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December 2019

December 31, 2019

2019年の「オペレッタ観賞」を振り返って

201911230062019年も、1年間、当ブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。2004年9月に当ブログを開設したので、今年で15年になります。まぁ、良く続けられたものです。

Feriにとって、2019年は激動の一年でした。日本滞在中に自然災害の直撃も受けましたし、自分の身辺にも大きな変化が訪れました。

さて、今日は当ブログ、恒例の「今年のオペレッタ観賞を振り返って」をお届けしましょう。

まず、2019年に観たオペレッタですが、2008年に続き、非常に少なくなってしまいました。

 Volksoperでは「ヴェネチアの一夜」、「姉さんと私」、「Axel an der Himmelstür」、「地獄のオルフェ」、「チャールダーシュの女王」、「にんじんの王」の6作品、そしてバーデン市立劇場では「ファテッニッツァ」です。

Schwester_015とは言っても、「姉さんと私」、「にんじん王」の2作品は、しっかりPremiumとゲネプロに顔を出しました。Volksoperで上演されたオペレッタのPremiereについては「皆勤賞」です(笑)。

ゲネプロを含めると、2019年のオペレッタ鑑賞回数は10回。かろうじて二桁になりましたが、最も多かった2016年は27回ですから、三分の一という惨憺たる結果。とても「オペレッタにはまっている男」というハンドルネームを名乗れない状況です(涙)。

当ブログでオペレッタ記事のコメントをお寄せ頂くSteppke様も、ウィーン・オペレッタ界の「体たらく」に愛想をつかして、ドイツ方面に舵を切ってしまったほどです。

Orpheus_0030022さて、Feriが2019年に観た作品で、ベストのものは‥作品そのものは大好きですが、設定を含む演出が気にくわない「チャールダーシュの女王」は却下。

再演ものの「ヴェネチアの一夜」と「地獄のオルフェ」については、演奏は申し分ありませんが、出演者が物足りないので、これも却下。

20191230003「Axel an der Himmelstür」もなかなか良い作品ですが、個人的には好きなタイプのオペレッタではないので、ベスト1にはなりませんでした。

このような状況では、従来、バーデン市立劇場がベスト作品の候補に挙がるケースが多いのですが、「ファテッニッツァ」は歌手は揃っていたものの、舞台装置が抽象的でFeri好みでなかったので、却下。

Axel_005残るはPremiere作品の「姉さんと私」と「にんじん王」。消去法みたいで好きではないのですが、あえて、どちらをとるかと言えば、オッフェンバックの後期作品に光を当てたVolksoperに敬意を表して「にんじん王」でしょうか。

正直、観賞前は特殊メイクの出演者に抵抗があったのですが、実際に観てみると、意外としっかりした物語。

ただ、Steppke様もご指摘のように、上演時間の関係でバタバタしているところもある点がマイナスですが、演奏も含めて、トータルで考えると最近のVolksoperのオペレッタでは珍しくバランスがとれていたと思います。

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December 30, 2019

ウィーンのS-Bahnで終夜運転がスタート

20191229001今日は「ウィーンのS-Bahnの話題」をお届けしましょう。

日本では、JR、民鉄とも大晦日は一部の路線で初詣のお客さまの利便性を向上させるため、終夜運転が行われていますね。Feriも、昔は大晦日に終夜運転の列車に乗っていました。

しかし、日本では、通常、JR、民鉄共に終夜運転は行われていませんね。一部には週末は終夜運転を期待する向きもあるようですが、日本では夜間に線路のメンテナンスなどを行うことが多いため、難しいのかもしれません。

20191229002さて、12月15日のダイヤ改正から、ウィーンのS-Bahnで週末の終夜運転が始まりました。ウィーンでは、ご存じのように地下鉄が週末に終夜運転を行っていますので、それに続く施策です。

従来、S-Bahnは1時から4時まで列車が運転されていませんでしたが、ダイヤ改正を機に毎週、金曜日から土曜日、土曜日から日曜日、祝日の深夜、30分間隔で運転されるようになりました。

20191229004終夜運転の区間は、Wien Floridsdorf-Wien Meidling-Mödling間です。S2(Mistelbach-Mödling間)の変則運転という形になりますね。

Wiener Neustadt方面に関しても週末の終夜運転が開始されましたが、運転間隔は1時間間隔となっています。

この沿線は、最近、人口が急増しているので、自動車から鉄道へのシフトを狙った施策のようです。

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December 29, 2019

鞄屋さんがCaféに‥

20191228002今日は「お店の業態転換の話題」をお届けしましょう。

このブログでも、時々、お伝えしていますが、最近、ウィーンの旧市街ではテナントの入れ替わりが多くなっています。

長い歴史があった伝統的なお店が消えるのは、一抹の寂しさを感じます。特にファザードまで変わってしまうと、街の景観にも大きな影響があるだけに、残念です。

後継者難で事業継続が困難になっているケースが多いようですが、賃貸物件の場合、賃料の高騰も影響しているのかもしれません。Schottenkirche前には、皆さんご存じのように様々な行事が行われる広場Fryungがあります。

Fryungを囲むように立っている建物は伝統的なデザインで、Feriも気に入っているエリアです。以前は、この近くにある某ホテルを定宿にしていただけに、思い入れのある場所の一つ。

20191228001Fryungの向かい、地下駐車場の入り口付近にある建物の一角に、女性ものの鞄を中心とし商品を販売していたショップがありました。Feriは利用したことはありませんが、感じの良さそうなお店でした。

先日、この前を通りかかったところ、何とビックリ。Cafeに衣替えしているではありませんか。

屋号は「Vanillas Wien」。アイスクリームショップとして紹介されているケースもありますが、必ずしもアイスクリーム専門(こちらではアイスクリーム専門店を「アイスサロン」と言いますが)ではなく、ケーキやコーヒーなども楽しめます。

20191228003また、各種の朝食も提供しているようです。ただ、営業時間が月曜日から金曜日が8時から(週末は8時30分から)なので、ビジネスパーソンというより、観光客の皆さんをメインターゲットにしているような気がします。

日本流に言うと「甘み喫茶」というイメージでしょうかね。Feriは、まだ利用したことはありませんが、表から見た範囲では、パステルカラーのきれいな店内が特徴。

女性のお客さまを意識したデザインのようです。また、ロゴマークにハートをあしらっているところに、お店のコンセプトがうかがわれます。

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December 28, 2019

Pilgramgasse駅は2020年1月末に再開予定です

20191227006クリスマスも終わり、慌ただしくなってきましたが、今日はU4の「Pilgramgasse駅の工事進捗」をお伝えしましょう。

地下鉄U4のリニューアル工事に合わせて、U2駅建設の準備工事も同時に行われているPilgramgasse駅ですが、このほどWiener Linienから工事進捗状況が発表されました。

このブログでもお伝えしているようにU4のPilgramgasse駅は、本格的な工事が開始される2019年2月3日から閉鎖されており、全列車が通過しています。

20191227004この間、6月30日からKarlsplatz-Längenfeldgasse間で列車を運休しての大規模工事が行われましたが、Pilgramgasse駅の工事は継続中です。

先日、Feriは所要の帰りに工事中のPilgramgasse駅に立ち寄りましたが、巨大な垂直クレーンは、既に撤去されており、U4の駅部分に関しては、工事は終盤を迎えていることがわかりました。もちろん、関係者ではないので、構内に入ることはできませんので、構内の写真はWiener Linien提供の公式写真でご紹介します。

12月現在、まだ工事の関係で、Pilgramgasse駅を挟む区間は単線運転(全列車がHütteldorf方面の線路を使用)を行っています。そのため、ダイヤが乱れることが多く、単線区間通過のための時間調整を行っているケースがあります。

20191227002工事の関係でウィーン川には人工地盤が作られていますが、これはU2の駅建設が完了するまで、撤去されることはないようです。

工事前、Pilgramgasse駅にはKarlsplatz側にオットー・ワグナーがデザインした駅舎が、反対側には近代的な駅舎がありました。

今回の営業再開にあたっては、オットー・ワグナーがデザインした駅舎側だけが使用されます。これは、反対側に関してはU2の駅と統合するため、工事に時間を要するためです。

ただ、今までリフトは近代的な駅舎側に設置されており、オットー・ワグナーがデザインした駅舎側はバリアフリーにはなっていませんでした。

20191227001そこで、暫定開業に際して、Hütteldorf方面のプラットホームとRamperstorffergasseを結ぶ屋根付のスロープ(勾配100‰)が仮設されることになりました。

ただ、Heiligenstadt方面のプラットホームは、従来どおり、階段だけのアクセスになるようです。

Wiener Linienでは、階段の利用が困難な乗客がPilgramgasse駅からHeiligenstadt方面へ行く場合、バリアフリー対応の路線バスなどを使ってKarlsplatzからU4を利用することを推奨しています。

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December 27, 2019

Mariahilfer Straßeの暴走車対策

20191226001ウィーンではクリスマスが無事終わり、これから短時間でシルヴェスターに向けた準備が始まります。

旧市街では、25日からクリスマス市のヒュッテを撤去し、シルヴェスター専用ヒュッテを搬入。仮設ステージや装飾の設置と、のんびりとしているオーストリアにしては、珍しい「早業」で作業が進められています。

通常は大型車両が入らない旧市街ですが、この時期は各種作業のため、時間を限定して作業用車両が入ってきます。

さて、今日は先日もお伝えした「Mariahilfer Straßeの話題」をお届けしましょう。

20191226002現在、Mariahilfer Straßeは基本的に歩行者優先になっています。自動車の運行が完全に禁止されている訳ではりませんが、最高速度が20km/hに抑えられているエリアも多く、正直、ドライバーにとっては走りたくない道路かもしれません。

かつては大型車両も走っていた訳ですが、現在は商店への荷物搬入用トラック以外は見かけなくなりました。

歩行者優先道路になり、懸念されるのが大型車両の暴走事故です。

特に昨今は大型車両を使ったテロ行為なども行われるようになり、警察当局も神経を尖らせているようです。

20191226003Mariahilfer Straßeの場合、Westbahnhof側から直線で進入できるため、悪意を持ったドライバーならば高速で進入することも可能でした。

そのような事故(事件)を防ぐため、Westbahnhof側の入り口には、いつくかの対策が施されています。

一つは障害物の設置。コンクリート製の大型ブロックが入り口に設置されており、これを除けるためには、速度を下げざるを得ない‥というものです。これは普通乗用車などでも効果があります。

20191226004道路に轍が残っているので、どのようなコースで車が走るかが、おわかりになると思います。

そして、最近、設置されたのが可動式の進入防止ゲート。円筒形の大型ポールで物理的に大型車両を阻止するものです。

電動式で、道路に格納することができるので、時間帯によって大型車両の通行を制限することができます。これは、最近、MQをはじめ多くの場所で採用されるようになったことからも、費用対効果が高いことがわかります。

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December 26, 2019

クリスマス四方山話(下)

2019122300612月中旬は小雪も舞ったウィーンですが、今年は暖かいクリスマスを迎えました。

オーストリアでは12月25日のクリスマスは法定祝日ですが、翌26日も、最初の殉教者、聖ステファノを記念する「聖シュテファンの日」(Stephanitag)でお休みです。しかし、オーストリアはキリスト教関連の休日が本当に多いですね。

という訳で、今日も「クリスマスにまつわる四方山話」をお届けしましょう。

クリスマスツリー(Christbaum)
このブログでも話題として取り上げているChristbaum(クリスマスツリー)。

由来は8世紀のドイツに遡ると言われています。当時のドイツには、ドルイド団員(キリスト教に改宗する以前の古代ケルト族の僧・妖術師・詩人・裁判官など)と呼ばれる人たちがいました。

20191225007彼らはオーク(木)を崇拝し、幼児犠牲を捧げていたそうです。

伝説によると、イングランドからの伝道者ボニファティウスが、それを止めようとしてオークを切り倒したとき、一本のモミの若木に関わる奇跡が起こったことから、それを記念してドイツでは、モミの木をクリスマスに植えるようになったとか。

また、16世紀に宗教改革の創始者マルチン・ルターがクリスマスイブ礼拝の帰り道、森の中で常緑樹の枝の合間に、まばゆく輝く無数の星を見ました。

その美しさに打たれたルターは、それを子供たちのために再現しようと、家の中に木を持ち込み、火を灯したろうそくを枝に括り付けました。

20191225009ところで、プロテスタントでは、基本的に偶像崇拝を戒めているため、カトリックのように礼拝堂内にきらびやかな祭壇や聖人の像などはありません。

その創始者でもあるルターが、「子供たちのために」という目的があったにせよ、派手な飾りを思いついたというのは、意外な気がします。ツリーなので、良かったのかもしれませんが‥

それからドイツでは、クリスマスツリーが一般的になったそうです。キャンドルが使われたもう一つの理由は、キャンドルにはさまざまな色形があり、また香り入りのものもあります。

20191225008イエスキリストは「世を照らす光」であり、「それを表すものがキャンドルである」との教えにより、次第に色々なオーナメントが、飾り付けられるようになってきたそうです。

なお、クリスマスツリーの習慣は、ドイツからの移民たちによって19世紀初頭にアメリカへ伝えられました。

ツリーには必ず常緑樹を使いますが、これは、強い生命力で一年中葉を茂らせる緑の姿は永遠をあらわし、神の永遠の愛や、イエス・キリストが与える永遠の命を象徴していると言われています。

クリスマスツリーのライト
クリスマスツリーに使われているろうそくは、火事の元にもなるために大変危険です。

今ではさすがにオーストリアでもツリーに火の付いたろうそくを飾るケースは少ないのですが、Adventに不可欠なリースにはろうそくが使われています。このリースからの火災が問題になっています。

20191225004Adventの時期は、ウィーン市でも「ろうそくによる失火」を防止するため、様々なキャンペーンを張っています。

ウィーン市では、ろうそくの使用を止めさせたいのが本音ですが、リースについては、難しいようです。何しろ電球では、雰囲気が出ませんからねぇ‥

20191225010そこで、ろうそくの使用は必ず人が見ている時間だけにすること、消火機などを近くに設置することを奨励しています。

また、プロモーションビデオをインターネットなどで公開して、注意を呼びかけています。ビデオを見ると、この時期、室内は意外と乾燥しているため、燃え移ると一瞬で、炎が広がることがわかります。

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December 25, 2019

クリスマス四方山話(上)

20191224101今日は12月25日なので「クリスマスにまつわる四方山話」をお届けしましょう。

昨日、ORFでは毎年恒例のチャリティイベント「Licht ins Dunkel」が長時間、放送されました。

このプロジェクトは恵まれない人たちをクリスマスに合わせて支援しようというもので、オーストリア全土で毎年400近い障がい者施設やプロジェクトをサポートし、16000人異常の子供さんと家族を支援しています。

電話やインターネットで寄付ができるのですが、電話の場合、政治家や歌手、俳優といった有名人がコールセンターでボランティア活動をすることでも知られています。

募金そのものはAdventの時期から始まっていますが、番組では寄付をした人の名前が、居住地と寄付金額も含めて常時、流れます(最近はインターネットのホームページにも、同様の情報が流れます)。

子供さんからの募金もあるので、金額も全てが高額な訳ではありませんが、心温まる行事だと思います。

また、深夜には恒例のバチカンのクリスマスミサの生中継(ORF2)がありました。この番組は、基本的に解説はありませんが、目の不自由な視聴者のために、解説が流れます。

20191223004クリスマスの語源ですが、英語でキリスト(Christ) のミサ(mass)の意味。ドイツではワイナハテン(Weihnachten)と言います。レストランやケーキ屋さんが「1年で一番忙しい日」と言われていますが、本来は「キリスト教の祭典」ではありませんでした。

クリスマスは、キリスト教が地中海から、ヨーロッパ大陸へ浸透するにつれて、現地にあった異教徒の要素をとりいれて成立していった祭典だと言われています。

現在のクリスマスには、一説によるとキリスト教だけではなく下記の三つの古代宗教の祭典が源流となっているとされています。

-ミトラス教の冬至祭(Dies Natalis Solis Invincti)
-ローマ帝国の農耕神サトゥルナーリア祭
-ケルト人とゲルマン人の冬至祭

20191223005ミトラス教とは、古代ローマ帝国ではキリスト教と並んで有力な新興宗教でした。

冬になり「力の衰えた太陽」が、エネルギーを取り戻して復活するとされた「冬至の日」は、ミトラス教の主神ミトラスが「義の太陽」として復活する大切な祭日。

古代ローマ帝国は、多神教の世界でした。さまざまな神々をTPOに合わせてお祀りするのが、普通のローマ人のやり方だったとか。なかでも農耕をつかさどる神サトゥルヌスは農業経営を基盤にするローマ人にとっては大切な神でした。

そこで「冬至の日」をはさむ一週間を「この神の祭日」とし、大いに飲み食いして楽しみました。

20191223002キリスト教がローマ社会に浸透するにつれて、クリスマスに、この風習も取り入れたようです。

さらにキリスト教が、ヨーロッパ大陸に広まるにつれて、現地に住むケルト人やゲルマン人の信仰を吸収していきました。

12月25日は、この頃の暦では「冬至の日」とされていました。ケルト人やゲルマン人にとって、冬至を中心とする前後1月ほどの期間は悪霊が跋扈し、死者や祖霊が現世に戻ってくる恐ろしい季節。

そこで、死者と祖霊にご馳走をそなえて霊を慰め、加えて「力を失った太陽」が復活し、魔物を追い払ってくれるように祈る祭りを執り行いました。このようにクリスマスには、古い信仰も名残を留めています。

 

20191223008

「冬至にまつわる祭」は、“恐ろしい冬の季節が終るように”という人々の祈が込められていたのです。クリスマスのお祝いにも、このようなヨーロッパの人々の願いが込められているのです。

ところで、無粋なようですが、イエス・キリストの本当の誕生日は、誰も知りません。聖書に書かれている「イエス誕生の物語」には、いつだったかということは書かれていないのです。

では、なぜ、12月25日が「イエスの誕生日」になったのでしょうか。

キリスト教ではイエス誕生は、とても重要な意味を持っているのに、いつかがはっきりしないのでは困ります。

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December 24, 2019

写真特集 Adventのウィーン

20191222004毎年、書いているような気もしますが、日本のスーパーマーケットではクリスマス向けセールと並行して、お正月に向けた売り場づくりも進んでいると思います。

日本は、何故か「クリスマスにはチキン」というマーケティングが定番になりましたね。日本では、フライドチキンなどの加工品の多くは業務用冷凍食品で、原産地はタイが多いという話を耳にしたことがあります。

20191222002さて、今日は24日。以前はウィーンでは飲食店も含めて、多くの店が早々に店仕舞いをしていましたが、最近は観光客の増加などを受けて、臨時に人を雇って(要するにキリスト教信者以外の従業員)、営業を行う店も増えてきたようです。

オーストリアの教会では、深夜に行われるクリスマス・ミサでは、タイミングは別にして必ず「Stille Nacht(きよしこの夜)」が歌われます。オリジナルのギター伴奏のケースもありますし、パイプオルガンの荘厳な伴奏で歌われることもあります。

201912230001このブログでも何回か紹介していますが、Joseph Mohr神父が、この「Stille Hacht! Heiligen Hacht!」という詩を書いたのは、Lungauにあるcoadjutor in Mariapfarr(Mariapfarrの司教補)時代です。山間の小さな街には、Joseph Mohr神父の功績を讃える小さな博物館が開設されています。右の写真は、功績を讃えるパネルです。

オーストリアが誇る「世界的な聖歌」ですから、その演奏、歌声にも、どこか誇らしげなものを感じます。Feriは、子供の頃から親しんでいたので、12月24日の深夜、オーストリアのクリスマス・ミサで「Stille Nacht」に接したときは、正直、心に熱いものがこみ上げてきました。

という訳で、「Adventのウィーン(後半はバーデン)」を写真でご紹介しましょう。お楽しみ頂ければ幸いです。
20191222001大混雑の市庁舎前を通過するクリスマス・トラム

20191222003旧市街の電飾

20191222007Mariahilfer Straße

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December 23, 2019

完全禁煙化の顛末と涙ぐましいホイリゲの喫煙対策

2019122100712月21日は、Feriの「父の命日」でした。
このブログを長くご覧になっている方はご存じかもしれませんが、平成に入ってから亡くなったため、平成の「天皇誕生日」だった12月23日は火葬場が休業しており、父の葬儀は12月24日になりました。
キリスト教徒(プロテスタントですが)だった父の葬儀が、通っていた教会の礼拝堂でクリスマスイブに執り行われたことに、参列者の多くが、驚いたものです。

さて、今日は「屋内禁煙の話題」をお届けしましょう。先日、コメント欄で2019年11月からオーストリアでは飲食店が室内全面禁煙になった理由についておたずねがありました。

Feriは、政治の専門家ではありませんし、常時、政治関連のニュースをチェックしている訳でもないので、若干、違っているところがあるかもしれません。

20191221001まず、国民党(ÖVP)と自由党(FPÖ)連立政権が、前政権時代の2015年に成立した全面禁煙法案を撤回しました。これには自由党の意向が強く働いたと言われています。
ところが、2019年5月、自由党Heinz-Christian Strache(ハインツ=クリスティアン・シュトラッヘ)党首のスキャンダル(ドイツのテレビ局が放送したイビツァ島でロシア新興財閥の関係者と名乗る女性の密会盗撮ビデオ)が元で、連立政権が終焉を迎えました。

そして、2019年7月、国会で自由党を除く全会一致で、禁煙法案の施行が再可決されました。なお、禁煙法の法案成立時に2019年11月1日から施行と定められていたようです。

201912210044ヵ月間は、全面禁煙準備猶予期間という意味でしょう。しかし、以前は、完全分煙での営業が認められており、そのために多額の費用を使って分煙に踏み切ったCaféも多数あります。

さらに、完全分煙化の費用を捻出できず、営業権を他社に売り渡したCaféも存在します。そのように考えると、釈然としないオーナーさんが多いかもしれません。

実際、今までは喫煙が許可されていた小規模なCaféでも全面禁煙化されたため、玄関脇に灰皿を置いて、寒い中、そこでたばこを吸いながら歓談している愛煙家を多数見かけるようになりました。

20191221002ホイリゲに関しては、ビュフェを境に喫煙室と禁煙室に分けているところが多かったのですが、11月から喫煙室は禁煙室に衣替え。

今はタバコを吸わないFeriにとっては、席が選びやすくなってご機嫌です。暖かい時期でしたら、店外でタバコを吸うことは余り苦にならないかもしれませんが、寒さが厳しい今日この頃。ホイリゲ側も色々な対策をとるようになりました。

20191221003一つは、冬は営業していないシャニガルテンに「小屋」を設置して、そこを禁煙室にするというパターン。ただ、ドアを付ける訳にはいかないため、実質、吹きさらしですが‥

一部のホイリゲでは、喫煙コーナーに暖房装置(遠赤外線電気暖房装置やガスストーブなど)を設置しているようです。Adventの時期は、写真のように電飾をしている喫煙コーナーもあり、ホイリゲの涙ぐましい努力が感じられます。

また、鉄道駅構内もプラットホームも含めて全面禁煙になりました。

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December 22, 2019

広告塔と意外なものがコラボレーション

20191220002クリスマス休暇に入った人も多いウィーン。こちらではクリスマスは家族が一堂に会して静かに過ごすのが、一般的なようです。馴染みのホイリゲもお休みなので、夜が寂しいFeriです。

しかし、最近はキリスト教徒以外の住民も増えているので、あまり関係がない…という人もいるのかもしれません。

ところで、オーストリアでも心配していたクリスマスマーケットを狙ったテロですが、今回は事前に容疑者が検挙され、実施には至らなかったようです。あれだけのお客さまが集まっているだけに、実際にテロが行われたら、大変な被害が出たことでしょう。

さて、今日は「最近ウィーン市内に設置されるようになった設備の話題」をお届けしましょう。

ウィーン市内を歩いていると歩道に設置された「円筒形の広告塔」を見かけることがあると思います。

20191220003いくつかのパターンがあり、伝統的なものは金属製の円筒で、頭部にウィーン市の紋章が付いています。 新しいものは、アクリル製で、内部の広告が回転するようになっているものもあります。広告は、主に演奏会やオペラ、オペレッタ、展覧会、舞踏会など文化的な内容のものが大多数です。

トップ写真の古いタイプのものは「古き良きウィーン」を連想させる風情があって、Feriは好きです。

アクリル製のものは、機能的には優れていますが、何となく実用一点張りで、Feriの好みには合いません。

20191220001さて、最近、新しいタイプの広告塔が設置されるようになりました。何と広告塔の下部にBankomat(ATM)が取り付けられているコンバインドタイプです。

そして、上には「€」のロゴが入った看板が付いており、GELDAUTOMATという文字が描かれています。通常、こちらではATMをBankomatというケースが多いので、珍しい表記ですね。

恐らく外国人の方にもわかりやすくするための表記かも知れません。ただ、下部に機械が入ったブースがあるため、広告塔が高いのが特徴で、非常に目立ちます。

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December 21, 2019

暖かいウィーンの冬

20191213002ウィーンも寒さが戻ってきて、小雪が舞う日もある、今日この頃です。今日あたりからクリスマス休暇に入る方も多いようです。そのため、列車も混雑することでしょう。

ちなみにFeriが贔屓にしている某ホイリゲも、今日からクリスマス休暇。営業再開は2020年に入ってからです。

さて、今日は「ウィーンの住まいにまつわる話題」をお届けしましょう。

現在、Feriの友人、森野由みさんが公演活動で日本に滞在しています。冬の時期、日本へ行くと多くの友人が、異口同音に言うのが“日本の部屋は寒い”。

さすがにホテルの部屋などは暖かいですが、一般家庭(特に戸建て住宅)の多くは部屋の中が寒いケースが多いという意味です。

20191213005もちろん、最近の高気密高断熱住宅の場合は例外ですが、在来工法の場合、確かに寒いですね。そのため、問題になるのは皆さまご存じのヒートショック。例えば、風呂場との温度差が激しくて、血圧が大きく変動して、体調に異変をもたらす‥というケースですね。

ウィーンに限らず、オーストリアの場合、寒冷地なので基本的に外断熱工法である上に、大量の断熱材(恐らく日本の2倍以上)を使っています。

さらに、日本では少ないスチーム暖房を導入している住まいが多いのが特徴です。スチーム暖房のラジエーターが窓際に設置されているケースが多いようです。冬は基本的に常時スチームが通っており、部屋全体が暖まっています。

20191213001また、寒冷地なので窓の密閉度も高く、隙間風が入ることはありません。このブログでもご紹介したことがありますが、換気のため、上部が内側に開くようになっています。

こちらで生活するようになって驚いたのは、窓を換気用に内側に空けておいても、スチーム暖房が入っていると室温が下がらないということです。それだけスチーム暖房の能力が高いことと、断熱性が高いのでしょう。

もちろんリビングルームやベッドルームはもちろん、バスルームにもスチーム暖房のラジエーターが取り付けられています。

20191213007ただ、通常の部屋と異なるタイプ(背が高く、タオルなどを掛けることもできます)です。そのため、洗濯物などをバスルームに干しておくと、非常に早く乾きます。変な話ですが、スチーム暖房が入っている冬の方が、暖房がない夏よりも早く乾くことがあります。

ご存じのようにウィーンは、冬期は寒い上に晴れる日が少ないですから、洗濯物は部屋乾しになりますが、全く問題ありません。

日本でも、最近は浴室暖房機(乾燥機)を設置するご家庭が多いという話を耳にしますが、この考え方を以前から採用していることになります。このあたり、寒冷地ならではの事情と言えるかもしれません。

20191213006_20191219141301さらに、部屋が暖かいため、毛布だけでも寝ていて寒いと感じることはほとんどありません。逆に寝汗をかくことも‥

Feriがお世話になった家主さんも、朝起きるとシャワーを浴びてから出社していましたが、バスルームが暖かいため、朝、シャワーを浴びても体が冷えることはありません。

最近は、Feriも、同じように、朝、シャワーを浴びてから朝食をとるようになりました。日本では、夜、寒いために体を温める目的で風呂に入っていたので、住環境によって生活習慣も変わることを実感しています。

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December 20, 2019

Mariahilfer Straße今昔物語

20191219001今日は今の時期、最も賑わうウィーンの繁華街「Mariahilfer Straßeの話題」をお届けしましょう。

先日、日本に住むFeriの親友から懐かしい写真が送られてきました。1983年夏、一緒にウィーンを訪問した際に撮影した写真です。視点が高い理由は、当時、運航されていた2階建て路線バスから撮影したため。

Feriは、この写真を一目見て、場所がすぐに特定できました。Mariahilfer StraßeとNeubaugasse/Amerlingstraßeの交差点です(Mariahilfer Straßeを境に北側がNeubaugasse、南側がAmerlingstraße)。58系統の停留所名はAmerlingstraßeでした。

写っている路面電車は、U3の開業と同時に廃止された58系統です。当時、58系統はUnter St. Veit, Hummelgasse- Mariahilfer Straße-Burgring間を結んでいました。

20191219002日本で言えば、東京の銀座通りを走っていた都電といったイメージです。58系統はU3開業後、Mariahilfer Straße区間が廃止され、Westbahnhof-Unter St. Veit, Hummelgasse間になりましたが、このブログでもお伝えしたように2017年9月に廃止されました。

ウィーンに到着した親友とFeriは、この路線バスを見つけて、乗ってみようという話なったという訳です。都心側からWestbahnhof側を撮影しているのですが、順光になっているところから、午前中の撮影で間違いありません。

さて、この手の写真で気になるのは、写っている車両だけではありません。現在、街の風景やお店がどう変化しているかという点です。

という訳で、さっそく、この写真のコピーを持ってAdventで賑わうMariahilfer Straßeへ出撃して、定点撮影と街のチェックをしてきました。

20191219003あいにくAdventの時期で、通りに屋台が多数出ているため、同じ場所で撮影しても雰囲気が若干異なるのが残念なところ。

左奥に尖塔がある建物は今も健在です。しかし、35年間も経過すると、店舗は大きく様変わり。その中で現在も営業している店舗がありました。

それが、オリジナル写真の右側に写っている薬局とタバコ屋。いずれも規制業種なので、何となく継続営業している理由がわかる気がします。

ちなみに薬局は、先日、確認したところKREUZ APOTHEKEという屋号で、恐らく屋号も変わっていないと思います。しかし、それ以外は当時、営業していたホテルもなくなり、McDonald'sに代表される外国資本の店舗が入るなど、様相が一変しています。

オリジナルの写真では、Kodakの看板が見えますが、恐らく写真店だったのでしょう。今ではKodak社そのものが、なくなってしまいました。

20191219004建物については、一部は建て替えられて伝統的な姿から一変しているところも‥
ちなみに現在、尖塔のある建物1階はBAWAG PSKの支店が入っています。ご存じのように、この銀行は郵便局の金融部門が独立して生まれた合弁会社です。

現在、Mariahilfer Straße地下を走っているU3は、1991年4月、Erdberg-Volkstheater間が開業。Mariahilfer Straßeの地下を走るようになったのは、この写真の撮影から10年後、Volkstheater-Westbahnhof間が延長開業した1993年8月のこと。

なお、U3の両端が延長されて、全面開業したのは比較的新しく、2000年11月のことです。と言っても19年前ですね。

20191219005先日、ウィーン交通博物館Remiseで開催されていAdventmarktに出かけた際、「50 Jahre U-Bahn-Bau」というパネル展を行っていました。

年ごとに1枚のパネルにまとめられており、地下鉄建設工事中の興味深い写真が多数、出ていました。そして1990年のパネルには、Mariahilfer StraßeでのU3工事中の写真がありました。

ちょうどNeubaugasse駅を作っているところで、既に駅の躯体ができあがっています。

20191219006ご利用になった方はご存じかと思いますが、Mariahilfer Straßeは両側に建物があるため、上下2段構造になっています。

ウィーンの地下鉄は地上への影響が少ないシールド工法が採用されるケースが多いですが、液部分については、どうしても液設備が必要な関係で地上から掘り下げる開削工法が採用されます。

地上から掘削しているため、路面電車の軌道が変更されていることがよくわかります。この区間の営業開始は1993年ですから、開業3年前。ちょうど、工事が最も盛んになっていた頃の写真でしょう。

写真はWestbahnhof方面を撮ったもので、奥の左側には件の「尖塔の建物」が確認できます。

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December 19, 2019

Cafe Volksoper-Theaterpause、その後‥

201912170021今日は、家賃高騰で閉店に至ったCafe Volksoper-Theaterpauseの続編です。

Volksoperをご利用になった方ならば、一度は利用したことがある、このCafe。劇場が華やかな雰囲気に包まれていた「König Karotte」のPremiereを最後に営業を休止しました。

さて、先日、Volksoperにクリスマスカードを届けるために出かけた際、営業はしていませんでしたが、店内に明かりが灯っていました。

201912170023窓越しに見ると、例のスキンヘッドのオーナーさんが関係者とおぼしき人、数名とご歓談中でした。

そして、入り口に回ってみるとVolksoper歌手組合主催の「Weihnachtsmarkt」のポスターが貼られていました。毎年、Volksoperの「Weihnachtskonzert」(クリスマスコンサート)の開催日に行われる「Weihnachtsmarkt」。

Cafe Volksoper-Theaterpauseで開催されていたのですが、同店が閉店してしまい、Feriはどうなるのか心配していました。何しろVolksoperのソリストとファンが交流できる「貴重な場」。Feriが憧れのオペレッタ歌手Sándor Némethさんと記念撮影をしていただいたのも「Weihnachtsmarkt」でした。

今回、近くにある練習場に会場を移して実施するのではないか‥と予想していたのですが、どうやら家主さんとの交渉が成立したのか、当日は臨時に店を開けて、会場を提供することになったようです。

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December 18, 2019

ダイヤ改正余話

201912160013音楽の話題が続いたので、お口直しに「鉄道のダイヤ改正の話題」をお届けしましょう。これも「お口直し」にはならない話題かも知れませんが‥

Adventの3週目。日曜日、所用があったので旧市街に行きましたが、まぁ、ものすごい人出で、辟易しました。特にChristkindlmarkt auf dem Rathausplatzは凄まじい混雑で、Ringの車道を横断する歩行者が多く、自動車の通行に支障が出るほどでした。

当然、路面電車も人との接触に神経を使っており、ベルをガンガン鳴らしていました。そろそろ自動車の通行禁止などの施策を打たないと危険かもしれません。

201912160012今年は2019年12月15日にÖBBなどのダイヤ改正(2019/20ダイヤ)が行われました。

ÖBBに関しては、大きな変化はありませんでしたが、利用者にとって色々な意味で影響があったのはWestBahnの運行本数半減だろうと思います。

このブログでもお伝えしたように、維持費が高い現在の電車をドイツ鉄道に売却するため、車両不足に陥り、新しい電車が配備されるまで、従来のブルーライン(Hauptbahnhof方面)の運行が取りやめとなりました。

201912160011その結果、以前と同じSalzburg-WeinWestbahnhof間だけの運行になりました。Feriの先輩がオーバーエスターライヒ州にお住まいで、ウィーンに来るときにはWestBahnをご愛用でしたが、列車本数が半減してしまったため、途中駅での乗り換えの際、待ち時間が大幅に増えてしまったと嘆いていました。

同社もお客さま離れを警戒しており、曜日・時間帯限定の割引運賃を設定するなど、対策をとっています。

WestBahnは鉄道版LCCなので、従来はコスト削減のため、チケットは原則としてネット販売だけでしたが、最近ではタバコ屋さんでもチケットが買えるようになりました。

そして、HauptbahnhofとWestbahnhofには常設の案内所(WESTshop)を開設しています。今回はWestbhnhofの案内所をご紹介しますが、ÖBBのチケット売場の真向かいにあります。この他、駅構内で案内にあたる職員の数も増やしているような気がしました。

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December 17, 2019

Baden「FATINITZA」(ファテッニッツァ)PremiereReport(下)

20191216001Adventの3週目。ウィーンは天候にも恵まれて、各地のクリスマスマーケットは大変な混雑でした。一応、証拠写真をアップしておきましょう。

さて、今日は「ファテッニッツァ」の後半とFeriの感想をお伝えします。休憩を挟んで、2幕の後半が終わると暗転で3幕へ。

第3幕 ソフィアにあるリディアの家の部屋
将軍はリディアに、年老いたシュヴェルディコフ殿下と結婚せよと強く迫ります。しかし彼女はウラディミールに恋しているので、嫌だと断り続けているのです。

20191215009将軍は“人間、いつでも欲しいものが手に入るとは限らない、自分もファティニッツァを恋しているが、彼女は見つからない”と嘆くのでした(何やら意味深な発言‥)。

そこにウラディミールが現れ、“もしファティニッツァをここに連れて来たら、私とリディアの結婚を許してくれますか”と言います。

20191215011ファティニッツァに恋心を抱く将軍は、“それなら、もちろん喜んで”と答えるのでした。それを聞いてウラディミールは奥に入って変装して出てきます。

それを見て将軍はやっと、ファティニッツァがウラディミールの変装であったことに気づき、自分もファティニツァに恋をしたくらいだから、リディアがその本人に恋をするのは無理もない、と2人の結婚を認めるのでした。

20191215007本作品は、ウラディミールと、架空の女性ファティニッツァの対比が見どころ。

今回の演出ではファティニッツァは女性的なドレスで登場し、髪もロングヘアでしたので、一見すると凛々しい軍服姿のウラディミールが変装しているようには見えません。この点は良かったですね。

また、Bea Robeinさんのお芝居、歌ともに申し分ありませんでした。なかなか良い味を出していました。

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December 16, 2019

Baden「FATINITZA」(ファテッニッツァ)PremiereReport(上)

20191215000 Adventも3週目に入り、リースのろうそくも3本目に明かりが灯りました。教会のミサも、この時期、限定の式次第で行われるケースが増えてきます。

「音楽の話題」が続いてしまい、申し訳ございません。12月はVolksoperでオペレッタのPremiereがありませんでしたが、Baden市劇場(Bühne Baden)でスッペ(Franz von Suppé)の作品「FATINITZA」(ファテッニッツァ)のPremiereが行われました。

当初、観に行けるかどうか微妙だったのですが、何とか都合がついて観賞することができました。

20191215021この作品は1876年にウィーン・カール劇場で初演された作品。1877年、ロシア・トルコ戦争中のお話で、トルコのイプサラとブルガリアのソフィアが舞台となっています。

スッペがオッフェンバックの成功に刺激されて作ったオペレッタと言われていますが、スッペらしい管弦楽を重視したウィーン風の楽曲が特徴です。

バーデンでは1956年以来の上演です。
当日の指揮は、Franz Josef Breznik,さん。主な出演者は、以下のとおりです。
-General Timofey Kantschukoff(ロシアの将軍):Reinhard Alessandri,さん
-Fürstin Lydia Uschakoff(リディア、将軍の姪):Regina Rielさん
20191215001-Izzet Pascha(イプサラのトルコ要塞司令官):Franz Suhradaさん
-Osipp Wasielowitsch Safonoff, Leutnant:Beppo Binderさん
-Steipann Sidorowitsch Bieloscurim:Robert Kolarさん
―Wladimir Samoiloff(ウラディミール、副官):Bea Robeinさん
-Julian von Golz(ジュリアン、ドイツの新聞社戦時特派員):Thomas Zisterer,さん
-Hassan Bey / Mustafa /ein Pope / Wuika :Robert R. Herzlさん
-Izzet Paschas Lieblingsfrauen:Dessislava Filipovさん、Maria Korenevaさん、Maria Lukasovskyさん、Elaterina Polaterさん

本作品は3幕構成ですが、今回は2幕の途中に休憩を入れるパターンでした。また、バーデンは今まで、基本的に写実的な舞台装置と衣装が特徴でしたが、今回の舞台装置は大きなトンネル状のものだけ。この奥に様々な映像を投影することで変化を付けていました。

20191215006衣装に関しては、一応、時代設定を踏まえたものですが、後半、突飛な衣装が出てきて、度肝を抜かれました。

劇場幹部が替わったことで、演出方針に変更が生じた可能性がありますね。Feri個人としては、コンパクトでも写実的な舞台装置の方が好きです。

本作品はウラディミールが事実上の主役ですが、今回は女性がズボン役として起用されています。そのため、ファティニッツァに変装した場面では、自然体でしたね。

第1幕 ロシア軍のイプサラ野営陣地
トルコの要塞イプサラを包囲しているロシア軍ですが、要塞がなかなか陥落しないため、兵士の士気が落ちています。副官のウラディミールも恋人リディア・ウザノーヴァに思いを巡らす日々。ここで歌うワルツは聴かせます。

そこにドイツの戦争特派員ジュリアンが訪ねてきます。彼は旧友ウラディミールに会って喜ぶのですが、同時に、ロシア軍の士気が落ちているのを見て驚きます。

20191215015そこで、ジュリアンは、このたるんだ雰囲気に刺微を与えるため、アマチュア芝居でもやってみたら、と提案します。ウラディミールは、“それなら俺の女装冒険談を芝居にしよう”と言いだすのでした。

彼は変装してファティニッツァと名乗り、トルコ軍の中にスパイとして潜入し、まんまと敵の出撃情報を入手したことがあったのです。

それに味をしめて、今度は恋人のリディアの後見人カンチャコフ将軍の監視が厳しく彼女に近よれないので、再びフアティニツツァに変装して彼女の世結係として雇ってもらうことに成功。

20191215013ところが将軍がファティニツツァを気に入り、追いまわされるはめになり、ほうほうの態で逃げ出した経験が‥。この話を皆にすると、大いに受けて、早速それを芝居にすることになります。

ファティニッツァ役は当然、ウラディミールが引き受けます。芝居で盛り上がっている時、カンチャコフ将軍が突然、視察にやってきて、兵士は大慌て。

歩哨が出ていないため、激怒する将軍。しかも、ドイツの新聞記者がいるのも気に入りません。

そこで、ジュリアンは将箪に手柄話をさせて、それを記事に書くと言ってなだめるのでした。インタビューの中で“将軍のような軍人でも恋をされることがありますか”と質問します。将軍は、“一度だけある、その娘はファティニッツァと言って‥”と話し始めたところに、変装が終ってウラディミールがファティニッツァの姿で登場。

20191215014将軍は、この娘だと大喜び。ウラディミールは大変なことになったとばかり、乙女の恥らいの態で将軍をかわすのでした。

ジュリアンは将軍に、ファティニッツァの兄がトルコ軍に捕まってしまったので探しに来ているのだ、言い繕います。将軍は、“それなら私が助け出してやるから妻になってくれ”とファティニッツァの前に跪くのでした。そこにウラディミールの恋人リディアが突然訪ねてきます。

将軍はリディアに“戦場は女の来る所ではない、すぐに女子修道院に戻りなさい”と言い、兵士を閲兵するために出ていきます。

軍人達がいなくなり、兵合に二人の娘とジユリアンが残ると、そこに、トルコのスパイが乱入し、ジュリアンを縛り上げ、二人の娘をさらっていくのでした。

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December 15, 2019

Volksoper「ブリガドーン(Brigadoon 、halbszenisch)

201912140101週末のウィーンは天気もまずまずで、皆さま、お買い物で大忙しの様子。写真のようにツリーを買い求めて、自宅へ運ぶ姿も観られました。車で運ぶ人もいますが、自宅が近い方は、こうやって人力で運ぶようです。

20191214005さて、今日は、12月1日にVolksoperでPREMIEREがあったブロードウェイ・ミュージカル「Brigadoon」(ブリガドーン)の観賞レポートをお届けしましょう。この作品は、1947年に初演されたもので、当時500回以上、継続上演された作品です。

ブリガドーンは100年ごとに1日だけ現れるスコットランドにある不思議な村。そこへ迷い込んだ2人のアメリカ人青年の物語です。

Volksoperのミュージカルとしては意欲的な作品なのですが、上演回数がPREMIEREを含めて4回と少ないのが特徴。その関係で、変則的なコンサート形式になっていました。

当日の指揮は、Lorenz C. Aichnerさん。出演者は、以下のとおりです。

20191214003-Tommy Albright:Ben Connorさん
-Fiona MacLaren:Rebecca Nelsenさん
-Jeff Douglas:Jeffrey Treganzaさん
-Meg Brockie:Jessica Aszodiさん
-Andrew MacLaren:Vernon Jerry Rosenさん
-Jean MacLaren:Juliette Khalilさん
-Charlie Dalrymple, Jeans Verlobter:Peter Kirkさん
-Harry Beaton:Oliver Lieblさん
-Stuart Cameron:Jakob Semotanさん
-Sandy Dean:Maximilian Klakowさん
20191214007-Erzähler:Christoph Wagner-Trenkwitzさん
-Jane Ashton:Lauren Urquhartさん
-Kate:Sarah Weidingerさん
-Maggie:Mila Schmidtさん
-Dudelsack:Irmgrd Foglarさん
-Dudelsack:Saskia Konzさん
―Trmme:Julia Nuskoさん

Feriも何度もミュージカルをVolksoperで観ていますが、今回はちょっと変わった構成でした。

 まず、オーケストラピットをジャッキアップして、オーケストラは舞台中央に配置、合唱団が、その後ろに陣取るのは、通常のコンサート形式と同じです。

通常、コンサート形式の場合、歌手はスーツやドレスで対応して、舞台衣装を身につけませんが、今回は全員が舞台衣装を身につけている上に、バレエ団も出演します。例によって歌手の皆さんは全員ワイヤレスマイクを使用しています。

20191214006なお、このような変則的な演出のためか、プログラムにはコンサート形式という記述はありませんでした。

通常、Volksoperではブロードウェイ・ミュージカルを上演する場合、ドイツ語吹き替えで行うことが多いのですが、今回は英語上演、ドイツ語字幕というパターンでした。ある意味、新鮮。

オーケストラが舞台中央に陣取っているため、舞台装置はありませんが、後ろにブリガドーンの村や森林、ニューヨークなど場面を連想させる映像が投影されており、雰囲気を盛り上げていました。興味深いのは合唱団の手前にスクリーンが降りる場面が設定されていたことです。

そして、バグパイプの楽団が出演します。この楽団、開演前には、ロビーを練り歩いていました。

20191214002衣装はスコットランドの民族衣装なので、村人の男性はスカートをはいています。ダンスシーンも多く、非常に華やかな舞台に仕上がっていました。

2幕構成ですが、休憩を挟んで上演時間は2時間15分と短めです。正直、ちゃちな舞台装置を使うくらいならば、このような割り切りの方が、好感が持てます。

ブリガドーンは、100年にたった1度、スコットランドに現れる不思議な村。狩にやって来たニューヨーク子のトミーとジェフはスコットランドの高原で道に迷い、一夜を明かすとブリガドーンの村を見つけます。

村ではちょうどジーンとチャーリーの結婚式で賑っています。トミーはジーンの姉フィオナに一目惚れ。

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December 14, 2019

クリスマスツリーの販売が始まりました

201912130012今日は「クリスマスには欠かせないツリーの話題」をお届けしましょう。Advent3週の週末から、ウィーンでクリスマスツリー(Christbaum)の販売が始まりました。

販売期間は原則として24日まで。営業時間は、毎日、8時から20時までとなっています。ウィーンで販売されているツリーの多くはNiederösterreichの農家が自然栽培方式で生産されているものです。

201912130011ウィーン市内には約300箇所のChristbaummärkteがあるそうですが、生産農家が直接販売しているケースも多いようです。

ツリーには写真のように生産場所を表すタグが取り付けられています。まだ、販売が始まったばかりなので、ツリーを買い求める方は少ないようですが、Ottakringで大きなツリーを二人がかりで運んでいる姿を目撃しました。

201912130013ちなみにネットに入れて運搬します。そのため、ネットに入れる道具が置かれています。

気になるお値段ですが、Feriが見かけたある市では、Blaufichtenの場合、0.5~1メートルが8Euro~24Euro、1~1.5メートルが17Euro~45Euro、1.5~2メートルが25Euro~72Euro、2~2.5メートルが35Euro~80Euroとなっていました。なお、Tannenの方が若干、お値段が高いようです。

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December 13, 2019

2020年に開館20周年を迎える「Haus der Musik」

201912130004今日は音楽ファンにはおなじみの「Haus der Musikの話題」をお届けしましょう。

Feriも何回か訪問したことがありますが、たまたまお客さまが少なかった時、例の「指揮者シミュレーター」に挑戦したことがあります。結果は、惨憺たるもの‥楽団員からブーイングの嵐‥しかし、面白い企画(というかアトラクション)を考えたものです。

さて、「Haus der Musik」は2020年6月で開館20周年を迎えることになり、このほど、記念企画が発表されました。

2020年は、先日も当ブログでご紹介したように「ベートーヴェン・イヤー」に当たるため、関連する企画展示も行われることになっています。

2000年に開館した「「Haus der Musik」は目に見えないクラシック音楽をテーマにしたユニークな博物館ですが、様々な工夫により、体感型の魅力的な博物館になっているのは、皆さまもご存じのとおりです。

201912130003開館以来、延べ400万人のお客さまが訪問していますが、開館時の2倍以上になっていることからも、博物館の企画が優れていることが立証されています(とは、当局側の弁)。

なお、2005年、「Haus der Musik」を継続的に維持するため、ウィーンホールディング(Wien Holding)が買収して、今日に至っています。

2019年は、1月から10月の間に同館を訪問したお客さまは204000人。これは前年比14%増でした。2005年以降、博物館の展示内容もリニューアルされており、これが人気を集めている要因になっているようです。

また、開館20周年を踏まえて、展示のリニューアルも行われており、より魅力的な博物館になっています。

201912130002さて、開館20年周年を記念して、2020年3月から6月21日まで、記念プログラムが展開されることが発表されました。
現在、発表されている記念プログラムは、以下のとおりです。
-Freitag, 20. März 2020, ab 18.00 Uhr: Sinnesrauschen Festival
-Samstag, 21. März 2020, ab 18.00 Uhr: Sinnesrauschen Festival
-Montag, 15. Juni 2020: „20 Jahre Haus der Musik“ - Geburtstag
-Sonntag, 21. Juni 2020, ab 11.00 Uhr: „Haus der Musik Kindertag“ mit Marko Simsa, Bernhard Fibich und Gernot Kranner
-Sonntag, 14. Juni 2020: Publikumstag (KURIER-Museumstag)
-GKonzerte für Schulklassen mit Marko Simsa: Freitag, 14. Februar 2020 / Freitag, 17. April 2020 / Freitag, 2. Oktober 2020 / Freitag, 27. November 2020 (jeweils 9.00 und 10.30 Uhr)

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December 12, 2019

Badner Bahnの中期計画

201912110001今日は「Badener Bahnの話題」をお届けしましょう。

11月25日から12月1日まで、工事のためTraiskirchen Lokalbahn-Tribuswinkel Josefsthal間(約2.5キロ)で、列車を全面的に運休して、線路の大規模補修工事を行っていたBadener Bahnですが、このほど、今後、15年間の中期計画が発表になりました。

ご存じのようにウィーンおよび周辺の公共交通機関の多くは、VOR(Verkehrsverbund Ost-Region)という組織に属しており、運営会社が違っても同一ゾーンであれば、同一運賃で利用できるようになっています。

201912110004VORはパートナーである各運営会社と連携しながら、輸送改善に努めています。先日、VORはBadener Bahnと2020年12月以降、15年間のパートナー契約を更新しましたが、合わせて輸送改善に関する中期計画が発表されました。

注目される施策は、このブログでもご紹介した車両の更新です。ご利用になった方はご存じかと思いますが、現在、Badener BahnにはWiener LinienのU6で使用されている車両と同タイプのType 400(Bombardier製)と、床が高い路面電車タイプのType 100という2種類の電車が使用されています。

Type 100(26編成)については、更新改造が行われていますが、床が高いためバリアフリーの観点から問題が多いこともあり、このブログでもお伝えしたように新型電車Type 500への更新が計画されています。

201912110003現在の計画では、落成するのは2023年12月で、実際に運用を開始するのは2024年の予定です。発注されているのは18編成ですが、更にオプション契約で16編成増備の可能性があります。

オプション契約が遂行された場合、Type 400も置き換えられることになるようです。当たり前ですが、同一車種に統一されると、保守も含めて運用効率が大幅に向上します。

一方、ダイヤ面では、輸送需要の増大に合わせて、運転間隔の短縮化が図られます。同線は、最近では通勤路線としての性格が強くなり、混雑が激しくなっているためです。

Wien Oper – Wiener Neudorf – Baden Josefsplatz間の運転間隔が、毎日、5時00分から24時30分まで15分間隔となります。さらにWien Oper-Wiener Neudorf間に関しては、混雑する時間帯の6時30分~9時00分、15時30分~18時30分までについては、7分30秒間隔で運転されます。

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December 11, 2019

SIEMENSの犬?

201912100002今日は「犬の話題」をお届けしましょう。

日本では2020年は「東京オリンピック・パラリンピック」が開催されるため、当局が各種テロ対策に力を入れているという話を耳にしました。

1964年当時は、「オリンピックでテロ行為」などは想像できませんでしたが、ミュンヘンオリンピックのテロ事件以降、様相が変わりましたね。

先日、日本の国土交通省鉄道局が「危険物探知犬」を使った実証実験を東京駅で行ったというニュースを耳にしました。空港などでは、麻薬探知犬をはじめとする犬が仕事をしていますが、鉄道の駅では初めてだそうです。

さて、前置きが長くなりましたが、先日、Handelskai駅でS-Bahnの列車を待っていると、対向ホームに写真のような大型犬を連れた男性が登場。

20191210002こちらでは、ルールに則っていれば大型犬を列車の乗車させることは問題ありませんので、これ自体は見慣れた光景です。Feriが気になったのは、飼い主と思われる男性が蛍光カラーをあしらったジャケットを身につけている点です。

こちらでは、各種作業をする際、危険防止などの観点から、職務中は、このようなジャケットを身につけるのが一般的です。ただ、仕事が終わった場合は、脱いでいるケースが多いと思います。

遠かったので、よくわからなかったのですが、後日、写真を拡大して見ると、このジャケットにはSIEMENSの文字が‥

ということは、この男性はSIEMENSの関係者ということになります。SIEMENSの関係者がS-Bahnの駅にいるのは、珍しいことではありませんが、犬を連れているというのは初めて目にしました。

さて、この犬が、この男性の職務と関係があるのか、否か‥残念ながら、これ以上はFeriの想像の域を出ません。

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December 10, 2019

Volksoperncaféの思い出

20191209005今日は「11月に閉店したVolksoper前のcaféにまつわる思い出話」です。

記事を掲載してから、パソコンに保存してある写真をチェックしたところ、Volksoperncaféの見落としていた懐かしい写真が出てきました。

「記憶ではなく、記録」と言われるように、ちゃんと整理しておかないと短時間で、必要な写真や資料を探すことができないという典型です‥

先日の記事では、Volksoperのイラストが描かれたシュパイゼカルテをご覧頂きましたが、その後、店内の写真をあしらったものに変わりました。

20191209007写真は、今から12年前の2007年に撮影したものですが、10月の休店日が印刷されています。ということは、毎月、シュパイゼカルテを印刷していたのでしょうかね。

営業時間も最近とは異なり、月曜日から土曜日までは16時~午前1時、日曜日は15時~24時となっており、日中の営業は行っていませんでした。営業時間を見ると、完全にVolksoperのソアレに的を当てて営業していることがわかります。

20191209008そして、写真の下には1958の文字が‥どうやら1958年に営業を開始したようです。庶民的なcaféとして、劇場と共に歴史を刻んできたのですね。

Feriは、当時、基本的に観劇の後、クールダウンを兼ねて、ここで軽食をとってから、ホテルへ戻るのが決まった行動パターンでした。だから従業員さんに覚えられた訳ですが(笑)。

20191209009Feriが好んでオーダーしていたのはSchinkenkäsetoast。今、シュパイゼカルテを見ると「Kleine Kaffeehausspeisen」というカテゴリーに入っていました。

ちなみに、このカテゴリーにはFrankfurterやGulaschsuppeなども入っており、充実した「軽食」が特徴。やはり場所柄、本格的なお食事よりも軽食をとるお客さまが多いことから、こういった編成になったのでしょう。しかし、カテゴリーの名前が洒落ていますね。

20191209001ダウンライトが印象的なカウンター席。こちら仕様のカウンターなので、カウンターも高めで、足の短いFeriなどは、椅子に座ると不安定でした。

そのため、基本的にテーブル席を使っていましたが、開演前の混雑時には、やむを得ず、カウンター席を利用したこともあります。ちなみに、カウンターの奥に写っている男性が当時のオーナーさんだと思います。

20191209004ところで通常、シャニガルテンには歩道上でもビーチパラソルや天幕が設置されているケースが多いのですが、トップの写真をご覧になるとわかるように、この店は単純に椅子とテーブルを置いただけでした。

なお、後年になってビーチパラソルを設置していた時期はありました。

もう一つ、全回の記事では、“Feriが利用するようになった頃には「Kegelbahn」は既に営業中止になっていた”と書きましたが、その後、同店の窓に「Kegelbahn Frei」と書かれた看板が掲げられている写真が出てきました。

20191209010撮影したのは2004年5月。手で窓に掛ける看板(鹿も2枚)なので、営業していたのは間違いありません。

ということは、少なくともFeriが通い始めた頃には、まだ営業をしていたことになります。

オーストリアでは、一時期、ボーリングに似たゲーム「Kegelbahn」が大変な人気を集めたようで、地方の街でも競技場が開設されていたようです。ちなみにFeriが夏に訪れるLungauになるTamswegのホテル地下にも、かつてKegelbahnの競技場があったようです。

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December 09, 2019

魅力的な大型トラック

20191209000112月に入ってウィーンの繁華街やクリスマスマーケットは、一段と賑やかになってきました。6日は「聖ニコラウスの日」だったので、色々な行事が行われたようです。

20191208001さて、今日は「大型トラックの話題」をお届けしましょう。

日本の場合、島国なので、海外からの輸入品は船舶か航空機で運ばれてきますが、こちらは陸続きである上に、アウトバーン網が整備されているため、大型トラックが国際物流の一画を担っています。

なお、最近では、大型トラックについては、アウトバーンに大きなダメージを与えるため、オーストリアを始め、有料化(従量制)されている国が多いですね。

また、件のCO2削減問題とも関連して、鉄道へのシフト(モーダルシフト)も進められています。それでも、大型トラックによる国際物流は欠かすことができません。

20191208003先日、Ottakring駅を出たところで、写真のような大型トレーラートラックを見かけました。オーストリアの国旗をあしらった派手なデザイン。

なかなかセンスのあるデザインだと思います。アウトバーンを走っている姿を見たらインパクトがあると思います。

荷台に「ED BLUMEN」と描かれているので、花屋さんのトラックだということがすぐにわかりますね。

20191208004他の場所でも花屋さんの大型トラックを見かけたことがありますが、荷台横に出入り口があるのが特徴。配送員(ドライバー)が荷台に出入りする場合は、この扉を使っています。

また、商品の数が少ない場合は、ここから出しているようです。内部も花輸送専用になっているようでした。

Feriは、てっきり、オーストリアの会社が所有しているトラックだと思ったのですが、ナンバープレートを見てびっくり仰天。何と国籍記号が「NL」となっているではありませんか。車籍はオランダですね。

毎年、ウィーン楽友協会大ホールで開催されるウィーンフィルのニューイヤーコンサートでは、舞台周辺がきれいな花で飾られますが、番組中でも紹介されるように外国から輸入されたものです。

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December 08, 2019

冬眠中のオーストリア航空日本線は3月12日から再開

20191207001今日は「オーストリア航空日本線の話題」をお届けしましょう。現在、冬眠(冬期運休)中のオーストリア航空日本線(OS51便、OS52便)ですが、先日、2020年の夏期スケジュールが発表されました。

同社の発表によると日本線は需要が高いため、予定より2週間早く運行再開に踏み切ったとのこと。

ウィーン発51便は3月12日(木曜日)、成田発52便は3月14日(土曜日)から運行されます。なお、冬ダイヤ中は機材がB767-300WLで、運航は週4便です。

-OS51便 ウィーン17時45分発、成田(翌日)13時15分着(火曜日、木曜日、土曜日、日曜日運行)、フライトタイム11時間30分

-OS52便 成田14時15分発、ウィーン18時35分着(土曜日)、フライトタイム12時間20分
-OS52便 成田14時50分発、ウィーン19時10分着(月曜日、水曜日、金曜日、日曜日)、フライトタイム12時間20分

20191207004その後、夏ダイヤ(ウィーン発3月29日)からは機材が本来のB777-200ERになり、週6便の運行となります。

-OS51便 ウィーン17時50分発、成田13時15分着(月曜日、火曜日、木曜日、金曜日、土曜日、日曜日)、フライトタイム11時間05分

-OS52分 成田13時35分発、ウィーン18時35分着(月曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日、日曜日)、フライトタイム12時間00分

20191207005この他、長距離路線では、3月29日(日曜日)から、初のボストン線が開設されます。就航時は週4便ですが、4月中旬から週6便に増便される予定です。

同社の長距離線用機材はB777-200ER(5機)とB767-300WL(5機)の2機種、10機。機材繰りが大変だと思います。

なお、2020年夏ダイヤではヨーロッパ内では、ルフトハンザ傘下のユーロウイングスからの移管も含めて、路線の再編成が行われることになっています。

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December 07, 2019

名菓「猫の舌」

20191206001Adventっも2週に入りました。さて、今日は「お菓子の話題」です。かつての宮廷文化の影響もあり、ウィーンには多種多様なお菓子が販売されているのは、Feriが申し上げるまでもなく、皆さま、ご存じのとおり。

最近では日本のコンビニでも販売されているザッハトルテに代表される生菓子もありますが、その他にも色々なお菓子があります。

今日、ご紹介するのはウィーンの名店DEMELで見かけた「LES LANGUES DE CHAT」(ラング・ド・シャ、フランス語)。

パッケージの写真には可愛らしい猫が赤い舌を出していますが(イラストかも知れません。写真でもPhotoshopで加工しているようですが‥)、ドイツ語圏では「Katzenzunge」(猫の舌)と呼ばれることが多い商品。

オリジナルの名称からもわかるように、フランスの伝統的なお菓子。小麦粉を使ったお菓子(焼き菓子)ですが、サブレなどと異なり、ざらついた食感が特徴。

ちなみにフランス語でも「猫の舌」という意味(langue:舌、de:冠詞、chat:猫)。こういった洒落た名前がついたのは、「形状と食感」からきたようです。

20191206002DEMELで販売されているものは、オリジナルよりも細長いのが特徴。ある意味、食べやすいかもしれません。そしてポイントは表面がチョコレートでコートしてあること。

また、DEMELでは、ドイツ語圏で一般的な「Katzenzunge」ではなく、オリジナルを尊重しているのか、「LES LANGUES DE CHAT」というフランス語名で販売しています。

ところで、この商品、DEMELが考案したものではなく、発祥については色々な説があるようです。

一つはベルギー、もう一つはオーストリアのKüfferle 社。Feriは専門家ではないので、残念ながら、オリジナルを開発したのが、どなたなのかは存じません。

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December 06, 2019

一足お先にX-Wagenの座席を試そう

201912050001今日は「Wiener Linienの新型地下鉄車両X-Wagenの話題」をお届けしましょう。

現在、現車はウィーンのSIEMENSで製造が進められていますが、この車両への採用が決まった座席がVolkstheater駅構内の「Infocenter U2×U5」にあるX-Wagenのモックアップに設置されました。

このブログでもお伝えしましたが、2018年春、X-Wagenの座席は一般利用者の投票により決定されました。3種類の中から採用されたのは「Trigon」というモデルです。今回、X-Wagenのモックアップに設置されたのは「Trigon」です。

201912050003X-Wagenの座席配置ですが、日本と異なりクロスシートが基本ですが、スペースを確保するため、ウィーンの地下鉄車両では初めて線路方向に座席を取り付けた箇所(日本のロングシートに相当します)も誕生します。

更に車いす用スペースを確保するため、折りたたみ式座席も採用されています。また、初めて優先座席を色で区分けすることが決まりました。優先座席は青色になっています。

201912050002ちなみに、今まではステッカーで指示されているだけでした。こちらの場合、積極的に席を譲る習慣があるので、それでも問題は少なかったのですが、これも「時代の流れ」でしょうか。

X-Wagenは、環境負荷を軽減するための工夫がなされており、座席も含めて、使用されている素材の90%以上がリサイクル可能です。

X-Wagenの現車(量産試作車)は2020年後半に、落成する予定です。落成後は各種テストを経て、2022年からU1・U2・U3・U4の各路線で営業運転が開始されることになっています。

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December 05, 2019

Volksoper「Der Mann von La Mancha」再見

20191204003今日は、先日、今シーズン最終公演が行われたミュージカル「Der Mann von La Mancha」(ラ・マンチャの男)の模様をお届けしましょう。

なお、Volksoperの「Der Mann von La Mancha」については、当ブログではプレミアが行われた2015年12月にご紹介しています(詳しくはこちらから)。

本演目は2015/16シーズンにPremiereが行われた作品です。当時も書きましたが、一言で言えば「MeyerさんのMeyerさんによるMeyerさんのための舞台」といったプロダクションです。当たり前ですが、お客さまも、それを十分承知して来場しているようです。

当日の指揮は、Lorenz C. Aichnerさん。出演者は、以下のとおりです。

20191204007-Don Quixote (Cervantes):Robert Meyerさん

-Sancho (Gehilfe):Boris Pfeiferさん

-Aldonza:Patricia Nessyさん

-Der Gastwirt (Gouverneur):Christian Grafさん

-Der Padre:Mehrzad Montazeriさん

-Dr. Carrasco (Duke):Christian Dolezalさん

-Antonia:Martina Dorakさん

-Der Barbier:Jeffrey Treganzaさん

20191204002-Die Haushälterin:Wolfgang Gratschmaierさん

-Maria, Frau des Gastwirts:Susanne Litschauerさん

-Gefangene:Lorna Dawsonさん

-Gefangene :Josephine Kindlさん

-Jose, Gefangener:Oliver Lieblさん

-Pedro, Gefangener:Thomas Huberさん

20191204006-Juan, Gefangener:Kevin Perryさん

-Tenorio, Gefangener :Markus Schieferさん

-Paco, Gefangener:Maximilian Klakowさん

-Anselmo, GefangenerさんJeffrey Treganzaさん

-Gitarrist(ギタリスト): Jonathan Bolívarさん

20191204005改めて2015年の出演者リストをチェックしたところ、指揮者をはじめ、主な出演者は、ほぼ同じでした。

ただ、Der Barbierが、2015年はThomas Sigwaldさんでした。また、囚人役については、若干、変更されています。そして、既に鬼籍に入っているPeter Matićさんが「声の出演」で登場していました。

固定化されたキャストなので、ある意味、気心が知れていることでしょう。

演出や舞台装置は、2015/16シーズンと同じ。オーケストラピットをジャッキアップし、そこが舞台となっています。本作品は、上演時間が1時間45分で、休憩も設定されていないため、最初から緞帳と防火壁が上がっています。

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December 04, 2019

12月6日から開催、ウィーン交通博物館のアドベントマーケット

201912030001今日は、今年も12月6日から始まる「ウィーン交通博物館(Remise)のAdventzauberのご案内」です。

Rathausplatzをはじめ、旧市街のクリスマスマーケットは観光客で大賑わいですが、比較的のんびりとした雰囲気が味わえる「穴場」が「Adventzauber im Verkehrsmuseum Remise」です。

今年は、12月6日(金曜日)から12月22日(日曜日)までの金曜日・土曜日・日曜日に開催されます(開催時間は14時00分~21時00分)。

この期間、交通博物館も通常どおり営業していますが、博物館の営業時間と異なっているので、ご注意ください。

201912030003ご存じの方も多いと思いますが12月6日は、「聖ニコラの日」。この日、聖ニコラが子供さんにプレゼントを配る風習があります。

今年はオープニングが12月6日になったことから、当日、聖ニコラが来場した子供さんにお菓子を配ることになっています。

また、日曜日(12月8日、15日、22日)には、オールドタイマーが交通博物館周辺を走ります。動態保存の路面電車を所有する交通博物館ならではのアクティビティ。太っ腹なWiener Linienなので、クリスマスプレゼントとして乗車は無料。

201912030004短い時間ですが、オールドタイマーの乗り心地を試すチャンス。運転区間はRemise-St. Marx-Remise間で、所要時間約20分。14時00分から20時30分まで、随時、運転されます。

この他、今年も小さなカーリングレーンが開設される他、子供さん向けの手芸教室も開催されます。

もちろん、ヒュッテ(屋台)も複数出店し、スナックやドリンクを販売。今年はおなじみのPunschに加えてSangría calienteがラインナップに加わりました。

201912030002さらに夜には「U-Bahn-Stars」によるライブ演奏も披露されます。基本的にお子さまに焦点を当てたマーケットですが、ちゃんと大人も楽しめるようなアクティビティを用意してあるという訳です。

ウィーン交通博物館にはミュージアムショップもありますが、この期間はWiener Linienがマーケット内に臨時売店を開設します。クリスマスならではのグッズが販売されるのですが、今年は「Darknetシリーズ」が独占販売されます。

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December 03, 2019

深刻化するリゾートアパート問題

20191202000611月、当ブログで最もページビューが多かったのは、11月18日でした。また、11月のエントリーでご覧になった方が多かったのは「日本オーストリア修好150周年記念切手」、「“ベルリンの壁”崩壊、30年に思う」などでした。

さて、今日はオーストリアのリゾートエリアで、最近、問題化している「リゾートアパートの話題」をご紹介しましょう。

バブル全盛期、日本でもリゾートエリアにマンションが大量に建設されたことがありましたね。当初は強気の価格設定だったようですが、バブル崩壊後、分譲価格が下落。信じられないような低価格で販売されていたという話を耳にしたことがあります。

ちなみに、以前、Feriが務めていた会社でも、社員の福利厚生施設として越後湯沢近くの高層マンションの一室を購入したことがありました。

ちなみに社長に購入価格を聞いて、その安さにビックリした経験があります。

201912020003さて、先日、昼間にORFを見ていたら、興味深い番組を放送していました。途中から見たので、特集のタイトルは失念しましたが、「リゾートエリアで続々とリゾートアパート(日本のマンション)が建設されており、これが地域住民とのあつれきを生んでいる」といった内容でした。

リゾートエリアですから、観光客が来ることは基本的に歓迎なのですが、一時滞在を前提としたホテルやペンションではなく、問題は「インバウンド需要を狙った分譲アパートの建設」という点です。

建設されているのは、ザルツブルク州やチロル州などにあるスキーリゾートや国立公園エリアが中心。

201912020005建設しているデベロッパーとしては、海外の富裕層に販売することを念頭にしており、「景色が良い」というのが最大のウリです。

何が大きな問題になっているかというと、景観を損ねるという要素もあるのですが、それ以上に問題なのは、地域住民と新住民との間に発生する軋轢。

ウィーンでも、旺盛な需要を踏まえてスクラップアンドビルド方式でアパート建設が進められており、高級アパートの入居者は、海外の富裕層が多いと聴いています。

しかし、ご存じのようにウィーンは、元々、他民族都市。実際、ウィーン市内を歩いていると、ドイツ語がほとんど聞こえてこないエリアも沢山あります。

そのため、「外国人に対する抵抗がない」とは言いませんが、比較的低いと思います。

201912020002それに対して、リゾートエリアの場合、元々、住んでいる住人はオーストリア人で、多くは農業・酪農業を営んでいる皆さま。

最近では、繁忙期にはホテルで外国人従業員が働いているケースもあるようですが、定住者の多くは古くから住んでいるオーストリア人です。

そこへ、大量の外国人が流入してくる訳ですから、生活習慣の違いなども相まって、新住民に対して、ある種の嫌悪感を抱く方々が増えてくるのは、やむを得ないかもしれません。

番組では、地域住民だけでなく、自治体やデベロッパーの責任者にもインタビューをするという多角的な構成になっていました。

201912020004デベロッパーとしては、法令に違反することなく建設を進めており、景観にも十分配慮しているという主張です。確かに新しくできたアパートも、高層アパートではなく低層で、周囲に配慮したデザインになっています。

また、自治体としては、通常の観光客ではなく、新しい定住者が増えることは、税収の増加につながりますから、法令違反がない限り、表立って規制を打ち出すことには抵抗があるようです。

201912020007番組では新しい住民の様子も映し出されていましたが、ベールをかぶった女性など、中東系住民の姿も‥当然、生活習慣も大きく違うので、古くから住んでいる地域住民の皆さまから見ると、違和感を強く感じるのでしょう。

これが、ペンションなどであれば、長くても滞在期間は限られていますが、分譲アパートになると、維持コストを考慮すれば、そのに一年中、住むとは言わないまでも、滞在期間は長くなるのは当然です。

実際、将来的にイスラーム系の住人が増えてくれば、モスクの建設などという話に発展することも考えられます。

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December 02, 2019

21区のホイリゲを訪ねて

20191130003今日は「ホイリゲ訪問記」をお届けしましょう。平素は滞在している場所の関係もあり、16区から19区にかけてのホイリゲを利用することが多いFeri。

最近は、時々、23区にも顔を出すこともありますが‥ 23区にも良いホイリゲが沢山ありますが、若干、アクセスに時間がかかるため、気軽に‥という訳にはいかないのが難点。

そして、ご存じの方も多いと思いますが、もう一つホイリゲが多いのがドナウ川の川向こう側です。

20191130002以前、東京で開催されたオーストリアワインのイベントには色々な醸造所が参加していましたが、その中で、今回、初参加だったのが、Weingut Christ

ブースでお話をすると、“うちはホイリゲもやっているので、ウィーンにお住まいになっているのだったら、是非、立ち寄って下さい”という話になりました。

ただ、例によって通年営業ではなく、時期を限っているため、なかなかタイミングが合いません。今回、営業している期間に時間がとれたので出かけてみました。Feriは21区は、あまり出かけることはありませんが、東京都葛飾区と姉妹都市になっているので、ご存じの方も多いと思います。

20191130005Feriは、路面電車(30系統、31系統)を利用しましたが、最寄りの停留所はGroßjedlersdorfです。せっかくなので停留所を下車してから付近を散策してみました。今は、大型ショッピングセンターが立ち並んでおり、のどかな雰囲気は感じられません。

ちょうど、歩いているとWeingut Christの工場側に出ました。家族経営の歴史ある醸造所ですが、今の経営者は伝統を基盤に革新にも挑戦しており、近代化された工場が特徴です。ちなみにホイリゲの「正規の入り口」は工場の反対側です。

ホイリゲの入り口はShopと兼ねており、建物は近代的で、ちょっと拍子抜け。ただ、ホイリゲ側は伝統的なデザインの建物です。ちなみにトップ写真の奥がホイリゲ、手前がShopです。そのため、店内は、いかにもホイリゲらしい雰囲気になっています。

20191130004せっかくなので、店内を一通り見ましたが、ホイリゲといては広い客席が特徴で、多くのお客さまに対応できるようです。

営業時間は15時からですが、15時過ぎに入店した時には、予想外にお客さまが多く、ちょっとビックリ。また、18時以降の予約もたくさん入っていました。

という訳で、長時間、粘る予定はないので、遅い時間の予約席を利用させてもらいました。お姉さんにお願いしたのは、当然、GRÜNER VELTLINER。同じ銘柄を呑みくらべることで、味の違いが実感できますし‥

Weingut ChristのGRÜNER VELTLINERですが、非常にまろやかで、口当たりが良いのが特徴。今までFeriが飲んだGRÜNER VELTLINERとは、ちょっと口当たりが異なりました。口当たりが良いだけに、飲み過ぎにご注意‥という感じですね。

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December 01, 2019

クリスマスマーケット雑感

20191130014早いもので2019年も「最後の月」に入りました。こちらでは、いよいよAdventに入り、クリスマス商戦も活況を呈してきます。

さて、12月最初の話題は「クリスマスマーケット雑感」です。

以前はAdventに入ってから開催されることが多かったクリスマスマーケットですが、ウィーンでは、最近、11月中旬から始まるのが一般的になってきました。

20191130015開催期間が長ければ、その分、売り上げに貢献することははっきりしているので、その点を踏まえての会期設定なのだろうと思います。

最近ではテロの標的になるケースもあるクリスマスマーケット。幸いオーストリアでは、現在までのところ、クリスマスマーケットを対象としたテロは発生していませんが、警察当局は警備も含めて神経を尖らせていることと思います。

20191130012また、一部では、テロが宗教と関係があるため、宗教色を薄めるため「ウィンターマーケット」に改称したらどうか‥という話も出ているとか‥

万が一、テロ事件が発生すれば、沢山のお客さまが集まっているだけに被害は甚大。それを考えると安全性を高めるため、宗教色を薄めたいと思う人が出てくるのもわかりますが、そうなるとクリスマスそのものの存在意義が問われるようになると思います。

20191130013ところで、Christkindlmarkt auf dem Rathausplatzの混雑は、毎年混雑が増しており、週末のピーク時など、Feriは恐怖心を感じることがあります。

以前、このブログでもご紹介したことがありますが、最近はイタリア、ドイツ、フランスなどに加えて、東欧圏からのお客さまも激増しています。

何しろ陸続きですから、バスを使って訪問することができるので、日本の国内旅行感覚でしょうね。

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