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November 12, 2019

実は屋根は木造です

201911110001日本の話題が続いたので、今日は本来の「オーストリアの話題」に戻りましょう。2019年4月、パリのノートルダム大聖堂が火災で焼失したのは、皆さまもご存じのとおりです。

日本の方から見ると、石造りの大聖堂が大規模な火災で焼失したという事実に驚いた方も多いかも知れません。

こちらの古い建物は石造りのものが多いですが、実は屋根などは木造になっています。ノートルダム大聖堂の場合も、鐘楼は木造であったため、火災により焼失してしまいました。

ウィーンでも市内を歩いていると古い建物の改築工事を見かけることがあります。

201911110002最初にお目にかけるのはOttakringの某所で見かけた古い集合住宅です。伝統的なスタイルで、屋根部分も住まいになっているようです。

ちょうど、足場を組んで正面の改修工事を行っていますが、屋根の部分を見ると、両側にある塔の間は、木造であることがわかります。

改修工事の最終段階では、この上に屋根材を貼り付けるため、できあがってしまうと構造体が木造であることはわかりません。しかし、また、煙突も取り付けられています。

201911110003煙突は耐熱構造になっているので、ここから出火することは、希だと思いますが、居室で火災が発生した場合は、この木造屋根に引火して、一気に焼け落ちる可能性があります。

2ケース目も集合住宅ですが、最初の物件よりは新しく、シンプルなデザインです。恐らく第2次世界大戦後、新しく建設されたものだろうと思います。シンプルなデザインですが、屋根部分にご注目ください。

中層の建物ですが、三角屋根になっています。そして、三角屋根の構造体は、こちらも木造です。

201911110004アップにするときれいな木組みの構造がよくわかります。

この建物は、煙突は煉瓦造りになっているため、それを取り囲む形で屋根の構造体が組まれていることがわかります。そして、その下にはブルーのシートが見えますが、養生シートだろうと思います。

何しろ、現状、屋根は構造体だけで屋根材が貼り付けられていないため、雨が降ったら水を防ぐ手段はありません。そこで、工事中、内側に養生シートを貼っているのでしょう。ここでも足場を組んで工事を行っています。

201911110005なお、この物件はペントハウスがないため、比較的シンプルな屋根構造になっています。

さらに3ケース目は、2ケース目に隣接する建物ですが、こちらは屋根にスクエア型のペントハウスが設けられています。そのため、屋根の構造体はペントハウスを避けるような形で組まれているようです。

このペントハウスに関しては屋根がフラットなようなので、この部分に関しては木造なのかどうか、微妙なところ。地上から見た範囲では、角度の関係もあり、その構造はよくわかりませんでした。

こちらでも、時々、集合住宅で火災が発生しますが、規模が大きくなると、屋根が焼け落ちるのが一般的です。ある意味、古い建物の場合、屋根はウィークポイントと言えるかもしれません。

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