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December 16, 2019

Baden「FATINITZA」(ファテッニッツァ)PremiereReport(上)

20191215000 Adventも3週目に入り、リースのろうそくも3本目に明かりが灯りました。教会のミサも、この時期、限定の式次第で行われるケースが増えてきます。

「音楽の話題」が続いてしまい、申し訳ございません。12月はVolksoperでオペレッタのPremiereがありませんでしたが、Baden市劇場(Bühne Baden)でスッペ(Franz von Suppé)の作品「FATINITZA」(ファテッニッツァ)のPremiereが行われました。

当初、観に行けるかどうか微妙だったのですが、何とか都合がついて観賞することができました。

20191215021この作品は1876年にウィーン・カール劇場で初演された作品。1877年、ロシア・トルコ戦争中のお話で、トルコのイプサラとブルガリアのソフィアが舞台となっています。

スッペがオッフェンバックの成功に刺激されて作ったオペレッタと言われていますが、スッペらしい管弦楽を重視したウィーン風の楽曲が特徴です。

バーデンでは1956年以来の上演です。
当日の指揮は、Franz Josef Breznik,さん。主な出演者は、以下のとおりです。
-General Timofey Kantschukoff(ロシアの将軍):Reinhard Alessandri,さん
-Fürstin Lydia Uschakoff(リディア、将軍の姪):Regina Rielさん
20191215001-Izzet Pascha(イプサラのトルコ要塞司令官):Franz Suhradaさん
-Osipp Wasielowitsch Safonoff, Leutnant:Beppo Binderさん
-Steipann Sidorowitsch Bieloscurim:Robert Kolarさん
―Wladimir Samoiloff(ウラディミール、副官):Bea Robeinさん
-Julian von Golz(ジュリアン、ドイツの新聞社戦時特派員):Thomas Zisterer,さん
-Hassan Bey / Mustafa /ein Pope / Wuika :Robert R. Herzlさん
-Izzet Paschas Lieblingsfrauen:Dessislava Filipovさん、Maria Korenevaさん、Maria Lukasovskyさん、Elaterina Polaterさん

本作品は3幕構成ですが、今回は2幕の途中に休憩を入れるパターンでした。また、バーデンは今まで、基本的に写実的な舞台装置と衣装が特徴でしたが、今回の舞台装置は大きなトンネル状のものだけ。この奥に様々な映像を投影することで変化を付けていました。

20191215006衣装に関しては、一応、時代設定を踏まえたものですが、後半、突飛な衣装が出てきて、度肝を抜かれました。

劇場幹部が替わったことで、演出方針に変更が生じた可能性がありますね。Feri個人としては、コンパクトでも写実的な舞台装置の方が好きです。

本作品はウラディミールが事実上の主役ですが、今回は女性がズボン役として起用されています。そのため、ファティニッツァに変装した場面では、自然体でしたね。

第1幕 ロシア軍のイプサラ野営陣地
トルコの要塞イプサラを包囲しているロシア軍ですが、要塞がなかなか陥落しないため、兵士の士気が落ちています。副官のウラディミールも恋人リディア・ウザノーヴァに思いを巡らす日々。ここで歌うワルツは聴かせます。

そこにドイツの戦争特派員ジュリアンが訪ねてきます。彼は旧友ウラディミールに会って喜ぶのですが、同時に、ロシア軍の士気が落ちているのを見て驚きます。

20191215015そこで、ジュリアンは、このたるんだ雰囲気に刺微を与えるため、アマチュア芝居でもやってみたら、と提案します。ウラディミールは、“それなら俺の女装冒険談を芝居にしよう”と言いだすのでした。

彼は変装してファティニッツァと名乗り、トルコ軍の中にスパイとして潜入し、まんまと敵の出撃情報を入手したことがあったのです。

それに味をしめて、今度は恋人のリディアの後見人カンチャコフ将軍の監視が厳しく彼女に近よれないので、再びフアティニツツァに変装して彼女の世結係として雇ってもらうことに成功。

20191215013ところが将軍がファティニツツァを気に入り、追いまわされるはめになり、ほうほうの態で逃げ出した経験が‥。この話を皆にすると、大いに受けて、早速それを芝居にすることになります。

ファティニッツァ役は当然、ウラディミールが引き受けます。芝居で盛り上がっている時、カンチャコフ将軍が突然、視察にやってきて、兵士は大慌て。

歩哨が出ていないため、激怒する将軍。しかも、ドイツの新聞記者がいるのも気に入りません。

そこで、ジュリアンは将箪に手柄話をさせて、それを記事に書くと言ってなだめるのでした。インタビューの中で“将軍のような軍人でも恋をされることがありますか”と質問します。将軍は、“一度だけある、その娘はファティニッツァと言って‥”と話し始めたところに、変装が終ってウラディミールがファティニッツァの姿で登場。

20191215014将軍は、この娘だと大喜び。ウラディミールは大変なことになったとばかり、乙女の恥らいの態で将軍をかわすのでした。

ジュリアンは将軍に、ファティニッツァの兄がトルコ軍に捕まってしまったので探しに来ているのだ、言い繕います。将軍は、“それなら私が助け出してやるから妻になってくれ”とファティニッツァの前に跪くのでした。そこにウラディミールの恋人リディアが突然訪ねてきます。

将軍はリディアに“戦場は女の来る所ではない、すぐに女子修道院に戻りなさい”と言い、兵士を閲兵するために出ていきます。

軍人達がいなくなり、兵合に二人の娘とジユリアンが残ると、そこに、トルコのスパイが乱入し、ジュリアンを縛り上げ、二人の娘をさらっていくのでした。

20191215003戻ってきた将箪はファティニッツァが敵に捕らわれたことを知り、すぐに身代金を払って取り戻しに行ってくれ、とジュリアンに依頼します。暗転で第2幕へ。

第2幕 トルコ軍イゼ・パシャのハーレム
ハーレムにイゼ・パシャが4人の妻達と一緒にいます。そこにトルコのスパイ一味がリディアとフアティニツツァを連れてきます。

イゼ・パシャはリディアに一自惚れ、すぐに自分の妻にと言い出すので、4人の妻はかんかんになって怒ります。イゼ・パシャは仕方なく、2人の娘に化粧室に行って着替えて来るようにと命じ、その場をおさめるのでした。

20191215005化粧室に来てフアティニツツァはリディアに、本当はウラディミールだと打ち明けるのでした。

4人の妻の嫉妬を利用して、2人は脱出を試みます。ここで休憩が入ります。

ジュリアンがリディアとファティニッツァを引き取りに身代金の交渉にやってきます。ジュリアンは二人が逃げたことを知らないので一所懸命交渉しますが、ィゼ・パシャは、“ファティニッツァの釈放には応じるが、気に入ったリディアは多額の身代金でも嫌だ”と言って、交渉は決裂。

20191215002しかし、イゼ・パシャは箪の代理としてきたドイツ人に、せめてもの接待だと、イスラムの影絵芝居を見せます。

その影絵芝居のクライマックスに、ウラディミールが部下を引き連れてトルコ軍を急襲。トルコ軍は敗れ、イゼ・パシャは捕虜に。しかし、やってきた将軍はお目当てのファティニッツァがいないのでガッカリ。暗転で3幕へ。

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