確かに当たっている面もありますが‥

201911130001今回、「Beethoven2020」では、各施設や団体が独自に企画を実施することに主眼を置き、ウィーン市としては、モーツァルト・イヤーのように総監督を設置しない方針です。どうも、これはウィーン市自身が予算を削減するため、総合プロデュースを断念したようです。

市が主催する(資金を提供する)行事は、2019年12月16日のオープニングパーティと1年後のクロージングパーティ(2020年12月16日)のみ。それ以外は、各施設や団体が、「Beethoven2020」の趣旨に沿って独自に主催することになります。

現在、300近いイベントが企画されており、ウィーン市では、今後、各イベントはウィーン市から発信される予定です。ベートーヴェンの場合、音楽的な功績に加えて、政治的な影響力もあったため、イベントは、その両方からアプローチするようです。現在、公表されているイベントも色々ありますが、ごく一部をご紹介しましょう。

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November 13, 2019

「ベルリンの壁」崩壊、30年に思う

201911120011今日は「ベルリンの壁が崩壊して30年」に関しての雑感です。このブログでも以前、お伝えしたようにFeriは、ドイツ民主主義人民共和国(DDR、東ドイツ)へ何回か入国したことがあります。もちろん、「ベルリンの壁」はもちろん健在で、東西冷戦下でのこと‥

最初に訪問したのは1979年でした。当時、ドイツ連邦鉄道(DB)では本線用蒸気機関車は引退していましたが、東側のドイツ国鉄(DR)では健在でした。この機関車を撮影する目的で、友人とともに訪問したのが最初です。

当時、日本からドイツ民主主義人民共和国へ入国するためには、事前の手続きが複雑でした。まず、同国内で外国人が宿泊できるインターホテルを日本の旅行代理店経由で予約し、バウチャーを発行してもらいます(支払いはドル建て)。

201911120018その後、このバウチャーを添付して、在日ドイツ民主主義人民共和国大使館でビザを発給してもらうというものです。Feriの場合は、ビザの発給も旅行代理店に依頼しました。

その際、入国に当たっての注意事項が書かれたリーフレットが手渡されます。ここには持ち込みが禁止されている品々が列挙されています。

今では考えられませんが、「西側の印刷物(雑誌、書籍など)」、「未撮影のフィルム」もリストに加わっていました。いずれもツーリストならば、必須のアイテム。

国境では厳格なイミグレーションが行われていましたので、最悪の場合、官憲に拘束される可能性がありました。

201911120014ただ、通常は見逃している(黙認している)のですが、当局が怪しい人物と判断した時には、「禁制品を持っていること」が拘束する「正当な理由」になる訳です。予め「罠が仕掛けてある」という訳です。

Feri一行は、まず夜行列車で西ベルリンに入りました。そして、Berlin-Zooから東ベルリンへ入国。当時、東ベルリンに関しては、日帰り観光も可能で、この場合、複雑な手続きは必要ありませんでした。

しかし、Feri一行の場合、その後の行程があるため、入国手続き後、最初に行うことは所持している外貨の申告です。これは外国為替管理法に基づくためで、出国時にも、同様の手続きを行います。

201911120017この差額が、同国内で消費した金額になっていれば問題ないのですが、当時、問題になっていたのが闇両替。同国では主に外国人が利用するドルショップがあり、オストマルクしか通用しないショップと異なり、豊富な商品が並んでいました。

ここはドイツ民主主義人民共和国の国民でもドルを持っていれば利用可能だったため、闇でドルを手に入れたいという国民が多かったようです(今で言うマネーロンダリング)。

そのような行為を取り締まるため、外国からの旅行者には所持している外貨の申告が義務づけられていたのです。

201911120019ちなみに地元の皆さまが利用できるお店は、品物も限られているのか、いつも行列ができていたことが印象的です。

入国した当日はベルリンに滞在。その翌日、列車でDresdenへ向かいました。Berlin-Dresden間も一部の列車は蒸気機関車が牽引していた時代です。

Dresdenでは、日本の援助で建設された高層ホテルに宿泊。このブログでもお伝えしたことがありますが、夕食では同ホテルの日本料理店を利用。

翌日はDresden近郊の狭軌鉄道を撮影してから、当時、大型蒸気機関車が集結していた小さな「鉄道の街」Sallferdへ。余談になりますが、数年前、音楽鑑賞でDresdenを訪問した際、この狭軌鉄道を30年ぶりに訪問しました。201911120015

現在は観光鉄道になっており、周囲の景色も一変しており、時代の流れを強く感じたものです。写真は2014年に訪れた時のものですが、向かって左側は昔の面影を残しているものの、右側は駅や線路も新しくなり、全く別の場所のようです。

Sallferdで現役、本線用蒸気機関車を堪能しましたが、駅の陸橋で写真撮影をしていると地元の方から声をかけられました。曰く、“あなたたちはNorth Koreaから来たのか?”。

当時、ドイツ民主主義人民共和国に来る東洋人は、圧倒的にNorth Koreaの方が多かったようです。もちろん観光ではなく、技術習得などのための留学(派遣実習)です。

201911120016実際、その後、同国の店を見学した際、North Korea製の文房具などを数多く見つけて、両国のつながりが深いことを知りました。
Sallferdで2泊したFeri一行は、国際列車でNürembergへ向かいました。西側ではユーレイルパスを使っていましたが、当然、東側のドイツ国鉄(DR)では使えません。そこで、現地通貨(DM)で国境駅Probstzellaまでの乗車券を購入しました。Berlinでは駅構内を歩いて入国したのですが、今回は列車での出国なので、雰囲気が全く異なります。

国境の駅では、各種検査のため長時間停車します。まず、係員が客室を回りパスポートをはじめとする必要書類のチェックを行います。この時、必要書類が揃っていないと、列車から降ろされて事務所での取り調べというパターンも‥ 

その間、密出国者をチェックするため、列車の下は軍用犬(ドイツ語の命令しかきかないジャーマンシェパード)が巡回しています。列車の周囲は、武装した国境警備隊が取り囲んでおり、物々しい雰囲気。

Feri一行は、Sallferd滞在時、本来、所轄のVOKS POLIZEI(市民警察)に出頭し、滞在許可を得る必要がありました。

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November 12, 2019

実は屋根は木造です

201911110001日本の話題が続いたので、今日は本来の「オーストリアの話題」に戻りましょう。2019年4月、パリのノートルダム大聖堂が火災で焼失したのは、皆さまもご存じのとおりです。

日本の方から見ると、石造りの大聖堂が大規模な火災で焼失したという事実に驚いた方も多いかも知れません。

こちらの古い建物は石造りのものが多いですが、実は屋根などは木造になっています。ノートルダム大聖堂の場合も、鐘楼は木造であったため、火災により焼失してしまいました。

ウィーンでも市内を歩いていると古い建物の改築工事を見かけることがあります。

201911110002最初にお目にかけるのはOttakringの某所で見かけた古い集合住宅です。伝統的なスタイルで、屋根部分も住まいになっているようです。

ちょうど、足場を組んで正面の改修工事を行っていますが、屋根の部分を見ると、両側にある塔の間は、木造であることがわかります。

改修工事の最終段階では、この上に屋根材を貼り付けるため、できあがってしまうと構造体が木造であることはわかりません。しかし、また、煙突も取り付けられています。

201911110003煙突は耐熱構造になっているので、ここから出火することは、希だと思いますが、居室で火災が発生した場合は、この木造屋根に引火して、一気に焼け落ちる可能性があります。

2ケース目も集合住宅ですが、最初の物件よりは新しく、シンプルなデザインです。恐らく第2次世界大戦後、新しく建設されたものだろうと思います。シンプルなデザインですが、屋根部分にご注目ください。

中層の建物ですが、三角屋根になっています。そして、三角屋根の構造体は、こちらも木造です。

201911110004アップにするときれいな木組みの構造がよくわかります。

この建物は、煙突は煉瓦造りになっているため、それを取り囲む形で屋根の構造体が組まれていることがわかります。そして、その下にはブルーのシートが見えますが、養生シートだろうと思います。

何しろ、現状、屋根は構造体だけで屋根材が貼り付けられていないため、雨が降ったら水を防ぐ手段はありません。そこで、工事中、内側に養生シートを貼っているのでしょう。ここでも足場を組んで工事を行っています。

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November 11, 2019

番外編 カボチャドキヤ国立美術館と館長さん

20191110011

昨日、日本では台風の影響で延期になっていた天皇陛下の即位を祝うパレード「祝賀御列の儀」が晴天の下、行われたようですね。

さて、今日は番外編として、日本の北九州市内にある「カボチャドキヤ国立美術館」と、その館長さんをご紹介しましょう。

「日本の中に別の国がある」‥もちろん、一流のユーモアです。北九州市門司という街は、昔、港町として大変賑わいました。その頃の貴重な建物が市内に残っています。しかし、時代の変化により、風情のある古い建物は次々と姿を消していきました。

そんな中、「門司レトロ基金の会」が設立され、古い建物の保存活動を始めました。

20191110018さて、門司区谷町というところに三角屋根の洋館がありました。大正7年に建築されたもので、三菱倉庫が社員の保養所として使っていたそうです。しかし、痛みがひどく、解体されることに‥ 

ここで「門司レトロ基金の会」が、保存に向けて活動を開始。この建物を引き取ってくれるご夫婦が現れました。

ご夫婦は、「街の人々が喜んでくれるのなら、私たちが買いましょう。子供たちが喜ぶような、小さな美術館にしてください」というメッセージを託しました。

20191110013三菱倉庫と地域住民の前位が集まって美術館は誕生しました。

多くの方の善意が集まって生まれた美術館なので、運営も地元の皆さんの力をお借りしながら地域に根付いた、ささやかな、しかし、世界のどこにもない美術館にしたい‥という館長さんの想いで、現在、運営されています。

館長さんのお名前はトーナス・カボチャラダムスさん(ペンネーム、もちろん日本の方)。

トーナス・カボチャラダムスさんは、絵画やエッチングなどを制作する芸術家です。作品はお名前からも推察できるようにカボチャをモチーフにしたものが中心です。

20191110015館内を彩るステキなオブジェはもちろん、徹底的に描き込まれた作品の細密かつ大胆なタッチは、独自の世界観を生み出しています。

ちなみに 1階は油絵、2階では銅版画が中心に展示されています。

また、完全オリジナルの作品も多数ありますが、興味深いのはヨーロッパの名作をモチーフに、独自の解釈を加えた作品があることです。

20191110016例えば、ウィーン美術史美術館に所蔵されているブリューゲルの作品。これをモチーフにしたのが、「かぼちゃのブリューゲル」。

よく見ると北九州在住の皆さまなら、ご存じの商店街や市場、お店の名前が‥地元を知っている方なら、思わず、色々と探してしまいます。

この他の作品も、地元・北九州に対する強い想いが感じられる作品が多数、展示されています。

と、ここまでは普通の美術館ガイドですが、実は、トーナス・カボチャラダムスさんは、大のオペレッタファン。当然、現地、Volksoperでもオペレッタを色々とご覧になっています。

20191110014ただ、最近はウィーン遠征がままならず、ご自宅でDVDを観賞することが多くなっているようです。

先日、森野由みさんが、ここでミニコンサートを開くため、お伺いした際、たまたまFeriのことが話題に上ったそうです。

すると、オペレッタ仲間の方から、Feriの話を耳にしていたようで、“オペレッタにはまっている方で、「チャールダーシュの女王」に出演する粋なおじさまからハンドルネームをつけたのですよね。素晴らしい。是非、お目にかかりたい”とおっしゃっていたとか。

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November 10, 2019

森野由みさんリサイタル「THE BOOK」

20191110001今日はFeriの友人、森野由みさんの話題をお届けしましょう。最近はオーストリア国内に留まらず、ヨーロッパ各国で活躍している彼女ですが、毎年、秋から年末にかけては日本でのリサイタルを欠かしません。

2019年もご出身地の北九州を始め、神戸、東京でのリサイタルが予定されています。

北九州では「森野由みさんを支援する会10周年記念行事」として、「森野由み ソプラノリサイタル 本編~THE BOOK~さまざまな愛の歌」が11月9日、北九州市「ウェルとばた」(中ホール)で開催されました。

20191110002「森野由みさんを支援する会」のメンバーから、当日の模様をお知らせいただいたので、当ブログでもご紹介しましょう。

最近、彼女は自分自身が中心となって、ジャンルを超えて北九州出身のアーティストに声をかけて、新しい試みを繰り広げています。精力的な活動に頭が下がります。

今回のコンサートは、2年間に亘る「一つの物語」として構成されており、今年は、その本編「The Book」。

20191110003「大いなる愛」をテーマに、去年は「われを創りたまいしもの」ということでプログラムを組み、これまでの軌跡をたどるような形で、彼女の高校の合唱指揮と指導者だった完戸真人先生と音楽の刺激を与えて下さったピアニスト吉冨淳子先生をお招きし、あのころからずっと歩んできた合唱の仲間と舞台を共にしています。まさしく彼女の本領発揮という舞台だったようです。

20191110004今年は、去年からのテーマ「愛」がいよいよ「人物像」に昇華。いろいろな曲やオペラからのシーンから楽曲が披露されましたが、全体を通して、「ひとつの物語にしたい」という彼女の思いがあり、声楽の師匠、福嶋敬晃先生のご子息である福嶋康礼さんに台本を作っていただいたとのこと‥

康礼さんは画家・陶芸家として著名だけでなく、幼少の頃からクラシック音楽に囲まれた環境の中で成長され、豊かな感性と類まれなる才能から活動の領域を音楽にも広げ、90年代には日本を代表する声楽家勝部太氏、大野徹也氏、大久保真氏、ピアニスト楠本隆一氏らのコンサートの企画運営を手掛けてこられた方。

20191110005彼女は、ここ数年間、これからのコンサートのあり方、形について幾度となく話しを重ねて、今回の10周年記念事業に際し、「THE BOOK~さまざまな愛の歌」という脚本に結び付いたのでした。

“紐解く人によって見えてくるものが変わるという不思議な本。その本を手にした女優の実花さんが見る世界とは‥”

去年も舞台を共にした女優 高山実花さんがストーリーテラーを務めました。

出演者の皆さまもピアニストの宮崎由紀子さん、マリンバの島田亜希子さん、ダンスの徳野一也さん・下河邊衣津子さん(ペア)という幅広い皆さまが集まりました。

20191110006コンサートは三部構成で、第一章は「恋が生まれる街」、第二章は「ラテンの情熱」、第三章は「捧げられた愛」、エピローグは「時限を越えて」でした。オペレッタやオペラのアリアをはじめウィンナリートなど、今回は幅広いジャンルから楽曲がセレクトされていました。

第二章ではピアソラの作品が取り上げられましたが、写真をご覧になるとわかるように、いつもの彼女と違った雰囲気で、新境地開拓といったところでしょうか。

単体の楽曲を楽しむリサイタルではなく、新しい一つの物語に各楽曲が華を添えるという展開は、ある意味、新しい試み。

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November 09, 2019

日本オーストリア修好150周年記念切手

20191108006最初にRathausplatzに搬入されたWeihnachtsbaum設置の模様を紹介する画像が入ってきました。

大型クレーンを使って11月5日に設置された後、専門家によりツリーの形を整える剪定作業が行われています。剪定作業終了後、電気技術者により照明用LEDの設置が行われます。これでクリスマスマーケットの準備も急ピッチで進むことでしょう。

さて、今日は「記念切手の話題」をお届けしましょう。

日本は、郵政省の頃から様々な行事にあわせて記念切手を発行していたのは、皆さま、ご存じのとおりです。そして、10月16日、日本郵便株式会社から、「日本オーストリア友好150周年記念切手セット」が日本全国で発売されました。

20191108001友人が現物を購入してくれましたが、Feriの手元には、まだ現物がありません。そこで、写真と情報を送ってくれました。

ちなみに友人の話によると、発行後、半月ほど経過しても地元の特定郵便局では販売していたという話です(日本郵政の発表では、発行枚数は70万シートだそうです)。

今回、発酵されたのは封書用の84円切手10枚の特殊シートです。切手には図柄の説明は入っていませんが、オーストリアがお好きな皆さまならば、すぐにわかるものばかり。

20191108002まず、上段の左側は新王宮(ホーフブルク)。ヘルデンプラッツ側から見たおなじみの構図です。手前はオイゲン公の騎馬像ですね。

右側は旧市街のシンボル、シュテファンドーム。グラーベン側から見上げた定番の構図です(笑)。

2段目の左側はシェーンブルン宮殿。中庭側からの構図になっています。庭は季節に合わせて草花が植栽されるので、草花がきれいな時期、恐らく初夏のイメージでしょうか。

右側は、市庁舎前のクリスマス市。Feriが一番好きな完全に暗くなる前、「黄昏時」の絵柄になっています。ただ、最近のものというより、ちょっと前の風景のように見えます。

20191108003いずれも日本人観光客の皆さまにも「定番の観光スポット」なので、親しみを感じる方も多いと思います。

3段目の左側は、オーストリアを代表する著名人モーツァルトの肖像画。左側は日本でもファンが多いクリムトの代表作「接吻」です。この段は芸術路線ですね。

4段目の左側は、ザッハトルテとメランジェ。カフェ文化の代表として選ばれたのでしょうか。正直、Feriはザッハトルテが切手になるとは想像していませんでした。

20191108004右側はウィーンから離れたオーストリア・アルプスの谷のようです。さすがのFeriも、場所は特定できませんでしたが、ちょっと特徴がないのが残念。

もし、Feriだったが、オーストリアの自然を紹介するのであれば、ザルツカンマーグートの真珠ハルシュタットか、グロースグロックナーへ通じる道にある美しい街ハイリゲンブルート(Heiligenblut am Großglockner)あたりを選ぶと思います(あくまでも個人的な見解ですが‥)。

そして、下段の左側は、ザルツブルクの旧市街が背景ですが、オーケストラが描かれています。日本郵政の説明ではウィーンフィルハーモニー管弦楽団だそうです。

Feriは、最初、プラッツコンツェルトかと思ってしまいましたが、言われてみれば、皆さん、スーツ姿でした。ということは、ザルツブルク音楽祭をイメージしているのかもしれません。

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November 08, 2019

サンドイッチショップの移動販売車

20191107002今日は「移動販売車の話題」をお届けしましょう。

最近は日本でも、従来の「屋台」に変わって、自動車に調理器具などを搭載した移動販売車増えているようですね。友人に話によると、色々なイベントに登場する機会も増えているとか。中には今まで日本では馴染みの浅かったケバブの移動販売車(運営しているのは外国の方)などを見かけることも多くなったという話です。

オーストリアでは、これからクリスマスマーケットが始まると、マーケットには小屋形式の屋台が見られるようになります。木製の組立式(いわゆるプレハブですね)で、専門のメーカーもあるようです。

20191107003それとは別に、移動販売車も時々見かけます。こちらは、クリスマスマーケットだけではなく、その機動性を生かして、色々なイベントに顔を出します。

今日、お目にかけるのはウィーンでは有名なオープンサンドチェーンTrześniewskiのもの。Trześniewskiは、日本語のウィーンガイドブックにも掲載されているので、ご利用になった方も多いと思います。

Franciszek Trześniewskiというポーランド生まれの料理人が、1902年にウィーンで操業したもの。現在は家族の手を離れているそうですが、屋号は健在です。色々な種類のオープンサンドを販売しているのが特徴で、ちょっと小腹が空いたときには、絶好の「上品なスナック」です。

さて、そのTrześniewskiの移動販売車が写真のミニバン。この手の移動販売車には、フランス車が、なぜかしっくりくるのですよね。このミニバンもエンブレムを見ればおわかりのようにCitroën製。最新モデルではなく、古いモデルを転用しているところに風情を感じます。

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November 07, 2019

不思議な道路

20191106005先日、市庁舎前のクリスマス市用ツリー搬出の話題をお届けしましたが、毎年、観光客の皆さまで賑わうシェーンブルン宮殿でも、クリスマスツリーの設置が行われました。

ウィーンもアドベントに向けて、準備が急ピッチといったところでしょうか。

20191106003今日は「道路の話題」をお届けしましょう。

ウィーンにお越しになって、街歩きをした方はご存じかと思いますが、この街は一方通行が非常に多いのが特徴です。並行する道路がある場合、それぞれ進行方向が異なるケースもよく見かけます。

そして、一方通行にして余裕が出た車線を駐車スペース(もちろん有料)にするパターンも多いような気がします。

そのため、正直、Feriもウィーン市内は自動車で走る自信がありません。まぁ、Feriの場合、車を使う必要性がありませんから、もっぱら公共交通機関のお世話になっています。

20191106001さて、今日は「ちょっと変わった道路のお話」です。先日、所用があってOttakringへ行った際、目的地まで地下鉄の駅から徒歩で向かいました。

Hasnerstraße(ハスナーシュトラーセ)という道路は、一方通行ではありません(片側1車線)。ちょうど、オーストリアタバコの施設(JTIのオフィスも入っています)の近くです。

Feriは都心側に歩いていたのですが、途中で、Hettenkofergasse(ヘッテンコーファーガッセ)という道路との交差点に差し掛かりました。ところが交差点手前の車道には、写真のようにポールが設置されているではありませんか。

20191106004つまり、この道路、Hettenkofergasseの交差点で分断されているのです。交差点の先(都心側)についても歩行者専用ではなく、普通に自動車も走ることができますが、行き止まりのため、沿道に済む住民の車か、道路の駐車場に止める車くらいしか走っていません。

なお、都心側からOttakring方面に向けても片側1車線です。とくにOttakring-Hettenkofergasse間については、都心側で他の道路とも接続していないため、実質的には道路というより路上駐車場という感じです。

ウィーン市が公開している地図を見ると、別段、注意書きはありませんが、拡大するとHettenkofergasseから都心側が狭くなっています。実際には、こんな感じなのですが、GoogleMapでは、もっと強調されていました。

分断されているにもかかわらず、Hasnerstraßeという通りの名前も同じで、道路そのものはつながっているのですが、何故、交差点が進入禁止進入禁止になっているのか、Feriには「その理由」がよくわかりません。

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November 06, 2019

地下鉄の保線用重機

20191105001今日は「地下鉄の話題」をお届けしましょう。

このブログでも、度々、お伝えしているようにウィーン地下鉄U4は、現在、大規模改修工事を実施しています。9月には夏休みを利用し、路線を一部運休にして行われた工事も終了し、全線での運転が再開されました。最もPilgramgasse駅については、U2駅新設工事が同時に行われているため、現在も休業中ですが‥

運休中は、大型重機を入れて路盤の改修工事が行われていたことが、Wiener Linien提供の写真でもわかりました。

20191105004さて、先日、出先から馴染みのホイリゲに行くため、U4でHeiligenstadtまで出ました。Heiligenstadt駅は、既に大規模改修工事も完了し、きれいな姿になっています。また、併設する車両基地も運用を開始しています。

FeriがHeiligenstadt駅に到着した列車からプラットホームに降りて、びっくり仰天。

何と反対側の保線用重機が留置されているではありませんか。奥に留置されていたのは、日本でもおなじみの保線重機Plasser & Thurer社製のマルチプルタイタンパー。マルチプルタイタンパーとは、日々、列車の走行によって生じたレールの沈下や歪みを矯正する保線重機です。

20191105003レールを持ち上げて、タンピングツールという爪をバラストに落とし込み、枕木の下を締め固めていきます。マルチプルタイタンパーを製造しているメーカーは世界でも3社で、Plasser & Thurer社はオーストリアの会社です。

同社は1953年に設立された会社で、本社はウィーン、工場はリンツにあります。ヨーロッパ各国の鉄道はもちろん、ロシア、アフリカ、中南米、アジア、日本にも輸出している世界規模のマルチプルタイタンパーメーカーです。

日本のJRや民鉄でも、同社製のマルチプルタイタンパーを採用しているところが多数あります。まぁ、地元ですから、当然なのですが、興味深いのは所属がWiener Linienではなく、工事会社になっている点でしょうか。

20191105002ただ、車体に貼られていた銘板を見ると、機械そのものはWiener Lokalbhnen Cargo GmbHが所有しているようです。さらに興味深いのはWiener Linienの車検証が貼られている点です。

恐らく同社の車検証がないと、Wiener Linienの路盤で作業することができないのかもしれません。

この他、Feriが気になる目新しいピクトグラムも‥「架線接触注意」と「走行中、車外添乗禁止」のようです。最もU4は第三軌条方式なので、マルチプルタイタンパーの上に登っても架線はありませんが‥

 

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November 05, 2019

現地レポート Reumannplatzの今

20191104005今日は路面電車軌道敷きを公園に改装中の「Reumannplatzの今」をお伝えしましょう。

2017年9月、U1のOberlaa延長開業に伴って路面電車路線の再編成が行われました。その関係で、U1駅直上にあった路面電車のターミナル(67系統が利用)は廃止されました。

FeriはU1のOberlaa延長開業に立ち会ったので、ここに開業記念のオールドタイマーが走っていたのを、今でも鮮明に覚えています。せっかくなので、2017年9月のU1延長開業時の「Reumannplatzの様子」もご紹介しましょう。

行き先も人が多いOberlaaである上に、地下鉄との乗り換え駅だったので、多くのお客さまで賑わっていましたが、今は、写真をご覧になるとわかるように、工事用の重機が動いているだけで、閑散としています。

20191104007地図をご覧になるとわかるように、公園そのものは扇形で、向かって右側にはAmalienbadという市民プール(Hallenbad der Stadt Wien)があります。そして、従来は公園の中央を路面電車の路線が走っていた関係で、公園は分断されていたことがわかります。

それから2年の歳月が経過しました。日本だったら、速攻で、何らかの工事が始まりそうですが、恐らくマスタープランの検討と地元との合意形成に時間を要したのだと思います。

20191104006最終的な結論は、このブログでも、以前、お伝えしたように路線の廃止に伴い、軌道跡を道路に転用するのではなく、公園を拡張することになったものです。

左右の公園を一体化することで、緑、豊かな公園として再生しようというものです。都市部の温暖化防止が叫ばれている今日、道路への転用などは、もってのほか‥ということでしょうか。

20191104002Amalienbadですが、Feriは利用したことはありませんが、ウィーン市の資料を見ると大規模な屋内型プールで、メインプールには飛び込み台も設置されています。

また、サウナも併設されているため、色々な楽しみ方ができそうです。屋内型なので、ウィンターシーズンでもスイミングを楽しむことができます。

FeriがReumannplatzを訪問した時は、旧路面電車の軌道敷きを掘り返しているところでした。

20191104003写真を見るとわかるように、停留所のプラットホームは、既に完全に取り除かれているところもあります。

レールは撤去済みのようですが、こちらの路面電車は軌道がしっかりしているため、ある程度、掘り返してから整地をすることになるようです。事前に公表されている工程とほぼ一致しているところから、工事は順調に進んでいるようです。

また、従来、路面電車のターミナルとして商店なども併設されていましたが、今回の公園拡張工事にあわせて、廃止(恐らく別の場所に移転だと思います)されるようです。

20191104004まだ、撤去工事の途中なので、その全容はわかりませんが(そもそも公園の最終デザインが完成するのは2020年に入ってからですので‥)、2020年の夏には「緑豊かな公園」に生まれ変わることは間違いないでしょう。

そして、ここにOberlaaへ行く路面電車が発着していたことは、皆さんの記憶に残るだけになることでしょう。

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November 04, 2019

経営が厳しいオーストリア航空

20191103016日本では、昨日、日曜日が「文化の日」で祝日だったため、今日は振替休日。お天気も良く、秋の行楽にお出かけの方もいらっしゃるのではないでしょうか。最も台風や水害で被害に遭われた皆さまは、それどころではないとは思いますが・・

さて、今日は「オーストリア航空の話題」をお届けしましょう。

20191103012現在、ルフトハンザの傘下に入っているオーストリア航空ですが、経営的には、かなり厳しい状況に置かれているようです。オーストリア航空は、LCCとの価格競争に巻き込まれており、ルフトハンザからは、今後、1億Euroの経費削減を要求されています。

先に実施された経営合理化プログラムは、今ひとつ、効果を上げなかったようです。その結果、更に厳しい要求を突きつけられた形です。

20191102013具体的には「人件費と設備費の削減」が俎上に上がっており、パイロット、客室乗務員、地上職員など500名の削減が予定されています。現在、オーストリア航空には7000名近い従業員が在籍していますので、1割弱の人員削減ということになります。

この他、運航費削減のため、ターボプロップ機DHC-8(10機)を、A320(8機)に置き換える計画も進められています。

20191103011しかし、DHC-8とA320では機体規模が異なりますので、路線の再編成を意味することは明白です。具体的な計画は発表されていませんが、場合によるとDHC-8で運航されている路線の廃止や減便といった可能性も考えられると思います。

確かに機材の統一は、コスト削減に大きく寄与するので、そういう意味では期待できる思索ではありますが‥

9月末にはルフトハンザ・グループのLCCユーロウィングスとオーストリア航空が、役割分担を変更することが発表されました。オーストリア航空は、同社のハブ空港であるウィーン線に資源を集中し、それ以外のオーストリア各地の空港に関してはユーロウィングスが担当する方向で協議が進められています。

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November 03, 2019

Wiener Linienの車庫を宅配便配送の拠点に

201911020001日本は11月3日は「文化の日」。2日から3連休という方もいらっしゃると思います。また、災害ボランティアとして被災地に赴いている方も多いようですが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。


さて、今日は「Wiener Linienの新しい取り組み」についてご紹介しましょう。


今や宅配便王国となった日本。そのスピードたるや驚愕に値します。何しろ通信販売の場合、翌日には到着するというのが当たり前になっていますから‥ それだけ強力なネットワークが構築されているということの証かもしれません。


201911020002日本に戻ると宅配便のトラックや配送用車両を多数、見かけますが、やはり気になるのは環境への影響です。大手の宅配便業者さんは、ハイブリッドトラックの導入、荷物自転車や荷車による配送といった環境対策にも力を入れているという話も耳にします。


さて、日本ほどではありませんが、ウィーンでも最近は宅配便が増えてきています。そこで、Wiener Linienでは、RemiHubなどと協力して新しい都市物流プロジェクトのテストを始めました。


このプロジェクトですが、日中は車両が出払っているバス車庫を小荷物配送のハブに利用し、ここを拠点に個別配送を行おうというものです。


日本の場合、宅配便業者さんの営業初が地域配送のハブになっていますが、今回はWiener Linienのバス車庫を拠点として利用しようというもものです。

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November 02, 2019

Badner-Bahnで工事運休が行われます

2019110100210月で最もアクセスの多かった日は10月21日でした。記事で沢山の方にご覧頂いたのは「老舗のおもちゃ屋さんが廃業」が当月の記事では、最も多かったようです。ただ、いつものように過去の記事についても、ご覧頂いている方が多いようです。

11月と言えば、「ホイリゲ解禁の月」ですね。今年のワインは、どのような仕上がりでしょうか。今日はホイリゲが点在するBadenとウィーンを結ぶ「Badner-Bahnの話題」をお届けしましょう。

ウィーン市内中心部のOperと郊外のBaden(Baden Josefsplatz)を結ぶBadner-Bahn(Wiener Lokalbahnen)ですが、11月25日から12月1日まで、工事のため運休することが発表されました。

20191101001運休となるのは郊外区間のTraiskirchen Lokalbahn-Tribuswinkel Josefsthal間(約2.5キロ)で、列車を全面的に運休して、線路の大規模補修工事を行います。

この期間中、鉄道が運転されるのは図のようにOper-Traiskirchen Lokalbahn間となり、鉄道運休区間については代行バスが運転されることになっています。

Traiskirchen-Baden Josefsplatz間の代行バスは、鉄道路線と平行に15分間隔で運行されます。代行バスなので、Badner-Bahnの各駅に停車します。ただし、Melkergründe駅は例外で、駅から徒歩3分ほど離れた停留所に停車します。

皆さまもご存じのように同社は、バス路線も多数運行していますから、代行バスも自社手配で対応できると思います。

20191101003線路閉鎖期間を短くするため、10月下旬から列車を運行しながら準備工事が行われています。そして、12月2日から全線で通常どおりの運行が再開される予定になっています。

なお、工事については、列車を運行新柄引き続き行われますが、クリスマス前には完了する予定です。

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November 01, 2019

クリスマスツリーの切り出しが行われました

20191031001早いもので、今年も11月に入りましたね。今月はVolksoperでオペレッタのPremiereが行われますので、できれば、その様子を紹介したいと思います。ただ、このところ個人的にバタバタしているので、ゆっくり鑑賞に行くことができるかどうか‥

さて、11月最初の話題は「クリスマス市になくてはならないツリーの話題」をお届けしましょう。

毎年、Rathausplatzで開催されるヨーロッパ最大の「クリスマス市」のシンボルWeihnachtsbaumの切り出しが行われたというニュースが入ってきました。

毎年、各州から寄贈されるWeihnachtsbaum。昨年は、形が良くないという評判が立ってしまって、急きょ、剪定が行われましたね。

20191031004今年はSalzburg州のEmbachの森(Pinzgauer Gemeinde Lend)で、樹齢130年のトウヒが伐採されました。山奥から搬出するため、道路のフェンスが一時的に取り外されたようです。

伐採中、トウヒが痛まないように、大型クレーンを2基使って、上下を支えて、トラックに積み込みました。また、ウィーン市内は路面電車の架線などがある関係で、高さ制限があります。

20191031002そこで、高さ制限を超えないようにパッケージングされて、搬出されました。

また、万が一、Rathausplatz到着時、枝が損傷していた場合に備えて、バックアップ用の枝も準備されているそうです。昨年の経験を踏まえて、準備万端‥と言ったところですね。

現在、伐採場所から大型トレーラーでウィーンに向かっており、11月5日の朝、ウィーンに到着する予定です。

Rathausplatz到着後、大型クレーン2基を使って設置工事が行われ、ウィーンの庭師によって2000個のLEDライトが取り付けられることになっています。ツリーの設置が終わると、クリスマス市の準備も急ピッチで進めれます。

そして、11月16日(土曜日)に、ウィーン市長Michael Ludwigさん、Salzburg州知事Wilfried Haslauerさんが参加して点灯式が盛大に行われます。なお、クリスマス市は11月15日から始まります。

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